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2016年12月04日

【映画】 湯を沸かすほどの熱い愛  

昨晩、ホワイトイルミネーションを観た後で、シアターキノで観て来ました。

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夫 (オダギリジョー) は 1年前から蒸発中、娘 (杉咲 花) は 学校でいじめに遭い、自身は末期癌で余命2ヶ月と宣告された母親 (宮沢りえ) が 残りの人生を賭けて家族に伝えたい事。
熱すぎるくらいに熱い母親の 「愛」 がビンビンと伝わって来ます。

蒸発していた夫を迎えに行くシーン。
登校を嫌がる娘を叱咤激励する姿、娘が腹を括ってイジメに立ち向かうシーン。
夫が連れてきた幼い女の子を黙って受け入れ、家出したその子を迎えに行くシーン。
放浪中の甘いボンボン男子との対比、彼を立ち直らせようと諭すシーン。
娘を捨てた事を悔やみ続ける母親と 娘の再会のシーン。
娘を捨てた事を忘れたふりをする母親に 思いのたけを投げつけるシーン。
間もなく最期を迎える妻に、母親に 最後に贈るプレゼント。
「死にたくないよう、まだ生きていたいよう」

印象的なシーン、セリフが たくさんあり過ぎて、とてもここでは書ききれません。
宮沢りえ以下、出演している女優さん、役者さん、子役たち、皆とても良かったです。
予想外の起伏に富んだストーリーですが、張り巡らされた伏線がきれいに回収されて気持ち良いです。
家族とは 血の繋がりではないのだと 改めて感じます。
ラストシーンでタイトルの意味が分かって大いに納得。落語のサゲのような鮮やかな締め方に感心しました。


それにしても 宮沢りえ。写真集 『Santa Fe』 の頃には全然想像できなかったけれど、本当に良い女優さんになりました。

先日亡くなったリリィが、ほんの一瞬ですが 登場 (宮沢りえ扮する双葉を捨てた母親役)します。合掌。


posted by aozora |10:05 | 映画 | コメント(0) | トラックバック(0)