2009年03月13日
秋春制最大のデメリットは、日本サッカー全体のレベルの低下
前回の続きで長いので分割しました 前回と前々回の記事は↓で 秋春制のメリットとは何? http://www.consadole.net/mut18/article/99 そもそも雪が降ってるのに試合が見えるのか? http://www.consadole.net/mut18/article/100 最大のデメリットに関して取り合えます。 日本サッカー全体のレベルの低下こそが、秋春制最大のデメリットです。 そもそも雪が降ってるのに試合が見えるのか? Jリーグのレベルダウン ・練習場と試合環境 ・ブラジル人の移籍の減少 下部リーグの発展への悪影響に伴う日本サッカー全体のレベル低下の恐れ Jリーグのレベルダウン ・練習場と試合環境 練習場と試合環境については前もいましたが影響は多大です。 メリットでも取り上げたので簡単にしますが 練習が出来ないと選手・チームともに戦力ダウンをしますし、寒くて体がかたくなって怪我の危険性が高まるのでレベルの低下が考えられます。 雪だと練習ができませんし、設備の強化といっても、再度になりますが現在でも専用の練習場さえないプロクラブがあるわけですから。 費用負担をするというなら、今すぐに資金提供してあげて欲しいです。 ・ブラジル人の移籍の低下 Jリーグの外国人は、ブラジル人が非常に高い割合です。 まさにJはブラジル人選手の活躍のよって成長したリーグであるとさえいえるほどです。 それほど重要な存在の、ブラジル人は、寒さを嫌います。 フッキが札幌の寒さを嫌ったのは有名な話。 彼らが雪国や北国に来るんでしょうか。真冬の開催時期となるとより嫌うことでしょう。 日本は降雪地域が多いわけで、その影響はJリーグ全体へと波及します。 欧州のリーグなら寒くても、CLもあり行くでしょうが、Jリーグにどれだけくるかすごく疑問です。 結果、ブラジル人が来なくなりJリーグのレベルが大幅にダウンすることも考えられます。 これだけの貢献をしているブラジル人の重要性に関して、非常に認識が薄いのも問題ですね。 下部リーグの発展への悪影響に伴う日本サッカー全体のレベル低下の恐れ 下部リーグに関しては、たった2年で5クラブがJに新規加盟したことからもわかるように 非常にJリーグを目指したクラブの活動が全国的に活発化しています。 (今や、全ての47都道府県でJクラブまたは、Jを目指すクラブ・団体が存在しています。) これぞまさに百年構想であり、非常に喜ばしいことです。 その流れの中で、一番活発な地域が東北と北信越の降雪地域です。 北信越は北信越1部がほとんどJ志望クラブで占められているほどの激戦区で、東北は盛岡、福島が目指しています。最近では青森・秋田からも動きがあります。 この地域に、地域に根差したクラブができれば、日本サッカーの発展に大きく貢献することになります。 なにより、百年構想の実現を大きく近づける、そのものでもあります。 ようやく、J発足17年目でここまで来れたのです。 その中で秋春制に移行すれば、せっかく全国的に活発化している流れをストップさせてしまうことでしょう。 下部リーグで費用の負担など無理で、現状でさえスタジアムの設備など様々なハード面での課題があるわけです。 それこそ日本サッカーの発展・普及に決定的な悪影響を及ぼすことになります。 そしてそれ以上発展しないということは、世界のサッカーは常に進歩しているので=相対的な後退=レベルの大幅な低下となってしまうのです。 まとめ 世界基準に合わせレベルアップといいますが、ハードの設備が現状でさえままならない日本で秋春制は実現不可能です。 百年構想の理想といえる、欧州のようなハードの設備や人気を含めたフットボール文化がしっかり根付いた時ならば、議論の余地はあるかもしれませんが 現状では、移行は反対とかではなく「不可能」です。 肝心のレベルアップどころか、大幅なレベルダウン・人気低下となることが考えられます。 これが、秋春制最大のデメリットです。 賛成派の方は、レベルアップを最大のメリットとしてあげますが、私はレベルダウンを最大のデメリットにしたいと思います。 普及の他にもJリーグ勢のACL連続での制覇、CWC連続3位の実績で証明されているように着実にJリーグはレベルアップをしているのです。 その流れを、止めることだけは絶対に避けなければなりません。 秋春制による問題を解決する為に、リーグ制度の改革など様々な改革案が提起されたりしています。 ですが、まずメリットを具体的に提示されなければ改革をしてまでやろうと思えません。 まず、秋春制の是非を考えた上で改革案論議をするべきです。
posted by mut18 |20:06 | 秋春制について | コメント(0) | トラックバック(1)
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