2013年11月14日
『ドライブ・マイ・カー』 村上春樹
昨日 13日から限定発売された SAPPORO 麦とホップ 贅沢初摘み。 2013年の チェコ・ザーツ産 ファインアロマホップを使用した 麦ホです。 僕好みの 薫り高い麦ホで、下手なビールよりも美味しいと思います。 クラシック富良野VINTAGE に比べると あっさりして 物足りなさが残りますが、 比べるのは 酷というものです。
さて、村上春樹の新作短編、ドライブ・マイ・カー。 先日発売された文芸春秋12月号に掲載された短編です。
主人公は 女優だった妻を亡くした初老の俳優。 妻が生前に共演相手と情事を重ねていたことが どうしても納得できず、 情事の相手と話をすることで 妻の心を探ろうとします。 娘のような年齢の運転手が 狂言回し。 短い文章を連ねて 淡々と展開されるストーリーは、さらりとした印象ながら なかなか深いところもあり、考えさせられます。 どれだけ理解し合っているはずの相手であれ、他人の心をそっくり覗き込むなんて、それはできない相談です。僕らがやらなくちゃならないのは、自分の心と正直に折り合いをつけていくことじゃないでしょうか。本当に他人を見たいと望むのなら、自分自身を深くまっすぐ見つめるしかないんです。 頭で考えても仕方ありません。こちらでやりくりして、呑み込んで、ただやっていくしかないんです。 そうなんですよね。 いくら仲の良い夫婦でも、相手が何を思っているかなんて 永遠に判らない。 判らないという事を理解して 演技する。 真剣に演技を続けると、いつか演技と本当の境界が曖昧となって・・・ でも 判らなくて良いのではないのかな。 判らないからこそ 上手く行くこともあると思うし。 人の心は 本当に難しいです。 ビートルズの曲のタイトルと同じ題名、それも「ノルウェーの森」と同じ Rubber Soul に収録されている。ポール・マッカートニーの来日とシンクロする発売日 などから、いろいろな見方をする向きもあるようですが、それは どうかな。 あまり関係ないような気がします。 亡くなった父は 文芸春秋と リーダーズダイジェスト(昭和61年休刊)をずっと購読していたけれど、僕は 年に1~2冊 買うか買わないかという程度。 今回も 村上春樹のこの短編が掲載されていなければ買わなかったし、買っても読みたいページは ごく限られているので、果たして 840円の値はあったのかな。 コンサドーレ札幌と洞爺湖町の 協定締結。 彼なら どんな反応を見せただろうか。 生きていれば 辛い事もあるけれど、それ以上に いろんな良い事もあるのにね。
posted by aozora |23:55 | 本の話 | コメント(0) | トラックバック(0)
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