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息子がサッカーを始めたのでサッカーを観るようになり、1997年のフロンターレ戦でコンサにはまりました。自分自身は全くの素人です。観戦はSB席。ホームゲームの半分はCVSやってます。
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2008年08月07日
装丁は凝っています。
カバーの表は一見シンプルですが、裏に印刷された写真が透けて見えるような印象。
表紙を開くと、小さな変形のページにこの小説のキーとなる詩が書かれ、続いてプロローグがあります。
本文に入ると印刷された文字列が微妙に傾いていますが、これも印刷ミスではなく、意図的なもの。
「壊れかかった不安定な本」というコンセプトなのだそうです。
ある夏、青沢家で催された米寿を祝う席で、 十七人が毒殺された。
一人生き残った 盲目の美少女、青澤緋紗子。
ある自殺した男の遺書によって、事件は一応解決したかに見えたが、真相は闇の中。
事件が起きた時、小学5年生だった雑賀満喜子は、大学4年の時に事件関係者の証言を集めて『忘れられた祝祭』という小説を書き ベストセラーとなる。
更に20年ほどの時が流れ、新たな人物が再び事件の真相を追究し始めた。
町の記憶の底に埋もれた大量殺人事件が、年月を経てさまざまな視点から再構成される。
以下、ネタバレ有り。要注意!
この小説は『Q&A』と同じく、事件関係者のインタビューや証言によって成り立っている。 しかし、 例えば、第一章と第十四章は 最後の日のK公園での満喜子を描いているが、 同じ時間を書いていても内容は微妙に食い違う。 14章の中には作中作『忘れられた祝祭』のものではないかと思われる章もいくつかある。 ある人の証言を次の人の証言が裏切り、齟齬が生まれる。 事実はひとつではない。関わった人の立場、性格、価値観などによって様々に変わる。 作者はこの作品の中でもいろいろな実験をしているが、果たして成功しているのかどうかは微妙。 ミステリーを装っているが、ミステリーを期待してはダメ。 事件に関わった人々のその後の人生に 事件が与えた影響を描いた小説だと思う。 ミニカーは? 事件前にかかってきた電話は? 編集部にかかってきた電話は? 何か意味がありそうなのに、そのまま放置された伏線の数々。 僕がその意味に気付いていないだけなのか? 白い百日紅の花と、赤い百日紅の花は? 青い部屋は? 多くの謎が最後まで解明されずに、曖昧なまま終わり、不完全燃焼という感は否めない。 でも、それが恩田ワールドの真骨頂。 無理に解決させると、それこそ裏切られるからなぁ。。。。。 と 勝手に納得して良いのだろうか?
2008年08月07日
バルセロナオリンピックの開催直前 1992年5月の刊行です。 著者は ヴィヴ・シムソン と アンドリュー・ジェニングズ という英国人で、 広瀬 隆が 監修し 解説を書いています。 16年前の夏に一度読んでいるのですが、北京五輪も始まったという事で、 本棚の奥から引っ張り出して もう一度読んでみました。
この本は、オリンピックの裏側 暗黒面をリアルに書いた ノンフィクションで、一貫して追求されるのは「汚れた金」。 その主張は、次の4点に要約されます。 神話 ~ オリンピックは、公平平等、フェアプレーの精神のもとに若人が競い合う人類の祭典だというのは、今や幻である。 真実 ~ 今やオリンピックは12の巨大多国籍企業の玩具であり、ドーピングは野放しの状態である。 「クラブ」 ~ オリンピックをコントロールしているのは特権的立場を享受している少数の「クラブ」のメンバーである。 指導者 ~ オリンピック・ムーブメントの支配者は、長年フランコ将軍に仕えたファシスト政治家である。 主な登場人物は ファン・アントニオ・サマランチ (IOC会長) ホルスト・ダスラー (アディダスの創設者) ジョアン・アヴェランジェ (FIFA会長) プリモ・ネビオロ (国際陸連会長) など。 これらの人物の権力闘争の歴史や実態が、かなり具体的に赤裸々に書かれています。 さすがに16年も経つと、引退したり 亡くなったりして、皆 過去の人になっていますが、人が替わった現在も、その内情や 実態は 当時と基本的に変わっていないでしょう。強大な権力を、莫大な利権を、そう簡単に手放すはずがないですから。 ただ、解説で広瀬隆も書いていますが、本当の問題はもっと深いところに、表からは決して見えないところにあるのでしょう。サマランチなども、実際は 表には決して出ることのない黒幕の 操り人形だったのかもしれません。 オリンピック誘致に関わるルールやドーピング規制などは年々厳格化されていますが、そんな事は些細なこと。商業化などという言葉ではあらわせない深刻な問題がある、というのがこの本の主張だと思います。 また、全体に共感し納得できる部分が多いのですが、サマランチとファシストとの関係など、必要以上に強調しすぎている気がします。 アラブやアジアに対して差別的な見方や主張が多いように感じる部分もあり、緻密な取材に基いた力作だけに、その辺は残念でした。