2009年10月10日
11人の長所を組み合わせて機能させるのはムズカシイ
桜戦。 あと一歩のところでの敗戦。 だが、"あと一歩で勝ち点3だった"というようには感じない。 それは、得点の匂いが感じられなかったから。 香川投入から次第にペースを握った桜。 桜は香川という攻撃の武器(長所)の使い方を、チームとして熟知していた。 一方のコンサは、守備の武器(長所)は一定程度活かしていたと思うが、攻撃の武器はどうだっただろうか…。 そもそも、コンサの攻撃の武器とは何なのかという問題にもなる。 最後の1点に現れたのは、ここの差とは言えないだろうか…。 コンサがいい形で得点できるのはどんな時か。 それは、"人数をかけた攻撃"ができている時と思う。 キリノや藤田のスピード、古田のドリブル、上里やダニの左足… 表面的なモノを探しただけでも、武器にできそうなものは見つかる。 ただ、これらが単発では効果を発揮しない。 コンサの場合は、"全員攻撃"をしていく中で、効果的にこれらを使用できないと、"よいゴール"を得るのはムズカシイ。 単体で様々に優れる"香川"をチームとして活かせられれば、それだけで"よい攻撃"へとつながる桜とは、決定的に異なる(と思う)。 では、"全員攻撃&全員守備"がしやすい状況はあっただろうか。 後者はともかく、前者はなかったと捉えるべきではないだろうか。 観ていて感じたのは、"攻守のつながりが薄かった"ということである。 攻撃がよい時のコンサのイメージは… "ある程度前に出て全員守備→全体の切り替えを早くして、人数がかけられた攻撃をする" だと個人的には思う。 つまりは、"攻守のつながりが厚い時"と言えるかもしれない。 桜戦では"全員で前に出る"が、やりにくい状況だったのは否めない(と思う)。 チーム全体を一つとして観ると、どちらかと言えば"後ろに意識がいっている選手"が多かったのではないだろうか。 この点を、アンカーが芳賀からダニへ変わったことから思考(妄想)したいと思う。 拙ブログに綴った、"動"と"静"を説明に使いたいので、下記の2つを参照。 "動"?!"静"?! “チャレンジ&カバー”のキーは、気配り上手。 さらに補足を加えて…。 "動":チャレンジ>カバーの傾向が意識面で強く、かつ、その方が(プレーの性質上)長所を発揮しやすい選手 "静":カバー>チャレンジの傾向が意識面で強く、かつ、その方が(プレーの性質上)長所を発揮しやすい選手 ダニは前者、芳賀は後者。 アンカーが芳賀の場合、2枚のCMFとCBは、チャレンジの意識を強く出してプレーすることができていた(と思う)。 ここがダニに変わるとどうなるか。 前回のスタメンで、"選手の意識"にしぼって考えると… キリノ 藤田 宮澤 上里 古田 ダニ 西 石川 西嶋 芳賀 ↓ 動 動 静 静 動 動 静 静 静 静 という感じではないだろうか。 アンカーの十分なカバーを受けられないDFラインは、相互に"静"の意識を持たなければ、桜の前3枚と対峙するのは難しかったはず。 CMFの宮澤、上里は、守備時には"静"の意識を強める必要がある。しかも後ろ方向に。 それは、ダニは決定的に"動"でなければ長所が発揮されないため。 画面上で追っても、守備時に宮澤、上里がダニを追い越して下がるシーンを確認できる。 アンカーの位置=バイタルエリアと言ってもよいか。 とすれば、バイタルエリアが空くと守備的には脅威なわけだから、前後から埋めるカバーが必要になる。 CBのそれはカバーであり、ある意味でチャレンジと言えるかもしれない。自分の位置を空けなければならないのだから…。 アンカー芳賀は周囲のカバーの意識を下げることができる。 表現が適切ではないかもしれないが、例えば、チャレンジ:カバー=5:5のモノを、チャレンジ:カバーを7:3や8:2にできるということ。 アンカーダニの場合、周囲は、チャレンジ:カバー=5:5のモノを、チャレンジ:カバー=3:7や2:8にしなければならない。 ダニを批判しているわけではないので、誤解の無きよう。 ダニはチャレンジの象徴のような選手。 チャレンジ&カバーという戦術の上では、得難い貴重な存在であることは間違いない。 チームとして、ダニの所に追い込むようなことを守備で狙い、うまく運べば、ダニは100%に近い確率でボールを奪取するだろう。 そういう狙いが機能しない時がキツイ。 ダニ個人だけを観ても、ゾーンに張り付いてるダニは脅威ではない(と思う)。 ダニの守備的長所を最も発揮できるのは、その高い機動性を活かし、"相手の意識の外からあたれる状況"の時ではないだろうか。 ダニが"見えている状況"では、相手への脅威は下がると思う。なぜなら、ダニがゾーンに張り付いてるなら、避ければよいのだから…(ダニとはいえ球より速く動けるわけではない)。 ダニは抜けた能力を持った選手と言っていい。 攻守に力を発揮してもらいたい、コンサにとっては"存在だけで武器"である(と思う)。 ただ、その活かし方には一考の余地があるのではないだろうか。 ダニがチャレンジしやすく、かつ、周囲がカバーに傾きすぎない(CMFの負担は大きいから…)ようなバランスが取れれば…。 現状で"最も強いコンサ"が観られるのではないかと思う。 趙のケガ、吉弘の出停でCBが難しかったので、桜戦のDFラインになったとも思う。 吉弘は次節は出られる。 その時に、"ダニと芳賀の共存"の、"本当の答え"が観られるような気もしている。 追伸 わかりにくいな…この記事は。 自分がわかれば目的は達成なのだけれど、公開している以上は、反省しなければ…。
posted by はげお |23:36 | 私的思考≒妄想? | コメント(4) | トラックバック(0)