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1978年生まれ。 コンサドーレ創立年度から応援を始め、1998年よりアウェイコールリーダーとなる。2003年春に札幌へUターン。 またコラムサイト「コンサイズム」では2001年末~2003年末までコラムを掲載。このブログではそのアーカイブと、当時を振り返るアフタートークをお送りします(予定)。

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aftertalk #45

2008年05月03日

clasics #45でした。後にも先にも10分間のロスタイムなんてのを味わったのはこの試合の時だけ。厚別で行われたこの試合、フットボール的ではないところですごかった。まずU-16という年代の試合を見たのもほとんど初めてだったし、そのプレーの質の高さに驚かされた。これだけ若くてこんなに上手いのか、と。ちょうどU-16代表には藤田征也が右サイド、現G大阪の安田理大が左サイド、FWにマイク・ハーフナーという布陣で、グアラニU-16と試合を行ったときには左サイドから安田が大きく飛ばしたクロスを右から藤田がダイレクトボレーで合わせてごーる、というよだれもののゴールも見ることができた。あのころから安田と藤谷は注目してました、とかいうとアレなんでいわないけれどもそんな可能性を秘めた選手だなあとは思っていた。3バックの真ん中で出ていた伊藤博幹(当時G大阪ユース、現愛媛)も統率力があって良かったなあ。

このときに驚かされたのは技術の高さだけではなくて、むしろメンタルなところでの強さだった。15歳前後のエスパニョールの選手達がみんなで怒りを顕わにしているのを見て、国の違いとかサッカーの違いとか、そういうところもちょっとだけ伝わったと思っている。逆に言えば、あそこまで怒れるからこそスペインはサッカーが強いんだろうなあ、ということでもある。あとは、アタックし続けることの大事さ。ボールを取られても奪い返してアタックし続ける、クロスを上げる、プレスを怠らない、そういうところ。戦略を練って守るのは大学やトップチームでもできる。若い内にしか伸ばせない「センス」を磨くこと、それがこの年代では最重要じゃないのかなあ。あとは精神的な強さを鍛えるということも。本文でも書いているけど、心理学やメンタルタフネスといった言葉よりも、「負けたくない」「勝ちたい」という言葉の方がしっくり来るような気持ちをどれだけ持っているか、どれだけ持続させることができるか。

リアクションによってもたらされる「熱さ」ではなく、アクションを起こすことによってもたらす「熱さ」を。柳下監督時代のサッカーというのはそんな感じだったけど、今の三浦サッカーはその真逆で理性的、戦略的というか。自分の中にある言葉が足りないのでなんというか上手く書くことができなくてもどかしいんだけど、別に僕自身は三浦サッカーが好きだとか嫌いだとかということではない。どっちも好きだ。そこで展開されているのが「札幌のサッカー」である限り、基本的には僕は諸手を挙げる。まあ、攻めるとか守るとかいう偏り方よりも、僕は「スタイルが確立している」監督のサッカーが好きだ。そういう意味ではレオンとか、石崎とか、オシムとか、そういう強烈なまでの偏向性を持った、個性あるスタイルがいい。だから三浦がいいとか柳下が絶対だとかそういう議論は、僕にとっては味噌ラーメンか醤油ラーメンかどっちか選んで、選ばなかったやつは一生食うなって言っているようなもので意味がない。まあ味噌ラーメン苦手なんでほとんど食べないんですけどね。旭川醤油最高。話がそれました。むしろそらせました。

でも、どのサッカーのスタイルにも不可欠なのは、それこそ「勝ちたい」「負けたくない」という気持ちであって、そこがなければスポーツじゃないし、そんなサッカーはロボットにやらせておけばいい。僕が見ているのは「人間」の「スポーツ」なんだから。不思議なことに、自分が「気持ち」というものをここまで重要視しているのはサッカーだけなんだよなあ。そのほかのことは「論理」を何事にも優先させている。「気持ち」を前に押し出した時期もあるにはあったんだろうけど、覚えていない。本当に忘れてしまったか、都合が悪くなったので自分の記憶から抹消してしまったのか、どっちかだろう。そして無理矢理にでも忘れてしまったとしたのなら、多分そこで僕は何か大切な事に出会ったり、とんでもなく嫌なことに出会ったりして、心を開いたり閉じたりさせたのだろう。自分のことをこういう風にしか思い返すことができないというのは、なんとも歯がゆい。


post by retreat

23:41

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