コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2011年10月21日

第32節AWAY鳥取戦展望

 「もう やっちまわなきゃ 気が済みませんよ」

西京極で返り討ちにあうも大阪で鳥取行きのバスを手配した悪闘会青年部(ATK U-30)の切り込み隊長ICBくんがつぶやいた。
「もう 焦らさないで 我慢できない」の鳥取砂丘バージョンである。早くもATK流行語大賞2011にノミネートされた迷文句だ。0-4なのにまだ3位キープの状況で生まれた“凄味”を感じさせる。彼はトラベリンバスに揺られ人生初の鳥取入りを果たした。「グッドラック☆」としか言いようがない。

 JAGS(ジャグス=Jリーグ・アフターゲームショー)では、MCの野々村兄貴(札幌2000-2001)が、元祖札幌王子・吉原コータ(札幌1996-1999)にインタビュー(メインスタンドが修復したケーズデンキスタジアムより)。やりとりの中でコータは、札幌に一番上がって欲しいと口にした(野々村の狙い?的中)。さらに鳥栖が面白いサッカーをしているので鳥栖のサッカーをJ1で見てみたいと言った。FW目線では点がビシバシ入るサッカーに魅力を感じるのだろう。FC東京は個々のスキルが違うといい、千葉は可哀相になるくらい硬くなっていたという。今後も硬くなっていたら「水戸が叩きます」といたずらっぽく力強く語っていた。なお、怪我をした左足はまだ痛むそうだ。(その左足でGOALを決めた)。コータ曰く硬くならないで楽しんだチームが上がるそうだ。コンサの選手達は昇格争いを楽しめているかな?

 紅葉が美しくなった札幌。黄色や茶色の落ち葉を踏みしめながら思うのは、この季節まで昇格争いを出来ている喜びだ。スタートダッシュに失敗し18位からじわじわと昇格圏に上がっただけに、「今の位置」に思う事はいろいろある。鳥栖のように攻撃的なチームを標榜してきたが、ふたを開けたらストライカーもアタッカーもいなかった。点がさっぱり取れないなんちゃってストライカーとアタッカーもどきの集団だ。ではどうするか。
 答えは過去のコンサドーレにある。2000年岡田コンサの堅守速攻。エメルソンのようなストライカーはいないが、岡田監督が見出した今野のような選手が脚光を浴びた。キャプテン河合竜二である。ボールを奪う技術、秘めた闘志、まさに岡田マリノスの申し子である。岡田マリノスをチャンピオンに導いた河合は、巡りめぐってコンサドーレで岡田イズムを発揮している。
 守備の要がベテランなら、攻撃の主軸もベテランだ。「俺達のスナカワマコト」だ。スナマコは石崎サッカーを一番よく理解しているプレイヤーだ。この2年半で一番成長しているだけでなく、自身コンサ入団以来最高のキレキレ・パフォーマンスを見せている。去年12月他チームへの移籍が決まり一度は退団が決まっていたのが嘘のようだ。最終戦のドームで子供を抱きかかえて並んでいたスナマコと西嶋ヒロの姿をついつい思い出してしまう。所属クラブは違えど「J1昇格のために必要としてくれているクラブ」の主戦同士として対戦する。震災で対決が延びて奇しくも「3つ目の椅子取りゲーム」になってしまうあたりにストーリー性を感じずにはいられない。鳥取戦は、因縁の徳島戦前に絶対落としてはいけない試合なのである。

 スナマコはサカマガのインタビューで2007年の昇格、そして2008年J1での苦戦、降格を「上がってみないとわからないこともある」とし、山下に代表を狙えると鼓舞している。2007-2008年の三浦イズムを理解し実戦していたのもスナマコだった。そしてベンチの切り札として「スタメンよりも上手い選手を置く」のが三浦俊也監督だった。
 岡田武史イズムを知る河合竜二、三浦イズムでJ2優勝の栄光とJ1降格の辛酸をなめたスナマコ(その他にヤンツーのアクションサッカーも体得している)。経験豊富な二人は低迷する石崎サッカーに足りないモノに気付き、試合で実践して見せた。選手が自ら戦い方を変えていったのだ。ピッチの中から変えた4番と8番。背中、プレーが周りの手本になっているのである。石さんの望むプレッシングサッカーとかショートカウンターサッカーに必要な駒は、実は地味な黒子タイプだったのである(芳賀も)。

 しかし、石さんがお客さんに見せたい、あるいは本当に望むサッカーは今のようなサッカーではないらしい。いまだにバルサのDVDを見てるというのだから(ベガルタのDVDで充分な気もするが・笑)、上記二人のベテラン以上に活躍しなきゃならないのは、ファンタジスタ系の10番宮澤と15番古田だと思う。ハマったら凄いプレー、ハマったら美しいというのは彼らだろう。
 コータが言うように昇格争いで硬くなりがちな試合で「楽しむべき」は、宮澤と古田だろう。今までの彼らは試合を楽しめているだろうか。俺にはとてもそうは見えない。逆に言えば、今シーズンここまで積もりに積もったうっぷんを晴らせばいいのではないか。やっちまうなら「とりスタ」しかないよ。若い二人が暴れられれば、年齢的にもプレースタイル的にも最高にバランスの取れたチームになるだろう。コンサに足りないのはスペイン風味の「エンタメ性」だ。あえて書く。鳥栖より面白いサッカー見せてみろや!コータの話から入ったのはそういうオチをつけたかったからさ。頼むよ~♪

もう やっちまわなきゃ 気が済みませんよ!

posted by odo |19:13 | データファイル2011 | コメント(0) | トラックバック(0)

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