2010年05月18日
『孤高のメス』試写会感想
試写会なう。 帰ったら感想書きます。 というわけで、帰宅&晩飯&ブログなう。 サッポロ☆ファイブスター500缶を飲んだ。ニッポンの外科医に乾杯! さて、何から書こう。 あらすじは、http://www.kokouno-mes.com/ 公式サイト参照のこと。 自分は、学生時代に保健の授業で血液とか血管の話を聞いただけで、貧血になる奴だった。だからどんなに勉学が出来たとしても医者にはなれないと思っていた。 今でも献血の時は大仁田厚を思い出しながら拳を握る。FMWを生観戦しておいて本当によかったと毎度思う。流血なんて怖くない、献血なんて注射器なんてナンボのもんじゃいと。 そんな俺なので、外科医とオペを支えるナースには無条件に尊敬の念を抱く。 堤真一は『クライマーズ・ハイ』で新聞記者を演じ、社会派をやらせたらこの人!という印象だったが、今回も期待を裏切らなかった。 こういう熱い医者が増えて欲しいし、そういう熱い医者を支える行政であって欲しいなと切望する。 夏川結衣も勉強熱心なナースを品よく演じた。よい医者、よい看護師、その他のオペスタッフがチームを作り上げる。 よい監督、よい選手、彼らを取り巻くサポーターが最高のスタジアム環境を作り出すように、手術室もまたチームワークが大事なのだ。(コンサブログ的な表現にしておいた。無理があるっちゅーねん) あんまりネタばらしはしたくないので、場面場面は細かく書かないが、上記のような俺がオペシーンから目を離さなかった。一瞬たりとも見逃してはならないと思った。全てのシーンから目をそむけず凝視することが、熱演した役者達、そして役者を指導した順天堂大学関係者への何よりの賞賛になると思った。 「脳死肝移植」をテーマにした作品なので、二人連続のオペシーンは肝である。肝臓だけにまさに肝なのだ。「キモい」なんて言ってはいけない。今までの映画だったら「グロい」だなんだって言われたかもしれない。 しかし、俺はむしろ肝臓に崇高な何かを感じた。移植手術は「神の領域」なんだと思ったね。 全編を通して見ると、館内からは笑い声も起きたし、すすり泣きも聞こえてた。最後はまた笑い声。日本の医療が明るい方向に進みますように、そんな願いが聞こえてくるようなエンディングだった。どうか政治家、とくに国会でくだらない芝居をしている与野党のセンセイ達に見てもらいたい。本当に充実すべきは医療関連の法律と地方の医療体制なのでは? 完成記者会見ネタなのだが、映画のスパイス的なカセットテープの「演歌」は都はるみだったが、本当は石川さゆりだったとのこと。歌手はともかく「外科手術⇒手編みのセーター」という部分はまさに「北の宿」だ(劇中歌は別の曲だよ)。ここの描写が『白い巨塔』等の大学病院モノと決定的に違うところだ。 もう一つ、記者会見ネタで屋上での移植依頼シーン。なんと皆既日食の時間帯に撮影されたそうだ。重たいシーンで太陽が陰るという偶然。画面に漂う風や靄がなんともいえぬ雰囲気を醸し出していた。 まぁ、そんなわけで『孤高のメス』は多くの方々に見ていただきたいヒューマンドラマだ。非常に身の引き締まる思いの126分だった。良質の映画をどうもありがとう。道新様。 6.5 AWAY草津戦の日に全国公開っす。
posted by odo5312 |22:33 | 時事 | コメント(0) | トラックバック(1)
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孤高のメス 【映画大好き BLOG】
 〜あらすじ〜地方都市にある市民病院に赴任してきた外科医の当麻(堤真一)。そこは、大学病院に依存しなくては運営できない悪しき体制の病院だった。そんな状況の中でも、当麻は自分の信念を曲げずに目の前にいる患者を救うことに全身全霊を注いでいく。ある日、市長(柄本明)が病に倒れてしまう。彼を救う手立てはただひとつ、法律ではまだ認められていない脳死肝移植手術しかない。当麻の決断は…? 現代の医療制度におけるタブーに深く切り込んだ、現職医師の大鐘稔彦によるベストセラー小説を映画化。〜〜監督:成島...