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2016年03月16日

『小説・震災後』  福井晴敏

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「こんな時だけど、そろそろ未来の話をしようか。」


『亡国のイージス』 や 『終戦のローレライ』 の 福井晴敏の作品で、
東日本大震災直後の 2011年6月から同年11月にかけて 週刊ポストに連載されたものです。
震災後の状況が ほぼリアルタイムで書かれており、ノンフィクションではありませんが、震災後の緊迫感、人々の不安、心の闇が 行間にあふれています。
 
文庫化に際し、敢えてタイトルに “小説” を冠していますが、小説という形を借りて 作者の思うところをストレートに書いているという雰囲気で、未来に向けて立ち上がろう、前を向いて進んで行こう というメッセージが 熱く伝わって来ました。
 
東日本大震災から5年が過ぎ、計画停電があった事、Fkushima 50 と呼ばれた 生命を賭して最悪の事態を防いだ69人の作業員がいた事など、忘れてはいけないのに 忘れてしまいそうな事を 改めて 思い出します。

解説を 石破茂が書いていて、この解説も良かったです。


posted by aozora |21:49 | 本の話 | コメント(5) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:『小説・震災後』  福井晴敏

読みたいな〜読み終わったら貸してください。と言ってみる。
原発については昔から疑問がいろいろあり、自分なりに勉強していました。警告は馬鹿な話しとして真剣に考えなかった結果でしょうか?

posted by G.G| 2016-03-17 19:36

Re:『小説・震災後』  福井晴敏

読み終わったら貸してください。と言ってみる。
原発はこの先どうしたら良いのか?停止していても燃料棒は冷却しなければいけないし。放射性廃棄物の最終処分場は日本では決まらないのでは。
急ぎませんので、貸してくれたら嬉しいです〜

posted by G.G| 2016-03-17 19:44

Re:『小説・震災後』  福井晴敏

次のホームゲームにお持ちします。

posted by 青空| 2016-03-18 00:17

Re:『小説・震災後』  福井晴敏

小説なのに。ほぼノンフィクション!?
直木賞作家乃南アサの『いちばん長い夜に』です。
連作短編シリーズです、前科(マエ)持ち女性二人の物語なのですが。この副主人公いうべき人物の出身地が仙台という設定であったために、編集者と共に仙台に取材旅行に行き。この震災に遭遇した。作者の乃南アサさんは「その瞬間(震災)から翌日、東京に帰り着くまでの出来事は、ほぼ忠実に、芭子(主人公)の体験したこととしてこの物語に盛り込んである。」とあとがきに書いている。

posted by 野 風| 2016-03-18 19:05

Re:『小説・震災後』  福井晴敏

捜して読んでみます。

posted by 青空| 2016-03-23 21:36

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