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2006年06月29日

祝祭としての試合(3)

こんなエントリがあったことも遙か昔になってしまったような
気がする(汗)

要は、サッカーというものを少々神話や民俗的に見直してみよう、
その中からよりよいチームのあり方とかサポの意義とかを考え
られたらいいな、と思っていたわけです。

蒸し返すようだが、例えばゴール裏のサポーターの温度差から
来る非難とか不満とか、それに対する異議とか提案とか、
けっこうオイラも煽ったせいで揉めたわけで、その辺をできれば
感情的な部分で黒白付けるんじゃなくて、もう少しオイラ自身も
熟考できるようにする、その叩き台にしたかったわけ。

さて、祝祭と言えばW杯だったわけだが、すでに過去形にしちゃって
いるほどに、オイラにとっては「祭」ではなかった。
祭はやっぱり遠くの有名なのよりは、ささやかでも地元の祭の
方が楽しいわけで、代表にメンバーがいれば話は別だが、最初から
J2がジーコの眼中になかったゆえ、全く接点すらなかった。
祝祭としてのサッカーを考える上では、実にもったいない、
機を逃したと言わざるを得ない(汗)

そんなわけで、一点だけ。

例えば、スペイン。
オイラは実は海外サッカーに関してノミの脳みそほどの知識も
持ち合わせが無いのだが、その代表は当然、リーガ・エスパニョーラの
トップ選手ということになるんだろうな。

で、ふと考えた。スペインと言えば、有名な、分離独立を目指す
バスク地方がある。行ったこともない人間の妄想だが、バスクは
やはりスペインという国の中の他国的なところがあるのであろう。
テロすらおこったりした経緯もあるくらいだから、他地域の人々
との軋轢もあるのだろうと想像する。

そんなバスクのサッカー選手達は、はたして、たとえ実力を
認められたとしても、「スペイン代表」の一員になるのだろうか?

そう思ったオイラは、確認してみた。
詳しい方々には笑われてしまうが、バスクには「レアル・ソシエダ」
と「アスレティク・ビルバオ」の2チームがあり、両チーム激突の
「バスク・ダービー」は有名だそうですな。
で、今回のW杯のメンバーを見たところ…

やっぱりというか、それとも実力なのかは知らないが、
この2チームから選ばれている選手はいない。もっとも、確か
リーガ・エスパニョーラの1部は十数チームもあるわけだから、
選ばれていなくても不思議ではないが。

このへんの経緯で詳しい方がいればご教示願いたい。
ただ、サッカーというのが「土地」との密着が重要なファクター
となるスポーツであり、それゆえに祝祭性が強まる、という
特徴をかんがえてみれば、バスクの2チームが唯々諾々とナショナル
チームに選手を出すか、というと、門外漢ながら違和感がある。
と同時に、このバスクの2チームの選手がバスク人のみである
わけでもないだろう。選手の中にはバスク以外の選手もいるだろうし、
そういう選手の意志はどうなるのか。

無知ゆえに謎がいっぱいであります。
リーガ・エスパニョーラの実情に詳しい方にぜひお教えを乞う次第
であります。

posted by FT |21:32 | サッカーから見えること | コメント(0) | トラックバック(0)