2007年10月29日

横浜FCの無惨な降格を考える

横浜FCが揺れている。3勝しかできずにいる草刈り場っぷりは
去年のあの狡猾な試合運びに何度も泣かされた身としては信じがたい。
そして今は無神経なフロントへの非難がサポから起こっていると聞く。

去年の昇格を支えたアレモンの早逝という不吉はまた別としても、
完全に失敗した初期補強、このタイミングで?という監督更迭、
そして、先を考えず、元いた選手の神経を逆なでする途中補強、
それもことごとく失敗した。
何もかもが裏目の結果に、責任の一切を現場に押しつけて
フロントは一切責任を取らずに、次期続投を公言した社長。
ブーイングする雨中のサポに、慌てて謝罪のマイクを握るも、
わずか1分でオシマイ。これでは何もかも浮かばれまい。

結局、横浜FCにとって今年のJ1は何一つ得る物もなく、
そして多くのものを失った蕩尽の一年になった。

札幌もかつて多くの失敗を犯し、今でもそのダメージのまっただ中に
あえいでいる。しかし、そんな中で育成を諦めず、底辺の拡大
につとめ、安易な外様の選手獲得にばかり頼らないチーム造り
を目指してきた。徹底できていない部分、妥協した部分もあり、
また、想定ほどには改善できていないことも多く、油断をすれば
すぐ前に奈落が口を開けて待っているのは確かだ。その意味では
横浜FCの現状をうんぬんする資格など無い。
いや、すでに今年の横浜FCが来年の札幌の姿になるかもしれない。

オイラたちサポは(何も得てはいない現在の時点では多少気が早いが)
チームの方向性が歪み、深淵に呑み込まれたりしないように、
しっかりと見つめていかなくてはならないと思う。

そも、昇格と優勝を決めたその日の選手に、移動中のバスで
コンビニのおにぎりを配るような無神経なことをしたり、
降格ギリギリの前々節神戸戦に、経費削減を言い訳にして
神戸に行こうともしなかった、などという社長を戴いた横浜FCは
不幸だったと思うし、そんなまねを札幌サポは我がフロントにさせな
いように、見つめていかなくてはならないと思う。

posted by FT |23:02 | コンサドーレ札幌 | コメント(5) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:横浜FCの無惨な降格を考える

はじめまして。
横浜FCは、いろんな面でコンサ
の教訓になります。今年見ていて
来年のコンサを想像している友達
サポ沢山おります。横浜FCの二の舞
ならない様に見守りましょう。

posted by soramame | 2007-10-29 23:43

Re:横浜FCの無惨な降格を考える

 昇格目前の今年のコンサ。
 ウノゼロで勝つという今年の戦い方、薄い選手層、脆弱なクラブの財政基盤など横浜FCに重なる部分は多く、もし昇格したら来年は同じような目に遭うのではないかと思う方はコンササポであるかどうかに関係なく多いことと思います。
 J2からの昇格組がなかなか定着できない現状で柏が安泰、神戸も多分大丈夫というのは何故なのか。勝ち組・負け組という単純な構図ではない考察や対策が必要であることは間違いないでしょう。
 そうしたことをああだこうだと考えるのは残り3戦をきっちり勝ってから、というのはわかってはいるんですけどね・・・。

posted by フラッ太| 2007-10-30 09:45

Re:横浜FCの無惨な降格を考える

貧乏などこぞのクラブ関係者は、さすがにつらい過去の辛酸を糧にして、
理想(育成)と現実(外部から導入)については真剣に考えてると思います。来年は特に...必死に...だと思います。いえ思いたいw

ご存知の通り、どこの国のトップリーグでも、上位チームの主たる戦力は育成選手のみならず、他チームからの購入・強奪です。

貧乏でも、頭を使えば何かしらの有益な抵抗が出来るはずです。('A`)
某強化部長の一年前の限りなく詭弁に近い主張をを僕は折り合いはつけましたが、納得はしていません...
が、今冬の仕事次第では、さらに信じて(騙されて)みようと思います ← 馬鹿

posted by (・∀・)| 2007-10-30 10:56

Re:横浜FCの無惨な降格を考える

 フロントの姿勢と現場での戦いぶりは、いつも比例する。強い仕事をできるチームはフロントも芯が強いのだ。しっかりとした考えを持ち、何事にも動揺することもない。ましてや責任問題から逃避する事もないだろう。当たり前の事を当たり前に出来なくなってしまったのは何が原因だろう?何が変えてしまったのだろう?
 J2優勝。少なからず影響はしているのではないだろうか?「J2優勝したんだからさー。J1残留なんて大丈夫ぅ」という考えが少しでもフロントにあったのではないだろうか?
 補強。蓋を開けてみなければ解らない?そんな不確定要素たっぷりの補強。蓋を開けたときには7~8割位は勝負は決していなければ遅いのだ。後手後手。現場とフロントの補強感の違い?少なからずどのチームもあるだろうが。あまりにも大き過ぎだ。
 まだまだあるが。差し控えます。横浜FCは嫌いではないから。

 鬼が笑うかもしれないが来年は今よりもずっと厳しい戦いだ。この時期に降格争いをしている可能性が高い。

 札幌にとって降格手順書みたいな教本の横浜FC。二の舞は絶対にゴメンだ。という強い気持ちを持ち続けて欲しいとフロントにお願いしたい。

posted by セイロン(スリランカ)| 2007-10-30 11:44

Re:横浜FCの無惨な降格を考える

またもダラダラ遅れて…(汗)すみませんです(恥

<soramameさん

姿見で映したような今までの経緯ですから、
心配するなと言われても心配しますよね…(汗)
違うのは、うちはすでに二度も経験があることくらい
でしょうか。

<フラッ太さん

昇格勝ち組は、やはり「蔵が深い」ことにつきる
のでしょう。実業団時代からの蓄積、安定した
スポンサー、下部組織の充実、など、一朝一夕で
はできないですからね。うちは財政的に厳しいながら
も、そういうところを少しずつ埋めようと努力は
しているんですけど、厳しいですなあ。

<(・∀・)さん

ハッキリ言って財政面だけでも札幌はダメ球団と
いわれてもしかたないわけで、それでも何とか
御破算にもせずやっていくタイトロープなところを
支えてやらなきゃならない…因果なチームのサポに
なっちゃったもんです(苦笑

<セイロン(スリランカ)さん

折も折、名古屋の、どう考えてもフロントの愚行としか
思えない監督選考の内実が報道されました。
職を辞して体を空けていたピクシーにも失礼だし、
サポにも未確定情報でぬか喜びさせたのも愚かだし、
何よりフロントの保身で監督案を没にしたとまで
聞けば、何をやっているのかと。

横浜FCは、フリューゲルス消滅後も諦めないサポ
の執念と熱意が復活させたチームだと思っていたから、
サッカーへの愛情もひとかたならぬと想像していた
のですが、フロントに政治的思惑が働くと、現場を
逆なでするような事になってしまうのでしょうか。
札幌はそんな憂き目にはあわせたくないものです。

posted by FT| 2007-10-31 23:02

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