コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2014年12月21日

東京ピーターパン

昨晩遅く、小路幸也さんの「東京ピーターパン」を読み終えました。

小路さんの作品との出会いは、以前、赤黒ラインでペイントされた冷蔵庫が登場する「花咲小路一丁目の刑事」をご紹介いただいたのがきっかけです。しかし、この作品は文庫化されておらず、シリーズ1作目の「花咲小路四丁目の聖人」を読み、何ともいえぬ優しさがBGに流れる小説だと思いました。つまり気に入りました。

その後、デビュー作の「空を見上げる古い歌を口ずさむ」を読みました。主人公は、みんなの顔が「のっぺらぼう」に見える少年です。何ともシュールですね。余程上手く書かないと途中で投げ出されそうですが、一気に読むことが出来ました。

そして、3番目に選んだ作品が「東京ピーターパン」です。JRの車内で読むので、あまり厚くない作品の中から、数ページ読んでみて選びました。掴みが良くて、登場人物の出会いが絶妙で、どうなっちゃうのかなというワクワク感がありました。最後にちょっとだけ幸せな結末が良いなあと思います。大袈裟じゃない良さ。やはり優しさが伝わってきました。一つだけ難を言えばタイトルがなあ…。

最近は、1冊読んで気に行った作家の本は、デビュー作から順番に読んでいます。村上春樹と伊坂幸太郎がそうです。だけど、昔は書店に行き、表紙を見て、あらすじを読み、最初の数ページを読んでピンときたら買っていました。最近、あの時の本選びの楽しさを思い出しました。これは、小路さんのおかげだと思います。ありがとうございます。

本当を言えば、小路さんの作品は多すぎて、最初から順番に読むのは無理だと観念しちゃったわけです。そして、「東京バンドワゴン」シリーズだけは、発表順に読みたいと思います。

posted by kangie |15:41 | life | トラックバック(0)

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