2006年03月13日
前言を少し訂正します!結構いいかも?
前回、「何やってんだか?」みたいなことを書きましたが、前言を少し訂正します。
実は、札幌ドームでの開幕戦を応援した後で、記憶をたよりに前回の記事を書きましたが、その後、NHKのビデオ録画を止めては見て、見ては止めて感じたことは、水戸のゲームプランが結構巧みなことと、その術中にはまったとはいえ、コンサも結構やっているじゃんという風に考えが少し「前向き?」に変わりました。以下にそのポイントを記したいと思います。
サポーターズグログを読むと、水戸の「低レベルなサッカー」に対抗できなかったコンサは駄目だとか、何やってんだという論調が意外に多いのに驚きましたが、ビデオを見ると、水戸の守り方のうまさにビックリしました。
第1は、ディフェンス=4バックのラインが下がらなかったこと(もちろん、コンサのしかけがワンパターンでショボかったことは否めませんが…)。
第2は、前線との間をコンパクトにしていることで、コンサの選手がボールを持った際に、ほとんど2人(フッキに対しては3人)で囲んでいたことです。
第1のポイントについては、コンサの攻めにアイディアがとぼしかったことが水戸にとって幸いし、高いラインを維持できたことは否めませんが、ラインを高く保つ、90分間ずっとそれを維持するのって勇気がいりますよね?だって、4バックの後ろに敵のためにスペースを与え続けるってことですから、日本代表ですら、90分間ずっとラインを高く維持している試合はそうありませんよね。
第2のポイントは、第1のポイントと絡んできますが、前線とディフェンス・ラインがコンパクトに保たれているので、前線から中盤にかけて、コンサの選手に対して、常に2人以上かなりのプレスがかかり、コンサの中盤、特にボランチの二人が機能しなかったものと考えられます(一番はスピードダウン)。
その意味では、水戸のゲーム運びを「低レベル」というのは言いすぎ、というか、ひいきの引き倒しのような気がしました。最初から引き気味でくるのは分かっていた(というか、それが今の水戸の持ち味?)のですから、それをどう崩すかが課題だった、そしてコンサはそれができず、逆に水戸がワンチャンスで勝ちをもぎ取ったというのが、今回の試合結果につながったのかなぁと今さらながら、水戸の前田監督に感心しています(当然、水戸の選手たちにも)。
で、それでは、コンサはということになりますが、一番はゲームの中での「ノーアイディア」と「チャレンジ」です。
ノーアイディアに関しては、
1 前線の動き出しがほとんどなかった
(清野もフッキもセンターラインあたりでよく見かけました)
2 左右の大きなサイドチェンジができなかった
(何本か前半にあったけど)
3 1対1のトライが少なかった
(特にドリブル突破などトライすれば勝つのに、後ろに下げる)
チャレンジについては、前回も書きましたが、
1 数的優位を作るためのコンセンサス(共通認識)が希薄
2 数的優位を作るためのチームとしてのくずしのパターンが少ない
応援してるときも感じましたが、トップの二人は水戸のディフェンスの後ろがあれだけあいているのに、味方がボールを持ったときに、ほとんど動かず、ボールを待っている、またはボールをもらいに下がっていました。あれは、水戸にしてみればこわくも何でもないですよね。2トップがディフェンスの背後にねらう動きをして、そのあけたスペースに砂川や鈴木が入り込む形ができていたら、水戸は守りにくかったと思います。今節に関しては、ほとんどなかったですし、トップが下がってくれば、ラインを押し上げ、さらに囲みやすくなるし、パスコースもせまくできますから、インターセプトもしやすくなります。完全に術中にはまったということです。たしか水戸の前田監督が「フッキがもっと簡単に左右にはたいていたらこわかった」というようなコメントをしていたような気がしますが、まさにそれがポイントでしょうね。コンサはつなぐことには労力をつかいましたが、肝心の水戸のラインをくずすアイディアが出せなかったということでしょうか?
でもね、(素人の)私の感じたことが、もし今回の敗因だとしたら、修正はしやすいと思いませんか?料理にたとえれば、基本の調理ができているのですから、食べる人がおどろく「味付け」をすればいいだけですから。それは、選手個々の(ひょっとしたら監督の?)ゲームの中で、何をすれば相手がいやがるか、頭をつかうこと、アイディアだと思いますが…(私は料理も好きですが、意表をつく味つけが得意?です…)。
ロナウジーニョって、大好きですが、何をしかけてくるか分かりませんものね?もちろん、コンサの選手にロナウジーニョのようなハイレベルなしかけは期待しませんが(ゴメン、ロナウジーニョが別格なので)、ディフェンスの曽田がボールを持った、そうしたら、今回の水戸のような戦い方をしてくる相手であれば、前線の誰が、どう動くのか、必ず右か左のコーナースポットあたりにロングボールを送る、だから、アウトサイドの芳賀か、関が縦に走る、もしくはボランチとパス交換をしながら、全体的にラインを押し上げて、和波が縦に一気に駆け上がるとか、そのあたりの「くずし」のアイディアを共有できれば、水戸はこわくないと思いますが、いかがでしょう?
今年のコンサは、それができそうな気がします。
チームって、そうしたディシプリン(決まりごと)と信頼関係で成り立っていると思います。
昨年は、ボールをこわがる、パスしたら知らん顔、チームがバラバラな時間帯ってけっこう散見されましたが、水戸戦を見る限り、そんな低レベルなチームではありません、今年のコンサは。期待できると思います(思いたい?)。
ラングストン・ヒューズの詩をもじると、
勝てないってのはつらいし、負けるってのはみじめだよ
だから、お互いを信じるってことを。勝つってことを
そしてサポーターがチームを愛するってことを
うろ覚えなので、ラングストン・ヒューズのファンの皆さん、ごめんなさい。
時節の山形戦に期待したいと思います。
追記
フッキについても弁護しておきます。最後はプッツンしましたが、ゴールへの意欲は彼が一番でした。頭を冷やし(冷静に自己分析をして)、次のチャンスでは相手のいやがる選手でいてほしいと思います(やたら滑っていたのが気になりましたが…)。
posted by akoakuts |21:57 | コメント(1) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:前言を少し訂正します!結構いいかも?
初めまして。ちやと申します。
試合のレビュー、興味深く読ませてもらいました。
最後の崩し。アイデア不足なのは去年から最も進歩がないポイントだと思いますね…。
逆に、中盤でボールを奪った時の判断は、昨年よりも格段に良くなっていますよね。個人のレベルが上がったというよりは、足元の上手い選手が移籍で加わったのが大きいとは思いますが。
サイドチェンジは、開幕の鳥栖戦で「おおっ!!」という感じのやつが何本かあったので、別に出来ない訳ではないと思います。次に期待。
全体としては全然悪くなかったと俺は思いますよ。あの右ストレートを除いて(笑)。
ではまた。次の試合も面白いレビューを期待しています。
posted by ちや | 2006-03-13 23:41