コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2010年01月31日

続きの話~ファンのモラル

特急スーパーカムイとダンプカーとの衝突事故。

仕方の無いことでしょうが本日現在も損傷の激しい2両が現場脇に置かれた状態でして、車窓から簡単に確認できることでしょう。後ろ3両については前2両をクレーンを使って撤去する前に姿を消した模様なので、機関車牽引でどこかに移動したのでしょう。近くの駅には見当たらなくて、しかも上り線での事故となると、旭川と考えるのが妥当とは思いますが。推測ですけどね。

それにしても、これはあくまで一部の心無い人間と思いたいのですが、乗客や乗務員、事故に巻き込まれた車両を心配するのは良いのですが、もう一方の当事者であるダンプカーの運転手に対して、バカだのアホだの、プロ失格だの、果ては「死ねば良かった」などとブログ等で書いている者がいます。

こんな者共が鉄道ファンであってほしくありません。私の率直な感想です。

最近、撮影マナーの問題やら列車の部品を勝手に持っていったとかいう話やら、非常に残念で腹立たしい話をよく聞きます。こんなことが続いては、JRや各私鉄会社にしてもファンサービスを制限せざるを得なくなるでしょう。当たり前のことです。

自分だけ良ければ、自分の周りだけ良ければ良いのか。よく考えてもらいたいものです。因果応報というのは実に良い言葉だと思います。

ダンプカーの運転手さんだって、事故を起こしたくて起こしたわけではないと考えるのが道理というものです。先日も書きましたが地吹雪になれば遮るものは何一つ無い場所です。そういう日には運転しないのが一番安全かもしれませんが、それはモノ・ヒトの流れが止まり、地域一帯の経済が麻痺することを意味します。到底現実的ではありませんね。そして車を運転していれば、どんな状況であれリスクを抱えているものです。不注意だったのかもしれませんが、24時間いついかなる時も注意深くいられる人間などいないでしょう。

それでもダンプの運転手に死ねというなら、じゃあ君が運転してみろと言ってやりたいものです。そういう奴に限って何もできやしないと相場は決まっています。

列車が悪いのかダンプが悪いのかは警察や関係機関が決めることであり、部外者が邪推することではないでしょう。お金の問題にしても、部外者がとやかく言うことではありません。そもそもそういう時のために保険というものがあるのだろうし。

奇跡的に助かった人命に対して平気で「死ね」という罵声を浴びせる一方で、敢えて言えば「たかだか」電車1両の今後を心配する。こういう感覚を持った人間がいるという現実に慄然とします。

私は聖人君子ではありませんが、人の命には最低限の敬意を払える人間でありたいと思っています。

posted by Gekitei |23:45 | 鉄道航空関係のお話 | コメント(1) |