今年の3月、みんなで雪かきしたドームのピッチです。
震災があったし、ほんとにいろんなことがありました。
無事に1年間の日程が終えられそうです。
それも、最高の形で。
ドームでのヴェルディ戦のとき、試合後のゴール裏は
岡山さんの指揮で右へ左へ行進して「おー!」というのを何回もやりました。
そのことを、後で岡山さんは
「サポーターと練習してたんです。FC東京戦にむけて」
と言ってました。
彼には最終戦がこういうシチュエーションになることが、わかっていたのでしょうか。
練習どおりに、みんなで楽しく喜びたいと思います。
去年までの、昇格争いにカスリもしなかった日々では
「あ~、息が苦しくなるような、血を吐くような、昇格争いがしたいなぁ~」
などと私はほざいておりました。
そういう極度の緊張状態は昇格争いにつきものだと思っていたからです。
だけど今、最終戦を前にして、今までと違う感覚があります。
緊張も興奮ももちろんあるのですが、それより大きなもの。
なにか、あったかいものに包まれているような気がするのです。
今シーズンの最初からそれがあったわけではなく
夏以降、ちょっとずつ“気配”がしてきて
『仲間を信じて』のダンマクができて、やるべきことがはっきり意識できた。
そんなふうに思います。
湘南戦の中継をテレビで見ていた人は(私を含め)
あの画面に映った大勢の“仲間達”を、無条件に信じることができたんじゃないでしょうか。
私は信じられました。最大の後押しをしてくれると。
たくさんの人が、考えたり、行動したり、
表に立ち、影に立ち、それぞれの立場で頑張ってきて
そのことが、徐々にみんなに沁み込むように伝わって
いま、大きなひとつの塊になりつつあるように思えます。
良くないときも支え続けてきた仲間だから
この結束力はハンパないのです。
あとはもう、力の限りやり切るだけ!!
そして、選手達もやり切ってくれると信じています。
山本浩アナの名台詞を思い出します。
「このピッチの上、円陣を組んで、いま散った日本代表は
私たちにとっては“彼ら”ではありません。
これは、私たちそのものです」
(W杯フランス大会 アジア第3代表決定戦 1997.11.16)
自分がやれるだけのことを全力でやり切って、目の前の試合に勝つこと。
劣勢になろうとも諦めず、勝利を手繰り寄せること。
ただそれだけに集中したい。心あわせて。
12月3日は、ホーム最終戦であり
私たちにとっての“あの日”のジョホールバルでもあると思うのです。
魂こめて。心ひとつに。