コンサドーレ札幌サポーターズブログ

スポンサーリンク

2007年05月21日

カウエ弾 その時ベンチは…

乾杯コンサGJ!

070521_0431~01.jpg





【長文注意】

ハーフタイムには極めてクールに渋い表情で
「守備が良くないので、早めに3点目を取ることだと思います」
と応えていたみうみう。
ブルーのシャツに白地チェック柄のタイだった。

しかし、点が入った時は全身で喜びを表現している。
このギャップが(・∀・)イイ!!
カウエが決めた直前の流れ。芳賀からの縦パスが元気へ、
元気が得意のポストプレーで肩にあて(腕でなく肩です 笑)、
こぼれ球がカウエの前に。

ここで「キタっ!」と叫ぶ。
カウエのミドルがゴールマウスに吸い込まれるのを予期していたかのように叫ぶ。
大穴馬券を握り締めながら、勝利を確信した瞬間の「どうだ、俺はこの穴馬から流しているぜ。2着は何が来てもいいぜ」みたいな「そのまま!」とか「差せ!」に似た叫びだ。

ゴル裏からの「合いの手」と「ピッチ上の現実」がシンクロするのは快感である。「打て!」とか「キタ!」とスタンドが思ったゼロコンマ数秒には、確かにカウエとサポ間の以心伝心があったと思う。そしてベンチの三浦監督も・・・。
チームが一体となるというのは、まさにこういうことだと思う。
誰かが前線へ⇒元気⇒こぼれを誰かが狙う⇒ゴールマウスに突き刺さる・・・という一連の流れは
もはやコンサの「攻撃の型」である。
4-4-2でワイドにピッチを使うことにより、型は自然とバリエーションが増えていく。
その前提としてまず守りから入るという約束がある。
2点取ったあと中だるみをしたように見えたのは、水戸が全く攻めて来なかったから。コンサが守備的だったというより、負けてる水戸が必死に点を取りに来なかった事からエンタメ性が薄れ、ドームが間延びしてしまった。こんな相手だとこちらも成長しない。だからさっさとJ1へ行こうぜ、という結論になる。

間延びしたからと言ってコンサを責める気にはならない。勝つためには時間稼ぎも必要なのだ。面白いサッカー、エンタメ性を追求すると「攻・め・ろ!」になるが、2点リードしていてこちらから仕掛けて3点目を取りに行くのに、焦る必要はない。後ろで回してチャンスをうかがっていれば、時計の針も進むってもんだ。正直つまらんなぁと水戸ちゃんへの怒りがたまっていたけど(苦笑)
「水戸ちゃん、負けてるのに引き過ぎだよ」と話していたら、コールリーダーが「ダレてるよぉー!」と檄。そんな時に波状攻撃が始まった。西谷が「魅せるフワッとクロス」を上げ、こぼれ球を曽田が脚で決めた。ここで勝負アリ。
バーモバーモバモ サッポロ! が延々歌われ、個人的に抱えていた水戸ちゃんへの怒りも消えうせた。

得失点差で順位が決まる展開になった時に備えると、得点差プラスの備蓄は必要だ。いつも1-0というわけにもいかないだろう。
この日の3-0で総合得点20(失点8・リーグ最少)でプラス12となった。
この日の3点の得点者内訳を見ると、

先制点:FWダヴィ
追加点:MFカウエ
ダメ押し:DF曽田

と大変バランスよく、どこからでも点を取れる組織になっていることがわかる。
フッキ頼みになり、フッキ出場停止で心臓停止になった昨年序盤とは大違いだ。個人技に頼ることなく組織としてのロジックで勝ち抜くサッカーが出来つつある。しかもこれからもっと伸びシロがありそうな感じだ。

試合当日夕方の「Eスポーツ」を見ていたら、ノノさんと同じ事務所の城が出演していて興味深い事を言っていた。曰く、
・まず守備から入る考えは、去年優勝した横浜FCと似ている
・見ている人は面白くないかもしれないが、選手達は勝つ快感が増していく

当事者だけに説得力があった。
余談だが、城はノノさん解説のスカパー録画を見てしゃべりの勉強をしているそうだ。
オグもそうだけど、選手出身の解説者でJ2を経験している人は好感が持てるよなぁ。酸いも甘いも知っている感じがして(・∀・)イイ!!
城みたいに代表からJ2まで語れるってのは、解説者としての価値が極めて高いと思うよ。岡田元監督もだな。
ノノさんは2000年と2001年(主将)を経験しているだけで充分、札幌では食っていける・・・と思ったら既にスカパーで全国区の顔に。別の意味で凄いよ。
思えば、芳賀はノノ以来のジェフ出身の主将なんだよな。
1997年の後藤、2000年のノノ、2007年の芳賀。
2000年の時は名塚主将(ベルマーレ出身)だったけど、昇格有力時に必ず
ジェフ出身者が中核メンバーに名を連ねているというのは単なる偶然なのだろうか?

U-20代表候補に召集された藤田セーヤも、札幌はえぬきという意味で1999年の吉原コータに重なるし。
回る回るよ、時代は回る って感じだな(遠い目)

http://www.youtube.com/watch?v=V9KO1i619ko

話がそれた。
ノノさんもフォローしながら城に同意していたが、凌ぎながらもなんとか勝ち点3を拾っていくサッカーをするチームが最終的に昇格するという事だった。

そんな当たり前の事よりも、城発言で驚いたのは、
「実はコンサからオファーもらっていたんですよ」
だった。その時思ったのが以下の通り。

・いつのタイミングのオファーだったんだろう・・・
・室蘭出身だからか?
・元日本代表というだけでお値段が・・・
・高木琢也の場合は、岡ちゃんの下で指導者の勉強という目的があったが
・昇格決めてかっこよく横浜FCで引退して良かったんじゃないの?

城さんもたぶんわかってて言っていると思うけど、コンサと横浜FCは以下の点で似つかない部分がある。

・横浜FCがベテラン中心で構成したのに対し、コンサはベテランと若手の融合を計った
・横浜FCが初のJ1昇格だったのに対し、コンサは3度目の昇格を狙っている
・したがって今度上がる時は「J1残留」(2001年1回きり)、さらに複数年J1に残留ししばらく落ちない「J1定着」という課題がある
・「J1定着」は5段階計画の5段目なので、まだ道半ばである




http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/401883/index.html(芳賀)

芳賀主将に「凄味1年分」が当たったのは非常に良かった。
16試合連続フル出場のご褒美だと思う。
精神的にタフで見ているものに凄く伝わってくるものがある。
三浦監督の今までの手腕で凄いなと思った事の一つが、芳賀の主将抜擢だ。

・「J2の目的は昇格のみ」と言い切る
・チームのまとまり、一体感を重視している
・天候、日程、スタジアム、相手を研究した上で戦術を練っている
・芳賀の主将抜擢
・高い数値目標を具体的に全員に明示
・個性の強い西谷をスタメン固定。実力を引き出す
・4バック慣れしているGKぎー高木の抜擢
・白恋の監督ルームをスタッフに開放
・試合に出ないベンチ外の選手も試合前ミーティングに参加
・風邪っぴきの砂川に代わり活躍した藤田をスタメン固定
・三上部長を信じ、未知数のダヴィ、カウエをスタメン固定
・後半攻撃の砂川、守備固めの大塚、とリザーブの役割明確化
・良いところは褒める。悪いところは叱る。指導にメリハリがある
・サポーター、ファンを乗せるコメントが多い
・テレビ、新聞、雑誌等メディアの使い方が上手い

ざっと挙げただけでも、三浦監督の凄いところはこれだけある。


http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/700822/index.html(ダヴィ5点)
http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/3810/index.html(曽田4点)
http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/1870/index.html(西谷3点)
http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/501545/index.html(藤田3点)
http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/3075/index.html(元気2点)
http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/700823/index.html(カウエ2点)
http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/401865/index.html(石井1点)

これで計20点。(15試合経過時点)
勝ち点は33、首位。

一人に頼るのではなく、どこからでも点を取れるチームに。
そしてまだまだ不発のあの人やあの人やあの人も!!

07三浦コンサはまだまだ発展途上だ!


posted by (oDo)10win |04:40 | 三浦俊也監督 | コメント(2) | トラックバック(0)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.consadole.net/odo5312/tb_ping/822
この記事に対するコメント一覧
城へのオファー

>「実はコンサからオファーもらっていたんですよ」
今さらながらめっちゃ興味ありますネ~(笑)
「オファーを出したのに蹴られたw」という部分からいつの話だったかある程度類推できますネ。

①2001年シーズンオフ
 ・小倉、小島、酒井などと一緒に手当たり次第にオファーを出したw
 ・最終的には「柱谷よりカズ(神戸移籍)を選んだ」となり、妥当
②2002年シーズンオフ
 ・J2降格が決定
 ・ジョアンを嫌って小倉が退団
 ・小倉の後釜としてオファーを出した可能性はある
 ・城もこの年限りで神戸を戦力外(なので移籍金発生せず)
 ・城が「浪人の危機」にあったのでオファーを出せば決まった可能性大
 ・よって不当
③2005年開幕後
 ・開幕直後に堀井がケガ
 ・結果的に途中でJ2の他クラブからFW(デルリス)を補強している
 ・オファーを出した可能性はある
 ・この時点で城は既に横浜FCになくてはならない存在
 ・よって妥当
④2005年シーズンオフ
 ・J1昇格の切り札として起爆剤的オファーはありうる
 ・結果的にデルリスを切ってフッキを獲得している
 ・この時点で城が引退を決意していたなら移籍する理由があまりない
 ・よって妥当

3回くらいのタイミングがあったのでは、と妄想(爆)
非公式にはノノさんが何度も誘ってそうですがw
僕はかなりムカシから「札幌は城を獲れ」と友人に言ってました。
酒の席で(笑)

久々の長文失礼しました!

posted by ハッシー| 2007-05-23 00:29

RE:城へのオファー

なるほどなるほど。
城の最大の功績は、J1でドロップアウトしても
J2で光り輝く事が出来ることを証明したことです。
カズもそうですけど、J1昇格の立役者になったって事は
その選手(解説者)にとって最高のキャリアなんだと思います。
J2サポは特にそう思っているはずです。

posted by (oDo)| 2007-05-23 23:33

コメントする