2015年12月16日
『ラオスにいったい何があるというんですか?』 村上春樹
クラブW杯、 準決勝で サンフレッチェ広島は惜敗。 たらればは言いませんが、本当に惜しかった。 それにしても 観客が少なすぎ。 開催国のチームが戦っているのに、空席が目立ち過ぎて恥ずかしいです。 なでしこジャパン、 澤穂希が 突然の引退発表。 こちらも惜しいですが、年齢や状況を考えると 仕方ないでしょうか。 結婚したのだから、子供も欲しいでしょうしね。 永い間 お疲れさまでした。 これからは 自分の生活を大事にして、もっともっと 幸せになって下さい。 さて、 本当に面白い本を読んだり、立て続けに本を読んだ後では、文学的満腹感というか、しばらく別の本を手に取る気になれない期間があります。 『だれもが知ってる小さな国』 を読んだ後は まさしくそのような状況だったのですが、その後に読んだのが 事もあろうに 五十嵐貴久の 『リカ』 。いやぁ 選択を間違えました。 口直しにと思って 石田衣良の直木賞受賞作 『4TEEN』 と 続編 『6TEEN』 を読んだのですが、こちらも悪くはないけれどイマイチ。まぁ 軽く読めて 気分転換にはなりましたが・・・・・ その次に 『月と太陽』 (瀬名秀明)を読み始めたのですが、村上春樹の新刊を買ったので、途中で中断して 村上春樹を読みました。
村上春樹は 『遠い太鼓』 『雨天炎天』 『辺境・近境』 『シドニー!』 など、何冊か 旅行記、紀行文集を出しているのですが、この本も その一冊です。ただ、『シドニー!』 は2001年1月なので、実に 14~15年ぶりになります。ご本人曰く、旅行記には飽きていたようですね。 この本には 10篇の紀行文が収録されていますが、JALの機内誌向けに書かれたものが多いせいか、肩ひじ張らずにあっさりと読める半面、ちょっと物足りない印象が残りました。 それでも 文章や比喩は 村上春樹そのもの。斜に構えたような 皮肉っぽい物の見方を含め、良くも悪くも 村上春樹の人となりや感じ方、考え方が率直に表れていて 面白いです。ちょっと変わっている人なんだ と感じるところもありましたが、こういう人だからこそ ああいう作品が生まれてくるんだな というのを改めて感じた作品でもありました。 最後の熊本編の中に つばめや鯉の話が出てきます。 村上春樹はヤクルト・スワローズのファンで、つばめを見るとスワローズの事を考えるのだけれど、広島ファンは 鯉をみてカープの事を考えるのだろうか という疑問を書いていますが、考えるのは 当然じゃないですかね。 少なくとも僕は 梟(置物を含む)を見る度に、コンサートなどの単語を見かける度に、コンサドーレ札幌の事を考えますもの。
posted by aozora |20:54 | 本の話 | コメント(0) | トラックバック(0)