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2006年07月30日

気になってしまったこと(試合中)

後半の試合再開。
すでに湘南のメンバーはとっとっとと全員駆け足でピッチに集合している。
遅れて入ってくる札幌の選手達。
だが、どうもおかしい。

すでにアナウンスも入って「ピッチに戻ってきました」と
言っているのに、その時点で出てきてるのは2人くらい、まだ
ピッチにも着いていない。
そしてそのあとも全然選手が姿を現さない。先に出てきたのが誰か
はよくわからなかったのだが、二人で試合する気かと思ったほどに
後続の選手が出てこない。

やっと出てきたものの、残りのメンバーは全員バラバラ。
駆け足どころか、トボトボと出てくる。

どうにもこうにも気になった。
これが2点ビハインドをホームでくらい、サポを失望させないよう、
自分の活躍をアピールすべく、これから覇気をもって後半を戦おう
という選手に見えなかったのだ。

その予感は、言うまでもなく後半の試合展開で明らかになった
わけだが。

ハーフタイムでとんでもなく揉めたのか、と邪推せずには
いられなかった。そんなことを想像してもせんのないことなの
だが、有機的なポゼッションサッカーを標榜するチームで、
選手間に亀裂が入っては目も当てられないからなあ。
一枚岩でこれからをやっていけるのか、という根本に疑念を
抱かせるようなことですのでね。

ところで、乱入して選手にくってかかったサポの件は、
もちろん教科書的にはマズイ行動だし、フーリガン的な振る舞い
を安易に真似されては困りものだから、非難の対象になるのは
当然だろうが、オイラ個人としては、あれくらいしなくては
サポの憤懣が伝わらないんじゃないかという気持ちもある。
正直、ゴル裏にいても、サポのやり場のない憤懣と鬱積が選手に
チームにダイレクトにわかってくれているのか、という隔靴掻痒な
焦燥感があるのだ。
実際にボディコンタクトがあってはマズイが、あのピッチ上の選手と
観客席との間に目に見えない壁があって、接点を感じにくくなって
しまっている。
そこをブレイクスルーして我々の憤りを直接伝導してくれた
事に関しては、賛否あろうがオイラは是と思った。

正直、これはオイラの被害妄想であろうと半分自覚している
のだが、前にも似たことを書いたとおり、札幌に所属していながら
選手自身がその札幌というチームをJ2の13チームの「One of Them」
としか思っていないんだろうな、ということが絶望的にのしかかる。

これは極論で、本音ではそんなつもりはないのだが、
ホームで全勝すれば、たとえアウェイで全敗し、勝率5割で
リーグ中位でしかなくっても、おそらくチームとしての満足度は
5割以上になるんだよね(新潟みたいに)
それが、地域密着のチームに課せられた使命であるはず。
アウェイで勝ったって収入はなく、会社も潤わず、ひいては
地元の活性化にも繋がらない。
ホームで勝ってこそ、会社も地域も活力があがり、地元への
貢献になるわけだ。

別の言い方をすれば、ホームではそれだけの結果を残す責任と
それを果たす闘志がアウェイ以上に求められてしかるべきなのだ。

今の札幌の選手は、厳しい言い方になるが、
自分の意志ではない田舎に出向させられて、その土地への愛着もなく
ただただ日々の仕事をこなすだけの無気力社員みたいなもんだ。
社畜と嘲られつつも自分の仕事に愛着を持って必死でより高いレベル
の成果を上げようとするサラリーマンの方がマシかもよ。

あの、サポが飛び出したときに、何かパフォーマンスでもいいから
何らかのアピールをしようと身体を張ろうとする選手がいても
よかったんじゃないか。
乱入サポが足を止めるほどに、真摯にチームのためにがんばると
訴えようとする姿を見せられなかったものかなあ、とそこも残念だ。

posted by FT |23:39 | 060729vs湘南in厚別 | コメント(2) | トラックバック(1)