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2008年11月15日

『どすこい(仮)』 と 『屍鬼』 

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『どすこい(仮)』 京極夏彦

地響きがする - と思って戴きたい。

という書き出しで始まる短編が7本。
 『四十七人の力士』  新京極夏彦 
 『パラサイト・デブ』 南極夏彦 
 『すべてがデブになる』 月極夏彦 
 『土俵(リング)・でぶせん』 京極昌彦 
 『脂鬼』       京極夏場所 
 『理油(意味不明)』 京極夏彦 
 『ウロボロスの基礎代謝』 両国踏四股 

題名を見ていただけばわかるとおり 全部パロディです。 

内容は、、、、、う~ん、、、、、表紙から中身まで 暑苦しいデブ満載で、これを面白いと思う人と くだらないと思う人と はっきり分かれると思うが、いずれにしても馬鹿馬鹿しい本だ。
京極作品だから 一応最後まで読んだけど、どの作品も ひねりがワンパターンで今ひとつ、正直、僕は途中で飽きた。
自分の作品のパロディも載せたら良かったのに、、、、、探偵・榎木津がデブになる話は面白そうだ。



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『屍鬼』 小野不由美

『脂鬼』 の元本ということで読んでみました、『屍鬼』。
「なんで今頃 小野不由美なんだ」 と皆から言われたけど、まだ一冊も読んだことが無かったのだから 仕方ない。
上下巻の単行本で、2段組で 計1200頁超、文庫なら 5巻まである大作。 
読みにくい文章に加えて、大勢の登場人物、細かい描写の連続で ストーリーはなかなか進まず、上巻を読むのは 大変だったが、下巻に入ってからは グッと面白くなり、一気に読み進んだ。
屍鬼=吸血鬼の話なのだけど、屍鬼を 凶暴なバンバイアではなく、姿も心も人間と変わらない存在 として描いているところが面白い。善悪の境はどこにあるのか、神はいるのか、単なるホラー小説では終わらない なかなか深みのある小説だった。



それにしても 『脂鬼』 と 『屍鬼』、前者はパロディとはいえ あまりにも違いすぎる作品だったなぁ。




posted by aozora |23:46 | 本の話 | コメント(0) | トラックバック(0)

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