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2007年08月17日

古くてもとりあえず食べてみる

この前、賞味期限が1年前の水出し緑茶のパックが出てきました。
暑いし、捨てるのももったいないので、とりあえず作ってみました。
飲みました。異臭、変な味もしません。大丈夫。
一箱全部飲みました。大丈夫でした。
意外といけるものですね。真似して病気になっても責任はもてませんが。

賞味期限とは、食品衛生法施行規則第21条第1項第1号によりますと、
「定められた方法により保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が
十分に可能であると認められる期限を示す年月日をいう。ただし、
当該期限を超えた場合であつても、これらの品質が保持されている
ことがあるものとする。」
まあ、最低基準みたいものですね。

そして以下厚生労働省HPより
「賞味期限の設定は、食品等の特性、品質変化の要因や原材料の衛生状態、
製造・加工時の衛生管理の状態、保存状態等の諸要素を勘案し、科学的、
合理的に行う必要があります。
このため、その食品等を一番よく知っている者、すなわち、(略)
食品等にあっては製造又は加工を行う者(略)
が責任を持って期限表示を設定し、表示することとなります。」

「期限表示が適切に設定されていなかった場合には、その表示を設定した
これらの食品事業者(表示義務者)が、食品衛生法及びJAS法に基づき、
責任を問われることになります」

という訳で、新聞報道等を見る限り、今回行政がJAS法
(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)違反ということで
問題にしているのは多分この適切な設定というところかと思います。

焼き菓子である「白い恋人」は賞味期限の表示が
義務付けられているものではなかったようですし、
期限の表示が、科学的、合理的になされていなかった
ということではないでしょうか。

保健所はむしろアイスの大腸菌の方が食品衛生上問題ありと見ているような感じはしました。

期限については自社が責任を持つもの。本来社内基準のはずです。
回収した物を検査し、再度賞味期限を設定するのは合理性があると思います。

ただ、その基準はある程度社内で統一されるべきもので、
一担当者のその場の判断のみで行うのは、システムとして問題があるでしょう。
そこが上記の問題になりますね。
なので、マスコミの言うところの改ざんという言葉には
非常に違和感を感じます。
ヒステリックになりすぎているのではないかと。

それとは別に、雪印、不二家、ミートホープ問題等がある中では、
食品業界は最も気を使って処理しなければならなかったはず。
記者会見では最初に全て公表すべきでした。
最もしてはいけないのは、次々と新しい事実が明らかになって記者会見で
言ったことが覆っていくこと。
嘘を言っていたことが明らかになると、
何を言っても信じてもらえなくなります(特にマスコミに)。

そういう意味で、リスクマネジメントという観点ではいただけない、
というか最悪の対応だったのではないでしょうか?
その対応を誤ったという意味では、社長の辞任は致し方ないかもしれません。

とりあえず、自分の中での整理です。
法律等、漏れがあるかもしれませんし、新聞及びネットでの情報のみですので、
事実誤認等あるかもしれませんが、その場合ご指摘いただけると幸いです。

posted by kenji |23:45 | コンサ関連 | コメント(2) | トラックバック(0)