2006年05月15日
ポゼッションサッカーは遅攻のこと?
実は今日と明日、近所の葬式の手伝いをしています。 今年は自治会の組長(北海道では町内会の班長)をやっていますので、逃げるわけにいきません。 今、酒が入った状態で書いているので、頭の中が鈍いです。 ところで、何年か前のことですが、バスケットボールをやっていた高校生がこんなことを言っていました。 「ディフェンスをして、シュートリバウンドなどでマイボールになったら、前を見て速攻を狙う。 フリーの仲間がいなければ、10秒ルールがあるから、相手陣内まで早くボールを運んで組み立てる」 「逆にパスミスで相手ボールになったら、近くの選手が必ずボールマンにプレッシャーをかけ、パスを封じる。 その結果、相手は速攻をあきらめ、遅攻をするしかなくなる」 このブログの中にはバスケットの専門家がいるので、詳しい話はそちらに任せるとします。 確かにバスケットとサッカーをイコールで考えるには限度があると思います。 ただ、今のコンサのサッカーは見ていてズバリ、 『遅攻しかしない!』のひと言に尽きると思います。 マイボールになって、オープンスペースを走る選手がいてもパスが行かない。 まるで、速攻を封印されているような戦いぶりです。 柳下監督の言う「アクション&ムービングサッカー」というのは、速攻はないのでしょうか? いつだかのコメントで「攻撃も守備も自分から仕掛けていく」というものではなかったでしょうか。 その心は「選手の判断に任せる」ことを認めていると思うんです。 ですから、速攻で得点チャンスがあるのであれば、当然狙うべきだし、監督も否定しないと思います。 速攻というのはカウンター攻撃と思いがちですが、ボールを速く動かすこともありでしょう。 というより、監督はボールを速く動かすことを常々言ってますよね。 ということは選手の判断もスピードが要求されるのです。 しかし、今のコンサのサッカーを見ると、この判断のスピードが遅い。 攻撃時にこのスピードが遅いと、相手ボールになったときの判断のスピードも鈍る。 身体が動いていないのではなく、脳が動いていないのではないだろうか。 結果、相手選手に抜かれて背中を見てしまう。追いつけないからあきらめる。 そんな悪循環に陥っているような感じです。 試合30分前の練習で一つ気になることがあります。 それは、レギュラー組が半分に別れてポイントを置いた狭いスペースでボールまわししている練習です。 密集した中でのボール回しだと思うんですが、あれが脳の働きを止めているような感じがします。 なぜならボールの動きが遅いからです。 もう一つは、ショートパスの練習だけしかないので、人間の視野を狭めていると思います。 遠くのフリーの選手にパスが出ないのは、この練習のせいではないかと疑っています。 それで、『遅攻しかない札幌のサッカー』になってしまうと思います。 「ボールも人間も速く動く」ことを今のコンサは完全に忘れている感じです。
posted by equip |21:40 | コンサドーレ(~09) | コメント(2) |