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息子がサッカーを始めたのでサッカーを観るようになり、1997年のフロンターレ戦でコンサにはまりました。自分自身は全くの素人です。観戦はSB席。ホームゲームの半分はCVSやってます。

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『サラバ!』  西 加奈子

2015年07月22日

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第152回(平成26年度下半期)の直木賞受賞作品です。

上巻の途中までは なかなかこの作品の世界に入って行けなかったのですが、
そこから先は一気に読み進めました。
上巻に5~6日、下巻は1日半でした。 




世の中には 何をしても、どんなに頑張っても 上手く行かない奴がいる一方で、特に苦労しなくても 何でもそこそこ上手くできてしまう奴がいて、本当に不公平だと思う。
この作品の主人公は後者で、顔もスタイルも良くて、勉強もスポーツも人並み以上に出来てしまうタイプ。ただ、周囲から注目されたいがばかりに 奇行に走って孤立してしまう変わり者の姉がおり、結果として 自分は 幼い頃から 良い子でいて 目立たない事を心がけ、やがて 嫌な事や面倒な事から 逃げてしまう事が癖になる。そうして周囲に流されてしまい、頑張らなければいけない時に頑張らなかったが為に、大人になって一転、転落の人生を歩む事になる。
そこから立ち直るきっかけを掴み、自分の人生を振り返る形で描いたのが この作品なのだけれど、周囲の空気を読んで 自己主張はせず、何事も程々に要領よく片付けるのを良しとするのが 今時の若者の主流だとするなら、それを象徴するのが この主人公で、それに対するメッセージに溢れています。
一番のメッセージは 自分が信じられるもの = 自分の人生における価値観 を見つけることの大切さ。そして、自分が信じるものは 自分で見つけないとならず、誰かに決めさせてはいけない ということ。
後半のスピード感溢れる展開は 意外性もあり、なかなか読みごたえがありました。

タイトルの「サラバ!」は 主人公の一家が一番輝いていた時代の 異国の親友との合言葉。
終盤、奇跡的に再会した親友から 再びこの言葉を聞いた事が 主人公が立ち直るきっかけともなっています。

作者は イランのテヘランで生まれ、小学4年生までエジプトで育ったそうで、設定された時代背景を含めて この小説と重なる部分が多々あります。
自伝的な要素があるのかどうかは判らないけれど、カイロ市街の描写などは生き生きとしており、リアリティを感じました。
一方、阪神淡路大震災や東日本大震災、エジプト革命なども大事なポイントとなっていて、この小説の世界をリアルに感じさせています。


post by aozora

23:20

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