2007年05月21日

四つの風のもとで

土曜日の試合後は家に帰るつもりだったが、翌日の天気がよさそう
とのことで予定を変更、芸術の森美術館に朝イチで行くことにし、
実家でタラ鍋をいただきながら、持ち込んでいた白ワイン(ジャン・マルク・
ブロカール・シャブリ、2005年)を痛飲。
個人的には白ワインはシャブリに限ると半可通。

日曜日、意外とスッキリして、自家用車で芸術の森に。
開館寸前のディズニー展に向かう。開場前にすでに長蛇の列。
人混みが嫌いなオイラは、最初の方のイメージボード近辺を
早々に駆け抜け、まだ混んでいなかった中盤を堪能。
ナイン・オールドメンの職人技の原画を堪能した後、は
今回の展示の目玉、「眠れる森の美女」の製作過程をうかがえる
一連のデザイン。企画当初が「タペストリをそのまま動かす」だった
ことがよくわかるイメージボード、クリンナップされていくキャラ
(個人的には最初の村娘風オーロラ姫が、流行りの言い方なら
萌え、である(笑))
最高にひっくり返ったのは背景画の緻密さと画面構成のすごさ。
背景画についてはピノキオやアリスもすげー、と思ったが、
眠れる森の美女の背景にトドメを刺す、と言ってしまおう。

図録をそそくさと買い、ますます人でふくれあがる会場を後にし、
野外美術館へ。天気も良くなり、前日の強風で桜はほとんど散って
いたが、それが水面に映えていい。空気も雨上がりのせいかスッキリ。
客がほとんどディズニー展に行っているせいか、最初のうちはひとけが
なく、空間独り占めできれいな芝生を見れば寝転がった。
粗挽きコショーの粒のような虫が多くて閉口だが、気にせず寝転がる。
虫除けスプレーがあった方が良いかも(笑)

オイラが一番好ましい場所、砂沢ビッキの「四つの風」を
見上げて寝転がり、時間を食す。至高の刻であります。
アカゲラにでもつつかれたか、すでに根元が大きくえぐれて
いるが、その腐蝕すら好ましい。倒壊しても美しく逞しいと想像。

というわけで、良い気分で帰宅の途につきました。
つぎにやるモディリアーニ展、そしてその次の澁澤龍彦展と、
今年は芸術の森に足繁く通う年になりそうだ。
近美もダリ展があるし、今年の札幌は芸術も充実だよ(笑)

posted by FT |21:44 | 身辺雑記 | コメント(0) | トラックバック(1)

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