スポンサーリンク

2006年05月30日

碍子ってわかります?

不振のチームへの心配は、ちょっと一息。
 
タイトルの「碍子」は「ガイシ」と読む。
ご存じの方も多かろうが、電柱なんかで電線の電気が
漏電して電柱や地面に触って感電したりしないように、
絶縁する白い磁器製の物体だ。
 
で、「碍」とは今の日本人には見慣れない漢字だが、
「さえぎる」という意味の漢字だ。

ちなみに、「日本ガイシ」という会社があって、この
碍子を製造する会社なのだが、今はむしろ、その技術を応用
した「浄水器」で有名だ。「シーワン」というその浄水器は
極めて性能が高いとのことで、何とか手に入れたいと資金を
準備しているオイラである。

さて、いきなりヘンなことを言い出したが。

社長ブログを見て、以前から触れていた「食育」がらみの
話題を読んでいたのだが、ふと言葉の問題で気がついた。

「障がい」「障がい者」という表記だ。
以前聞いたことがある。
「障害」の「害」という字は、まるでその存在が「害」
のような連想を起こし、障害を持つ人々への差別に繋がる
ので、使わないようにしよう、ということで、この
「障がい」という表記が出来たとか。

オイラも「障害」という表記はよろしくないと思う。
だが、その理由はやや異なる。
実は周知のことだろうが、「障害」という表記は本来
存在しなかったのだ。

正しくは「障碍」
そう、「碍子」の碍だ。
障も碍も、ともに「さえぎる」「じゃまする」という意味で、
何らかの邪魔になるものが存在する、という意味だ。
かつては「障碍者」と書かれていた。
肉体的機能に何らかの「さえぎる要素」が存在している人。
事実を正確に捉え、しかも無用な差別意識をかき立てることもない、
何らの問題もない表記である。

それが「障害」と書かれるようになったのは、いわゆる戦後の
漢字制限のせいだ。全く罪作りな話で、健全な漢字をわざわざ
使えなくし、誤解を生む表記をやむなく作り、それが今や
ひらがなで書くハメになった。

話を戻して、オイラは社長をどうこう言うわけではない。
ただ、この「障がい」「障がい者」という表記はいただけない。

理由は二つ。
まず、漢字とひらがなの組み合わせで熟語を表記するのが
ゲシュタルトとしてみっともない。
「ら致」とか書くのと同じだ。熟語の統一性を失った、恥ずかしい
書き方だからだ。

もう一つ、こっちの方が問題だ。
「障がい」とひらがなで書くことによって、自分は差別的な
言葉は使いません、という態度を表明しているというつもりに
なるのだろうが、実はこれが逆効果なのだ。
読んだ側はこの「がい」とひらがなで書かれた表記を見て、
逆に消されてしまった「害」という漢字をむしろ鮮明に透視して
しまうのだ。
むしろ従来通り「障害」と書いた方が気がつかれない分だけ、
罪がないほどである。

で、どうだい。
「障がい」なんてみっともない上に、反差別の自己満足と
裏腹の毒を孕んでしまう表記も、もちろん戦後に便宜的に
でっち上げられた「障害」もやめて、旧来の表記である
「障碍」を使えば良いんじゃないのかな。
碍って字が難しい?いやいや、今だって電柱にはちゃんと
「碍子」はあるんだから。

以上、言葉の問題をちょっと考えてみました。

posted by FT |22:18 | 今日の寸言 | コメント(1) | トラックバック(1)

2006年05月28日

敢えて言う。

今のチームに必要なのは、どんな形でも良いから勝利だ、
勝ち点3だ、との声が多い。
とりわけ今回はテレビ中継が無く、結果だけを突きつけられた
サポが、スポーツマスコミのネガティブな記事や、現地観戦サポ
の敗戦直後の捨て鉢なコメント(悪意ではありません、そうなって
しまう気持ちはよっくわかりますから)ばかりを目にせざるを得ず、
困惑と失意にかられていることも、そういった声に直結するのだ
ろう。
 
だが、敢えて言う。
今の札幌というチームにとって、勝ち点3は絶対的に必要なもの
ではない。もっと別にある。

次からの試合で、今までのスタイルを放棄して、いわゆる
J2仕様な防御偏重&カウンター攻撃にシフトすれば、
もしかしたら勝てる試合も増えるのかもしれない。
だが、それは退化だ。そんな勝ち方で上位に食い込み、
よしんば昇格できたところで、あっという間に行き詰まるのは
すでに過去に思い知らされたはず。
チーム全体の力量を底上げし、J1に定着しうる地力をつける
ために、一昨年から恥辱に耐えて連敗も呑んできたではないか。
 
今さら目先の勝ち点に釣られ、目先の勝利に酔いたいがために、
また同じ愚を繰り返すわけにはいかないだろう。

サッカーのスポーツとしての深奥など知らないシロウトだが、
敢えて言う。
カウンターサッカーは「弱者のサッカー」だ。
その戦い方ではるか上位のチームを食うこともあるが、
長丁場のリーグ戦では馬脚を現すことは必至だろう。
札幌にはそんな戦い方をするチームになってほしくないのだ。
辛酸を舐めた歴史を経てきたウチのチームには。

強化部が補強をほのめかしているとの話も漏れ伝わる。
だが、現状を打開するだけの「助っ人」を取るつもりなら
そんなのはいらない。その助っ人がいなくなれば元の木阿弥、
いや、その助っ人に依存してしまって今までの蓄積を選手が
忘れてしまう畏れがあるぶん、かえって弱体化するかもしれない。

助っ人をとるなら、今までの札幌の戦い方を深く理解し、その
戦い方をさらに深化できる力量がある選手でなくてはならない。
さらには半年とか1年とかではなく、札幌の精神的支柱の一本
として、複数年は骨を埋める覚悟のある選手でなくてはならない。
そして、そんな選手がいれば万々歳に理想的だが、今の札幌の
資金力と地政的ハンデを思えば、まずほとんど不可能な話だ。
 
ならば、敢えて言う。

いま必要なのは、現在の戦い方を固執して鍛え、各自の能力を
より研ぎ澄ますことだ。それが結果に繋がっていないのは
サポとして歯がゆいこと当然で、オイラとて恨み骨髄に徹しているが、
それでもチームの底力は着実に蓄積され続けているはず。

いままで、ウチの戦い方をあざ笑い、してやったりと浮かれている
他チームの鼻を明かすには、奴らと同じ戦い方で勝ってもダメだ。
J1仕様の、しかもより高度な戦法でぐうの音も出せないほどに
ねじ伏せなくては、オイラは気が済まないぞ。
「リベンジ」などという流行り言葉程度の勝ちで、見返したつもり
になってはいけないと思うのだ。

呉下の旧阿蒙に非ず。三日会わざれば刮目して見よ。

お前らが嘲笑した札幌サッカーは、実はこれだけのポテンシャルを
秘めた、次元の違うサッカーだったのだ、と証明する。

それだけが、今の屈辱的な状況をあがなう「雪辱」になると思うが
どうか。

posted by FT |17:58 | 060527vs柏in日立台 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年05月28日

こんな時にナンだが「結果が出なかった」という言い回しについて

数日いろいろあって更新も出来ないまま試合の日を迎えて
しまいました。
リンクを快諾してくださったたじさんに遅ればせながら
お礼申し上げます。
 
さて、タイトルのこと。
最近かな、スポーツ紙あたりで言い始めた言葉だろうか。
この「結果が出なかった」という言い回し。
 
おかしいよね。
結果は出ている。
昨日の試合については。
「負けた」という結果が。
 
だが、現実に今のオイラたちの周りにはこの言い方が蔓延している。
「がんばったが、結果が出なかった」
「期待されたような結果が出なかった」
スポーツだけじゃなく、仕事にも使われてる。
以前、ニュースで日中交渉の担当の外交官がこういう言い方をした
のを見て、吃驚仰天したことがある。
 
ふと考えた。
「結果を出す」という言い方は、明らかに「良い」結果という意味だ。
スポーツで言えば「勝つ」=「結果を出す」という文脈。
ということは、「負ける」ことは「結果ではない」のか?
でも「結果の存在しない行為」なんてあるはずはない。どんな
行動をとっても、その結果どうなったか、は必ず存在する。
なのに、今のオイラたちは平気で「結果を出す」という言葉を
使っている。

つまり、現代の人間にとって「失敗」や「敗北」は結果のないこと、
すなわち「無意味」であり「無価値」である、ということになる。
存在の意味があるのは「勝利」や「利益」だけであり、それを生み出す
ことだけに存在の価値がある、と思っている心理の裏返し、と
言えそうだ。

そう気づいたオイラは、すぐに「勝ち組」「負け組」の忌まわしい
単純な二分法と、そして「負け組」には生存価値もない、とすら蔑視
しがちな現代社会の風潮を連想した。
 
敗北や失敗はより良い将来への糧であり、増長や奢りを戒めつつ、
向上を図っていこうとする人間の「教え」だった。それが連綿と
続いてきた人間の知恵だったはずだ。
 
話を戻す。
昨日の試合で札幌は1-2で負けた。
それが結果だ。残念ながら。
 
だが、無価値ではないし、無意味でもない。
ご覧になった方々はわかるが、彼我の差ははっきり存在するが、
決して手の届かない差ではないはず。今回の敗北や屈辱は、
必ず糧になるはずだし、そうなってもらわなくては困る。
何より選手がこの敗戦を無価値だと思ってもらっては困る。
何としても向上の資としてもらわなくてはならない。
 
そう考えるオイラは、確かに勝利に飢えたサポの一人であるが、
今さら今までやって来た蓄積を「結果が出ない」からと言って
ご破算にすることの方を恐れる。

どんなにみっともなくても勝利を、勝ち点3を。
そう思うサポの心はわかる。

だが、敢えて言う。
今は「やせ我慢」するべきだ。
このスタイルを墨守し、このスタイルで勝てるようになる実力が
熟成されるのを、今しばらく辛抱して待つべきだ。

3年目にもなるのに、と思うだろう。オイラも正直歩みが遅いと
思っている。
実際、対戦チームからは与しやすい、勝ちやすい相手と思われ
侮蔑的な言説を何度も吐かれたし、身の程知らずと言わんばかりの
冷たい視線を浴びせられてきた。
特に先日の水戸や、昨日の柏からはあからさまに札幌を嗤うコメントを
吐かれ、オイラは正直はらわたが煮えくりかえっている。

だが、今は耐えるべきだと思う。
未来に「良い結果」を出すために。
その未来は遼遠なように見えるが。

posted by FT |07:43 | 060527vs柏in日立台 | コメント(3) | トラックバック(0)

2006年05月23日

応援のいでたち自分好み

先日どちらかのブログで、応援時のファッションについて
お話しされているところがあったかと思う。
(ちょっとどこかわからなくなっちゃって失礼します)
 
で、オイラの場合、いい年こいた肥満男なので、ファッションも
くそもない。とはいえ、こういう時でないと着るモノを楽しめない。
そこで、札幌の応援に行くための恰好を楽しむ買い物をするように
なった。
若い頃から着るモノには無頓着で、自分で選んで服を買うなんて
全くなかったのだが、これも応援の功徳か。
 
札幌に戻ってきた03、04年頃は、まだそういう自覚が無くて
普段着のままで応援に行った。レプユニやTシャツを買う気も
それほど無くて、買ったのはタオルマフラーぐらい。
すでにWWEのファンだったオイラは、夏場の応援の時には
たいてい、アンダーテイカーの「Decade of Destruction」
ワーカーシャツを着ていった。黒地で、背中に赤で文字が書かれて
いるので、いちおうカラーは合っている。
(しかし考えてみれば、今年10周年を迎えた札幌に、3年前とは
いえ、縁起が悪かったな(汗)今年はまだ着て行っていない。
もし夏場に連敗してヘタレ晒したら、イヤミで着ていくつもりだが、
そういうことがないように…)
あとは、コシノジュンコのポロシャツで、赤黒を意識して買ったのは
これが最初かも知れない。
 
去年初めてレプユニを買った。
例の不評な「轢き逃げタイヤ痕」の背中の三筋のユニ。
シーズン途中でJAMで買ったので、番号はない。
あと、去年福住のイトーヨーカ堂で買った赤の薄手のブルゾンは
ほとんど制服のように今でも春秋には着ている。
 
考えてみれば、ガキの頃から地味好きだった自分が「赤」を
着るようになったのは、明らかに札幌の応援のための服を考える
ようになってからであるよ。
 
今年は、まず初めて予約で、12番入りのレプユニを買った。
その下には長袖の黒のシャツを着て、重ね着している。
(夏場になれば半袖かタンクトップの黒系のシャツを着るだろう)
 
春先には、冬に買ったWWEのハルク・ホーガンのパーカを着て
いた。前にも画像を載っけたが、腕にHULKAMANIA!」と
染め抜かれている。フッキの応援用にと思っていたが、あまりに
厚手なので、2試合ぐらいしか着られなかった。秋にまた着よう。
 
本気モードの時には、昨年不意に逝去した故エディ・ゲレロの
トリビュートTシャツを着るつもり。黒地にエディの顔が白く
染められているものだが、今日、赤地のも注文してしまった。
赤黒揃いなら、欲しくなる(笑)
 
今日は一緒に、現チャンプであるレイ・ミステリオのトレーナー
パンツと、サンバイザーを注文した。二つとも赤黒のカラーだから(笑)
たぶん夏場は上からミステリオのサンバイザー、レプユニ、パンツ
という恰好になるだろう(笑)
あと、買い損ねていたホーガンのバンダナ(赤地)も注文した。
レプユニの上から羽織る薄手の半袖シャツを物色中。やはり赤黒で
無いものだろうか。
 
タオルマフラーは毎年買っている。
開幕戦でもらった手ぬぐいを日よけにして、帽子の下にして
かぶっている。日焼けの弱いので、日焼け止めクリームは
欠かせない。家を出る前にも塗るが、現場でも補充してる。
昔買ったPFA66というとんでもないシロモノ。ほとんど
石膏を塗っている気分(笑)
男性用としてはどこのメーカーのモノが良いのか知りたいところ。
ノドをやられやすいのでトローチも。
 
荷物はトートバッグに入れていく。コンサのものを買おうかとも
思っているのだが、微妙に小さい感じがしているので、たまたま
手元にあるのを使っている。昔のMacの虹色アップルの絵が
プリントされたトートバッグをぶら下げているオッサンがいたら
たぶん間違いなくオイラである。
 
後は、これも以前のエントリで取りあげた「Forza! SAPPORO」
の刻印入りiPodは必需品である。ベスト電器で安く買った
白い革ケースに入れ、ポケットに入れて聞きながらドームに
向かう。
最近は平沢進の「白虎野」ばかり聞いている。帰りも同様。
 
ファッションとは関係ないものまで加わったが、こんな感じで
ドームや厚別に行っている。そして、山形戦も行くのだ。

posted by FT |22:17 | 応援方法 | コメント(6) | トラックバック(0)

2006年05月22日

大言壮語も芸のウチ

前々回のエントリへのレスと続き。
 
<こんびにさん
 
新居は優等生なコメントの内に、何か火薬を仕込んでいる
ような良い意味の危険さも備えてましたな。もっと発散して
活躍していたら…とは、死んだ子の歳を…ですかな(汗)
 
別エントリでも書きましたが、オイラは新居の「ウリ」
にもなる大ブーイングを、今後もぜひ継続してやってほしい
という、歪んだ愛情?を持っております(笑)
 
<aruさん

賛意のコメントありがとうございます。
 
謙譲の美徳は、実は日本人だけのメンタリティではなく、
人間がコミュニティを形成するところでは洋の東西を問わず
存在します。
ただ、勝負を賭けたプロスポーツの世界においては、そこは
弱肉強食、無用な遠慮は有害でしょうね。
チームワークを破壊するような唯我独尊ぶりは困りますが(笑)
 
それと、敢えて言わせてもらうが、札幌の若い選手が
「たまたま」「偶然」「幸運」「みんなのおかげ」
「良いボールが来たので蹴っただけ」というコメントを吐くことは
決して良くないと思ったのですよ。

つまりそれって、予防線ですよ。

「今回の活躍は偶然だった」→「だから次の試合で活躍できなく
ても、責めないでね、これが実力だから」という意識があると
勘ぐられちゃうわけで。
つまり、次回以降の試合で活躍できないかもしれない自分が
非難されないように、言質を取られないようにする保身の言葉ですよ。

こんなこと、若い、活きの良い、上を虎視眈々と狙うべきの選手が
口が裂けても言っちゃいけないんです。

名前を出してかわいそうだが、智樹選手が湘南戦でお立ち台に立った、
あれ以来ずっと精彩がなかった。
オイラは以前のエントリで「お立ち台に立っただけで満足しちゃったか?」
って揶揄した。それじゃ困るんだよな。ヒーローインタビューを受けられる
ってのは、チームが勝って、その勝利に最も貢献したと認められた
ごく一握りの選手の「特権」だ。常勝チームであっても、お立ち台に
ずっと立てないままの選手だっていっぱいいるはずだ。
そこに立った智樹は、もっと自信を持っていいはずだ。
そして、それに見合った活躍を自分自身に課すべきなのです。

「最高!絶好調です!負ける気がしません。蹴ったボールが
外れる気がしません!自分の脚で最高のゴールを決められました!
次も得点します!みんな得点するでしょう。でもとどめを刺すのは
俺のシュートです!次回も応援してください、絶対に期待に応えます!」

こんなビッグマウスを、相川か石井に言って欲しいが(笑)

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
あのね、「偶然です、みんなのおかげでいいシュートが出来た」
てのは、カズとかヒデとかが言ってちょうど良いのよ。
この謙遜具合が、かえって自負の大きさを証明するのよね。
そういうコメントはもっとビッグになってから言ってくれ、札幌の
選手たち。

キャンキャン吠えるだけの犬じゃ困るが、それくらい大口を叩いちゃ
どうだい。

つまり、言ったことには責任を持つのさ。
次回も得点します、って言ったら、その言葉を裏切らないように
次の試合で必死にゴールを目指すだろう。何も言わなかったときよりも
より必死に。自分の言葉を証明しなきゃならないんだから。
嘘じゃないことを証明しなきゃならないんだから。

もちろん、結果がそうなれるとは限らない。でも、自分で言ったことを
実現しようと必死なやつを、サポは絶対に見捨てない。
少なくとも自分の成果を「偶然」と言うことで、次の試合で
結果を出せない免罪符にするヤツよりは。


ついでに。昨日のサッカー番組で、ブラジルのテレビで
マラドーナが衛星でジダンと対談する番組を紹介していた。


マラドーナ「フランス代表に戻ったのは?」

ジダン「最高の技術を持つ選手が必要とされたから」


ここまで言えちゃうのは、さすがにジダンだからだな(笑)

posted by FT |22:53 | コンサドーレ札幌 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年05月21日

WWEバックラッシュ!

WWEの4月特番、バックラッシュをやっと視聴。
例年、レッスルマニア直後の特番なので、それなりに新展開
の準備としていろいろ毛色の変わったことをやる事が多いの
だが、期待したほどではなく普通かな。
 
マクマホン親子vsHBK&「神(?)」というサイコなカードに
あの「ヒットマン」の登場をちょっぴり期待していたのだが、
あいにく、手下を使ったオーナーがHBKをタコ殴りにして
祭典の報復をしただけだった(汗)
 
この後の展開はどうなるかわからんな。HBKがヒールチェンジ
して、DジェネレーションXの復活とかあるんだろうか。
そうなるとHHHがどうなるか。今のHHHはトップヒールで
ありながらファンの受けは最高で、だれもかなわないからな。
HBKと手を組むよりは、ベビー的な立場の方が自然のような
気もする。
 
それにしても最近のWWEは小粒だ(汗)
キャラの立ち具合からいってもTNAの方がよっぽど面白い
レスラーが揃ってるぞ。というわけで、来週はTNAの4月特番
にして全試合金網戦という「ロックダウン」を楽しみにする。
 
で、WWEとTNAを比較してみると、やはり観客の存在感が
まともに違うのよね。
いくつかのブログでもよく「アウェイの応援の方がまとまっていて
小回りがきいて、メリハリがある。それに比べてホームの応援は
ダラダラしていて同じ歌をずっと歌ってたり、まとまりがない」
とか言ってホームを卑下する声をよく見るんだけど、そりゃあ
当たり前だと言いたい。
1万人単位の会場ばかりのWWEよりは、数百人単位の
ECWの聖地「ECWアリーナ」やTNAの「インパクトゾーン」
のファンの応援の方がまとまっていますよ。でも、そのまとまりを
WWEにすぐ応用できるかっていったら、たぶん無理なのだ。
 
大会場には様々な観客がいる。だが、そういうのが渾然一体
となって、大きな混沌のうねりになって響くようになってほしい、
とオイラは思う。ホームのドームや厚別ではね。
 
で、その反論の引き合いになるのがきまって浦和の応援で、
あれはどうなんだ、と言われそうだが。
…ま、あれはあれだよね、とオイラは思う。
軍隊式に全員が一糸乱れずピシッとまとまってる、というのが
お好みの方にはこたえられないんだろうな、ああいうのは。
 
ところで話は変わって、同じ格闘技のことだが、
あの悲惨な神戸戦の直前、未明の生放送で、K-1GPオランダ
の試合をやってたわけだが、いきなりボブ・サップの試合が
変更になった。後で主催の方から、サップが勝手に試合放棄して
逃げた、との発表があり、どのニュースでもサップのわがまま
を非難し、選手生命終わりとか叩かれてる。

真実は当然オイラもわからんが…
でもさ、これからすぐに試合だ、という選手が、直前になって
そのメインイベントをすっぽかすほどのトラブルって何?
主催の方が言いたい放題でサップを非難しているのに、サップが
何も言わない(言えない?)のも、腑に落ちない。こういう
問題があったから試合をするわけにいかなかった、とサップが
自己弁護してもおかしくないのに。というか、するべきだよな。
 
となると、この事件をオイラはこう判断せざるを得ないんだわ。
「引退するホーストに花を持たせるため、サップに負けることを
主催側が要求した」とね。他に考えられる?
サップが事情を話さないのも、主催がサップの「わがまま」の
内容を言わないのも、そう考えればうなずけるよね。
 
総合格闘技も、あまりにパイがデカイとそういうわけのわからん
裏事情がふえてくるものだ。PRIDEだって、今週刊誌で騒がれて
いるし、実際社長が自殺してるんだし。
少しビッグイベントは遠目に見て、小規模な大会に目を向けるかな。
ところで、サムライTVに入って、むしろ大日本の試合が
面白くて仕方ないのだが(笑)

posted by FT |17:01 | 格闘技ネタ | コメント(0) | トラックバック(1)

2006年05月20日

朴訥さは、時には罪

単なる思いつきであります。
一日1エントリという決め式を破るほどのことでもないが。
 
もう一ヶ月以上勝利から縁遠く、お立ち台のインタビューを
受ける選手の姿を目に出来なくて久しい。
チーム状況は痛いほどわかりつつも、サポならやはりヒーロー
インタビューを受けた選手が遅れて挨拶に向かってきてくれるのを
大声援と拍手で迎えてから家路につきたいものだ。
 
ところで、ホントに思いつきというか難癖のように思われる
かもしれないが、札幌の選手は若いのと、そして勝ち試合に慣れて
いないせいか、あのヒーローインタビューで堂々としたコメント
と態度で臨むのを、あまり見たことがない。
 
「たまたま」「偶然」「運が良かった」みたいな、どうにも
自信なさげな言葉を、おどおどと、つっかかりながら訥々と話す。
 
若いから、まあ、初々しいとも言えるが。
同時に、どうも頼りない(汗)
湘南戦でインタビューのトリをつとめたフッキが一番大人びた
シャキシャキしたコメントをしていたのは、かっこいいが
ちょっと日本人選手も気の利いたことを言ってくれよ、と
思った。
この辺は、日本語とポルトガル語の特性の違いもある、とも
考えられるが、19歳のブラジル青年よりも幼いコメントでは
少々情けない気もしないでもない。
 
サッカー漬けの若者が、別に喋りに熟達している必要はない、
プロは黙って結果を出せばいい、という美学もあっていいとも思う
が、今はむしろプロだからこそ、自分を効果的にアピールし、
さらにチームやファンの気分を盛り上げる話術も必要になって
きている。
 
わざわざそのための準備に時間を費やす必要はないかとは
思うけれど、札幌の選手、特に得点に絡む事の多い選手は、
あのお立ち台の上でカメラを向けられて、マイクを差し出された
時に、会場の、そしてテレビの前の観客の心を高揚させるような
言葉を吐けるように心がけてほしいのだ。
 
そしてこれが肝心なのだが、その言葉を吐くに値するプレイを
してもらいたいのだ。
ヒーローインタビューで大観衆の賞賛を得るコメントを話すには
何よりも勝利に貢献する活躍が必須。
逆に言えば、自分がヒーローインタビューに答える心構えを
することが、勝利に自らをかき立てる原動力になると思うのだ。
 
 
極論。

口べた、謙遜、自信の欠けたコメントは、チームを勝利から遠ざける。
 
自分の言葉に煽られてどんどんプレイのパフォーマンスを上げていける
ように、お立ち台に立ったらしっかり、自信を持った、オトナのコメント
を吐いて、頼りになるヤツだとサポに思わせるようにしてほしい。
どうだ、若い札幌の選手たち?

posted by FT |17:17 | コンサドーレ札幌 | コメント(2) | トラックバック(0)

2006年05月20日

勝ちを求められる試合/新居へのブーイング

更新してもモノの見事にアクセス数が百を下回るという体たらく
を呈しておりますが(笑)とりあえずいろいろ補足したり。
 
オイラは以前「勝たなきゃならない試合にヘタをうちっぱなしの
札幌」をかなり批判して煽った。あの時にはずいぶんと反論も浴びた。
一方今回の鳥栖戦は、オイラは逆に「勝利を優先しすぎるのは
サポのわがまま」と言って引き分け試合を擁護した。
違いは歴然で、おわかりだろうとは思うが。
 
今の札幌にとって「勝たなきゃならない試合」というのは、
ライトな観客に「また見に来よう」と思わせる結果を残す必要が
ある試合だ。

開幕戦。
有名Jリーガー所属のチームが相手の試合。
(つまり札幌の成績よりも有名人目当ての観客が多く集まる試合ね)
 
残念なことに今の札幌はレベルは2年前より上がったとはいえ、
勝利のカタルシスでライトな客を呼ぶほどの力がない。
とはいえ、試合内容に成長の度合いを見て楽しむことをライトな
客がするわけはない。そういう客は、残念と言えば残念、
当然と言えば当然で、勝つか負けるかだけだ。で、負けたら
弱いチームに乗っかる義理もないとばかりに足が遠のいて終わりに
なってしまう。
 
だから、ライトな客が集まる試合は、どんな事があっても落としちゃ
いけない。これは営業的な意味だ。日程は決まってるんだから、これは
長期的な計画の元に、絶対に落とさないような体勢でチームは臨まなきゃ
いけない。客を逃がさず、収入を落とさず、それがチームの存続に直結
するという覚悟で。
 
札幌はその辺があまりに貧弱ではないか、とオイラは批判した。
もちろん相手のいる話だからそうはうまくはいかないのが世の常だし、
そのへんは興行を打つ立場としてがっちり社を挙げて釘を刺している
とは思うのだが。
しかし今年もドーム開幕戦、室蘭戦と星を落とし、大きく株を下げている。
とりわけホーム開幕の水戸戦を落としたのは、あれだけでも興行収益が
予定よりもがっくり落ちたのではないか、と思うがどうか。
 
しかし、今回の鳥栖戦は意味が違う。
平日ナイターで、しかも直前の神戸戦の大崩壊をその目で見た地元の
観客とほぼ重なり、あのスタンドにいたのはほとんどが、「本気で
札幌のことを想うサポ」の割合がぐんと高い試合だった。
そういう観客は、あの試合に求めていたのは、徳島戦から神戸戦までの
長い長い不振のトンネル、そのどん底にまで達したチームがはたして
蘇る力を振り絞れるのか?という疑念に対して、わずか2日の猶予しか
無い中で必死に「気概」を表現することだったはず。
だからオイラは、その不可能に近いことを(多々不器用で不出来なところ
もあったことは認めつつも)やり抜いたチームに、拍手を送ったのだ。
 
ここから這い上がればいい。彼等は、やる。(出来る、ではない)
 


ところで、新居へのブーイング。
 
オイラはこれも以前にかなり反論を頂戴したが、基本的には
「ブーイングするヒマがあったら味方を応援せいやっ」
という立場で、基本的にはそこは変わってない。
ブーイングは「期待されてるパフォーマンスを出し惜しみして
期待に応えない選手への『退屈』の抗議の意志」だと思うので、
そういう場面でない時、とりわけ相手選手の入場時などには場違いだ、
と考える。
(そう言えば、最近は相手チーム入場にはブーイングじゃなくて
口笛が多くなったね。あれは意味から言っても正しい)
 
ただ、新居選手に関しては、オイラはもう、これは一種の
「勲章」かも、と思ってきている。
WWEのヒールレスラーの、ブーイングを浴びれば浴びるほどに
その個性を際だたせて輝く姿を見ると、明らかにブーイングも
一種の誉れだ(笑)
「札幌サポからいつも憎悪に満ちたものすごいブーイングを
投げつけられる、それほどに深くサポに刻まれ、負の感情を
呼び寄せる選手」って、こりゃあある意味すごい「売り」と
言えるんじゃないかな(笑)
 
オイラがガキの頃の大相撲。横綱北の湖はあまりに強すぎて
しかも愛想がない力士だったので、勝っても全く声援が無く、
逆にたまに負けると勝った相手力士への嵐のような賞賛がわき起こった。
ああいう、かわいげのない、しかし強い選手っていうのも
悪くないのではないかな。
 
おっと、となればブーイングをこれからもどんどん投げかければ
ますます新居を輝かせることになるわけか(笑)
これもまた対戦相手に脅威がいるのも困りもんだな(汗)
新居の場合、単に上手くて強くて憎たらしい、だけじゃなくて、
どう考えても「清算してない不義理」という要素があるからなあ。

posted by FT |14:37 | 060517vs鳥栖in札幌ドーム | コメント(2) | トラックバック(0)

2006年05月18日

虻蜂取らず

昨日から今日まで、全部のブログを見たワケじゃないが
あいかわらず「前半はダメだった」「あの選手いらね」
「勝つべき試合」「これで満足してたら昇格なんて」
エトセトラなご意見がこれでもかと噴出している割に
昨日のオイラのエントリには反応がないのは意外だったな。
まあ、それだけオイラのブログがブラックリストに載って
「相手にするな」と思われている証拠だろうか(笑)
 
そりゃさ、勝ってほしいと願ってオイラも応援したし、
引き分けなのはそりゃ残念ですよ。
 
でもね、あのぬかるみのような徳島線のドローから始まって
チームの幼稚さを露呈した函館の柏戦、子供扱いされて
ラモスに社交辞令の誉め言葉で嗤われた東京V戦、仙台にも
勝ちきれないまま前回以上の轍を踏んだ水戸戦、そして
あの屈辱にもほどがある神戸戦と、ハッキリ言ってどん底街道
まっしぐらな泥沼状態が約一ヶ月も続いていたんだよ。
 
その総仕上げみたいな神戸戦から僅か3日。

ハッキリ言って、これで快勝できたらJ2にいないよ。
そんなコペルニクス的大転換を起こせるチームならね。
ましてや、相手は鳥栖だよ。今まで何度煮え湯を飲ませられて
きたか、忘れたわけでもあるまいさ。
 
そして、そんな勝ち方を期待するサポの方が欲張りだ、
とオイラは昨日言ったんだが、マチガイかな。あいかわらず
上記のように「冷静で客観的な試合分析」の皮をかぶって
勝てない憤懣をチームや選手にぶつけて「まだ足りない」と
仰せの方々。
 
前半が動き悪かった?当たり前だって。あの神戸戦を引きずれば
誰だってぎこちないのは不自然でもなければ、稚拙でもない。
それでも後半真っ正面から相手のサッカーにぶつかって、時には
上回る展開を見せ、引き分けとはいえ偶然ではない得点をきちんと
あげた。相手がベストメンバーじゃないと言っても、それは
この過密日程の中どこのチームだって抱える問題だ。
札幌だってベストの布陣とは言えないんだから。
 
それと、誰それは使えないとかイラネとか、安易にぬかすな。
自分の応援しているチームの選手だろうが。その選手をどうして
そんなに邪険に嗤うのか。
彼等がチームを去ることになるまで、彼等は我らのチームの
選手だ。それをいい結果がなかなか出せないからといって、
背中を押して応援するどころか、役立たず呼ばわりして侮辱する
のがサポのすることか。
甘やかすのは良くない、というのは道理だが、罵倒するのが
励ましになるわけなかろうがよ。
 
もう一度言っとく。
欲張りども、もうちょっと我慢せい!
ちゃんと、彼等は走り出すからさ。

posted by FT |23:11 | 060517vs鳥栖in札幌ドーム | コメント(2) | トラックバック(0)

2006年05月18日

隴を得て蜀を望む

【一つの望みをとげると、さらに別の願望を抱くようにな
 るということ。人の欲望には限度がないことのたとえ。】
 
ネットサポ、いいかげんにせえよ(怒
 
今日が「勝たなくてはならない試合だった」だと?
 
バカも休み休み言え。
前節で頂点に達した泥沼状態からわずか3日、
それでアクションサッカーの神髄を見せて完勝し、
昇格を現実にする試合を、いきなりやれってか?
骨折した松井秀喜に、骨が繋がったからすぐに試合に出て
ホームランを要求するのかいな?
 
おれさまは冷静に状況を分析する目を持っているんで
ございます的な、それでいて身勝手に「勝たなきゃならない試合」
をどん底のチームに押しつけて、それで引き分けじゃ意味がない、
だと?
 
欲張りも、いい加減にしろ。
 
 
オイラが以前言った、負けても次に客が足を運ぶ試合、ってのは
まさに今日のように泥臭く、しぶとく、愚直に球を追い、
安易な道を取らず我が道を突き詰めていく、こういう試合だ。
もちろん引き分けはものたりないさ。勝てば何よりだった。
だけど、そういう結果の数字以外のモノを、今日の試合では
きちんと見せてくれた。
あの悲惨な神戸戦の僅か3日後に、な。
 
これだけでもオイラには奇跡的な試合だったと思うぞ。
 
試合前は、観客は数千人だと覚悟したが、1万人いった。
これだけのサポが支えているのに、選手の、チームの苦闘を
嘲笑うネットサポ、もう一度言う。

欲が深いにもほどがある。いいかげんにせえ!

posted by FT |00:13 | 060517vs鳥栖in札幌ドーム | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年05月15日

赤黒のフラッグで白旗は作れない。

昨日は自分の振る舞いを反省し、選手をギリギリまで鼓舞する
ための戒めとしようと思っていたんだが…
 

 
なんだ、おい、無条件降伏するのかいな?
 
J's Goalの選手のコメントを見ると、ずいぶん違和感を感じざるを
得ない。文字として清書されたものなので、その点は同情すべきだが、
選手の方から今回の敗戦について、屈辱感や、そこから這い上がろうと
いう向上的な闘志、絶対に借りは返すという「怨念」が伝わってこない。
言わば、勝利への欲望が「言霊」として伝わってはこないのだ。
 
コメントの文面から伝わってくるのは、何をしてもうまくいかない
「無力感」、そして結果を出せない自分が「無価値」である
かのような「諦観」ばかりだ。
 
もちろん、敗北は謙虚に受け止めるべきだ。だが、そこから
何が問題でどうやれば克服できるのかをクールに剔抉すると同時に、
この閉塞を「自分が」打開するのだという気概をホットにかき立て
るべきではないのか。あのような屈辱的な敗北を喫した直後なら
なおさら。
 
虚勢を張って遠吠えするのはキライだが、虚勢を張るくらいの
負けじ魂をアピールするのも時には必要だったと思う。
何せ、彼等を支えようとするサポが挫けようとしているのだから、
 
サポは見たくないのだよ。オイラだけかもしれないが。
力を無くし、うなだれて、降伏を突きつけられて、
それでも義務だから仕方ないとトボトボサポ席に来て挨拶する
姿なんか。
 
「今日は失敗した。みっともなかった。…しかし必ずお返しする!
この屈辱は絶対に忘れない。やられたらやり返す。この脚で!」
 
そう言ってほしいんだがな。
物足りないな。
 


 
うちの旗には白地は無いんだぜ。


posted by FT |19:37 | 060514vs神戸in厚別 | コメント(0) | トラックバック(1)

2006年05月14日

白旗を掲げて

それは雨が残る朝に出発した準備の一環でしかなかった。
きっと雨が残るに違いない。雨具が足りないオイラは、傘を差して
ゴル裏で立ちっぱなしも迷惑だろう、雨がひどかったら端の方で
応援するしかないから、椅子に敷くモノがあった方が良いな、と
思って、トートバッグに放り込んだのだった。

白いビニールシートを。
 
大谷地駅を出れば、目の醒めるような快晴に気分も上々。
厚着をしてきたせいで少々汗をかきながら競技場に入った。
ハルク・ホーガンのパーカを脱いでレプユニ姿になると、
涼しい風がすっと快感だった。
雨の用意は、すっかり脳裏にはなかった。
 
脚が痺れて、ノドも涸れて、それでも手拍子と歌だけは
続けたが、それも断末魔。ホイッスルが鳴って、悲惨な結果だけが
聖地と呼ばれ、オイラが先日「カムイミンタラ」と秘かに呼んだ、
厚別に残った。
 
ゴル裏に来た選手に、オイラの周辺はみなブーイングで迎えた。
ブーイングに厳しい見方をしばしば書いてきたオイラも、あの
ブーイングを否定することは出来ない。
そしてオイラは、バッグに押し込んであったビニールシートを
手にとって、両手で掲げた。
試合開始の時には、選手の健闘を祈ってタオルマフラーを掲げた
その同じ手に、真っ白いビニールシートを。
 
敗北。降伏。弔旗。死。
その象徴としての白旗として。
 
 
だが、オイラはやがて、恥じるだろう。
安易に降伏旗を掲げて、チームを否定したことに。
未来の勝利を手にするチームを讃える手に、敗北の象徴を持って
同じ選手に突きつけたことを。
 
しかし、同時に決めた。
この「白旗」は毎回持参する。
この旗を突きつけられるような戦いを選手ができないように、
オイラたちサポが支えなくてはならない。その「エッジ」ぎりぎり
であることを思い起こすために。
 
この白旗を、オイラの手が二度と掲げることがないように。

posted by FT |20:29 | 060514vs神戸in厚別 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年05月14日

残留の執念、降格の悲哀

Forget me notのあつしんさんのエントリに影響されて、
オイラもスカパでヴォルフスブルクvsカイザースラウテルンを
見てしまっていました。ブンデスリーガもそんなに見たことないのに(汗)
 
さすがに修羅場なだけに、選手も観客も何もかもヒートしてましたねえ。
しかし、こちとらとしては赤ユニのスラウテルンの刀折れ矢尽きるまで
追いすがった姿が身につまされるよ(汗)
 
今日の日本vsスコットランドもそうだけど、得点機の確率が最後には
モノを言うのでしょうかなあ。中盤がボールをキープして回せても、
それをゴールに叩き込む最後の詰めは、やはり困難なのですな。
FWで壁を打開する高い能力を備えていれば何とかなるんだろうけれど、
固まられたら厄介。やはり中盤でしっかりパスを繋いで相手の壁を
浸食する必要があるんだろうけれどね。
 
札幌は、そこを今確実なものにしようと苦闘中なのだろうな。
しかし、ここを鍛えたらずっと良くなるだろうな、とも思う。
 
さて、今夜はK-1GPのオランダ大会の生中継があるが…。

posted by FT |01:09 | 060514vs神戸in厚別 | コメント(2) | トラックバック(0)

2006年05月13日

間延びした日々が過ぎて

今週は更新を何となくする気になれなかった。
試合が結果として残る以外にチームの状態を云々する
材料もないから、出てくるのは愚痴か、素人戦術談義の
まねごとか、さもなきゃ苛立ちを人事にぶつけて
誰やめさせろあれを取れと非現実的なことをぶつける
ばかりで、そういう状態に自分はなりたくなかったんで。
 
そういうわけで、やっと明日が来る。
 
正直、今のトンネルはなかなか簡単には抜け出せそうな
状態ではなさそうに思えるので、今しばらく上昇気流カーブ
に乗るには時間がかかるのでは、と思っているので、安直に
復調を言挙げするのは避ける。もちろん、勝ってほしい気持ちが
ゆるいわけではないから、明日はもとから応援に行く予定済み。
 
天気はなんとか保ってほしいが。
 
厚別の「聖地」ぶりを実はあまり実感としてはもっていない。
直接応援に駆けつけだしたのはここ何年かだからね。札幌に戻って
来た年から低迷の日々だったからね。
 
初めて来たのは、まだ札幌が存在しなかったJ設立まもなくの
ころに、横浜フリューゲルス(ホーム)vs浦和レッズ戦を見に行
った時だったな。親が横浜のスポンサーだった佐藤工業の係累だった
ので、その関係でチケットをもらったんだったと思う。
(このスポンサーが降りたせいでフリューゲルスは消滅の憂き目に
あったわけだから、少々忸怩たるものがあるが)
 
初めて来た厚別は、正直オンボロ感がぬぐえなかったが、よく言えば
敷居が低くてリラックスできた。気軽にゲームを見られるナア、と
思った。そのころは観客もそう多くはなくて、その試合も自家用車で
行ったはずだ。どこに停めたかは記憶がない。大谷地駅から歩いて
行くようになったのは、札幌のサポとして2、3年前からだ。
 
財政難とか言って文化に金を出す余裕はないとばかりに
道も市もこういうものの充実にシブチンだが、オイラは
絶対に他の、それもどうでもいいようなロクでもないところで
一握りの連中がウハウハな部署が温存されていると思っている
ので、あまり高橋知事や上田市長の渋面を信用していない。
空気を運ぶだけの道路とか新幹線とかに出す金があれば、
厚別をどかーんとピカピカなスタジアムにするなんて、
その何十分の一の費用でできると思うのだが、どうか。
 
「運動公園競技場」という固い肩書きは、公的施設の性質上で
やむを得ないのかもしれない。他の競技場も五十歩百歩だろう。
だが、その名称や設備の充実も含めて、もっと何か市民にアピール
できないものだろうかねえ。
 
聖地にふさわしい、北海道ならではの名称は
「カムイミンタラ(神々の庭)」しかありえない、と
個人的には思っているが(笑)
(ところで札幌ドームの愛称「HIROBA」は、今や無かったことに
なっているのかな?(笑))
 
明日はカムイたちが厚別に集い降りてきてほしいと、
心から願う。

posted by FT |14:29 | 060514vs神戸in厚別 | コメント(2) | トラックバック(0)

2006年05月07日

DESTINATION X

「モンティ・ブラウンよ、お前はファンからリスペクトされたい
ようだが、そんな簡単なものだと思うなよ。元NFLプレーヤーだ
からってリスペクトされるもんじゃない。リングの上では体を張って
戦わなくては、リスペクトなんかされねえんだっ!」
 
やっとTNAのPPV「デスティネーションX」を視聴。
いやあ、身にしみるねえ。
ヘビー級王者、クリスチャン・ケイジの、キャプテン・カリズマの
お言葉ですよ~。
 
全くその通りだね。
ピッチの上で体を張らなくては、サポのリスペクトは得られない。
得られるのはブーイングばかりだ。
 
負けて絵になるレスラーもいる。
全力を尽くし、フルパフォーマンスをリング上で惜しげもなく
発揮するレスラーには、ズタボロ血だるまになって負けても、
拍手とコールとスタンディングオベーションが来る。
 
昨日の試合でそんな扱いを受けられなかったのなら、悪いが
それが札幌の現実だ。
 
今回のサポの幻滅は、今季最大だろう。
スタートの水戸・愛媛・横浜に負けたのは、まだエンジンが暖気だから
として大目に見てもらえた。柏と東京に負けたのは降格組だからと
納得も出来た。
しかし、今回の敗戦は順位的に完全な格下、しかも2度目の相手に
まんまと相手の術中にはまって完敗した。
 
それも相手選手や監督の高笑いを聞かされるオマケまで付いて、だ。
 
プロなら、選手個々がこの事態を深刻に考えるべきだ。
サポのリスペクトが得られない現状をマジメに憂えるべきだ。
 
やれることは限られているが、行動で示すしかないのではないかな。
試合後はオフ?そんなことでいいのかな?
 
プロならば敗戦の翌日、今日に猛練習する姿を見せて、
サポに「しっかり身にしみて危機感を持ち、それを打開する気概
がある、決して期待には背かない!」というところを形にして
見せるべきではないかな。
プロの、これも必須のパフォーマンスだと思うが。
 
次節の神戸戦で、確実に減るであろう観客数が、君たちの
失ったリスペクトだ。取り戻すのは並大抵ではない。

posted by FT |10:43 | コンサドーレ札幌 | コメント(0) | トラックバック(1)