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2007年11月30日

持ち株会のこと(すがさんの質問に答えてみる)ー下

 岡田コンサドーレが昇格するとき、HFCは市民に出資を呼びかけて、サポーター持株会を作りました。そのとき私は仲間とともに1株分の出資をした。この時、私は髪の毛一本分にしかすぎませんが、でも確かにコンサドーレ札幌の髪の毛一本分のオーナーになったんです。

 この時は、エメルソン基金とも言われ、エメルソンが去っていくと侃々諤々の議論が起こりました。その喧噪の中から石水さんが立ち現れて「本当の狙いは、サポーター持株会を筆頭株主にて、名実ともにコンサドーレ札幌を市民クラブにしたかったんだ」と言い、サポーターの集会を指さして「ここは事実上、株主総会だから」と言ったとき、私は今までこの日本にはなかったまったく新しいものが誕生した現場に当事者として立ち会っている、という興奮を覚えました。

 クラブをなぜ自分は愛するのでしょうか。
 それは、自分の子どもを愛することと似ているんだと思うんですよ。自分の子どもが、劣等生で、運動音痴で、強さ、美しさに欠けたとしても、それを理由に、子どもを愛せなくなる親はいないでしょう。自分の子どもを愛するのは、優れているからなのではなく、その子が自分の遺伝子を受け継いでいるからなんですね。

 コンサドーレ札幌を愛するのは、このクラブと私が同じDNAを共有しているからなんだと思うんですね。ここで「DNAとは一体何だ」と追求しないでください。私もわかっていません。でもやはり同じDNAを共有している。愛は合理的には説明できません。
 
 確かに経済的合理性を追求していけば、市民クラブは横道なのでしょう。強くなるためには、徹底した合理性、明快な目標、確かな責任と強力な経営力が必要なのだと思います。しかし、合理性ばかりを追求し、「市民」を排除していくクラブを私は愛せないでしょう。

 経済を追求するあまり、経済的な投機の対象、資本家の金儲けの道具となってしまったクラブならば、不採算部門だとリストラされるようになっても、だれも救おうと思わないでしょう。「市民クラブ」という理念は、横浜フリューゲルスの解散やベルマーレからのフジタの撤退という企業クラブの危機に対して、それを乗り越える理念として登場した時代もあったんですよ。

 確かに今「市民クラブ」はダメなのかもしれませんが、ダメじゃない「市民クラブ」のあり方を、私たちみんなが知恵を絞って作ることは可能だと思うんですよ。時間はかかるかもしれませんが。

 で、それができるのはやはり日本の中ではコンサドーレ札幌であり、明日の勝利はその第一歩なのだと。

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すがさん。

 長々と書き散らしましたが、やはり答えになっていませんね。あまりの難問に対して、力不足ということでお許しを。

 それはそれとして、明日、頑張りましょう。

posted by hibari |22:59 | コンサドーレあれこれ | コメント(4) | トラックバック(1)

2007年11月29日

持ち株会のこと(すがさんの質問に答えてみる)ー中

 地域住民と、地元企業、行政が一緒になって作るサッカークラブを「市民クラブ」とするならば、前回の持株会で見たように、市民クラブには、意見の集約が難しく即断即決に欠け、運営主体が明確でないことから雑音が生じやすく、無責任に陥りやすいという構造的な欠陥があります。そして株式会社の無責任は、かならず収支の不均衡というかたちになって現れます。

 チームが強くなるためには、優秀なタレントと優れた指導者、そしてサッカーに打ち込める安定した環境が必要なわけですが、そのいずれも「市民」ということと無関係に成立します。強いクラブを作るために市民クラブである必要はありません。むしろ市民クラブであることは弱体化要因とさえ言えます。

 コンサドーレ札幌も、市民クラブとしての構造的な欠陥によって、30億の累積赤字を抱え、選手強化もままならずにJ2に低迷しました。そして市民クラブとして、同じような構造をもっている福岡、仙台も、巨額な累積赤字を抱え、トップに浮上できないでいます。

 こうしてみると、企業の広告塔ではなく、「市民による市民のクラブ」という“市民クラブ”の理想は、こと株式会社という形態でクラブを運営していく以上はまったくの「幻想」、もっと悪い言葉を使えば「欺瞞」なのかもしれません。

 今回の累積赤字の解消のための原資と増資に当たって、石水さんが個人資産から2億を出して、赤字を埋め合わせるとしたのは、石水さんがコンサドーレ札幌の“市民クラブ化”を推し進め、結果として市民クラブの構造的な弊害を作った張本人の責任の取り方と見ることもできます。石水さんは、市民クラブ特有の無責任の中に逃げ込んで、“オレ知らない”もできたことを思えば、その点を評価してもよいでしょう。

 と、順を踏んで現実的に考えれば、上記のような結論に到るわけです。

 でも、やはり私は“市民クラブというロマン”を完全に捨てきることはできません・・・・という話を次回に。
 

posted by hibari |22:36 | コンサドーレあれこれ | コメント(2) | トラックバック(1)

2007年11月29日

持ち株会のこと(すがさんの質問に答えてみる)ー上

遅ればせながら、

 Re:減資に増資 posted by すが | 2007-11-24 00:21 に答えてみようと思います。


 最終決戦の相手、水戸ホーリーホックとコンサドーレ札幌とでは、大きな共通点があります。それは両チームともサポーター持株会が、筆頭株主ということ。

 札幌は、J1昇格が決定するならば、減資と合わせて増資を行い、増資うち1億をサポーター持株会が引き受けるとされています。こうすることで、持株会の筆頭株主としての位置が保たれるというのです。

 しかし持株会による増資には、強い反発も予想されています。つまり、持株会というものの実態がきわめて不透明で、これの拡大はHFCの経営の不透明さの拡大につながるというものです。

 株式会社の所有権、意思決定権は、株数の多数決よって決まります。過半数の株を持った株主は、クラブの解散や合併、取締役の解任や任命など、なんでもできます。ですから、仮に持株会がクラブの運営会社の過半数の株を握っていたとしたら、持株会は、社長を更迭することも、なんでもできてしまうんですね。

 実際に、これに近いことが水戸ホーリーホックで起こりました。今年4月、社長が電撃解任され、60%の株を握る市民持株会のなかで、最も多くの株を持っていた木材会社社長が代表取締役に就任しました。

 水戸の持株会も札幌と同じく、総会などの開催もなく、一般の会員の意見を反映させる仕組みを持っておらず、一切が闇の中で決められていくようです。こうした組織では、極端な話、株を一株も持っていなくても、持株会という不透明な組織を牛耳ることができれば、クラブを牛耳ることができるのです。

 では、持株会の中で個々の会員の意見が正しく反映されていれば良いのかというと、これも別な問題を引き起こします。個々の会員といっても、しょせんその出資額は数万円で、これを失っても痛くもかゆくもないわけで、経営に対する切迫度、出資に対する責任が非常に軽いんです。

 そうした軽い会員が数千人集まって、意見具申をしてゆけば、意見対立から収拾の困難な混乱状態となってしまいかねません。氷山の浮かぶ南氷洋を航海するタイタニックの進路を、乗客の投票によって決めるようなもので、クラブの運命が持株会会員という烏合の衆によって握られているとすれば、他の企業は近づきがたいでしょう。

 持株会組織ではありませんが、横浜フリューゲルスの解散を受けて誕生した横浜FCは、発足当初、ソシオ・フリエスタという大衆組織に運営資金を依存していました。しかしソシオと運営会社は路線の違いによって内部対立を引き起こし、それが長くチームの足を引っ張っていたのです。皮肉なことにチームが上昇気流の乗ったのは、ソシオが事実上クラブの経営から排除され、レオックジャパンがオーナーになってからです。

 サポーター持ち株会は“市民クラブ”の象徴とも言えるものですが、これまで見てきたように、日本ではチームに混乱を招くこと原因となっていますですから、持株会の勢力拡大は、“闇と混乱の拡大”となりかねないんですね。

 こうして見てゆくと、サポーター持ち株会による増資に反対意見が出るのは当然のことといえます。

 そして、(と言って中に続きます)

posted by hm1644 |00:29 | コンサドーレあれこれ | コメント(0) | トラックバック(1)

2007年11月28日

いきなり突然

 11月13日に4万アクセスを達成して、わずか半月で5万アクセス達成。

 実は、一昨日に1600アクセスで、昨日が1700アクセス。今日も、1885アクセス。この3日間で、およそ5200アクセス。

 いつもこうじゃありません。

 それまでは、間隔が開いたこともあって、数十とかあっても数百だったんですけど。ここ2、3日で突然急にアクセスが上がりました。

 一体全体どうしたんでしょうか。
 何か、どっか、知らないところで取り上げられたんでしょうか。

 うれしいというよりも、不気味です。

posted by hibari |00:14 | 軽い話題 | コメント(5) | トラックバック(0)

2007年11月26日

眠れない夜と水戸ホーリーホック

 コンサドーレに関わる前、私はどちらかというと世の中を斜に構えてみるようなタイプだったと思います。バーのカウンターの端で、スポーツでも、音楽でも、映画でも、なんでもいいんだけど、熱く入れ込んでいて視界が狭くなっている人を、フンと言いながら、しょせん・・・という感じで冷笑するというような。熱く入れ込むよりも、少し距離を置いてクールでいる方がずっとカッコいいと思っていた。

 でも今、土曜日の試合を人生最大の試練のように感じてしまう自分がいる。水戸ホーリーホックという茨城県にあるサッカークラブが、札幌のサッカークラブと試合して、そこが勝とうが、負けようが、本来は私にとって1円の得にも1円の損にもならないはず。

 それなのに、土曜日の試合ことを考えると眠れなくなるほど興奮を覚えてしまう。そして、激動の2007年の締めくくりを、こんなにもドラマチックに迎えられることをサッカーの神様に感謝している、自分がいる。2007年は土曜日の後に30日も残っているというのに。

 2部リーグから1部リーグに移る。ただ、それだけのことなのに、こんなにもドラマチックにする必要はないじゃないですか。コンサドーレというのは、まったく罪作りです。天に届くかと思うほど持ち上げたかと思うと、次の瞬間には地獄よりも低いところに落とされたりする。そんな札幌なのだから「なんか昨日、京都負けて昇格しちゃったってよ」などということがあるはずがない。期待した私が浅はかでした。
 
 12月1日。最終節。しかも相手は水戸ホーリーホック。

 はるか昔、帯広で聞いた“ホーリーホック!”という黄色い声が今も耳に残っているけど、最終節の相手が水戸とはなんという因縁。2003年3月29日、1年でのJ1復帰を目指し、ギャンブル補強に出た札幌の野望を2-4というスコアで粉砕し、その後4年も続いた大低迷のきっかけを作ったのが水戸。そして2005年5月14日、度重なる不祥事の連続で、負ければ社会的に完全に見捨てられるという試合の相手となったのも水戸。

 札幌が大きな岐路に立ったとき、いつもぶつかる相手が水戸のような気がします。そして、順位とはまったく関係無しに、それはいつも劇的な結末を迎える。ただしそれが悲劇なのか、喜劇なのかは、だれも保証してくれない。つまり水戸とはそういう相手。

 ああ、よけいに眠れなくなってしまったぜ。
 

posted by hibari |23:38 | コンサドーレあれこれ | コメント(5) | トラックバック(1)

2007年11月24日

98年と07年

 明日でJ1昇格が決まるかもしれないという段階になってきました。
これを書くと、実際にそうなってしまいそうなので、書かないでいたことなですが、実は、今日これまでの展開が、98年のJ1参入決定戦の展開に似ているような気がして、イヤな感じだったんですよ。

 98年、まだJリーグと呼ばれていた最後のシーズンに札幌は昇格。しかし、翌年からJ1,J2の2部リーグ制になることから、2チームをJ2に落とすJ1参入決定戦が開催されることにりました。

 で、9年前の11月22日は参入決定戦の初戦が神戸ユニバで行われたんですよ。

 この年の札幌は14位でシーズン終了。降格を免れたはずだったんですが、前年度、前々年度の順位ポイント加算という訳の分からない制度のために、参入決定戦に回される羽目になったんです。

 この時、参入戦4試合のうち一つ勝つと事実上残留だったわけで、対戦成績から言っても、総合成績から言っても、札幌が有利で、何となく楽勝ムードが流れていました。
 ところが、4試合を戦って、勝ち星どころか入れたゴールがわずかに1。次勝てばいい、次勝てばいいと言っている間に、4連敗となりました。

 今回は参入戦ではないんですが、ずるずると昇格決定がずれ込んで、49節からの3連戦にあと一つ勝てば昇格決定という状況は、98年に似ていると思ったんですね。

 その3連戦のうちもう2つが終わり、鳥栖に負け、京都と引き分けて、気がつけば最後の水戸を残すだけなんですよね。ここで負けても入れ替え戦2試合があるんですが、次勝てばいい、次勝てばいいという感じが、98年に似ています。

 そんな危惧をしていたんですが、京都戦で先行されたのを追いつき、追い越した展開は98年にはなかった粘りでした。あの粘りを見たときには、前回のようにならないだろうと思いました。

 98年の時は、自分もまだサッカーというものがよく分からず、デリーとウーゴさえいれば楽勝と思っていたんですが、マラドーナとバルデスのホットラインが研究されて抑えられると、どうしようもなかった。年間16位と言っても、底の浅い実力だったんですね。そうしたことがまったく分からなかった。

 でも今年は西谷、藤田が不在でも、西や岡本という新しい攻め口が生まれてきています。いわゆる5段階計画の成果なのか、9年間ですこしは進歩したと思います。(でも、こんな感じで楽観していると、同じになったりして)

posted by hibari |20:39 | コンサドーレあれこれ | コメント(5) | トラックバック(0)

2007年11月20日

減資に増資

 懸念されていた経営問題が、J1昇格を目前にして、大きく動き出しだしました。
累積赤字を原資で穴埋めして、不足分をさらに増資でカバーするというものです。

 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/consadole/61165.html?_nva=34

 27億もの超過債務をかかえたHFCの増資を引き受ける奇特ものなどいないと思っていましたが、石水さんが個人で2億出資されるそうです。

 私、以前、ここでこんなこと書いてしまいましたが、

 http://www.consadole.net/hm1644/daily/20070829

 ここに書いたことが、かなり現実味を帯びてきたんじゃないでしょうか。

 それは別として、気になるのは石水さんとともに持株会が1億の増資を引き受けるということ。実は私も持株会のイチ株主なんですが(とっくに忘れていましたが)、あの時は、岡田コンサの昇格の時で、エメルソンの残留資金のように思われ、一部でエメルソン基金と呼ばれていました。
 ところが、エメルソンは川崎に移籍。話が違うと、大声になった人もいたようです。

 (コンサドーレ持株会については、下記を参照のこと。)
  http://www.consadeconsa.com/team/mochikabu.html

 たぶんすごく異論が出ると思うけど、私は持株会が再び広く市民から出資を募るのは悪い事じゃないと思います。
 自分を振り返っても、あの時にへそくりをはたいて出資したことによって、コンサドーレを、我がクラブ、と思えるようになりました。あれを契機にファンからサポーターになったようにも、今思います。

 道内にもいろいろとプロスポーツが誕生してきた中で、真の市民球団はどこかを、あらためて思い起こすためにも、いいことだと思います。(カミさんはいいこととは思ってないでしょうが。。)そして、これを通じて文字通りクラブを支える(ファンの別称ではない)サポーターが増えてくれることを願います。

posted by hibari |22:04 | コンサドーレあれこれ | コメント(7) | トラックバック(0)

2007年11月18日

【第50節】監督力で得た勝ち点1。失った勝ち点2

doom1
 まさに昇格のかかった大一番。  何となく、道内マスコミを中心に今日勝って昇格決定というようなムードが流れていましたけれど、この試合こそが生死の境と思っていましたし、客観的に見て、ホームのアドバンテージを加えてようやく五分五分、実のところ4・6で分が悪いと思っていました。  ディフェンスが安定してきた札幌ですが、サッカーなのでやはり点を取らないと勝てない。その札幌の攻撃は、左の西谷と右の藤田、そして後半から入って流れを変える砂川の存在、これが札幌の攻撃の要でした。  ところがリーグが進み、けが人や累積警告の蓄積などで、攻撃編成が取れなくなってきた。なかでも西谷のケガや、藤田のケガ、警告が痛く、総体的な攻撃力が低下していました。愛媛、徳島などの下位チームには、この攻撃力でも守備の力で0-1でかろうじて勝ちを拾ってきましたけれど、第4クールに入ってから中上位のチームには勝っていません。  こうなるとモノを言うのは選手層の厚みですが、こと攻撃力という意味では経験の薄い若手に、調子の良い時期の砂川のように、途中から出て試合の流れを変える力があるとは思えなかったのです。けが人や警告が増えるのは京都も同じでしょうが、こと選手層の厚さということでは、長年J1にいた京都に分があると思っていました。 その京都も昇格という大目標に向かって本気で来るでしょうから、なんとかだましだまし先取点を奪い逃げ切るというのも苦しそう。先取点を奪われると鳥栖戦の二の舞い、と思っていたのです。  実際に、試合が始まってみると予想したような展開でした。ダヴィのあわやのオフサイドやPKで、決めるべきときに決めないでいるとなんとやら。ゲームが相手に渡ってしまい、相手の見事な連携で1失点。札幌は京都相手に重いビハインドを背をってしまいました。  こうして札幌は追いかける展開になったまま後半へ。満員のドームも試合の苦しさに意気消沈し、ほんとは後半開始すぐにも行われるはずの人文字が現れませんでした。  ところがここで監督の采配が大きく明暗を分けたのですね。  札幌の三浦監督は、曽田と砂川という二枚看板を同時に下げるという大胆な作戦に出たのに対して、京都の加藤監督は、まずアンドレ(ケガだったようですが)を下げた。それを見て三浦監督は、西澤を下げて石井を入れて3トップに。さらにそれに対応して加藤監督は徳重を下げて、FWを無くしてしまいました。京都が、あからさまに守りに入ったことが西、岡本、石井の若い3選手を勢いづかせました。それが立て続けの逆転劇を生んだ。  京都としては、守りに入らずに、3選手の経験の薄さに思いっきり突っかけて、守備に回らせれば良かったんですよ。そうすれば京都の完勝だったと思いますね。ところがそうならずに、本来恐れる必要のない札幌の攻撃に恐れをなして、早々と逃げ切り体制を京都にひかせてしまったのが、昇格という大目標のかかった大一番からくる気持ちの萎縮、そして3万人のホームの圧力なのでしょうか。  しかし札幌にも、鉄壁のシステムディフェンスを崩してしまった代償、そして若手主体の経験の薄さという代償は大きく、札幌が逆転すると、どのように守っていいのか、意思統一ができず、バタバタとして不必要なPKを与えて同点となりました。  勝てる試合を落としたという見方ができるかもしれませんが、私としては、負ける試合をホームのアドバンテージと、両チームの監督力の差で、引き分けに持ち込んだと見たいですね。負ければ仙台の状況(負けたようですが)では4位以下もあり得たわけで、私としては、よくやったと評価したい。  それにしても虎穴に入らずんば虎児を得ずとして、この大一番で、先発に西を起用し、後半とともに砂川を下げて岡本というルーキーを投入した三浦監督の凄み。勝負師としての度胸。そして、その期待に応えた若手3選手の躍動。これを目前に見れただけでも、すごく良い一日でした。


posted by hibari |22:14 | 試合の感想 | コメント(8) | トラックバック(0)

2007年11月18日

PK

pk
ドームから戻りました。 何というか、死闘という名にふさわしい試合でした。 取り急ぎ、今日の一枚は、石井のPKの瞬間です。 後ほど、感想など。


posted by hibari |18:07 | 写真館 | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年11月17日

スポーツ観戦のカタルシス

ドーム


次の京都戦のドーム。3万人を超しそうな勢いですね。
もちろん、大変素晴らしく、うれしいことですけど。

あえて斜めに見てみたい。

というのも4万人大作戦を展開した仙台戦や、大阪戦、
当時は今よりも調子が良く、トップを独走して昇格間違いなしといわれた時期。
大入り間違いなしかと思ったら、思いの外、お客さんの入りが悪かった。
一番最近のホームゲーム。ドームの徳島戦はわずか10,733人。

今年は成績が良くずっと首位を走っているというのに、
トータルな入り込みは、昨年とあまり変わらないといいます。
つまり成績が入場者数と連動していない。

それなのに、ここに来ていきなりこの入り。

これは私が思うに、コンサドーレ本来のお客さんではなく、
昨年、そして今年と、北海道日本ハムファイターズ観戦で、
満員のドームのカタルシスに味を覚えた層が、
日本シリーズで日本ハムがああなってしまったものだから、
欲求不満がたまったままなので、その代償として、
あのカタルシスを消費しにくるんじゃないかと思う。

もしそうだとすると、日曜日のドームは、
コンサドーレ札幌のホームゲームの雰囲気の延長線上ではなく、
かなり異なった雰囲気に包まれるんじゃなかろうか。

上に書いた私の予想が正しいとすると、
1万人以上の観客は、チケット代に見合うだけの、
スポーツエンターティメントのカタルシスを消費できるかどうかが関心事で、
サッカーへの関心やコンサドーレへの愛は、その次という悪寒がする。

単に、ずーっとスタジアムに通い続けているプロパーなサポからすると、
日曜日は、想像とはちょっと違った空気が流れているだろうということを
言いたいだけで、だから悪いとか、良くないと、言っているわけじゃないんです。

今日はちょっと斜めでした。(いつもか!)


posted by hibari |00:48 | コメント(7) | トラックバック(0)

2007年11月14日

浦和のみなさんおめでとうございます。

今日の浦和の試合見ました?


アジアチャンピオンズカップっていつからあんな民放のゴールデンタイム
放送されるようなメジャーな大会になったんだろうか、とか。

久しぶりに見た浦和の試合という感じですけど、
本当にビッククラブになりましたね。
同じJ2で昇格を争っていた時代があったなんて、とても信じられません、とか。

最後に岡野が出てきオールドファンには懐かしかったですけど、
埼玉スタジアムはすごいかったですね、とか

中継で、松木が全国のレッズファンとか連呼していたのには、
緑の時代を知るだけに苦笑してしまいました

とか、いろんな感想が思い浮かんだけど、とりあえず浦和の皆さんに

おめでとう。


日曜日のドームはあれに負けないくらいすごくしたいですね。
そして、来年は是非とも埼玉スタジアムで戦ってみたいですね。

PS ところで、相手のイランのチーム。まったくクロスを入れないんですよ。
パス交換で中央をひたすら狙うというのは、
J2のサッカーを見慣れた身にとっては逆に新鮮でした。
サッカーの世界は広いですね。同じアジアなのにこうも戦いが違う。
技量は間違いなくイランの選手が上でしたけど、
J1から落ちてきたばかりのチームが、
J2の洗礼を受けて負けたというような試合でしたね。
と言ったら浦和の皆さんに怒られるかな。


posted by hibari |22:50 | コメント(4) | トラックバック(0)

2007年11月13日

まだ何も手にしていない。

 この前のエントリーで、油断をするなと書いたのに、負けました。

自分も反省しないとならないのですが、勝って当たり前という、雰囲気がどこかにありました。今年は、前節に限らず、上位陣に対して連勝した後の下位との試合だとか、勝利間違いなし、という試合に限って負けるような気がします。

 昨年、天皇杯を勝ち進んだ札幌が昇格を目前に控えた柏を下したように、天皇杯で新潟を破った鳥栖は、今最も乗っているチームで、決して勝利が約束されたチームではありませんでした。

 それなのに、試合の入り方を見ると、ここ数試合続いた1-0の試合を再現してやろうという魂胆があったように思います。本当は、昇格という果実を実力でもぎ取るために前のめりになるのが札幌だったはずなのに、受け身のまま時間が過ぎていきまいた。どこかで自分たちの時間が来て、自分たちの得点がどこかで入るだろうという楽観があったように思います。

 対して鳥栖は、失うもののない大胆さで、果敢に攻め続け、ついに鉄壁とされた札幌の壁を実力で打ち破りました。

 新聞論調では、まだ楽観的なムードが残っているものの、後に二試合を連勝できる保証は何もありません。ホームといえ、京都は対戦成績で大きく負け越しているチームであり、ドームで水戸に何度煮え湯を飲まされたことか。

 私たちはまだ何も手にしていないということを、改めて確認する必要がありそうです。

 ps 全然関係ないんですけど、4万アクセス達成です。

posted by hibari |00:22 | コンサドーレあれこれ | コメント(7) | トラックバック(0)

2007年11月10日

ゴールが見えてきた

goal
仙台とヴェルディが引きわけました。 札幌にとって最善の結果となりましたね。 インフォで“暇なプログラマ”さんが公開された秀逸な勝ち点シミュレーター  http://www.consadole.dev-asp.net/toJ1/ を見ると、他会場の結果次第で、明日にも昇格が決定。 今時点で、札幌が3連敗しても3位以下には落ちないんですね。  昇格、昇格とあまりオダつと、足をすくわれそうなので、ここではあまり昇格の話をしないようにしてきましたが、いよいよゴールが見えてきましたね。 (本当は愛媛で決めて欲しかった!)  でもまだゴールしたわけではないので、油断は禁物ですけど。   オオドサさんのおだてもありまして、「ゴールが見えてきた」という感じの風景写真(網走の郊外です)を上げました。


posted by hibari |21:26 | 写真館 | コメント(1) | トラックバック(0)

2007年11月10日

「そんなの関係ねぇ」

 今さらながら、スポーツ新聞というのはいい加減なものですね。それまでプロ野球一辺倒だったものが、ここに来て手のひらを返すように論調が変わってきました。

 これはほんの半月前、10月26日のスポーツ報知。今までいろんな報道を見てきましたけれど、こんなに質の低いのはなかったですね。

http://hochi.yomiuri.co.jp/hokkaido/soccer/news/20071026-OHT1T00119.htm

 札幌が昇格をしても昇格記念セールを行うデパートが少ないことを話題にしたものですが、タイトルが『コンサJ1昇格でも大手デパート「そんなの関係ねぇ」』。

 道内でデパートで昇格記念セールは皆無なのかと記事を読むと、『札幌丸井今井だけが「もちろんやります。日程はまだ決まっていませんが」』なのです。

 だったら全然『札幌市内の大手デパートも今回はコンサに全く興味なし』じゃない。丸井今井は札幌No1のデパートなんですから「全く興味なし」というのは明らかに表現として不適切。

 そもそも『そんなの関係ねぇ』なんて客商売のデパートの人が言う言葉ではありません。これを書いた記者さんの個人的な趣味趣向が正直に反映された見出しなのでしょう。まったく紙面は記者個人の落書き帳ではないと言いたい。

 愛媛に行ってきましたが、まだまだ影響力は小さなものの松山では町全体で「FC愛媛」を応援しようという雰囲気は感じられました。愛媛よりも何年も先輩の札幌で、このザマですから、いずれ地域のサポートでも追い越されそうですね。

 そんな道内マスコミですが、プロ野球がシーズンを終了して、道内マスコミも話題に飢えているということもあるんでしょうけれど、手のひらを返すという感じで、札幌に話題を変えてきました。これは報知の11月3日の記事

http://hochi.yomiuri.co.jp/hokkaido/soccer/news/20071103-OHT1T00141.htm

 『関係ねぇ』と言っていたのがウソのような論調の変化です。そのうち、丸井を除くデパートが記念セールを計画し出したら、どう書くんでしょうか。

posted by hibari |12:25 | コンサドーレあれこれ | コメント(2) | トラックバック(0)

2007年11月09日

新しいパソコンからの書き込みです。

ブルースカイ
お久しぶりです。 パソコンが逝っちゃいまして、買い替えることになりました。 本当は、今週の頭に届いていたんですが、前のが完全にだめになって、データの回復など思いのほか苦労し、今、ようやく書き込める状態にセットアップが進みましたので、とりあえず、いろいろな動作チェックの一つとして、書き込んでいます。 ほとんど5年ぶりのニューマシンなので快適ですね。


posted by hm1644 |22:30 | 軽い話題 | コメント(4) | トラックバック(1)