行きつけの理髪店の若女将と彼女の子供が通う中学校の部活のことが話題になった。
その子供は女の子で、バスケ部(ちなみに初心者)だそうだ。
以下彼女の話。
「毎朝6時10分に家を出るんだよね。外は真っ暗で変な事件に巻き込まれないか心配」
「6時45分に集合して外をランニングするんだ。顧問の先生はもちろんいる」
「7時10分に学校の体育館が開くんだけど、そこからの練習はさっぱり…」
「顧問の先生がバスケの専門でないから、大した練習ができないのよ」
「副顧問で若い先生がいるんだけど、正顧問に口出しできないみたい」
「若い先生にはもっとバスケの勉強をしてほしいと思う」
話を聞きながら考えてしまう私である。
「そんな早い時間に生徒集めるなんて、よっぽど家庭が嫌なんだね」
それは?なんだけど。
「体育の先生以外の先生だったら、バスケであろうが何であろうがマスターするのは簡単
でないと思うよ」
「中には努力する人もいるけど、そういう人はよっぽどのことだと思う」
「そんな雰囲気なら、ミニバス上がりの生徒のほうがはるかに上手いし、バスケをよく知
ってるんじゃないの」
「何でも先生を当てにするのはどうかと思うけどね」
「先生も高齢化しているし、少子化で学校の規模が小さくなった分、運動部の部活で専門
家がいない所はたくさんあるし、近所の中学校なんか何年か前にバスケ部を廃部したみた
いだよ」
そんな話をした所で散髪が終わった。
私が中学生の時、陸上を少しかじったことがあるが、顧問の先生から教えてもらったこと
は一度もなかった。
だけど、そのことで先生に対して不満はなかったし、事情があってやめる時も「顧問の先
生が教えてくれなかったから」ということは全く思わなかった。
学校の部活で親が顧問の先生にどこまで求めるかはまちまちだと思うが、特に専門家がい
ない部活の顧問に対して「勉強しろ」とは私は言えないです。
基本的に部活は先生の本業でないみたいだし、言われた先生がかわいそうに思います。
そういう状況があるから、Jリーグができた時の将来構想としての「総合スポーツクラブ」
化を私は期待しているんですが…
サッカーのみならずあらゆるスポーツの一貫した指導を受けられるという意味で。
なかなか進んでいないようですが。
最後は話がでかくなってしまいました。