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2008年08月07日

『ユージニア』  恩田 陸

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装丁は凝っています。
カバーの表は一見シンプルですが、裏に印刷された写真が透けて見えるような印象。
表紙を開くと、小さな変形のページにこの小説のキーとなる詩が書かれ、続いてプロローグがあります。
本文に入ると印刷された文字列が微妙に傾いていますが、これも印刷ミスではなく、意図的なもの。
「壊れかかった不安定な本」というコンセプトなのだそうです。


ある夏、青沢家で催された米寿を祝う席で、 十七人が毒殺された。
一人生き残った 盲目の美少女、青澤緋紗子。
ある自殺した男の遺書によって、事件は一応解決したかに見えたが、真相は闇の中。
事件が起きた時、小学5年生だった雑賀満喜子は、大学4年の時に事件関係者の証言を集めて『忘れられた祝祭』という小説を書き ベストセラーとなる。 
更に20年ほどの時が流れ、新たな人物が再び事件の真相を追究し始めた。
町の記憶の底に埋もれた大量殺人事件が、年月を経てさまざまな視点から再構成される。





以下、ネタバレ有り。要注意! 


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posted by aozora |23:00 | 本の話 | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年08月07日

『黒い輪 ~ 権力・金・クスリ オリンピックの内幕』  広瀬 隆監訳

バルセロナオリンピックの開催直前 1992年5月の刊行です。
著者は ヴィヴ・シムソン と アンドリュー・ジェニングズ という英国人で、
広瀬 隆が 監修し 解説を書いています。 

16年前の夏に一度読んでいるのですが、北京五輪も始まったという事で、
本棚の奥から引っ張り出して もう一度読んでみました。 




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posted by aozora |17:12 | 本の話 | コメント(0) | トラックバック(0)