その後、「しおさい」の先にある堤防に向かった。
道路には雪はなかったが、堤防に入る所から足場が少し悪かった。
堤防は2つあって、そのうち遠くまで伸びている奥のほうに行った。
堤防の間には人工の砂浜がある。
昔の感覚だったら海の上を歩いているわけで、なんか不思議な感覚を覚えながら進んでい
る。
手すりの所をよく見ると、釣り竿を固定するための溝が等間隔にある。
10人ぐらいの釣り客がいた。
声は掛けなかったが、あのマスターの息子さんもいるのだろう。
歩き終えて対岸を見たが、曇っているせいで駒ヶ岳は見えなかった。
陸側のほうは本当に静かなたたずまい。
新しい建物も増えているが、劇的な変化がないので昔の感覚とあまり変わらない。
と思いながら上を見ると、洞爺湖サミットの会場のホテルが目に入った。
あそこの「ミシェル・ブラス」にはいつか行ってみたいと思う。
あと、社員寮がこの町にあることも付け加えておく。
15分程いてから駅に向かう。
途中、役場の前を通ったら、玄関に貼り紙が。
「強いぞ! 真の王者! 内藤大助選手 防衛成功V4 おめでとう!」
他では見なかったな。
見落としているかもしれないけど…
回り道をして駅横の緑色の跨線橋にも行ってみる。
小さい頃、手すりの途中にカラスが止まって、こっちを見ている目が怖くて通り抜けでき
なかったことがあった。
鉄道を追いかけて、ここに1~2時間じっとしていることも平気だった。
走ればグラグラ揺れたし…
私にとって、見納めをするのにふさわしい場所だと改めて思った。
約3時間の散歩を終えて、列車で豊浦を後にしました。
名刺をくれた運転手さん、ごめんなさい。
列車だと洞爺まで200円なもので…