コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2012年10月25日

赤黒憂者 vol.4「戦術とRE:」

サポミが終わってからも「もやもや」は続いている。
「もやもや」の主な要因は、強化部長の弁だ。一番引っかかる部分が「攻守の切り替えの早さ」だった。石崎監督をこの部分で評価しているというのである。踊一は真逆の考えだった。「攻守の切り替えが遅い」のが原因で、ビルドアップも速攻ももたつき、試合がつまらないと感じていた。
強化部長の満足と一サポーターの不満…。

試合の見方、考え方が違ったのだろう。しかしこのギャップが監督選びや来季の戦術に跳ね返ってきやしないか。「もやもや」はしばらく続きそうだ。

コンサドーレオフィシャルブログから、リンクをたどってみた。2009年(石崎元年)から今現在残って主力を張っている4人を選び、ヒントを探ってみた。
まずは髙原から。
http://www.consadole.net/s_interv/article/9


左足でのキックを武器に最終ラインさらにはMFとのパス交換ができる髙原は、モダンフットボールさらには、ボールポゼッションを重視する
石崎信弘監督のサッカーにフィットするGKだと言っていいだろう。

「フィードやビルドアップは『得意』というよりも『好き』という
表現のほうが正しいかもしれませんね。ただ、イシさん(石崎監督)の
戦術はすごくボクに合っていると思います。
『(パスを)つなげられる場面は出来るだけつなげ』
と求めてくれていますから、自分の武器が生きる戦術だと感じています」


自分の武器が生きる戦術。
夕刊に出ていた岩沼も、自分の武器が生きる戦術と思っていそうだ。
戦術ありきで、選手を集めるのか。
選手がいて、その武器を元に戦術を構築するのか。


逆に宮澤はどうだったのだろう。
http://www.consadole.net/s_interv/article/6

「サッカーとはゴールを奪う競技。どんなポジションであろうと、
第一に考えるのはゴールを奪うことだけ。DFをやれと言われても、
常に攻めることを考えながらプレーしますよ」と言ってのける。
どのエリアでプレーしようとも、頭の中に描くのはいつも「攻撃」。
それが宮澤という男の生き様だ。


DFをやれと言われても、常に攻めることを考えながらプレーしますよ、かぁ。2009年にすでに暗示が出ていた。恐るべき「エピソード」だ。
2012年の終盤になって、このページを読み直す事になるとは思っていなかったが、意外に面白い。


ヤス岡本のエピソードにも、2012年のチーム全体の課題が示唆されていた。
http://www.consadole.net/s_interv/article/2

走っている理由を聞くと
「試合に出られないということは力が足りないから。
だから、出来ることからやっていこうと思って。
特に僕は体力が不足しているので、少しでも補わないと」


強化部長が驚くべき発言をしたサポミ。
J1クラスのフィジカルに達していたのは4~5人しかいなかったと。
トレーニングはフィジカル強化が中心となり、負荷をかけることがトレーニングの目的となった。代償は大きかった。筋肉や骨に負担がかかり肉離れや骨折で戦線離脱…。


2009年から残っている選手、最後を飾るのはスナマコだ。
http://www.consadole.net/s_interv/article/10

クラブは中長期的視野に立った「五段階計画」に着手。
J1を目指していたチームが、2004年からは若手育成へとドラスティックに進路を変えた。
(中略)
04年からの3シーズンというのは、我慢の日々だった。
時折、上位に顔を出すようにまではなったものの、思うような結果は出ないまま。
とにかく、トレーニングを積んで強くなっていくしかなかった。
(中略)
J1でやるならやはり、コンサドーレで。そういう気持ちになっていましたね。


戦いのメリーゴーラウンド。コンサは同じような歴史を繰り返す。
戦いのエレベーター。長いJ2暮らしと、あっという間のJ1。
これもコンサドーレの等身大の姿である。
上りエレベーターも下りエレベーターも経験した勇者たち。精一杯だったのだろう。限界だったのだろう。満身創痍の彼らに「もっと強くなれ」と言えるのか。

残り少ないJ1の舞台だから。聖地厚別だから。鹿島相手だから。
芳賀は足裏に代償を負いつつも、勝ち点1に貢献した。芳賀にもいろいろ聞きたい事は多い。特に戦術(ボランチの役割)の部分で。
J1に残す足跡、爪痕。ファンの脳裏に焼き付けるプレー。
2012年降格と共に残したい、なにかしらの記憶。

彼らの2009年~2012年を無駄にしてはいけないと思う。石崎コンサドーレの4年。
クラブに何が残ったのか。サポーターの心に何が残ったのか。札幌強化五段階計画はどのようにマイナーチェンジされるのか。
サポーターズ持株会会長は「我々はHFCの財布じゃない」と言い切った。前回8割減資(例:5万円の価値⇒1万円の価値)を受け入れたスポンサーはほとんど再増資に応じなかった。

選手個々のテーマはクラブにも通じる。クラブも変わらなければいけない。
中長期的視野に立った「五段階計画」をもう一度構築できるか。

・コンサドーレの武器とは何か
・攻める経営とは何か
・体力をつけるとはどういうことか

踊一は、12月1日新潟の最終戦までJ1を体感しつつ考え続けようと思う。

posted by odo |22:12 | 坂大楽 踊一 | コメント(0) | トラックバック(0)

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