2009年09月25日
『中春こまわり君』 山上たつひこ
最近、マンガは殆ど読んでいないので、このマンガの存在すら知らなかったのだけれど、後輩から「青空さんはこまわり君、リアルタイムですか?」と尋ねられて、知った。 「がきデカ」は僕が高校生の頃の連載なので、年代としては少しずれているけど、リアルタイムで知っている。ただ、死刑!、八丈島のキョン! など、一連のギャクは知っているけど、正直、あまり好きなマンガではなかった。
で、この「中春こまわり君」。 なんと、あのこまわり君が 42歳(2008年現在)の会社員になっていて、きれいな奥さんと結婚して 優秀な子供も 1人いる。 ちゃんとしたサラリーマンだぞ、信じられるかい? 最終回は覚えていないけど、あれから やおら 30年。 さすがにあのこまわり君も大人になっている。あの数々の奇行は若かりし頃の出来事として 本人も距離を置き、今や 案外と常識人。 しかし、周囲はあの頃を忘れていないし、本人自身、引きずっている。 その中で サラリーマンの悲哀、嫁姑の対立、老人介護、成人病などなど、なかなかリアル(?)な問題が描かれる。 この辺の感覚が 何とも言えず 面白い。 破天荒な子供向けのギャグマンガから 大人のマンガになっている。 人生の悲哀を背負ったこまわり君、ジュンちゃん、モモちゃん、西城君。 共感したくないけれど、共感してしまう自分がいる。 リアルタイムのがきデカを知らない世代には 面白くも何ともないマンガだろうな。
サザエさん一家の将来は CMで描かれた。 クレヨンしんちゃんが成長した姿は もう描かれる事はないのかな。
posted by aozora |00:12 | 本の話 | コメント(0) | トラックバック(0)
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