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2007年12月31日

終わり良ければ・・・

 途中、やきもきする場面もありましたが、監督の続投が決まり、外国人の補強も完了して、思ったよりもすんなりと来期を迎えられそうです。

 今回の陣容を見て、コンサドーレも変わったなと思いました。と言うのは、話題優先のビックネーム補強がないんですね。まぁ、J1最低クラスの強化費で、ビックネームを取る金もないという話もありますが、同じような予算規模だった横浜FCがビックネームにこだわったのに比べ、札幌の補強を見る限り“浮かれ感”をあまり感じません。

 これから思いもよらぬサプライズが無いとはいえませんが、日本人の新人を除く補強は後ろの方に集中し、中盤と前は無し。外国人はボランチとフォワード。こんな補強から伺えるのは、攻撃を二人のブラジル人に任せ、後ろの方は高さで跳ね返し、真ん中は、藤田や岡本、西など、伸びてきた生え抜きのさらなる成長に期待するチームづくりのようです。

 今日の新聞には、監督のこんな発言もあります。
「日本の他チームのレギュラークラスを移籍させることは、簡単ではない。自分たちが育ててきた高校、大学、ユース出の選手が、半分はレギュラーにいるのが理想。他でつくられた選手を取ってきても、いい状況にはならない」
http://hokkaido.nikkansports.com/soccer/jleague/consadole/p-hc-tp0-20071230-301484.html

 このコメントを見ると、来期の構想をめぐって監督とクラブの間に深刻な溝があるような報道でしたけれど、本当のところは、強化部長の三上さんと三浦監督は、息の合った二人三脚で一度もブレることなく人事を進めてきたようですね。保留をしたという初回の契約交渉は異例の2時間30分に及んだということで、札幌の経営的な見通しについて話し合われたとなっていましたが、2時間半もかける話題でもなく(話したからといっておいそれと変わるものではない)、ずいぶん長いなと思っていました。この時は、経営の話はそこそこに、来期の戦力構想について具体的に意見交換をしていたのでしょう。

 さて、前回の昇格時、エース、エメルソンはじめ主力の大半がレンタルだったことを考えると、エース・ダヴィをしっかりと完全移籍させ、曽田、石井、藤田、西、岡本といった生え抜きがチームの骨格を作っている姿に、コンサドーレ札幌の「歩み」というものをしみじみと感じます。

 新潟が昇格したとき、前を3人のブラジル人に任せる夢のないカウンターサッカーで、ずいぶん批判を受けたものです。しかし、そうやって恥も外聞もなくJ1にかじりついていると、少しずつそれらしいチームになっていき、今では立派なJ1の中堅です。

 私も札幌が昇格したならば、こんな石にかじりつくサッカーしかないかな、と思っていましたが、実際にそうなりそうな案配ですね。でも、そんなサッカーでも、3年ぐらいかじり付いていると、若手には優秀なのがいますから(宮沢君はじめ高卒新人は全員年代別代表経験者)、それらが育って、一時期の千葉のようになれる可能性もあるんじゃないでしょうか。そのためにも、まずは残留ですね。

 おっと日付が回って今年最後の1日を迎えてしまいました。
31日、宮沢君の大活躍に刺激されて何か書くかもしれませんが、とりあえず、みなさま、今年一年、駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

 来年もよろしくお願い申し上げます。

ps 大宮から分析担当の沖田コーチが来るというので、ちょっと調べたら、こんなリンクが

○沖田さんのアシストで、曽田さんが得点した試合の記録
http://college-soccer.com/league/kanto/record/00fall/result/score/score_1_2_4.html
ジェフの羽生とチームメイトで、対戦相手には浦和の相馬がいます。

○筑波OBのページ
http://www.geocities.jp/himawari_so_uot_fc/sub4-4.htm#09nen
ここにある曽田選手に対するコメント
「2年生からトップチームで活躍するようになって、最初はホントにたくさんの
 課題を抱えてたにも関わらず、1大会毎に必ずそれを克服してくる。
 そうとうな努力家だったんだと思います。」





posted by hibari |00:31 | コンサドーレあれこれ | コメント(3) | トラックバック(1)

2007年12月27日

責任企業というロマンの2

昨日書いたものの追伸です。

コンサドーレ札幌を特定企業に譲渡して子会社化すると、経営危機から救われるという根強い意見がありますが、そうは簡単にいくものだろうか、という書き込みです。


みなさまどうも。

 コンサドーレ札幌にはある種の無責任がまん延していて、その中で特定の人々が旨い汁を吸い、その利権を守りたいがために、よそ者(外部の大手スポンサー)を排除する、という構図はあるのかもしれません。

 だからと言ってコンサドーレ札幌に巣食う闇を排除しオープンな状態を作れば、すぐにも資力ある大手企業が現れて、札幌からお金の心配のない状態を作り出してくれる、と言うことでもないような気がする、というのが私の論点でした。

 J2であれば10億あれば中位程度の戦力を保てます。責任企業は数億円程度の資金提供で良いわけです。しかしJ1で安定的な地位を維持するのには30億が必要。完全子会社にしてそのクラブの支えなければならない親企業は15億とか、20億とかの巨費を提供し続けなければならないのです。

 1億や、2億ならまだしも、経済大国の日本であっても、10億、20億と気前よく恵んでくれる企業はそうそうありません。こうしたことから、J1の大分は今も経営危機に苦しみ、J2のサガン鳥栖は比較的容易にクリーク・アンド・リバー社に救われたのかもしれませんね。

 さて、世界のキャノンと言えば、売り上げ4兆を超える大企業で、Jクラブに10億や20億出そうが屁でもない、大会社です。ここの会長で経団連の会長でもある御手洗さんが大分出身であることから、キャノンの子会社になりたいと大分サポは熱望しているようですが、今のところ、かろうじて広告ボードを出してくれているだけです。

 結局、Jクラブのサポートなどというソロバンに合わないことを決断できるのは、超ワンマンなオーナー社長だけでしょうね。御手洗さんと言えどもサラリーマン社長なので、大分トリニータを子会社にするなどと株主に申し訳の立たないことを言い出せるわけがありません。そして残念なことに日本の企業は大企業になるほど社長は、銀行や中央官庁から天下ったサラリーマンです。

 一方中小企業にはワンマンなオーナー社長が大勢います。中にはJクラブを子会社にしたいと言い出す社長もいるかも知れません。しかしクラブが、売り上げ数百億程度の中企業の子会社になると、逆に親会社の経営規模がフタになって発展にタガがはめられるかもしれませんね。

 北海道民の排他性という問題以前に、よその会社の完全子会社になんの見返りもなく支援はできない、というのが普通の企業ですから。

 どんな手段を使おうと「スポンサー料収入の総計が最大になれば良い」というのは、私も全く同意見なんですが、過去のしがらみを整理して、コンサドーレ札幌をきれいな状態にして競売に掛ければ「スポンサー料収入の総計が最大」になりますかね? 

 買い手が現れずに店晒しにされたり、買い叩かれて、むしろ下がったりする恐れもあるように思うんですけど。





 

posted by hibari |01:09 | コンサドーレあれこれ | コメント(11) | トラックバック(1)

2007年12月25日

責任企業というロマン

これはコンサドーレ札幌インフォメーション 
http://www.phoenix-c.or.jp/%7Ehiro/bin/yybbs/yybbs.cgi
に投稿したものに加筆したものです。


 J1で安定的な地位を保つために、現体制を発展的に解消し、特定企業の子会社となって、資力のある責任企業に経営を委ねるべきであるとの意見があります。これは確かにコンサドーレの不安定は経営の問題の解決する最も有効な解法と思います。

 しかし、ここで懸念すべきは、そのような責任企業が存在するのか、ということです。

 J1で安定的な戦力を維持するために、責任企業の年間の負担額は10億、15億、20億という規模になると思われます。逆に言えば、これらの金額を補償できなければ、J1を安定的に保障できる責任企業とは言えません。そして、こうした巨額の金額を安定的に保障できるのは、売上で「兆円」単位、経常利益で「数百億円」単位の企業に限られると思います。

 いわゆる責任企業には二つのタイプがあると思います。

 一つはクラブを、企業コミュニティ、もしくは企業グループの象徴として位置づけ、投資としてのコストパフォーマンスを超えて支援してゆくパターンです。

 2001年、重電業界が不況に陥り、日立や東芝などが多額の損失を計上したとき、日立は、スポーツ事業の再検討を行い、レイソルとバレーボールの日立ベルフィーユを比較し、多くの栄冠を残してきたベルフィーユを廃部にしました。この時、レイソルの方が、企業コミュニティの活性化に寄与する度合いが高いというのが理由でした。

 トヨタや日産、三菱など、J1の多くの責任企業がサッカークラブを支えるのは、単に営利だけではなく、企業グループに属する何万にという従業員コミュニティの象徴としての意味があります。この点で、地域コミュニティの象徴である市民クラブと、理念的に近しい部分があります。

 こうした企業では、日本リーグ時代以前から何十年にわたってクラブを抱え、日本ではサッカーが6大学を中心としたインテリスポーツだったこともあって、経営陣の中に多くのクラブOBがいたりします。トヨタにしろ、日産にしろ、古川にしろ、日立にしろ、企業の歴史とクラブが深く結びついています。

 さてもう一つの責任企業には、コンサドーレ札幌を自社の利益追求の手段として利用するタイプがあると思います。

 しかし現実的な投資対象として、年間数十億の出資に見合う利益がコンサドーレ札幌から確保できるでしょうか。この点で、首都圏から遠く離れた札幌はきわめて不利といわざるを得ません。
 
 さらに、営利目的の投資としての責任企業は、投資対象としての魅力が札幌から無くなれば簡単に撤退が予想されるわけです。そのような企業に経営を譲渡することは、安定的な経営の維持にはつながりません。不安定な市民クラブを不安定な企業クラブに置き換えるだけとも見えます。

 ここで市民クラブが、横浜フリューゲルスの解散や平塚からのフジタの撤退など、企業クラブの問題を克服するテーゼだったことを思い起こしたいところです。一つの企業にクラブのすべてを預けてしまい、地域社会との関わりを絶ってしまえば当該企業が撤退したときにそのクラブは、地域からの支持も失われるでしょう。

 コンサドーレ札幌を営利追求のための投資対象としてみると、企業行動としてはニトリの年間3億が精一杯なのではないでしょうか。年間3億ではJ2の責任企業になれたとしても、J1の責任企業としてはまったく不足です。すなわち営利追求のためのJ1の責任企業というのは論理的に成り立たないというのが私の意見です。

 仮に、年間3億円程度が精いっぱいの中企業が買収して、親会社になったとしたら経営的には安定するかもしれませんが、コンサドーレ札幌は、その中規模会社の子会社に過ぎないのですから、今以上に他の会社からスポンサーを集めることは難しくなるでしょう。だから運営費が20億から30億は必要なJ1では、中途半端な企業の子会社にならないほうがいい、という見方もできるかもしれません。

 以上から、責任企業を考える場合、現実的に検討しなければならないのは、発足11年を経たコンサドーレ札幌を、目先の収支を超え、企業の象徴として受け入れ、年間10~20億もの資金を10年、20年と長期にわたって安定的に供給してくれる企業が、はたして日本(世界でもいいんですが)にあるかどうか、だと思います。

 そして現実的には、そのような企業、もしくは企業グループは存在しないと私は思います。「責任企業」待望論も、市民クラブに過大な期待を寄せることの裏腹の「ロマン」だと思います。


 

posted by hibari |21:47 | コンサドーレあれこれ | コメント(4) | トラックバック(1)

2007年12月21日

監督の去就問題の行方

 優勝に踊るコンササポに冷や水を浴びせた三浦監督の去就問題。今日に至るまで続投は確定していません。仮に、続投要請を三浦監督が断るとしたら、昇格を成し遂げた監督としては初めてのケースになるんではないでしょうか、と書こうと思ったら、今年一緒に昇格した東京の監督さんも続投拒否でした。

 さておき、三浦監督が続投を本当に断ったならば、これは大変なことになります。第1クールの7連敗から、事実上の指揮権をコーチに奪われ東京の監督さんとは違って、フロントもサポも続投を疑わず、補強も監督の意を酌んで行ってきた札幌で、土壇場になって就任拒否というのは、いわば2階にあげておいてハシゴを外すようなもの。別な意味で三浦さんの名前が傷ついてしまいますよ。

 札幌の経営規模や、親会社を持たない市民クラブという形態から来る経営体質の問題は、昨年、札幌のオファーを受けた時から三浦監督はわかっていたはず。私のようないい加減なサポでも知っているようなことを、優秀な三浦監督が今になって初めて気がつくはずはありません。

 だから、今回の監督の契約保留は、J1は簡単ではないぞという、フロントとサポへの戒めであり、仮に来年下位で低迷するようなことがあっても“それは自分の責任ではない“ということを、今からサポやスポンサー、フロント、マスコミに植え付けるための布石なのかなとも思うんですけど。

 そう思っていたら、下のリンクで野々村さんが、

http://www.hbc.co.jp/radio/smile/nonomura/goroku1.html

>■契約更改の保留が長引くとチームにも影響する?
> それはないと思いますよ?きっと続けると思うし。でも、チーム側のこれからのビ
>ジョンを聞いておかないとって言うのがあると思うんです。

野々村さんは、たしかまだ札幌の強化部に席が残っているはずですから、これはかなり確度の高い話ではないでしょうか。
また選手の補強についても、

>■補強選手とかって監督の意向が反映されてるんですよね?
>そうおもいますよ。ていうか反映されてますよ。

と断言していますしね。

 最終的には、三浦監督のステイタスを守っていく方向で話がまとまるように思うんです。たとえば次のようなカタチ。

 ・社長直々に頭を下げてのお願い
 ・若干の補強費の上積み
 ・残留であろうが、降格であろうが契約は1年限り
 ・しかもクラブからは解任しないという密約

 だとすると、翌々シーズンは新監督になる前提で、今から準備を進める必要があると思うんです。三浦路線の継承を前提に、三浦監督辞任後に内部昇格をさせるため、次期監督候補をコーチに据えるとか。

 ユースの四方田監督をそろそろトップにあげて帝王学を学ばせたいですね。
 

 




 

posted by hibari |23:59 | コンサドーレあれこれ | コメント(5) | トラックバック(0)

2007年12月18日

三浦監督の条件闘争

 J1に向けて、契約更新や補強などが進むなかで、出そう出でないのが、三浦監督の続投宣言。Jリーグ・アウォーズでも、明言は避けました。

 そんな監督の念頭にあるのは、今期途中で解任された横浜FCの高木監督でしょう。J2でも万年下位にあった横浜を就任一年目で昇格させた実績も、J1での低迷で帳消し。横浜の低迷は、監督の責任というよりも、ビックネーム好きなフロントの方に問題がありそうなのに、すべての責任を押し付けられました。

 大宮でJ1をよく知っている三浦監督だけに、軽々と続投を宣言して、高木監督の二の舞いになることだけは避けたいところです。思えば最終節水戸戦での次のコメントは意味深長でした。

「それともう一つは、これは夢を売る職業としてはあまり良い話ではないかも知れませんが、残留・優勝というと、やはり資本力というのは間違いなく必要なことです。(中略)。J1もそうです。降格した二つは人件費をかけられなかったチームです。そこはある意味必要な事じゃないかと思います」

 選手としてほとんど実績の無い三浦監督が、プロサッカーの中で監督として生き延びるためには、実績を示し続けていくことが必要です。守備に重点を置いたリアリステックな采配は、一部のサッカーマニアからは毛嫌いされていることですから、一度失敗者という烙印を押されたら、2度と監督として声がかからないかもしれません。実際に、かつて仙台を昇格させた清水秀彦さんは、昇格2年目の9月に解任になってから、どこのクラブの監督にもなっていません。

 おそらく今、三浦監督は、HFCに対して続投に向けてのさまざまな条件を提示しているところなんだと思います。HFCとしては是非とも監督に続投してもらいたいわけで、続く長身選手の補強も、監督から出された宿題の答えの一つでしょう。

 監督が望む条件がかなわず、監督を降りることになっても、あれだけのキャラクターですから、解説などの仕事は引く手あまたでしょう。クラブワールドカップを岡田さんとともに観戦したということですが、これは、一度札幌を昇格、残留させた先輩である岡田さんに、あれこれと身の上相談をしたんだとも思えます。

 大宮を辞めて札幌からオファーがあったときに、三浦監督の念頭にあったのは“昇格できるかどうか”ということで、資本的には6番目にすぎなかった札幌を選んだのは、監督的にそれなりの確信をつかんだからだと思います。そして、結果は、ほとんど監督が予想した通りでした。

 今週末にも強化部長と話し合いを持ち、続投かどうかが発表されるそうです。おそらくその時に監督から出された宿題の答えが返されるのでしょう。それを踏まえて、監督が続投を表明したとしたならば、J1を知る三浦監督がかなり強く残留の手応えをつかんだと考えて間違いはないと思います。

 今週末は、ストーブリーグの大きな山場となることは間違いありません。

posted by hibari |23:34 | コンサドーレあれこれ | コメント(5) | トラックバック(0)

2007年12月17日

がんばれコンサドーレ旭川

 コンサドーレ旭川ユースU-15が、高松宮杯ユースサッカー選手権で、グループリーグを1位突破。

 これはすごいことですね。コンサ旭川が入ったグループCには、Jユースが入っていなかったという組み合わせの良さを差し引いても、旭川ユースは、04年に発足し、活動を開始したのが05年で、今年ようやく3年生がそろったという若いチームだけに、グループリーグ突破は快挙といっていいと思います。

 旭川は、人口36万人、一県の県庁所在地に匹敵する人口を抱えながら、サッカー不毛の地と呼ばれてきました。これまで旭川地区でサッカーを愛好する少年たちのよい受け皿がなかったところに、旭川ユースが誕生し、地域のすぐれた才能がどっと集まったんでしょう。(旭川地域に伝統的なクラブチームが少ないため、他のクラブからの反発を受けずに、ユースを設立できたとも言います)

 実はコンサドーレは、ユースの世界では侮れない存在で、U-15は02年と203年の高円宮杯で準優勝しています。そしてこの時の主力がU18の主力となって05年の高松宮杯でこれまた準優勝。そして準優勝メンバーの西と藤田が、トップ昇格してJ1昇格の原動力となりました。

 または01年の日本クラブユースサッカー選手権 (U-18)では、新居を中心としたU18が準優勝したこともあります。やはりユースの全国大会で活躍した選手が、後にトップの主力選手になることが多いんですね。

 北海道のジュニアユースサッカーは、札幌U15と名門SSSがしのぎを削る状況が続いていましたが、ここにコンサ旭川が加わることで、ますます切磋琢磨が進み、良い選手が誕生してゆく期待が膨らみます。

 決勝トーナメント進出を決めた旭川ユースには少しでも上に勝ち上がってもらいたいですね。そしてこの中から、優秀な選手がU18に進み、将来の札幌を担う選手へと成長して欲しいと思います。
 また旭川実業など、地元の高校のサッカー部に進んでもらい、旭川地域のレベルを上げる牽引力にもなってもらいたいです。

posted by hibari |01:14 | コンサドーレあれこれ | コメント(5) | トラックバック(0)

2007年12月15日

札幌日本一作戦

 日刊スポーツによれば、広島のDF吉弘充志の獲得に動いているようです。この記事のある数字を見たときに、コンサドーレ札幌が密かにある計画を進めていることに気づきました。

 その計画とは、平均身長日本一計画です。

 まずは、先ほど戦力外となった選手たちです。

	岡田 佑樹 170cm
	和波 智広 175cm
	関 隆倫 173cm
	金子 勇樹 168cm
	川崎 健太郎 175cm
	桑原 剛 170cm

 この6名の平均身長は171cm。続いて吉弘選手を含む新入団選手は、

	吉弘充志 182cm
	横野 純貴  183cm
	宮澤 裕樹 182cm
	堀田 秀平 181cm
	柴田慎吾 187cm

 平均身長は183cmで、出て行く選手たちよりも12cmも高い。
 そして今日、吉瀬選手( 178cm)のガイナーレ鳥取への期限付き移籍が発表され、また一人180cm未満の選手が姿を消しています。

 さて07年シーズンのJ1は

	FC東京	179.9cm
	鹿島アントラーズ	179.3cm
	川崎フロンターレ	179.2cm
	大宮アルディージャ	178.9cm
	ジェフユナイテッド千葉	178.8cm
	清水エスパルス	178.7cm
	ガンバ大阪	178.2cm
	アルビレックス新潟	178.1cm
	横浜F・マリノス	178.1cm
	柏レイソル	177.9cm
	大分トリニータ	177.8cm
	浦和レッドダイヤモンズ	177.8cm
	サンフレッチェ広島	177.6cm
	ヴァンフォーレ甲府	177.5cm
	名古屋グランパスエイト	177.4cm
	横浜FC	177.3cm
	ヴィッセル神戸	176.6cm
	ジュビロ磐田	176.1cm

     (出典:http://football.yi.org/database/FC/Home.foot)

 となっています。07年シーズンの札幌の平均身長177.74cmは13位になりますが、新入団の選手が全部入ったとすると、平気身長は179.37cmとなり、FC東京に次いで2位。仮に鈴木や上里がレンタルで出て、180センチ台の大型選手が二人ぐらい入ると、平均身長は180cmの大台に達して、日本一になります。

 今期の札幌は高さが大きな武器になっていました。実際に平均身長の日本一を目指しているかどうかは別にしても、J1というレベルの高いステージで、個の能力では後れを取る札幌は、高さという武器に一層の磨きをかけて、J1を戦おうとする意図が見えるようです。

 

posted by hibari |23:24 | コンサドーレあれこれ | コメント(4) | トラックバック(1)

2007年12月13日

見ました? ミランと浦和戦

見ました? ミランと浦和戦。

この前のセパパンとの試合で浦和が見せた完璧なパフォーマンスに、来年はこいつらと戦うのかとため息が出たのと同時に、これならばミランともいい勝負をするんじゃないかと思いました。むしろ、ずーと何年もサッカーといえばJ2という身からすると、セパパン戦で見せた浦和のパフォーマンスを超えるようなサッカーが想像できませんでした。

しかし、世界には、上には上があるもんですね。はぁ~。
結果こそ1-0でしたけれど、天皇杯の1回戦アマチュアチームとJチームがやるような雰囲気の試合でしたね。
しかし、プレストかハードワークとか言いますけど、プレスをかけられても、囲まれても、全く動じない。ハードワークで追い回しても、ボールを失わない。苦し紛れのパスのように見えて、ちゃんと味方に渡る。基本技術に格段の差がありましたね。

 ミランが、世界の中で特別なチームというのならばまだあきらめようもありますけど、今イタリアでは10位なんですよね。JリーグとセリエBが同じぐらいのレベルで、J2のトップチームは、J1でも十分に戦えるように、J1のトップはセリエАでも十分戦えると言っていた人がいたんですが、今日の試合を観る限り、浦和ですらセリエAで残留は厳しそう。

それにしても、来季久しぶりにJ1で戦う身としては、日本の中では突出した存在になりつつある浦和の後光がほんのちょっとだけ陰ったような気がして、“あいつらも同じ日本人だ”ということで、ちょっとは良かったかも。

posted by hibari |23:38 | 日々雑感 | コメント(7) | トラックバック(0)

2007年12月10日

札幌と室蘭大谷

 契約更新のニュースの一方で新入団選手も明らかになってきました。

 まずは、室蘭大谷の宮沢選手と柏ユースの堀田選手。

 ともにU18の日本代表権険のある選手。年代別代表経験のある選手の入団というところにもJ1を感じますね。J2だと年代別代表が入るのは考えにくいです。最下位の年だった04年の新入団なんて。。。

 なかでも注目はやはり室蘭大谷の宮沢選手。やはりコンサドーレに、北海道の選手が入るのはうれしいです。野球と違ってドラフトがないサッカースカウトは原則自由競争。強いチームに有力な選手が集まり、戦力格差が固定してしまうきらいがある反面、郷土出身の選手を迎え入れられるのに縛りがないという面もあります。

 しかし、宮沢選手はJチャンピオンの鹿島はじめ浦和など複数のクラブから注目されていた逸材で、J1に上がったからと言って簡単来てくれそうには思っていませんでした。
やはり札幌の中にある室蘭大谷の人脈の蓄積が決め手になったんでしょう。

 ここで札幌に在籍している室蘭大谷出身の選手、元選手を拾ってみると、三浦恵一、財前兄、深川、佐藤尽、池内の名前が上がります。つまり室蘭大谷が排出したプロ選手の主要メンバーをほぼ網羅しているんですね。欠けているのは車椅子のJリーガーで有名な京谷、京都のGK上野ぐらいでしょうか。(いずれ上野も来そうな気がします)

 こうして人名を並べて見て思うことですが、事実上札幌の強化部は室蘭大谷の人脈でつくられているんですね。室蘭開催にこだわることを含めて、札幌と室蘭大谷との間には、単に地元の強豪高という以上の深い結びつきがあるように思います。

 そうした結びつきの中で、室蘭大谷は札幌の第2ユースというような位置づけになっているんじゃないでしょうか。というと偉そうですけど、実のところは、札幌が大谷の天下り先になっているというところでしょう。

 いずれにしろ、コンサドーレは、北海道のサッカー文化向上に寄与するという大きな目標がありますから、地元の優秀な選手の受け皿になるというのは、とっても大切なことだと思います。

 これで、ますます年末の選手権が楽しみになりましたね。

posted by hibari |00:07 | コンサドーレあれこれ | コメント(6) | トラックバック(1)

2007年12月09日

入れ替え戦 第2戦

 入れ替え戦の第2戦目が行われ、 京都が上がって、広島が落ちました。

 前半の広島の攻勢はすごく、あの京都があんなにも一方的に自陣に閉じこめられる姿はJ2では見られません。そういえば、昔、J1だった時代には、あんなのように自陣に張り付けになることがよくあったっけ。ああなると、どんなに大きく蹴り出そうとボールは必ず相手に渡って、クリアしてもクリアしても攻められるんですよね。そういうのってうちだけかと思ったら、京都も同じでした。

 広島の攻撃は、早くはないけれど力強く、ゴールは時間の問題のように思いました。このまま力でこじ開けられ、京都が1点、2点と失っていくと、やっぱりJ2の上位といえども、J1にはかなわないことが証明されるようで、やり切れないな、と思って前半を見ていました。

 しかし、一方的なあの攻勢が後半も続くのだろうか、という気もしていました。最終節の水戸のように広島も120%の力を出していたとしたら、後半になってどこかで途絶えるはず。もしも途絶えなければそこにはJ1とJ2との間に超えられない壁があることになるわけですし、反対に途絶えれば、今見ているよりも両者の実力差はない。京都にも(ということはうちにも)、反撃する余地はある。そんなことを思っていました。

 後半に入って京都は、さらに守備を厚くするのかと思いきや、ボランチを一枚きり、アンドレを入れて攻勢に転じました。すると今度は京都が広島を自陣に釘付けにしたんですね。これはうれしかったですね。J2といえども攻めるという意識を明確にすれば、J1を押し込めるんです。しかし試合は、お互いに攻めきれずに0-0のドロー。結局、京都は、攻撃は最大の防御となって、ホームで上げた勝ち星をきっちりと昇格に結びつけました。

 アンドレというレギュラー級の選手をあえてベンチにおいて、前半を0-0でやり過ごし、後半になってレギュラー級の選手を投入して流れを一挙に変えるという手法は、三浦監督と一緒です。この試合に限らず、京都は加藤監督になって、三浦サッカーをそうとう意識しているように思います。

 なので、もしうちが入れ替え戦に回ったとしても、同じような展開になって、おなじように昇格できたんじゃないでしょうか。そんな感じがします。

posted by hibari |01:51 | 日々雑感 | コメント(6) | トラックバック(0)

2007年12月06日

入れ替え戦

入れ替え戦をこんなにも真剣に見たのは初めてでした。

 昨年までは、悔しさ半分と他人事半分で、じっくりと見る気がしなかったんです。でも、今年は京都の代わりにあのピッチに立っていた可能性は大だし、J2がJ1にどこまで通用するのか、それを見てみたかった。

 順位こそ、1位(うぁ、気持ちいい)と3位ですが、京都と札幌とでは実力的にはまったく互角。こっちが守備のウェイトがいくぶん高く、あっちが攻撃のウェイトがいくぶん高い、ぐらいの差。だから、京都がJ1相手に十分に戦えるならば、札幌だて戦えるはず。そんな気持ちで見ていました。

 感想は、うーん、あれだったらうちでも勝てるかな。
 京都は加藤さんになってからJ2のサッカーを大きく取りたようで、さぼらない、中盤での激しいハードワークは典型的なJ2のサッカーでした。

 対して広島は、序盤の10分まではパス回しなどに上手さが見られましたが、ディフェンスがドタバタ。プレスの掛けどころなどの決まり事も適当のようでした。全体的にハードワークが足りない、という印象でした。リーグ戦の何十分の1の試合ならば、こんな状態もあるんでしょうけれど、入れ替え戦なのに、この程度の“ワーク”ということは、普段はもっとなんですかね。

 全部が全部、広島のようなチームではないにしろ、技術や身体能力では上でも、ハードワークや、戦術の徹底などで上回れば、やっていける余地もありそう。そんな気がしましたが、そう意を強くするにはまだ早いすね。

 とりえず土曜日の試合を見てみたいと思います。

posted by hibari |21:46 | 日々雑感 | コメント(2) | トラックバック(0)

2007年12月05日

一番、幸せな時間

 コンサドーレ札幌サポーター歴11年。
 昇格は3度経験し、降格は2度経験しました。
 そんな私から言わせてもらいます。

 札幌にとって一番幸せな時間は、昇格を告げる試合終了のホイッスルから、昇格後、最初の試合開始のホイッスルまでの間。

 前の経験から今が一番幸せな時間だと言うことを知っているものですから、この時間を精一杯楽しもうと、ヒマを見つけてはいろいろなサッカーニュースを漁るんですが、気がつけば、仙台望月監督辞任なんてニュースの方に目がいってしまう。
 
 スポーツ新聞では、鳥栖の村主が引退したとか、そうした小さなニュースをいの一番に確認している自分の姿に、ハッと我に返って、あわててJ1の大きなニュースに目をやったり・・・。その都度苦笑したり、その苦笑を楽しんだり・・・。

 まぁ、それも幸せです。


posted by hibari |20:46 | 軽い話題 | コメント(2) | トラックバック(0)

2007年12月02日

【第52節】育成路線が生んだ優勝

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 この一年を集約したような試合でした。    立ち上がりから積極的に動きだしはむしろ水戸の方。前節にセレッソに勝ったということはウソではありません。一方、札幌は、第3クールに始まった大失速を再現するかのような動きの固さで、水戸にゲームを支配された揚げ句、前半10分にコーナーから1失点。  審判も、ささいな接触にも笛を吹くタイプで、本来ならば3万人近いホームの大声援を受けて勢いに乗るところなのに、神経質な笛が勢いを止めてしまいます。自分の過去の記憶をたどると、先制失点、勢いを止める審判という要素は典型的な負けパターンで、審判を目で追いながら嫌な気持ちになっていました。  勝負事ですから勝ちもあれば負けもあるんですが、この試合だけは絶対に負けの許されない試合。もし負ければ確実に3位転落。シーズンの大半を首位を独走してきたチームが、土壇場で3位に落ちることの精神的なダメージははかりがたく、入れ替え戦の勝利など、まったく想像できません。  そして昇格に失敗でもしたならば、クラブが消滅しかねないほどの強烈な反動を受けたでしょう。そういう意味で、今年最も重要な試合であるばかりか、ひょっとするとここ10年で最も大事な試合でした。  もっとも水戸が開始早々の勢いを前後半を通して持続できれば、今の順位にはいないわけで、前半半ばから水戸の勢いが落ちると、札幌も少しずつ盛り返し、30分過ぎからは波状攻撃をかけることができるようになってきました。そして前半43分にダヴィが同点弾をたたき込むと選手にも落ち着きが生まれ、後半は失点しないようにゲームをコントロールしながら、スキを見て追加点を狙うといういつもの札幌の試合運びになりました。そして後半38分、優勝を呼び込むダヴィこの日2点目の決勝点。  札幌の昇格、優勝を三浦監督の戦術の徹底だとか、いろいろと分析できると思いますが、ここで私は5段階路線で掲げた育成路線が大きな決め手となったと言いたい。決勝の2点はいずれもダヴィのすぐれた身体能力が生んだものでしたが、それをお膳立てしたのは西と岡本の若い二人。  長丁場でけが人や警告累積でレギュラーが組めなくなると、問われるのは選手層の厚さと途中補強の充実ですが、資金の限られた札幌は、大枚をはたいてJ1から即戦力を移入するかわりに、ユースから育てた若手が活躍して、西谷や大塚など負傷リタイアしたレギュラーの穴を埋めました。  J2の中でユース組織が実績を示しているのは札幌だけです。一昨年には高松宮杯でJ2として唯一決勝に駒を進めましたし、最終節でも3人ものユース出身がベンチ入りしていました。2点目をアシストした岡本はユース上がりではありませんが、しまふく寮の中で、西や石井、藤田といった同年代のユース組みと寝起きを共にし、刺激を受けて成長したと思います。  三浦監督が言うようにJ2でも資本力が順位に比例している中で、資金力では6番目の札幌が優勝したのは、ひとえに他のチームにはない育成路線の成果だと思います。過去の昇格チームが、途中補強で昇格を決めていったのに対し、資金力の資金力の乏しい札幌は、高い金を出して他から即戦力を移入するかわりに、自前の若手を育てて途中補強の代わりとしたのでした。これは今までのJ2にはなかったパターンだと思います。  そうした意味で、西と岡本がお膳立てした最終節の逆転劇は、今年の札幌を象徴するゲームだったと思います。


posted by hibari |21:54 | 試合の感想 | コメント(8) | トラックバック(1)

2007年12月02日

祝勝会報告

祝勝会会場
みなさま、昨日はいい夜になりましたね。 私は、いったん家に帰った後、宮の沢の白恋で開かれた祝勝会を観た後、 祝宴を開き、案の定、二日酔いです。 で、頭がもうろうとしていまして、あれこれ書く力がありません。 なので、祝勝会の様子を写真で報告します。 テレビ


会開始は7時からですが、その前に最終節の試合が放映されていました。


会場


あいにく肌寒い小雨が降ってはいましたが、大勢のサポが詰めかけました。


祝勝会会場2


セレモニーはコンサドールズのパフォーマンスから始まりましたが、観客席とひな壇の間に報道陣が壁を作り、よく見えません。(こういうのは、どうにか、ならないものでしょうか)

発煙筒
ウルトラスの人たちが、発煙筒を炊き始めました。(すぐ近くだったのでビックリ) 挨拶


開会の挨拶のあと、選手全員(解雇を言い渡された人も、ケガの大塚も)、一人一人呼ばれて登場。

監督挨拶


監督からお礼の挨拶。



煙


発煙筒の煙が風で舞い戻り、場内は真っ白


サンクスウォーク


その後、サンクスウォーク。タオルマフラーなどのグッズも投げ込まれていました。


サンクスウォーク
選手が会場を一回りして、セレモニーは終了です。 水掛け


その後、水掛けをする選手たち。


結構あっけなかったけど、サポとの交流がもてて良かったです。


posted by hibari |10:55 | コンサドーレあれこれ | コメント(5) | トラックバック(1)

2007年12月01日

ゴールです

goal
1年、いえ5年間かけてようやくゴールにつきました。 まずは第一報、しばらくうるうるさせてください。


posted by hibari |16:39 | 写真館 | コメント(2) | トラックバック(0)