スポンサーリンク

2006年06月30日

祝祭としての試合(4)

昨夜のエントリに関して、オイラ自身も少し調べようとしたもの
の、あまりうまくいかなかった(汗)

ご助言も無かったので、果たして「バスク地方のサッカーチーム
の選手が、スペインのナショナルチームの一員になることが
あるのか?」という疑問は残ったままです。

ま、リーガ・エスパニョーラのファンの方々には常識のようなこと
である可能性もあるのだが、例えば「バスクの選手は選ばない不文律が
ある」とか、逆に「選ばれても応じない」とか、「実は全く障碍はなく
何の問題もなく選ばれてる」とか、いろんなパターンが脳裏に浮かぶ。

何でこんな事を気にするか、というと、サッカーというプロ競技が
他のスポーツにも比して「地域との密着性」によって成り立っている
面が強いことはしばしば言われることで、それがサッカーの「祝祭性」
を高めている、という仮説をオイラは考えているわけだが、その前に
大きな壁があるのだ。

祝祭性を裏打ちする最大の要素が「地縁」だ。
同じ土地に住む者が、その環境に即した生活性を確立し、それが
結束をうむ。

「コンサドーレ札幌」を応援するサポの多くは、札幌在住であったり、
または札幌を離れているものの何らかの形で札幌に関わりがあったりする
者であろう。全く「札幌という土地」に縁もゆかりもない者が「コンサ
ドーレ札幌」というチームを応援するサポになる、というのは、
いくばくかの例外はあろうが、あまり多くはないだろう。
だからこそ、ホームの試合は「祭」になる。地縁の結束を確認し、
その力で祭を祝福されたものとすること(つまり勝利)を願い、
地域共同体全体の幸福とする「祭」に。

その構造は他のJリーグのチームも(そもそもそれがJの理念であった)
また、海外の大多数のチームも同じであろう。

だが、そのチームで活躍する選手はどうか。
彼らは祝祭の主役であり、地縁を代表する者こそ、祭を主宰する
にふさわしいはずだ。祭において御輿をかついだり、神楽を奉納
したりする、つまり土地の神々と交感するのは、「地元の衆」の
役割であろう。

しかし、皆さんご存じの通り、札幌に限らず、どのチームにおいても
そこには経済の論理、パワーバランスの拘束、そして個人の野望、
といった要素が絡んだ結果、選手の多くはその土地と「地縁」の
無い者の方が多いわけだ。選手は己の「実力」を発揮する試合の
機会を求め、それに見合った報酬と名誉を求める。言わば
個人事業主のビジネスライクな契約と履行の中にいる、と言えるわけだ。

地縁を何より重視し、その祝祭としての「試合」から神々の祝福
を求める「氏子」としてのサポ。
一方、その神との介在役…「シャーマン」であるはずの選手が
地縁とは関わりのない、異邦人であること。

この二つがどう整合性を持つのか。
もちろんここで折口民俗学的な「マレビト」「貴種流離譚」的な
分析をしていくのが常套であろうが、はたしてどうか。
なぜなら、チームの多くが地元の人間であり、その中に異邦人が
少数混在することで一種の化学反応が起こり、共同体の活性化に
つながる、というのであれば上記の「異人論」は成り立つと思う
のだが(実際、そういうチームもあるし、過去にあった)
しかし、実際のチームの大多数が「異邦人」である実態に
当てはまるのだろうか?

謎は深まる。
その分析のきっかけに、バスクの2チーム、レアル・ソシエダと
ビルバオがいかなるチームとして成り立っていて、それが代表チーム
とどんな相関関係になっているのか、やはり知りたい。
識者のお教えを引き続き、乞う。

posted by FT |20:09 | サッカーから見えること | コメント(4) | トラックバック(0)

2006年06月29日

祝祭としての試合(3)

こんなエントリがあったことも遙か昔になってしまったような
気がする(汗)

要は、サッカーというものを少々神話や民俗的に見直してみよう、
その中からよりよいチームのあり方とかサポの意義とかを考え
られたらいいな、と思っていたわけです。

蒸し返すようだが、例えばゴール裏のサポーターの温度差から
来る非難とか不満とか、それに対する異議とか提案とか、
けっこうオイラも煽ったせいで揉めたわけで、その辺をできれば
感情的な部分で黒白付けるんじゃなくて、もう少しオイラ自身も
熟考できるようにする、その叩き台にしたかったわけ。

さて、祝祭と言えばW杯だったわけだが、すでに過去形にしちゃって
いるほどに、オイラにとっては「祭」ではなかった。
祭はやっぱり遠くの有名なのよりは、ささやかでも地元の祭の
方が楽しいわけで、代表にメンバーがいれば話は別だが、最初から
J2がジーコの眼中になかったゆえ、全く接点すらなかった。
祝祭としてのサッカーを考える上では、実にもったいない、
機を逃したと言わざるを得ない(汗)

そんなわけで、一点だけ。

例えば、スペイン。
オイラは実は海外サッカーに関してノミの脳みそほどの知識も
持ち合わせが無いのだが、その代表は当然、リーガ・エスパニョーラの
トップ選手ということになるんだろうな。

で、ふと考えた。スペインと言えば、有名な、分離独立を目指す
バスク地方がある。行ったこともない人間の妄想だが、バスクは
やはりスペインという国の中の他国的なところがあるのであろう。
テロすらおこったりした経緯もあるくらいだから、他地域の人々
との軋轢もあるのだろうと想像する。

そんなバスクのサッカー選手達は、はたして、たとえ実力を
認められたとしても、「スペイン代表」の一員になるのだろうか?

そう思ったオイラは、確認してみた。
詳しい方々には笑われてしまうが、バスクには「レアル・ソシエダ」
と「アスレティク・ビルバオ」の2チームがあり、両チーム激突の
「バスク・ダービー」は有名だそうですな。
で、今回のW杯のメンバーを見たところ…

やっぱりというか、それとも実力なのかは知らないが、
この2チームから選ばれている選手はいない。もっとも、確か
リーガ・エスパニョーラの1部は十数チームもあるわけだから、
選ばれていなくても不思議ではないが。

このへんの経緯で詳しい方がいればご教示願いたい。
ただ、サッカーというのが「土地」との密着が重要なファクター
となるスポーツであり、それゆえに祝祭性が強まる、という
特徴をかんがえてみれば、バスクの2チームが唯々諾々とナショナル
チームに選手を出すか、というと、門外漢ながら違和感がある。
と同時に、このバスクの2チームの選手がバスク人のみである
わけでもないだろう。選手の中にはバスク以外の選手もいるだろうし、
そういう選手の意志はどうなるのか。

無知ゆえに謎がいっぱいであります。
リーガ・エスパニョーラの実情に詳しい方にぜひお教えを乞う次第
であります。

posted by FT |21:32 | サッカーから見えること | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年06月27日

サクリファイス!

TNAのPPV「サクリファイス」を遅ればせながら視聴。
あのインパクトゾーンで戦う獣神サンダー・ライガーをやっと
見られた(笑)(参戦は2度目だったと思ったが)
でも、ライガーってもっとすごいよな、とも思ったオイラは
わがまま。

個人的にはクリスチャンvsアビスが良かったよ。
キャプテン・カリズマはベビー&チャンプになって、
ますます輝いているよなあ。WWEのころのヘタレキャラも
捨てがたいのだが(笑)

TNAは好きなんだが、ワガママを言えばもうちょっと
マーチャンダイズを充実させてほしいよ(汗)
せめてTシャツだけでも、もっとカッコイイデザインで(汗)
正直、どれもこれもダサかっこわるいのが悲しい(汗)


さて、そろそろ「4連勝ったって、幸運丸出しじゃん、
まだまだ青いぜ」なんて毒を吐いて、カテゴリーにふさわしく
湘南戦に向けて煽りたい時期ではあるんですが…。

やっぱり、W杯の日本代表お茶にごしの顛末には、どうにも
首をかしげてしまう。
なんでこんなにアッサリして、オシム監督がどうのなんて
話をしているんだろう、と違和感がますます募るばかり。

海外を何でもかんでもお手本にするべきでもないし、
かといって何が日本式なんだかもよくはわからないが。

代表に選ばれながらまともなパフォーマンスを発揮することも出来ず、
あまつさえ試合に臨んで闘志すら発揮せずにお客さんと化していた
とかいう選手には、それこそ再起不能に陥るくらいのバッシンクを
サッカーファン、マスコミ一体で与えてしかるべきではないか
と思うのだが、そういう動きはさっぱり感じない。
それどころか、ファンもマスコミも協会も、なんだか
臭いものにふたとばかりに、もう終わったこと、無かったこと
のように忘れ去ろうとしているように思われてならない。

オイラたちがあの恥辱の昨年11/23に、愛するチームの選手達に
向かって、これ以上はないとばかりのブーイングをし、罵倒したのは
なぜだったか。
それは、選手が昇格の蜘蛛の糸を必至でつかもうという気概も欲望も
ぷっつり失った腑抜けになった姿をさらしたからではなかったか。
サッカー選手として決して見せてはならない醜態を見せたからでは
なかったか。

あの時たかが同点にされただけで下を向き、ロスタイムの僅かな時間に
愚かな失点を繰り返し、そして、まだ時間はある、取り返す、という
姿勢どころか、諦めと負け犬根性丸出しでホイッスルを迎えた体たらくに
オイラたちは怒ったではないですか。

日本代表は、あの時の札幌と同じ醜態を晒した。
あの屈辱を、代表選手自身が己の屈辱、恥辱と思っているのか、
オイラにはわからないし、見えてこない。
このまま引きこもってW杯が終わり、そして何もなかったような顔で
のうのうとリーグ戦に戻ってくるのか。

どうすればいいのかはオイラにもよくわからない。
だが、この屈辱を糧にして、あのブラジルの侮辱的な試合運び
とブラジルサポの傲慢な野次声に憎悪の炎を燃やし、自分の手で
ブラジルに報復する、というぐらいの気概を見せる選手がいないならば、
そして、Jリーグなら自分はスター、的な卑屈な自惚れで安穏と
するならば、そんな選手こそサッカーの世界にいられなくなるほどの
拒絶反応に直面させるべきだと思う。

札幌の選手は、11/23を忘れていないことを信じているが、
どうか。連勝に浮かれて、またオダっているのはいないだろうな?

posted by FT |21:12 | 060701vs湘南in平塚 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年06月25日

代表選手をあえてサポーターは大バッシングせよ

個人的には水ぶっかけ事件の城の時よりも、
日本代表のヘタレ具合は上昇していると思ったので
水どころか生卵くらい飛び交うかと思った成田では
逆に暖かい歓声が飛んだと新聞などでは書いてあったんですが
ホントなのかな?
そんなに日本のサポはユルいのか、それともサッカーを
わかっていないのか、ただの流行にのっかってるだけなのか。

何もかも未熟、脆弱で、しかもその上に無責任で無感動ですら
あったことが露呈した代表選出選手には、何らかのペナルティを
課してもいいのではないかとすらオイラは思ったほどなのだが。

*Jリーグ全戦強制&(疲れようが)無交代出場。
 (のうのうと休んでいるな。ぶっ壊れるのは基礎が出来てないから。
  壊れずに極限まで働け。壊れたヤツはそれまでの選手ってこと)
*年俸減額(金儲けできるほどのアビリティかって。あんな
  低パフォーマンス晒して高給なんて詐欺じゃん)
*下位チームへの強制移籍(強いチームにいると、サブに任せて
 休んだりするから、それができないように。チーム力も分散して
 一石二鳥だ(笑))
*箔を付けるためだけの海外チーム移籍禁止。(行くんなら全戦出場
 するくらいの、そのチームの屋台骨になるくらいで)

その他諸々、いろいろ考えられるでしょうが>ひでえな自分。

どう考えてもあのヘタレ具合は、「代表に選ばれたのがゴール」
と思い違いした選手が、一流選手だもん、というエリート意識の
裏返しのひ弱さに思えてしまうのだが。しかも負けたのが他人事の
ように話すのが、無責任&情けなさの倍加であります。

あえていっておくが、オイラが怒っているのは敗北の結果
そのもの以外の、姿勢の問題なので、念のため。

まあ、川渕氏も言っているとおり、あのざまでは海外チーム
のオファーどころか、今の海外組も残らず契約切れと共に
厄介払いだろうね。
柳沢なんか7月に交渉とか言ってて、もう実家に戻ってきた
じゃないの。どうせメッシーナにとっとと追い出されたんでしょ。
高原もフランクフルト移籍直後だけど、絶対にフロント突き上げられて
いられなくなるだろうな。悲惨だけど、あれじゃしょうがないよな。

だいたい、ベンチウォーマーになるためだけに海外チームに
行くんなら、J1をJ2なみに過酷な日程にして鍛えた方が
なんぼか資するものがあると思うがどうか。

鉄は熱いうちに打て、なので、今のうちに代表選出選手には
徹底的にバッシンクしたほうが良いんじゃないのかな。
代表として試合に臨み、全力で負けるんじゃなくて、ヘタレで
負けることにはとんでもない報いが来る、って思わせないと、
向上の覚悟が定まらないと思うが。

まして、負けたくせにまだ天狗の鼻だけはお高くとまっている
みたいだからね、こんな選手どもにリーグ戦に戻ってきて
デカイツラだけされるのはかなわん。

代表選手に選ばれるのは、世界のトップを目指すんだ、
という気概という名の欲望をみなぎらせた選手のみにしてほしい。
そして、そういう選手がもっと出て欲しい。

posted by FT |10:11 | サッカーから見えること | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年06月24日

X-MEN !

西が丘の屈辱を、きっちり熨斗を付けて返したチームに
今日は久しぶりに心地よかった。
連敗直前の、あのドームでの湘南戦以来の気分。

あえての不満は中山の今季初ゴールが生まれなかったことと
(しかし、実に献身的に働いていたのではないかと思った)
観客が1万人を越えず、西が丘の殿様商売をあざ笑いきれなかった
ことかな…。

しかし、今日のチームは、つい先日まで勝てずに懊悩していた
ころとはまるで別人だ。それどころか、徳島仙台横浜とまだまだ
不安定なシーンも多かったつい数日前に比べても、格段にキレがあった。
過密な連戦に、選手も個々は決して体調は万全ではなかったはず。
それが、有機的に噛み合い、献身的に後ろが働くと、こうも
ピッチを支配できるものなのか。

もちろん、東京Vが現在一種の内部不良を起こしていて、GWのころ
と比べると明らかに不調であることは素人目にもわかった。
しかし、仙台や横浜のアウェイで消耗した状況で、それでも
勝って帰ってきた選手は思った以上に逞しく、勝ちに飢えていたようだ。

タイトルに「X-MEN」って付けたのは、まるで今日の選手達が
この前対戦した横浜FCの動きを吸収して、自分たちの能力にして
しまったかのように錯覚してしまったから。
君たち、みんなローグ嬢!(笑)

ラモス監督は、J's Goal掲載のインタビューでもほとんどまともな
受け答えが出来なかったようだ。前回の対戦で「札幌はいい試合をしていた」
などと舐めたことをきいた口を、きっちり閉じさせた選手達の意地に
敬礼。

ところで、あの「フッキ礼拝」は誰が(笑)
オイラはWWEのファンだから、よくわかるが(笑)
あれをやり出したのはnWoの頃からでしょうかねえ。
今でもWWEであの「礼拝」の出迎えを受けるのは、
リック・フレアーとハルク・ホーガンでしょうかね。
経験と根性と、そして情熱を持ったカリスマに向けての最上級
敬意を表すあの「礼拝」。
オイラ個人は選手紹介の最後の柳下監督に向かって一人勝手に
やっていたのだが、これからフッキにももちろんやりますよ(笑)

さて、次なる湘南には前回に続き、かわいそうだが札幌の上位
進出の礎となっていただくことにしよう。

そして次なる復讐のターゲット、愛媛をドームにてこってりと
濃厚に、これでもかというほどに、おもてなしするのだ。
あの、恥辱の初勝利献上のお返しを、何杯にもして返していただこう。

posted by FT |21:37 | 060624vs東京Vin厚別 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年06月23日

我も彼も普請中

雨がちな天気はいまだに良くなっていないが、明日は
久しぶりに厚別に向かおう。芝がイジワルをするかもと
心配だが、観客の身には白樺の花粉が少しは抑えられる
かもしれないから助かる。

実は最近少々私生活の疲労蓄積で、体調がイマイチさえない。
W杯も前の週末あたりから全く見る余裕が無くなっている。
水曜日は部屋で一人祭状態だったが、それ以外は陰々滅々。
厚別で体を動かし、ストレスを発散し、気分を変えられたら
これにすぐるありがたいことはない。

今期最大の屈辱(と自分では感じていた)を晴らしたチームに
それに続く屈辱を一つ一つ晴らしてほしいと念じるオイラにとって
東京Vにきっちり勝つことは、チームのみならず、J2全体の
矜恃にもかかってくる「責務」とすら感じている。

まして、この厚別で、2戦続けて醜態を晒すことは絶対に
甘受しがたい。
神戸への報復を必ずなすためにも、まずは西が丘での侮辱を
晴らし、J1古参の金満チーム何するものぞ、という気概を見せ、
札幌がJ1レベルの試合が出来るチームにまで「復活」したこと
の一端を見せてほしいと願う。


結局見なかった日本代表最後の試合。
見なかった人間がアレコレ言うのは反則だが、札幌の今の姿を
見守る者として、そこに資する教訓を思って言うならば…。

日本代表に選ばれることが選手にとっての「あがり」になって
いたのかな、と思う。そこがゴールだったので、そこより上に
這い上がる欲望を無くしてしまったのかな、と思った。
負けても負けても、淡々と、まるで他人事のように反省点を
話す選手たちのインタビューを見て。

札幌は2年前のゼロから一歩一歩這い上がってきた。
若さゆえ、未熟ゆえ、その足元の一歩すらも見定められずに
何度もへたれ、転び、ぶざまな恥をかき続けた。
今もまだ、そういう弱点を払拭しきれていない。

札幌にはJ1昇格、という目標がある。それに向けて
彼らはどんな屈辱にも耐えて、遅々とした歩みだが前に進む。
だが、その目標が果たされたとき、果たして札幌の選手達は
その次を見据えられるだろうか。
J1に定着し、上位に進出し、タイトル争いを演じる。
もしくは、別天地に移り、さらに飛躍し、代表の候補になる。

そしてW杯予選の突破、本戦での生き残り、
…決勝トーナメントへの進出…

あまりに遼遠な道筋。
その道のりの果てに向かって、その果てしなさに立ち止まるか?
それとも、その果てを見極めんと、疾駆できるか?

欲望を果たす情熱を、札幌の選手たちが持ち続けられることを祈る。
そして、時間は待ってはくれない。

posted by FT |19:05 | 060624vs東京Vin厚別 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年06月21日

Sapporo ruled ! 復讐は成れり

前回エントリにて大人げなくも書いた、
我らが札幌が支配するべき試合を強奪された、
その屈辱を晴らすべき試合に、勝ったチームを
まずはねぎらいたい。

トゥイードの帰国送別、そしてあわよくば地元で
柏を抜いて1位…。横浜FCが「主役」を狙う試合を
ものの見事に奪い返した!
君たちの屈辱は君たちの手で晴らした。

しかし、スカパ観戦では中盤までかなり苦吟したのも
確かだった。横浜FCは、さすがキングカズと城が、
そして多くのベテランが鍛えたチームだった。
2位を維持しゴールを1ケタに抑えているのは、確かに
メッキではなかった。中盤を面白いように支配され、
パスはことごとく向こうの足元に収まり、こっちの
ロングパスはあっさりカットされ、微妙な判定は
片っ端から向こうのアドバンテージになるように
見せる巧さ。
城が痛み、カズが疲れ、アウグストが孤立しなければ、
苦戦はずっと続いただろう。札幌の選手は、あがり調子の
この段階で、「いいもの」を見せてもらった、と自分に
活かしてほしいとおもった。

フッキが苛つき、芳賀が激昂し、砂川が天を仰ぎ、西谷が苦笑する、
そんな鬱陶しい時間が続いた。黄紙も重なった。次節が不安になる。
大塚の不在がひどく重く感じる、そんな試合が終わりまで続いた。

砂川はずっと献身的だった。先制点以降も走り続け、常に
反攻の起点を作った。追加点を取れないのがもどかしかった。
横浜の効果的な攻撃に何度も林は危機を迎えた。ゴールマウスが
確か2,3回は、林と一体になってくれた。

画面がすでに白く曇っているように見えた。
湿度と暑さがみんなを責めさいなんでいるのがよくわかった。
芝に何度も足を取られた。

だが、ついにカタストロフィが訪れた。
西谷の、それまで何度も失敗していたFKの放り込み。
絶妙のピンポイントで、あの塔のようなトゥイードをすり抜け
曽田の頭がボールと「交感」した。

その瞬間、ボールはあの鉄壁の菅野の手をすり抜け、ゴール左隅に
突き刺さった。これ以上ないヘディングシュートが決まった。

その後およそ30分、オイラは目に見えない曽田大明神の御輿を
担ぎ、自室で踊り続けた。テレビに映るサポと一緒に手拍子し、
バンザイを繰り返していた。

さあ、百獣の王を喰らって少々疲れた若梟たちを癒そう。
そして、我らがカムイミンタラ、聖なる厚別で若きカムイたちを
再び支えるぞ。
そして、今度は、あの屈辱の西が丘を越えるサポの後押しで、
ラモスにあんな舐めたコメントをしたことを後悔させてやるのだ。
コタンクルカムイを侮辱した代償を、厚別で払わせるのだ。

緑を焼き尽くし、赤と黒に聖地を染めよ。

posted by FT |23:17 | 060621vs横浜in三ツ沢 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年06月20日

Sapporo RULES Mitsuzawa!!

くどいようだが忘れまいぞ、3月25日の室蘭を。

肌寒き室蘭の空の下、一人半袖でピッチに現れたカズに、
ホームでありながら主人公の座を奪われ、会場の歓声を
独り占めされた屈辱を。

さらには去年8月2日のドーム戦。
カズ目当てで集まった2万越えの観客に札幌の底力を
見せるべき試合で敗北して、面目を失った醜態を。

明日こそは、札幌の若き猛禽たちが老いた百獣の王を喰らい、
敵地に咆哮を轟かせるべき、復讐の夜になる。
三ツ沢の支配者となるのは、君たち札幌のイレブンだ。

彼らの累積総失点を二桁にせよ。
そして、単独6位のポジションから、東京Vの喉笛を狙え。
厚別でとどめを刺し、逆転5位を奪取するのだ。

北の森の支配者、コタンクルカムイの化身たる選手たちよ、
白い炎のごとくに餓えよ、勝利に。

posted by FT |21:07 | 060621vs横浜in三ツ沢 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年06月20日

裏声でも歌わないぞ君が代

明日は前にも書いたとおり、オイラにとっては今季最も口惜しい
室蘭の試合の報復とすべき対横浜FCアウェイ戦であるので、
それに向けて少しは景気のいいことを書いて自分を鼓舞しようと
思ったのだが、それとは別にムラムラと向かっ腹の立つことがあった
ので、そのことを書く。

いつのことでしたかねえ、W杯だったか何だったか、
日本代表の選手が君が代の吹奏に合わせて歌っていないだ何だと
外野の誰かがケチをつけて。それ以来、国歌のシーンになれば
選手がアップになるせいか、これ見よがしなんだか本気なんだか
知らないが、えらくお口をおっきく開けて歌ってるようになったよ。

で、たまたまYahoo!にもこんな記事が載っていたりするわけだ。

オイラは口幅ったいが日本文化を愛することで人後に落ちるとは
これっぽっちも思っていない。だがオイラは、日本代表が国歌を
歌っていないと非難したり、他人が歌っていないことをあれこれ
ケチをつけるような「愛国心」を最も毛嫌いする。
あれは戦時中の「パーマネントはやめましょう」オバサンに似て、
他人にケチをつけることで相対的に自分はアイツよりも上なんだ
と思いこむ自己欺瞞であって、非常に低劣なシロモノだ。

オイラは、日本代表の選手が国歌を歌わないでいようが、
全く気にはしない。むしろ、逆に口を真一文字に結んで精神を
研ぎ澄ましている方がよほどカッコイイと思うがどうか。
よほど「サムライ」を体現していると思うがどうか。

君が代を歌うことそのものが、愛国心の発露じゃない。
日本代表にとっては、勝利を目指そうという心が愛国心のはずでしょ。
日本国民にとっては、日本文化への理解を深め、他の文化との
交流を深める相互理解が、愛国心でしょ。

でも、愛国心の名の下に、違う考えを圧殺し、排除し、
侮蔑するのは、愛国心じゃないでしょ。
自国の文化に何の理解もないまま、何の根拠もなく自分たちが
一番優れていると思いこんで、外国人に偏見をかますのは
愛国心じゃないでしょ。

さて、そんなわけで、たかが歌ごときで愛国心の踏み絵になる
と思いこんでいるお偉いさんたちに、今回のW杯が良いお灸に
なればいいと思うんだが、大した効果は無さそうだな。
卒業式で君が代を歌わない先生や生徒を処罰なんかするよりも、
W杯に出る選手を決勝トーナメントに進めるだけの強化をする
バックアップをした方がよっぽど愛国教育になるだろうに、
さっぱりそんなことは考えないのだろうな。

posted by FT |16:44 | サッカーから見えること | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年06月18日

勝つ「しかない」の発想

今夜は日本代表のW杯2戦目。
しかしすでに、それが実質最後の試合になりかねない状態に
なっている。

選手も、サポも、そして一般の人々も、
「勝つしかない」の大合唱。テレビのサッカー番組でも、
番組の締めはどこも判で押したようにこの言葉だ。
新聞の記事もご同様。

だが、どうにもオイラは違和感を感じずにいられない。

そもそも、この「~しかない」という、他に選択肢のない
状況を当事者に押しつけるのは、極めて無責任な外野の
勝手な言い草であり、そこまで当事者を崖っぷちまで
追い込んで恬としている心理が、非常に醜く感じる。
苦しさつらさを当事者に押しつけ、自分たちは美味しくて
楽しい思いをしたいというわがまま、その責任は一切
自分たちは負わないけど、負けたら文句は言うよ、という
さもしさを感じてしまうのだ。

まあ、それを突き詰めてしまえば、札幌の勝敗に一喜一憂
しているサポの自分自身の心理にも突き刺さる諸刃の剣で
あるから、そこはなかなか厳しい(汗)

ただ、オイラはこの期に及んで「勝つしかない」という
言い回しを代表にも、そして(できれば、になるのが我ながら
情けないが)札幌にも声高に言いつのりたくはないな、と
いう気がしている。

逆に言えば「勝つしかなかった」のはオーストラリア戦とて
同じだったはずであり、今さらクロアチアを目の前にして
言い出すことでもないだろう。
その「勝つしかなかった試合」を代表は落としたわけだから、
今さら念仏のように勝つしかないといったところで、結果は
実力が反映されたとおりになる、としか言えないだろう。
そして、今の日本代表に、決勝トーナメントに参加できる実力が
醸成されてきたかといえば、素人目にも「足りないだろ」としか
思えない。

悪いが、代表に招集された「海外組」(呼ばれなかった選手も含め)
のうち、トップチームのレギュラーとして、この人物がいなくては
チームが成り立たない、というほどの選手は一人もいないわけだ。
それどころかほぼ全員が控えに甘んじ、ろくに試合にも出られず、
冷や飯を食っている。
WBCのイチローがMLBの歴史に残るべき記録を持った
スーパースターとして、押しも押されもせぬ日本代表の精神的支柱に
なっていたのと比べれば、月とスッポンとしか言えない。
日本代表の選手のレベルとは、せいぜいその程度しかないのだ。

ならばその分をきちんと鍛えられたかといえば、これも素人目には
さっぱりだ。Jリーグとの連携もとれているようには見えず、
日程の目をかいくぐるようにして設定される代表の試合は、毎度
ぶっつけ本番同然で、しかも強化にふさわしい海外チームを
呼び寄せるどころか、遠征した先でも手配することができていた
ようには見えない。
W杯直前の対外試合ではボロばかり出ていたような記憶しかない。
これで世界のトップチームと渡り合おうなどと、どの口で言えるのか
と思ったものだ。

つまりは、「勝つしかない」と煽っているほどには、
我々チームを支える側(それは協会であったり機構であったり
さらには国家のバックアップ体制であったりするわけで、ひいては
国民自身というわけだが)が、日本代表を世界に対抗できるだけの
実力を持てるように「育ててこなかった」ことばかりが
浮き彫りになったのではないか、としか思えないのだ。

W杯で勝ち残りたければ、明らかに、Jリーグも何もかもよりも
最優先して強化の日程を組み、選手をW杯にのみ完全に的を絞った
鍛錬を課していくべきなのだ。
W杯よりもJリーグで勝つのが大切だ、というのも一つの見識
だが、それならばW杯で「勝つしかない」などと言ってはいけない。

今の代表が「弱い」ことの根本は、すべてここにある。
美味しい果実だけを食べたがる外野の身勝手さに。

(景気が悪いが、クロアチア戦前に書いておく。
 後出しジャンケンにならないように。
 もちろん、クロアチア、ブラジルを撃破して決勝トーナメント
 に行く可能性もある。その場合は、何よりも現場の選手達の
 功績以外のなにものでもない)

posted by FT |13:41 | サッカーから見えること | コメント(1) | トラックバック(0)

2006年06月17日

仙台遠征組の美酒を想う

今日は内地の友人の観光案内を買ってでることになったため、
涙を呑んでスカパー!生観戦を断念、赤レンガ、時計台、
テレビ塔などの定番を案内しつつ、念を送っておりました。

すすきので一番美味いジンギスカンであると勝手に思っている
「めんよう亭」の生ラムを三人で八人前むさぼり食い、
さらに狸小路6丁目の「一国堂」の塩ラーメンで締め、
解散の後、イオン元町店でお買い物をして帰宅。

で、帰宅して一切の情報シャットし、スカパー!の録画観戦。

いやあ、良かった、昨夜に見たアルゼンチンの超攻撃に
唖然とした脳で見たから、見劣りがするかなと思いつつも、
うん、なかなかいいパスワーク出来てるのでびっくり。
フッキの二得点以外にも、ああいうパス回しの流れで一点
欲しかったが、ああいうのが出来てこその勝ちだったのでしょう。

しかし、仙台は応用の利かなさがもろに出たのでは?
出場停止メンバーの入れ替え&フォーメーションの変更のせいか、
札幌はかなり楽にボールを回せていたような気がします。
中盤のプレッシャーがほとんど無く、恐いのはカウンターくらい
でしたね。
札幌も未熟なチームではあるけれど、最後の疲れたところで
こらえたのと、交代した選手がやるべきことをちゃんとわかって
やれていたのが、練習(学習?)の成果かな、とは思った。
しかし最後はやばかったね。守るべきところをしっかり守れた
のは、日豪戦を反面教師にした?(笑)

ほぼ黄色一色のユアスタで勝利したのは、ホントに久しぶり
でしょうねえ。ここで勝つのは大変だと思い、前のエントリでも
仙台に勝て、とはあまり安易に言えなくて、やや弱気なことを
言ってしまったが、チームは頑張ったね。
そのユアスタで孤軍奮闘の遠征サポはホントにご苦労様、
&うらやましい果報でした。

さて、今日も何でかわからないが勝ってしまった横浜FC。
その原動力がさっぱり理解できないオイラだが(試合あんまり
見てないしな(汗))、しかも、すぐ来る水曜が大変だが、
オイラとしてはここにぜひとも室蘭の報復&相手の馬脚を
暴いて欲しいと願っているので、今日以上に念を送って
選手の奮起を祈っている。

三ツ沢のヒーローはカズでも城でもないっ。
君たち札幌の選手たちなのだぞ。

室蘭の試合後、負けた君たちをほっぽり出して、
カズに黄色い声援を送っていた観客のことを思い出せ。
あの屈辱を晴らすのは、今だ。

posted by FT |23:46 | 060617vs仙台inユアスタ | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年06月13日

サッカー強国になりたければ(笑)

(警告、ちょっと政治系の毒あり)

近年、憲法9条を廃棄して押しつけ憲法を改憲し、日本も
普通の国同様に軍備を備えて海外での平和維持活動に貢献すべき
だという議論が自民党やら民主党やらでさかんなわけだが、
オイラからすれば愚の骨頂というべきだ(笑)

詳細を述べるのは避けるが、今の自衛隊やら在日米軍経費やら
でもおわかりの通り、「軍隊」というのはとんでもない「金食い虫」
のうえ、これも戦前のことをご存じならわかるが、軍ほど
「既得権益」にがめつい組織はない。これに手をつけようものなら
なにせ武装組織だから邪魔者は消せ、になる。
「5・15」「2・26」なんてのはみんなそうだ。
お役所の既得権やら官僚の高給やらずいぶんと叩かれているが
ハッキリ言って軍隊の食いつぶす金に比べたら可愛いとすら言える。
国家予算にウン兆円も借金のある日本のどこに、そんな
アンポンタンな組織を飼う余地があるものか、と再軍備論者に聞きたい
ものだよホント(笑)

それを知ってか知らずが再軍備だ何だと吠える政治家は、
何を考えているのかと実に暗澹とならざるをえない。
そんなバカ金を浪費されるくらいならば、平和憲法を維持して、
そのぶんの金をサッカー日本代表にまわせばいい。
せいぜい、軍事費の数千分の一もかかるまいよ。そのぶんで
日本代表を徹底的に鍛え上げるがいい。

いいものを食わせ、最高の設備でトレーニングし、世界の強豪を
何チームも招いて実戦を経験させ、最高の頭脳をもつ戦略家を招聘し、
サッカー場を整備し、メディカルレベルを上げ、Jリーグを底上げ
するといい。
その選手がW杯で活躍し、勝利すれば、ハッキリ言って戦争なんか
するよりももっと「国威発揚」にはもってこいだ(笑)
日本の国際上の地位は向上し、日本人選手は各国のリーグで
引っ張りだこになり、世界的スタートしてリスペクトされる。
それがサッカー以外の分野においても波及すれば、これほど
国に貢献することもあるまい。
イラクにむりやり自衛隊を派遣し、無駄金とはたいたあげくに
かえって憎悪を買うなどという愚行の数万倍も世界平和に貢献でき
るよな。

というわけで、W杯で勝ちたければ、平和憲法を維持し、
改憲で使われることになるであろう軍事費などという愚かなことに
金を使わず、サッカー振興にこそじゃんじゃん振り向けるべき、
というわけだ(笑)

口では大きなことを言って改憲だ再軍備だ美しい日本の誇りだ
うんぬんとぬかす政治屋たちが、今回のW杯の体たらくにどんな
ことを言い出すか、笑いながら待ってるオイラは、やっぱり
非国民かい?(笑)

posted by FT |21:16 | サッカーから見えること | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年06月13日

すまん、純然たる他人事だ(汗)

いやあ、ずいぶんみんな見てますなW杯。
そりゃそうか。
しかしスカパー!で裏でやってる修斗を見ていた
オイラはやはり反日分子か非国民ってとこか(笑)

いや、マジで前半チラ見しただけで、11時からは
そっち見てたわけ。その時点では勝ってはいたけど、
あんまり感じるものがなかったので。

先日のオランダVSセルビア・モンテネグロ戦なんかは
夜中ずっと見ていたんだけどね。
勝手な印象で恥ずかしいが、あのオランダのような
戦い方を、札幌は、というか柳下監督はイメージして
近づこうとしているのかなあ、とふと思った。
もちろん、技量も何もかも月とスッポンではあるのだが。
しかしそうとすれば、プレスがあまりかからない中盤、
という弱点も、その産みの苦しみと考えた方が良いのだろうか。

というわけで、オイラの関心事は土曜の仙台戦と水曜の横浜戦を
スカパで見忘れない、ということだな。
仙台戦はスカパとはいえ、チャンネルがJスポーツだから、
一般のスカパやケーブルテレビで見ることの出来る人も多くなる
だろう。

今日は先日オーダーしてたWWEグッズが到着。
レイ・ミステリオのサンバイザーが一番気に入った。
同じく赤黒のトレパンは見た目はいいが、生地が暑そうである(汗)
ホーガンのバンダナも良い感じ。
黒ベースは持っていた、赤ベースのエディ・ゲレロのシャツも感涙だ。
厚別での東京V戦にいろいろ着ていくことにしよう(笑)

あと、例の赤黒ベネチアンマスクはゲットしたが、案の定
オイラには小さかった(汗)
先日の徳島戦で持っていったが、やむなく帽子の上に
ど根性ガエルのひろしのサングラス状態でかぶっておいた。
勝ったので、縁起がいいのかも。次回も持参しよう(笑)

posted by FT |01:01 | 応援方法 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年06月12日

汝忘会稽之恥邪(なんぢ、かいけいのはぢをわすれたるか?)

有名な「臥薪嘗胆」の故事であります。
恥辱を晴らすために、常に苦しい思いをして誓いを忘れずに
戦った王の話であります。

札幌の選手諸君も、札幌サポも、今年の恥辱を
もうお忘れではありますまいな?
11試合ぶりの勝利が嬉しすぎて、今まで味わった恥辱が
昇華しちまったってことはありますまいな?

今夜はW杯もあり、サポの皆さんも、そしてたぶん
選手、スタッフ諸兄もテレビでご観戦であろう。
あの舞台に立てるJリーグのスター選手、さらに海外組の
選ばれたほんの一握りに、きっといつの日か自分たちも、
と札幌の若き選手達には夢を抱いてほしいと思っている。
札幌のサポも、未来のW杯で我らが選手が活躍する姿を
幻視しつつ、代表を応援することでありましょう。

だが、その陰でお忘れではあるまいな?

今年、昇格を高く掲げ、期待も大きくJ2開幕を迎えた
ものの、すでに終戦すら囁かれるに至った現状への鬱屈を
お忘れではあるまいな?

忘れないぞ、この屈辱の数々。

ドーム開幕戦、そして恥辱のハットトリックを受けた
二連敗の水戸戦を。その上に、札幌与しやすしと水戸選手に
嘲笑われたことを。

J2に上がってきたばかりの新参者である愛媛に、Jの厳しさ
を教えるどころか、逆にいいようにやられ、初勝利を献上した
あの情けなさを。

室蘭でホームでありながら、全てをカズ一人にかっさらわれ、
寒風吹く中を蚊帳の外に置かれたチームのゲーム終了後の惨めさを。

函館では、手に入れかけた勝利を自らの甘さで柏に奪い取られ、
敵地では、耳障りな、脳天気な、不快なヒーローインタビューを
えんえんと聞かされる忍耐を強いられたことを。

殿様商売で空席だらけの西が丘で、いいように弄ばれたあげく
ラモスから「いい試合をしている」などと社交辞令どころか
慇懃無礼な褒め殺しを吐かれた東京V戦を。

聖地とすら呼ばれる厚別で、これ以上はない大量失点で
心を折られ、Jリーガーの矜恃すら失いかけた神戸戦を。

勝利への執念に敗北し、「オウンゴールをありがとう」
などと最低最悪の侮蔑を受けた草津戦を。



汝、会稽の恥を忘れたるか?

オイラは忘れんぞ。
サポもみんな忘れてはいないぞ。
選手も、絶対に、忘れてはいないぞ。


外野は言うだろう。今年の昇格はもう無理だ、
選手のレベルが低い、モチベーションが低い、うんぬんと。

ならば、札幌のこれからのモチベーションは、
報復しかあるまいよ。

この恨み、晴らせずして優勝も昇格もあるか。

仙台戦を出来れば勝利、かなわずとも最小のダメージでのりきれ。
その後だ。

横浜FCの虚飾を剥ぎ、やつらがただのJ2下位レベルでしかなく、
連勝などただの僥倖でしかなかったことを思い知らせよ。

東京ヴェルディ1969を聖地厚別にて粉砕し、過去の栄光と金満に
あぐらをかいた張り子の虎であることを天下に示せ。

愛媛FCを札幌ドームにて迎え撃ち、徹底的にJリーグの恐ろしさを
痛感させ、その真のレベルにふさわしい失点地獄に突き落とせ。

柏レイソルを三度目の正直、今度こそJ1レベルの試合でねじ伏せ、
聖地厚別のその聖地たるゆえんを証明せよ。

返す刀でザスパ草津を、その厚別で今度こそ圧倒的に屠殺し
札幌から初勝利などまだまだ先であることを絶望と共に教え込め。

そして、かなり先ではあるが、9月には、恨み骨髄の
水戸ホーリーホックのカテナチオを、今度こそ厚別にて
完膚無きまでに叩き壊し、引きこもりサッカーを全否定せよ。

過激な言辞をあえて吐き、他チームを貶める表現をしたことを
不快に思った方々にはお詫びをする。
だが、敢えて書いた。
上記の暴言は、裏を返せば今までの札幌への耐え難い侮辱と
して残されたエニグマである。

これからの札幌を、叱咤し、鼓舞し、挑発する。
それが勝利と、その先の昇格を、幻ではないものとするはずだと
オイラは思う。

posted by FT |17:49 | 060617vs仙台inユアスタ | コメント(0) | トラックバック(1)

2006年06月11日

Hai Yai FORCES !

正直、喜びも中くらいにセーブ。
半分以上は敵失&悪運のおかげで、
ホームタウンデシジョンもいいところだしねえ。
徳島はチームもサポも納得いかんでしょうから。
3点目や4点目も、徳島が前がかりだったから
生まれたとも言えるし、その意味ではせめて
PKではなく攻撃の流れで2点目を取っていてほしかった。
 
だから残念ながら、昨日の勝利はあくまでも、これからの
上昇気流につなげていってほしい、というレベルです。

プレスに弱くMFがボールを保持できない弱点(DFの
脆弱さはここに原因があると以前から言っているが、どうだろう)
は、いつもの通りだし。

(脱線するが、札幌は相手にプレスをかけず、あくまで
チェイシングとインターセプトだけで相手ボールをとりに
いくが、これはやはり、あくまで基本からという監督の育成
意図なのか、それとも単にプレスに行っても札幌の選手では
当てにならず、単に他への配置が薄くなるから出来ないだけなのか
果たしてどっちだろう?)

2点目を取られた後の気分の落ち込みようと、それに伴う
パフォーマンスの低下もあいかわらず。前半は、ああいつもの展開、
とこっちも思っちゃったしねえ。
ハーフタイム(監督のカミナリ)でしかシャッキリできないのかなあ(汗)
そこは少し残念。ただ、遅いにしても切り替えが出来た点は良しですな。

問題は、この後に続く試合を戦い抜いていく気運に出来るかどうか。
再度過密日程が襲いかかってくるが…。

オイラとしては、次節仙台戦を、勝てれば言うことナシだが、
かなり厳しいだろうとは思う。だが、この試合を納得のいく
パフォーマンスで切り抜け、水曜の横浜戦で本腰をいれてもらいたい
気がする。

バブル状態の横浜の虚飾(言い過ぎだが敢えて言う)を剥ぎ、
室蘭での、そして去年のドームでの恥辱をきっちりアウェイで
晴らすのが、いわば札幌に課せられた使命であるとすら思っている。
(今年の負け試合で、オイラが一番悔しく思ったのが、
あの3月の室蘭だ)

ここで横浜を粉砕して、横浜の真の実力レベルを白日の下に
晒せば、一気に優勝戦線から引きずり下ろすことも可能だと
思うがどうか。

そして、土曜の厚別での東京V。
しんどい、確かにしんどい。
しかし、あの西が丘での惨敗、そしてラモス監督の嘲笑を
見返し、できれば問題になった西が丘の殿様商売的空席&
観客追い返しを見返すためにも、あの時たった4千人しか
入らなかった、その倍以上、厚別久々の1万越えで札幌を
サポートし、雪辱を期待したいものだよねえ。

この過密日程&強敵を乗り越えるのは、今の札幌には
たしかに厳しい壁だと思う。
昨日のパフォーマンスで満足してたら、まちがいなく
跳ね返される。そうなれば今年の上位戦線に食い込む目標
も、これでほぼ断ち切られる。

チームには過酷だが、より精進して、アウェイ2連戦の
検討を祈っている。


さて、昨日は恥ずかしながらオイラもハーフタイムでは
挫けそうになり、その気分を必至で昂揚しようと、iPodで
この曲をずっとリピートして聞いていた。

平沢進の「FORCES」だ。
絶望しかけた心を奮い起こすには最高の一曲。おすすめ。



時は雲をつくような 波をたて襲うよ
消されて夜道を這う 声たちに応えて

忘れはしない キミのことは
かなわぬ道に なおひとり立ち

撃たれた鳥のような 優雅さで雨に耐え

癒えない地上の血に 洗われて眠る
星よ壮絶に 物語れ この夜を

忘れはしない キミのことは
凍えて夜を ただひとり生き

消えない声よ 今 蘇れ力へと

Hai Yai Forces!
Hai Yai Forces!

聞けよ 風さえ泣き そびえ立つ影の塔
撃たれて夜道を這う キミに灯をともせよ

忘れはしない キミのことは
かなわぬ道に なおひとり立ち

行けよ饒舌の影よ 来て導け

Hai Yai Forces!
Hai Yai Forces!

posted by minerva |09:20 | 060610vs徳島in札幌ドーム | コメント(0) | トラックバック(0)