2006年01月05日
2006アクションサッカー展望(3)
ステップ3の「チーム力、活動方針」について確認してみましょう。 ・活動目標 チーム力のベースアップ及び戦力の固定化の推進 ・基本的な考え方 活動目標を軸に現状分析を行い、次のステップに向けての活動計画を再確認 ※要は「次のステップ=J1昇格」に向けて現状分析(何が足りないのか、欠けているのか)を行い、活動計画(補強、戦術の浸透)を再確認するということでしょう。 ・具体的な取り組み 「戦うチーム」をベースに選手の技術を磨き、チーム戦術の更なる徹底と質の向上を行い、ステップ2以上の成果を目指す。 ※ステップ2以上(6位以上)とは、5位以上ではなく3位以内、J1昇格を指す。 ちなみにステップ4の具体的取り組みも書いておきましょう。 ステップ1から育成・強化したJ1リーグで通用する選手によるポジションの固定化とそれ以外に補強すべき具体的なポジション・選手の絞込み また、ステップ3以上の成果を目指す ☆ ☆ ☆ さて「強化計画」をいったん離れ、コンサの目指すアクションサッカーとは何なのか再確認してみましょう。 もちろん上記計画を踏まえた上で検討するのだが、筆者はアクションサッカーがどんなものだか、正直わかっていません。 実際90分通してアクションサッカーらしかった試合はほとんどありませんでした。 コンサを全然知らない人にも、最近のコンサの試合に不満タラタラで離れて言った元サポにも説明できるように、当ブログなりの「アクションサッカー」を定義づけてみたいと思うのです。 まず順位の推移2005を見ていただきましょう。 3位争いに絡んだとして満足している人がいるとすれば、それはコンサにとっては甘すぎて不幸な見方だと思います。実際はグラフの通り35節で失速し、甲府に引き離されていく一方でした。 つまり2005年は3位争いをしたことにもなっていません。最後に山形に差され5位以内すら確保できなかったのも事実です。 3位入れ替え戦出場権を最後まで甲府と争った仙台の都並監督は1年目なのに解任されています。他のクラブから見れば4位でも解任の対象になってしまうわけです。5位以内という目標と3位以内・J1昇格圏の間にはとてつもなく深い川が流れているのです。 2006年の目標はまず「3位以上」。これとアクションサッカーを両立しないとならないのです。 では「アクションサッカー」とはどんなサッカーなのか。 ネットで見られるページから抜粋してみましょう。 ◇ヤンツーのコメントより「アクション&ムービング」とは 昨年のテーマ「アクションサッカー」を発展させた形で、ボールだけでなく、周りの選手達が連動して動く(ムービング)ことにより、更にアグレッシブなサッカーを作っていきます。 「より早く・より強く・より正確に」相手ゴールを目指し、サポーターの方々が楽しんでいただけるサッカーをお見せしたいと思っています。 (コンサ公式より) ※2005年は「より早く・より強く・より正確に」を感じられなかったために、試合そのものを楽しめなかったんだと思う。点数が入らないということ以前に「サッカーの型」ができていないことを問題視したいと思います。 点数が入らない上に失点も多かったです。これについては興味深い記事があります。 池内友彦の守備スタイルから見える柳下監督のサッカービジョン この見方はかなり鋭いと思う。池内、曽田、和波を中心とした3バックは西澤、加賀、西嶋(前で使う可能性もある)を加えても層が厚いとは言い難いです。それなのにフロント(というかヤンツー)は今のところDFの補強をしていません。昨年のベースの上でDFを固め進化させ、ボランチの強化で全体の守備のバランスを底上げさせる意図が垣間見えます。つまりDFの選手の入れ替えは昇格まで1年を切ったところではリスクが大きいと見たのでしょう。 全体の攻撃の組み立て、攻守の切り替えをDFを基点に考えると、和波から池内にキャプテンが交代する可能性もおおいにあると思います。一方、ヤンツーはキャプテンのリーダーシップはあまり重視しないような気がします。当ブログは戦術リーダーとして池内がふさわしいと考えます。 さて、今年は対戦相手に新顔が増えます。愛媛、ヴェルディ、柏、神戸。 横浜FCになかなか勝たせてもらえなかったり、徳島にいきなり3連続ドローだったり、新顔が苦手という側面はJ1昇格に相当重たい足かせになります。 興味深いヤンコメがあります。 「(試合数が多くて)戸惑うと思う。だから第1クールで叩いておかないといけない」(スポニチ) 第1クールの愛媛戦、ヴェルディ戦、柏戦、神戸戦でアクションサッカーが披露できるかが、非常に重要なポイントとなります。日程が発表されたら何節に当たるのか、ホームなのかアウェーなのかに注目してみましょう。 苦手な「初対戦」に勝つために思い出したい3つの約束があります。 「1つは自分で判断して動きだすこと。 2つ目は1対1で厳しく奪い合い、セカンドボールを自分のボールにする。 3つ目は90分間、ロスタイムまで走りきること。」 (最終戦ドーム草津戦後のヤンコメ) そしてこの3つの約束は2月のキャンプから適用されると思ってまちがいないでしょう。 「ついてこられない選手は置いていく。3つのことを厳しいトレーニングで補い、チームをつくる。」 新戦力に目を奪われがちですが、ヤンツー指導2年目・3年目の選手の成長無くして、チーム力の向上はありえないと思います。 ヤンツー指導2年目・3年目の選手が努力、研究をするのは当たり前のことですので、当ブログは更にヤンツーの指導以外での個々人のひらめきや工夫、創造性に期待したいと思います。 ひらめきや工夫、創造性がなぜ必要かというと、アクションサッカーの定義で以下のようなものがあるからです。 サッカー大辞典より、 ◇相手の攻撃を受けてから動くことが前提になっている「リアクションサッカー」とは違い、攻撃でも守備でも常に自分たちから積極的にしかけていき、試合のペースを握ろうとする考え方。 ◇アクションサッカーはボールが出てから考えるのではなく、どこにパスが出るか、どこに味方選手が走り出すか、どこに危険なスペースができるかなど、常に自分たちで考え行動しなければならない。 常に自分たちで考え行動するトレーニングをしなくてはならないのです。 話はそれますが大黒選手はイメージトレーニングでジダンとベッカムを研究して、裏腿の筋肉を鍛えトップスピードから減速してぴたっと止まる方法を研究していたそうです。コンサからガンバに戻ったばかりの頃の話です。 自ら研究し工夫してトレーニングするものは大化けすることがありますが、トレーニングさせられている意識の選手に大化けはないでしょう。ポジションを奪われる、あるいは奪えないまま終わってしまうでしょう。 今季の補強があまり派手でなく、J2経験が豊富で既存選手と年齢の近い選手が多いのは、ずばりトレーニングから競わせるためだと思われます。ぜひ開幕までの2ヶ月で潜在能力を開花させ、開幕スタメンを競争してほしいと思います。キャンプからの激しい競争がそのまま「開幕ダッシュ」に結びつかなければ、第1クールでライバルを叩けないですから。 いやぁー長くなってしまったなぁ。そろそろ古畑モードに入りますぅ。 2006アクションサッカー展望(4)は、「チーム構想と編成」について書きます。 ミ・バモーレ
posted by おど |20:38 | データファイル2005 | コメント(2) | トラックバック(0)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.consadole.net/odo5312/tb_ping/60
この記事に対するコメント一覧
Re:2006アクションサッカー展望(3)
>常に自分たちで考え行動するトレーニング
上を目指す選手たちは自分に何が足りないかを考えて自主練習をしてましたねぇ
去年、何度か練習見学に行きましたが、足りないものがある選手もあっという間に帰ってた。あれでは技術の向上はありえないなと
全体練習で出来ることなんて限られているので、もうちょっとしっかり取り組んでもらいたいなと思いますよ
posted by たかゆき| 2006-01-07 10:12
自主練
目・・・サポは見ている
王・・・キングを見習え
糸・・・J1への細い糸をらすな
東・・・東京緑に負けるな
以上「自主 糸東」漢字分解でした。
posted by おど| 2006-01-07 20:16