コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2012年10月14日

サポーターミーティングの要点(3)

【札幌スタイルについて】

・フィジカルがJ1基準でない
・トレーニングに関しては三上部長が現場(監督・コーチ)、選手と話合った上で負荷をかけた。(結果、怪我人多発を招いたが)御理解いただければ…
・三上、小山内などJ1基準のフィジカル数値に届いてきた選手が18~19人になった
・「フィジカルを鍛えた点」「攻守両面における切り替えの早さ」で石崎監督を評価している(三上強化部長が)
・「育成しながら勝つ」…札幌強化五段階計画を継続
・石崎監督が伝え切れていないものがあるので、残り7試合(勝利した浦和戦含む)を指揮してもらうことにした
・残り7試合、石崎監督から学ぶ事がまだある。来季につながる7試合にしたいと三上強化部長は確信した。その考えは選手・スタッフで共有している

・新監督については白紙。予算が白紙なので、誰ともコンタクトを取っていない(10/14現在)
・次期監督については、いつ、いかなる時も考えている
・育成しながら勝つ、勝った中で学ぶものがある
・強化五段階計画でアカデミー、道内出身選手を増やすのは札幌のスタイル
・選手には「札幌市民、道民に何かをピッチから伝えられるか」契約更新の場で確認する
・道外の選手であっても「札幌で何かを伝えたい、残したい」と思える選手と契約する


次回は、サポーターからの質疑応答から

posted by odo |15:10 | HFC/(株)コンサドーレの経営 | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月14日

サポーターミーティングの要点(2)

【2012年の戦いについて】

・J1は優勝争いのグループと残留争いのグループに二極化すると想定
・実際は上位、中位、下位ともに混戦となり「読み違え」た
・「勝ち点40」を目指していた
・サッカースタイル、保有選手の継続を「武器」としてシーズン序盤、他チームの戦術が固まらないうちに勝ち点を稼ぐもくろみだった
・2節、5節、7節。神戸、浦和、川崎戦である程度表現したいサッカーをやり、90分プラン通り、狙いどうりできたにも関わらず「勝ち点1」すら奪えなかった
・勝ち切れなかったことがメンタル的に厳しかった
・守備の構築に関しては、2008年の70失点の反省から、45失点に減らす目標であったが、残り6試合の時点ですでに71失点
・柳下⇒三浦⇒石崎、監督選びに一貫性が無いと言う批判もあるが、今季は「攻守両方」育成するサッカーを目指した
・具体的には2008年は「1-0で勝つサッカー」、今年は「2-1で勝つサッカー」を目指した
・怪我人多発について。J1のフィジカル平均値に到達している選手が5~6人しかいなかった
・良いトレーニング、良い休息、良い食事の三要素。選手の意識も大事
・負荷をかけ、J1基準のトレーニングをやった
・三上強化部長の見解では、1にメンタル(戦うベース)、2にフィジカル、3に技術、その上で1~3を包括する4戦術がある


次回は、「札幌スタイル」について




posted by odo |14:49 | HFC/(株)コンサドーレの経営 | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月14日

サポーターミーティングの要点(1)

【札幌強化五段階計画について】

・2004年~の五段階計画
・テーマは「戦うチーム」「日本人ベース」(クラブがある限り継続する)
・アカデミー、高卒、大卒で獲得した選手⇒はえぬき選手を育てる
・J1で安定した戦いをするためには、まず年代別代表を出し、ゆくゆくはA代表を出す
・三上部長が2007年に編成の責任者になった当時の思いは、上記のような背景を理解した上で、若手選手との契約に「年度別代表に入り、そこでの経験をチームに還元する」事を盛り込んだ
・当時はそのような構想を描いていたが、9年経っても未達成なので継続してやっていきたい
・以上の事を継続して取り組んできたが、「J1で安定できる戦いができない」のが現状
・2008年怪我人多数の反省を生かし、今できる事を100%やろうと言う事で34名保有
・「育成をしていく事は続けるべき」という方針


次回は2012年の戦いぶりについて。

posted by odo |14:35 | HFC/(株)コンサドーレの経営 | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月13日

浦和戦勝利から続く「もやもや」感

浦和戦の選手語録から。

「相手についていって、うまく守れたし、思い切りやれた。優勝争い中のレッズだったし、うれしかった」(前)

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/consadole/410078.html
(【道スポ】J1初勝利経験のDF前 残り6試合も熱く!)


●宮澤裕樹選手
「チーム全体で、高い守備意識を持ってやれていた。DFラインを細かくあげようとしたけど、スタジアムの歓声で声が通らないのと、相手のフォーメーションを考えてもなかなか上げられなかった。でも、自陣で体を張って守れたのはよかった」

高い守備意識
相手のフォーメーションを考え

Q:悔しい思いをした後の勝利は?
「素直に嬉しい。アウェイで初めて勝てたし、見に来てくれた人に勝利を見せられてよかった。アウェイで1勝することもそうだし、浦和は竜二さん(河合)がいたところだったので、勝たせようという声が出ていた」


●岩沼俊介選手
「お金を持っているとか持っていないとか関係なく、サッカーはどっちが勝つか分からないからおもしろい。ここから残り試合、来年のため、自分のためにやっていきたい」

お金を持っているとか持っていないとか関係なく、サッカーはどっちが勝つか分からないからおもしろい

Q:石崎監督の退任が決まった後の試合だったが?
「石さんは自分を初めて使ってくれた監督だし、恩返ししたいという気持ちがある。成長を見せたいし、残り試合も今日くらい気持ちを入れて戦いたい」

●古田寛幸選手
「この前で降格が決まったので、残り試合を悔いなく戦いたいし、まずは一戦一戦全力で戦うという気持ちで臨んだ。J1で戦える喜びを感じながら、成長するために戦いたい。いろんな経験ができているので、それを無駄にしないというモチベーションで残り試合を戦いたい」


Q:5バックで守ることが多かったが?
「相手はウィングバックがすごい高い位置にくるので、5バックになるのはしょうがないと割り切っていた。シャドーの僕や岡本さんが相手の3バックのサイドにプレッシャーをかける形ができたし、うまくみんなで守れた」

5バックになるのはしょうがないと割り切って


Q:先制点を振り返ると?
「キャプテンの竜二さんからいいボールが来たし、たまたま前にこぼれて、利き足じゃない右足だったけど、思い切ってほとんどゴールを見ずに振り切った。すごいところに飛んだ(笑)。思い切りのよさが点につながってよかった」

キャプテンの竜二さんからいいボールが来た

Q:2点目は落ち着いていたが?
「今季けっこうゴール前で焦って外す場面があったので、それを課題として練習後にスタッフの方に手伝ってもらって、GKと一対一をトレーニングしていた。いろんな人の支えがあって取れた。自分が得点できたことよりも、チームとして勝点3を取れたことがうれしい」


Q:今日勝てた要因は?
「降格が決まったチームが残り試合で勝ち続けるというのがよくある。自分のなかでも、みんなのなかでも意識はしていなかったけど、何かいい意味で「なるようになる」という気持ちで力を抜いて戦えていた。石さんがいつも言っているけど、頭は冷静に心は情熱的にというのができたのが今日勝てた要因だと思う」

頭は冷静に心は情熱的に


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00144949.html
(【J1:第28節 浦和 vs 札幌】試合終了後の各選手コメント)

http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00144953.html
(J's GOALニュース 吹っ切れた札幌はアウェイでうれしい初勝利)




選手コメントの中に、いくつかのキーワードがある。
今後のコンサ、残る選手は来季のコンサに繋がるキーワードのような気もするし、かなり以前からのキーワードでもある気がしている。
原点回帰のような浦和戦を終えて、なぜか「もやもや」感が増幅してきている。
「もやもや」のいくつかは、キーワードの中にある。
特に「成長」というキーワード。
J1で勝利をつかみながらの「成長」でないと、本当の意味での「成長」とは言えない(J1で通用する選手に、という強化計画上)というもやもやだ。

上記の選手コメントは、試行錯誤(というかほとんど挫折)の中たどり着いた境地なのだろう。
ではなぜもっと早く戦術的にこういう戦い方に意思決定できなかったのか。チーム全体で組織的に意識改革ができなかったのだろうか。
出来ない事を意地を張ってやり続けたのは「成長」のためだったのか。
結果が出ないサッカーで、サポーターに「成長」を認めろというのは無理がある。


堅守速攻カウンター志向派は、バックパスを嫌う。
ポゼッション・パスワークで崩すバルサ志向派は、タテポンを嫌う。

もちろん、相手、状況に応じて両方必要ではある。
戦術の好き嫌いの溝もあるが、それを起点に「活躍している選手、していない選手」の評価すら変わってきたりもする。
監督に与えられたミッションを黙々こなしていても、最終的に得点に繋がらなければ観客は湧かない。得点無くして勝ち点無し。

だったらどうしたらいいのか、というのが全く見えてこなかった。
石さんはパスミスを繰り返してもパスで崩すことにこだわった。大敗を繰り返してもやり続けたのは確信犯だと思う。フロントに思い知らせる部分もあっただろうし、フロントもそれを是とした。だが観客は正直だ。勝利への渇望を失ったサッカーは、サポーターからJ1残留へのモチベーションを奪っていった。残留とは勝ち点計算に他ならない。残念ながら勝ち点は伸びず片手で数えられるほど。一向に増える事はなかった。

「J1で通用する選手を育てる」という強化五段階計画に沿ったものなので、石さんは正しかったのかもしれない。
だが、石さんの4年が「選手育成」に繋がったかどうかという評価では意見が分かれると思う。出来ないパスワークにこだわりすぎて肝心の「勝利への執着心」が感じられなくなったからだ。勝利への執着心をチームから感じられなくなった。
戦術が変わらない事を評価する人もいる一方、やれることをやりきっていなかったと評価する人も少なからずいる。

もう一つ。
第2の砂川、第2の芳賀、第2の河合を育成できたのかということ。
リーダーシップのある選手、背中で引っ張れる選手を育成できたのか。
技術以上に、そういう選手が若手から出て来ないと…。
宮澤、岡本、櫛引、奈良…。金の卵はいるのだけれど。


浦和戦の勝利は、最終的に石さんが目指すサッカーだったのだろうか。「もやもや」はそこにもある。
「石さん退任」による一過性のモチベーションだけなら長続きはしないだろう。
昔から思い入れのある浦和戦、しかもアウェー。この勝利によってJ1での石崎サッカーの印象はかなり良くなったのは事実。サポーターの記憶、語り草とはそういうものだ。
埼スタだから、熱狂的な客が多いからというモチベーションならまだプロ選手としてなんとかなるかもしれない。

前線の選手がシュートまでいけなかった事、ボランチとトップ下でボールが収まらなかった事、サイドから展開した後にフィニッシュに持って行けなかった事。J1で負け続けた要因は沢山ある。
1トップひとつ取ってみても、期待通りにはハマらなかった。
トップ下もシャドーも思うようにシュートできなかった。後ろから来るボールがあまりにも少なく、前線の選手が不完全燃焼に終っていた。

例えば内村は前を向いた時に、潜在能力を発揮する。ところが1トップだと相手ゴールに背中を向ける時間帯が多くなり、結果シュートを打てなくなる。J2で輝きを放った内村がJ1では鳴かず飛ばずだったのは、非常に悔しいし残念である。

ベンチを含めた戦力を総合的に考えての戦術だったのだろうか。J2の時からシュートが極端に少なかったが、それが今後継続する札幌スタイルで良いのだろうか。ゴールこそがスタジアムの華、百歩譲ってシュートがスタジアムの華。客が喜ぶサッカーをこの4年でどこまで構築できたのかということ。勝ち点の少なさも残念だが、ここ2年のシュートの少なさは嘆かわしかった。

監督もサポも「パスミス」を数えるより、むしろ「シュート数」を集計してもらいたい。シュートの少なさから分析したら、戦術は完全に失敗ではないのか。それは選手のスキル以前の問題だと思う。コンサの長所をチーム戦術として束ね切れなかったのではないだろうか。

前俊はボールをキープできるが、周りと連携して得点を量産するまでに至らなかった。ハモンも同じである。
組織全体のボール回し、パスワークのリズムとアタッカー陣のリズムが合わなかった。これは戦術の大きな落とし穴であった。

違う監督に交代していたら「出来ない事」をここまで継続しただろうか。すぐに堅守速攻に舵を切ったのではないだろうか。
J1残留しないとJ1定着の足掛かりはつかめない。J1残留への執着がフロントにあっただろうか。
成長のための戦術というのは「パスワーク」で繋ぐことだけに固執することなのだろうか。若手育成が「パスワーク」だけに特化されすぎていなかったか。そして、繋ぐ意識とパスへの執着が、それ以外の選手の特長までも奪っていったように思えてならない。
コンサドーレの伝統は何か。たったの17年、されど17年。今までスタジアムを熱くさせてきた「コンサらしさ」が見られなかったのはなぜなのか。
相手のフォーメーションや実力差を考慮して、できるだけ90分「互角に戦っているように見せる」事も重要だったのではないか。


「もやもや」の理由は、選手が一定の成長を見せている一方、それがいくつかの点になり線になり、コンサのスタイル(図形)として見えてこない事にある。

勝利という結果を求めなければ、前述のような選手コメントは出てこない。結果に裏打ちされたものでないと、選手自身もサポーターも納得しないのだ。
「負けて当たり前」言った瞬間、コンサドーレの誇りはどこかに吹っ飛んでしまう。
いまサポーターが出来ることは、選手の「成長」から次の一手を見出すことにある。
その前提はJ1であろうがJ2であろうが、勝利への飽くなき執念なのである。
観客増を目指すのに王道は無い。「勝てるサッカー」を追究するしかないのである。

…なんて事を書いたら少しは「もやもや」は晴れてきた。

posted by odo |21:02 | データファイル2012 | コメント(1) | トラックバック(0)

2012年10月13日

札幌ドーム開催、損益分岐点は…

気になる数字
損益分岐点

http://hochi.yomiuri.co.jp/hokkaido/soccer/news/20121013-OHT1T00070.htm
(グアムキャンプ継続@報知)

この記事の中から気になる数字をピックアップする。

今季リーグ戦10試合(未消化2試合)を行った札幌ドーム開催試合も、損益分岐点とされる観衆約1万3000~5000人を上回ったのは4試合だけのため、来季は減少予定。


posted by odo |09:49 | HFC/(株)コンサドーレの経営 | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月08日

負傷者続出の原因

スポニチの気になる記事。

佐川チーフトレーナーは「蓄積疲労」との見解

フロントは佐川氏の見解を重たく受け止めているだろうか。

・主力選手の古傷悪化
・若手から中堅選手に筋肉系のトラブル
・「自主トレの時点で問題がある」「1年戦う体をつくれていない」
・合同自主トレをクラブに提案したが、資金面の問題から実現できず

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2012/10/03/kiji/K20121003004244050.html
(若手に続き主力も…札幌 負傷者続出の原因はオフの自主トレにあった)


「自主トレの時点で問題がある」「1年戦う体をつくれていない」

メディカルチェックをたった一日で済ませてはいないだろうか。
何日もかけて精密に調べているだろうか。
コーチ陣が未然に怪我を防ぐ練習メニューを組める環境にあっただろうか。



<フロントへの要望>

・個別に選手一人一人から聞き取り調査して、カルテをつくる
・そのカルテに医師の診断書のコピーを付け、クラブで保管
・コンサのスポンサー、協力団体の医療機関、大学などで分析してもらう

これは今からすぐにやってもらいたい。
根本から見直していかないと、監督が変わっても同じ事を繰り返す。
07年(試合数も多かった)~08年、そして昨年から今年は蓄積疲労が溜まっていたのだろう。
J2昇格時からJ1挑戦時は、必ず選手の「蓄積疲労」問題が浮上する。

http://www.consadole-sapporo.jp/news/2012/10/013374.html
(コンサドーレ札幌 石崎 信弘 監督 今季限りでの退任のお知らせ)

社長はこの件に何も触れなかったけど、強化部長の見解を聞きたい。
監督、コーチの指導方針って、メディカルケアも含まれてると思ってたけれど、違うのかな。
J1残留争いに加われなかった一因だ。必ず記録に残し検証して欲しい。


posted by odo |09:22 | データファイル2012 | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月06日

古田、J1へ爪痕を残す

浦和に勝った要因。いくつかの要素が積み重なった勝利だ。

一番大きいのが、石さんの退任だ。
矢萩社長が「サポーターの失望感、閉塞感」を理由に、契約更新しない事を決断した。
石さん退任で、選手が発奮した。これが一番大きい。
裏を返せば、シーズン序盤に「劇薬」を用いて監督を交代していたら残留争いに加われたかもしれない。

二つ目は、マルシオリシャルデス(通称:丸塩)が2GOAL外してくれたこと。
これは運が味方したと思う。決められていたら、前も奈良も高原も後悔していただろう。

三つ目は、古田の確変。今季一番の出来で2点ともJ1級だった。
ビジュアル的にもテクニック的にも最高のGOALだった。
これを通年で見たかった。
史上最速J2降格決定後、石さん退任発表後に出たわけだから、「遅い」と言われてもしょうがない。
でも、J1に爪痕を残し、埼スタ、レッズ戦に記憶を残せたことは尊い財産だと評価したい。

残り試合は、ユース出身選手がどれだけJ1でやれるのか、これを「強化5段階」の総括として見てみたい。(9月29日)

自分の視点は決まっていたから、古田の暴れっぷりは爽快だった。レッズ戦だから痛快と書いた方がいいか。


現実的にレッズ戦を含む残り7試合は、いわゆる消化試合である。
来年のクラブの方向性も戦力も確定していない。そんな中で選手は何を思い試合に臨むのか。
自分の商品価値を高めること。それに尽きる。
新監督へ、あるいはJ1クラブへ、古田に至っては海外クラブへアピールできるわけだ。J1だからこそ、GOALは価値(オファー&移籍のための)がある。


石さんが取った作戦は、「5-4-1」という究極のカウンター戦法だった。
しかも最初に守りを固める消極的戦法だった。自軍のシュートは棚上げし、被シュートを極力減らす戦法だ。
前半0-0で折り返し、レッズ選手およびレッズサポーターを焦らし、スタジアムが温まってきたところに、古田が一発かました。結果的にコンサペース、そういう理想的な展開の試合だった。


スター候補生の古田は、今後の活躍次第で移籍の可能性が見出せる。レッズから2GOALというのは誰にでもできることじゃない。あと何GOALか決められれば、オファーがかかるかもしれない。

ユース出身選手が活躍し移籍金を残す。これもクラブの描いた一つの設計でもある。ユースからトップへ上がる選手がいて、実績のある日本人監督で育成していく。一つのビジョンなのは間違いない。

前が、奈良が、レッズ戦勝利に貢献した。復活の高原がレッズ戦を1失点で凌いだ。降格しても得点にこだわり、そして応援に呼応した勝利(テーマがクラブ愛だった)、アウェー初勝利(連敗脱出)、さまざまな観点から大きな1勝だと思う。

降格したからといって、「勝敗はどうでもいい」とか「いまさら遅い。うれしくない」というのは突っ張り過ぎだ。
むしろ考えてほしい。
選手達は呪縛から解き放たれたのだ。
降格してふっきれたこと。4年間率いた石崎監督体制が終わること。
どこかにリセットボタンがある。
いつか押さなきゃいけないとみんなが思っていた。
甘かったのは、石さん頼みだったサポーターなのだ。
サッカースタイルにばかりこだわって、肝心の勝ち点に重きを置かないから、選手達の勝利へのこだわりが薄くなっていった。自信も失いゴール裏との関係も悪化してしまった。

なぜかサポーターは石崎監督に甘かった。だから降格の責任はフロントだけでなくサポーターにもある。
監督交代のタイミングは何度かあった。シーズン序盤か中盤か、結局はフロントは続投という判断しかできないのだが、多くのサポーターも「監督を変えても今より良くならない」と判断した。

結果、大量失点は止まらなかった。攻撃の工夫もパスコースもワンパターンだった。

しまいに選手が足りなくなって3バックにした。宮澤をCBにした。ハモンを外した。
前俊システム(古くはクライトン、ダニルソンお任せ戦術)をやめた。

川崎戦(0-1負け)、浦和戦(2-1勝ち)。接戦に持ち込めた。なぜなのか。
1トップをやめ、3トップぎみにした。3-4-3からの5-4-1へラインを下げ上げ(上げ下げでない)しながらのアコーディオンシステムだ。
ボランチ河合の奮闘頼み。河合にもの凄い負荷がかかった。周りもそれに呼応した。ヤスが中に切れ込み、クッシーが前線へ走った。河合が前からプレスをかけ古田が左から斬り込んだ。
4-2-3-1で動けなかった呪縛を選手自らが破壊した。石さん退任効果かもしれない。

勝利への執念、開き直り、工夫・アイディア。終盤にやっと…


(※監督への愚痴削除しました。)


レッズ戦勝利を受けて。
古田はなぜいきなり覚醒したのか。
真相はわからない。
1対1の練習を積んだからなのか。
AWAYレッズ戦で何故確変が起きたのか本当にわからない。
だから面白いのかもしれない。

ヤスも、河合もキレキレの動きを見せた。
河合が動けなくなり、守備固めで芳賀が入った。
先制し、追加点を決め、逃げ切る。勝利の方程式。
監督退任の決定前に何でできなかった?

謎は残る。
レッズ戦に勝っても複雑なのである。
美味いビールを飲めたので、良かったんだけども。

posted by odo |23:01 | データファイル2012 | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月04日

って有価、半期報告書。

ページをパラパラめくる。全47頁。
SAP47。

チームの現在、過去、未来。
3ヶ月前はもう過去かもしれないが、未来のヒントかもしれない。
逆に過去はただの過去かもしれない。


http://www.consadole-sapporo.jp/club/pdf/yukashoken-h2406.pdf


注目したのは8月30日の取締役会。

割り当て株式  石屋製菓  350株

        ㈱ダブルス  50株

        ㈱六書堂   40株

9月28日払い込み日、440株の新株発行は何を意味するのだろう。



サポーターズ持株会 33.86%

石水 勲氏 11.83%

石屋製菓株式会社 9.46%


上位3つで全株の半数以上を握る構造は変わらず。
フロントに物言える株主は事実上、2番目・3番目となる。
サポーターズ持株会は、単なる御意見番。



イシヤさん、まだまだ「胸スポンサー」「宮の沢練習」を手放さないゾ!
という意気込みを感じる。


やはり石屋コンサドーレ、石屋さんにおんぶにだっこのコンサドーレなのである。

これをポジととらえるか、ネガととらえるか。

それは意見が分かれるところでしょう…。

「ミルキーロッキー」復活しないかなぁ…(笑)


【白いバウム】【白い恋人】【美冬】


posted by odo |22:05 | HFC/(株)コンサドーレの経営 | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月04日

流通ジャーナリスト逝く

流通ジャーナリストという肩書の方を、この人以外に知らない。
お悔やみ申し上げます。

http://www.tfm.co.jp/links/index.php?itemid=42712
「自分の人生を生きなさい」そのひとことが、僕の人生を変えた。亡くなったきょうだいのためではなく自分のために、生きる。



http://www.consadole.net/odo5312/article/3956
※約1年前、ネタで使わせていただきました

posted by odo |21:47 | 時事 | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月02日

総括(5)

秒刊が読み応えありだった。
このやりとりは今のコンササポを象徴している。
目指すサッカー、好みのサッカーがバラバラ。
勝つためのサッカー、見た目の良いサッカー、監督の志向、
そして何と言っても現有戦力が活きる戦術なのか否か。

次の監督にオファーを出す前に、じっくりと札幌が目指すサッカーを考えたほうがいいんでないの?
石さんにオファーを出すのは社交辞令。断られてから動くという芝居だ。
J1昇格の功労者を傷つけないようにするフロントの優しさ。
http://hochi.yomiuri.co.jp/hokkaido/soccer/news/20121001-OHT1T00063.htm石崎監督の処遇2日に結論@報知)


さて、次はどんなサッカーを目指すのか。
サポーター同士の討論が熱くなる。



ここのサポーターはタテポン=悪って概念を直さないと 


完全に同意。
カッコいいサッカーやろうとして成功したことは一度もないクラブなのに。
カネもないのに柄にもないことやろうとするから、惨めなことになるんだよ。 


たてポンどころか早い攻めを捨ててたからな 


ってか、アクションサッカーだのタテポンだのバルササッカーだの守備的サッカーはJ1で通用しないだの
そういうキャッチフレーズや抽象論が、実際以上に一人歩きするのを何とかして欲しい。 

ポゼッションと一緒くたにするとよくわからなくなる
プレスがかかっているのに、DFラインから繋ぐようなサッカーはダメだってことだな

ポゼッションをしたいなら、縦ポンと前線からの守備によって、相手の体力とラインを下げさせて
DFラインが安全に回せるようにせにゃならん 


石崎は結局何をしたかったんだろう
全てが中途半端だったな
プレッシングもポゼッションもカウンターも 


とにかく面白いサッカーとかアクションサッカーがどうのとかもう要らんわ。
勝てなきゃ何にもならんの。
弱いんだからポゼッションするのは難しい。だったらどうするかってことを考えなきゃならん。
ポゼッションを高めろとか、できるんなら苦労せんわ。 


金がなくてポゼッションできる選手が揃わないというが
人件費がウチよりはるかに安いチームでも
ウチよりはるかにマシなポゼッションしてるからな 
石崎の問題は、ポゼッションを志向したより
ポゼッションを行う方法論も積み重ねも何もなかったこと 


カウンターだってプレッシングだって何もないよ


回すもなにもパスコースがいつも1つしかないw
だから簡単にカットされる
基本的なことが何もできてない 


石崎の考えるポゼッション→カウンターできる状況でもじっくりパス回してきれいに崩す

勝つために必要なポゼッション→リード時などDFラインで回してリズムや休憩的な時間を作る


ポゼッションだ、カウンターだとかゴタゴタ言っていないで
仙台や鳥栖のサッカーのいいとこ取りをしたら良いのでは?
それで来年昇格、再来年からは1年毎に残留を目指す。
J1定着ではない、あくまでも1年毎に残留を目指す。
「J1に定着するサッカー」と言う夢物語はもうたくさん。 


縦ポンがダメなんじゃなく三浦の旧式ゾーンがダメなんだよ


2008は守備が糞だった
2012は全部が糞だった 


三浦の時は終盤までスコア的には接戦が多かったのでサポーターもストレスを感じたが
今年は大敗が多いので差ほどのストレスも感じなかったな
鹿島戦の大敗後で終戦だったから 


で石崎ポゼッションもJ1で全く通用しなかったと 


だからフロントがその場限りの事しか考えないから
先の事を考えた行動が取れないという訳だ。 


2008はダヴィポンだけじゃなくて元気・西嶋・柴田etcを並べたセットプレーでも点とってた
しかしそれ以上に守備が崩壊して点の取り合いで負けた
今年はその2008よりも更に守備が崩壊してるし 


石崎をここまで辛抱して使ったんだから次もポゼッションにこだわる監督を起用すべき
貫こうよ 


1年単位で結果求めてたらまた一貫性のない方向へチームが行ってしまうよ
その場しのぎのチーム作り
もうそういうのは嫌なんだよ
若手をじっくり育てて、J1で通用するサッカーを目指す
そのためにもポゼッションにこだわった監督を招聘する
これでいいじゃないか 


ポゼッションが時間がかかるっていうのは果たして本当か?
石崎は4年かかってあのザマ むしろ初陣が一番回せてた 


>>若手をじっくり育てて、J1で通用するサッカーを目指す
>>そのためにもポゼッションにこだわった監督招聘する
>>これでいいじゃないか

それを4年間やった結果がこれだ。 




なかなか面白い。
こういうやりとりが大事なのだ。
凝り固まった考えをシャッフルしなければ、また同じことを繰り返す。

失敗から何を学び、どの道を選択するか。

道を選択しないで、先に監督を決めて、
監督に全てお任せなんていうフロントが居るのなら全員退任してくれ。

posted by odo |00:10 | データファイル2012 | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月01日

総括(4)

最高速エレベーター(東芝)

http://www.toshiba-elevator.co.jp/elv/common/contents/products/newtechnology/tech.jsp

他人事とは思えないエレベーターですこと。


山下は資金(一説にはウン千万の胸騒ぎ)を残していったので、あれこれ言いたくなかったし、むしろ補強資金ができたので感謝すらしていたが、振り返るとやっぱり山下移籍から事は始まるのである。と報知を放置できずに。今回の高速降格の序章は「山下達ちゃん電撃移籍」が引き金だったとも言えるかもしれない。山下もセレッソでレギュラーじゃないし、怪我してたみたいだし、どっちにしろコンサで出てない可能性もあったから、なんとも言えない。しかし嫁が大阪がええ、札幌よう好かんわ、言ったらハイそれまでよ。
西嶋⇒山下⇒(埋められない穴)。まず三上さんにここをどうするか考えて欲しいわ。

守備の乱れはフロントの誤算でもある。誤算じゃなくてサポーターとしては、櫛引と奈良に任せたいと本気で思っていた部分もあるだろう。途中で掌を返すように奈良バッシングが始まったが、それはコンササポの悪い癖。ユース出身者がJ1で通用するもしないも、それを試すのが五段階計画の4段階目でもある。この点については石さんに落ち度はまったく無い。
ノースは期待はずれだった。セットプレーに弱いのは致命的だった。ジェファンもJ1のスピードについていけなかった。
攻撃陣に重きを置きすぎたとも言えるし、空クジだらけのDFとも言える。


http://hochi.yomiuri.co.jp/hokkaido/soccer/news/20120930-OHT1T00124.htm

CB不在で今季リーグ最悪の70失点…札幌

すべては11年12月27日に始まった。昨季CBで37試合にフル出場した山下達也(24)がC大阪へ完全移籍した。当時は1回目の契約交渉を終えサインを待つだけだったが、古巣の突然のオファーで状況が一変。別のCB2人の補強を視野に、まずは11年戦力の残留へ動いていた三上大勝強化部長(41)も「いなくなることは想定してなかった」。

札幌のフロントがお気楽すぎるのか、ヒゲ梶セレッソがしたたかだったのか…。

昨季、昇格に貢献したDF奈良竜樹(19)も、新人DFでクラブ初の開幕先発したが、4月の4試合すべてで失点に絡み定位置を失った。今年U―23代表候補にも入った有望株も、守備の要を任せるのは酷だった。ノースも20試合に出場したが豪州代表ではサイドバックが本職。7月にDF金載桓(24)を獲得しても守乱は続いた。

守乱から堅守へ

来季のコンセプトは、『堅守』でいこう。しつこいようだが。

粘りのあるサッカー。すぐに0-2と突き放されないサッカー。
均衡を保ち90分どっちに転ぶかわからないサッカー。
そういうテーマでやらないと観客に飽きられてしまいますぞ。

posted by odo |23:41 | データファイル2012 | コメント(0) | トラックバック(0)

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