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2007年12月17日

白ごはん仮説

今日はとても寒い一日だった。
家の中でマフラーを巻いて仕事をしていた。


機会あってNさんとお昼をご一緒した。
豊富な臨床経験をおもちの方なので話を聞いていて勉強になることが多かった。
そのなかでこれまで自分なりの仮説だったことのひとつを少しだけ確かめることができた。
それは「白ごはん仮説」。
どんな形であれ発達に遅れの見られる子どもには一般的に偏食が多い。
特に「白いごはんしか食べません」という子どもが多いような気がするのだ。
また、遅れの指摘がない子どもであっても「白ごはんのみ」という子はちょっと神経質な気がする。
ただの経験則に過ぎない。
でもNさんの経験から言ってもこれはあながち的はずれではなかったようだ。

食事というのは五感の全てが使われる活動だ。
そう聞いて非常に納得した。
だから他の活動よりもその子どもの認知的特徴(弱さ)がはっきりと表れてしまうのだろう。


今日の会食では臨床の方ももっと勉強したいな、と刺激された。
来年あたりから某園で自閉症圏の子どもの共同注意行動に関して組織的な観察をしてみたいと考えている。

posted by mou3 |16:58 | 研究 | コメント(4) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:白ごはん仮説

確かに!そういう子ども多いですね!あれはなんなんでしょう。
またまれに「○○の△△というふりかけ」がかかっていないと食べられないヒトもいました。
偏食の内容から感覚・認知をさぐるのって結構面白いかも知れませんねぇ。

posted by だんじり| 2007-12-17 21:23

Re:白ごはん仮説

そうですね。
知覚過敏+カテゴリー化認知の弱さがそこにはある気がします。
雑多なものをひとまとめにして「食事」として認識し、そこに人間関係を付随させて食事→おいしい→楽しいとはならない、というか…。
苦手な味のものでも大好きな人が一緒だから食べてみよう、とはならないわけですよ。
白いごはんは、きっと一番味が淡泊で見た目も単色/淡色で受け入れやすいんでしょうね。
食感も刺激が少ないし。

あとこれにこだわりが加わると自分流の「××のふりかけじゃないとダメ」っていうのが出てくるのかな。

まったくの憶測ですが…。

食事っていうのは動物としての最も基礎的な部分だから、ここに問題がある子ははやりどこかにゆがみがあるのかな、と思います。

posted by mou| 2007-12-19 10:41

Re:白ごはん仮説

うちのゼミの王様は、「漬け物食うオンナとはぜってぇつきあえないっ!」と断言しております。とにかく発酵物がダメって人とか、ポチにもいますよね、生だと食べられない人たち・・・。食物の種類でダメなんじゃなくて、こういう「状態」がダメな人もゆがんでますよね?きっと・・・。ちなみに「米が食べられない」と言って実習に行けなかった学生もいました。退学しましたが・・・。

posted by ヴィーまま| 2007-12-19 11:16

Re:白ごはん仮説

退学しましたが、のコメントについ笑ってしまいました。
食物の種類にしろ状態、調理法にしろ、そこには許容範囲の狭さがあるのかも知れませんね。でもだからってそういう人たちが一概に人間的にオカシイということにはならないとは思いますが…。
障害を持つ子どもの場合には、その弱さが食事に典型的に表れやすい、ということだと今のところわたしは思っています。

posted by mou| 2007-12-21 17:23

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