コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2012年01月20日

コダックがなくなった

正式なことを言えば会社更生の手続きをしているのだろうから、なくなったという言葉は不当ですが、やっぱりなんかイメージが失われたという気分です。

私がコダックを感じたのは

「札幌オリンピック」

いわゆる雑用のアルバイトでプレスセンターにつめていました。
そこは通信社の合同体。

記者とカメラマンが全世界から集合していました。

そしてカメラマンの道具はカメラとフィルム

つまりはフィルムは

「コダック」

もちろん富士フィルムとさくらフィルムもセンターにはおりました。
後はドイツのアグファももちろん。

もっとも今現在はフィルムメーカーは世界にこの4社のみかと思います。
間違っているならどうぞご指摘願います。

フィルムの歴史は「イーストマン・コダック」そのものです。

本題の昔話に戻ります。

そのカメラマンに用意されたフィルムはもちろんコダックです。
その物量は棺おけぐらいの箱に全部入っていました。
そして使用量はほぼ一日で全量がなくなりました。

カメラマンが数十人、そしてカメラにはモータードライブを装備されていました。
私はこの時初めてモータードライブなるものを知りました。
それはそうです。コンマ二桁ぐらいのスピードの競技を掴み取るのですから。

なくなります。棺おけに入っていたフィルムが。

あれからちょうど40年

フィルムそのものが無くなってしまいました。

フィルムの現像もです。

今はカメラ、というよりケータイ、もしくはスマホ

手軽になりました。そして簡単に撮影できるようになりました。

でも

たぶん残るような気がします。

レコード針もそうですが、フィルムも残ると思います。

その両方とも実に人間に頼っています。
人との係わり合いが結構残っているものは少ないながら残ると思います。
真空管のステレオとかラジオもです。

ゲルマニウムラジオなんて、あまりにもローテクすぎて笑えます。
でもそれが楽しい。

レコード盤もフィルム写真も手間がかかる。
だから面白いし、楽しい。

コダックさん、草葉の陰でそれを眺めて笑っていてほしい。

posted by 去舟庵海人 |22:55 | 日々徒然 | コメント(1) | トラックバック(0)