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2008年03月10日
先日ブログで、5試合終了するまでは、試合に関する感想なり考えを述べることを控えよう、と書いてしまったことが自分の首を絞める結果になっています。後悔。武士に二言はないので、(武士じゃないけど)その間は、試合以外のサッカーネタとサッカー以外の話題でつないでいきます。ということで、今日は思いっ切りサッカーと関係のないネタです。 すっかり春らしくなってきましたが、先月には暴風雪で交通網が寸断されて多数の車が立ち往生し、豊浦では、吹き溜まりに埋まった車の中で排気ガスが逆流して一酸化炭素中毒で死亡する人まで出ました。北国特有の悲しい出来事です。 吹雪で立ち往生といえば思い出すことがあります。 もう随分、昔のことになりますが、ある年の1月の夕刻、道東の国道39号で猛吹雪の中、友人二人で乗っていた乗用車が立ち往生したことがあります。視界がほとんど利かない状態で先行するトラックのテールランプを頼りにノロノロ進んでいたのですが、その流れが止まったのです。車はみるみるうちに雪に埋まりました。しかし、当初は心配していませんでした。国道39号は一種除雪路線で、最優先で除雪される幹線道路でしたから。 しかし、来るはずの除雪車が来ません。 車の中から見る視界は、見る見るうちに雪の壁で閉ざされてきます。と同時に夜の帳が下りてきて周りが暗くなってきました。これまで経験したことない状況です。そのような状況で二つのことが心配になりました。一つは、雪に埋まって雪の固まりにしか見えない車に除雪車が突っ込んでくるのではないか、という恐怖です。そこで、たまたま持ち合わせていた赤旗を、ここに車がいるぞ、という目印のため立てました。もう一つの心配は排気ガスの逆流です。なんとなく車内が排気ガス臭い気がします。意を決して外に出て、スコップでマフラーの周辺を除雪しました。 その二つの作業を終えると、あとは除雪車が来るのを待つだけです。 二人は車内でバカ話しをしながら、すぐ来るはずの除雪車を待ちました。ところが来るはずの除雪車が一向に来ません。イライラしながら待ち続けたのですが、夜の9時を過ぎた頃、こりゃあダメだ、とあきらめました。二人ともあきらめが良い性格なのです。 そうなると、今夜をどう過ごすかが問題になります。燃料メーターを見ると一晩エンジンを回しっぱなしにしても何とか持つようなのでホッとしました。しかし、一種除雪路線の国道39号で雪に埋もれて夜を過ごす。そんな尋常ではない状況に、不安感が徐々に心の中に広まってきます。 寝ようったって寝れません。 夜の10時頃になって、後ろから来るはずの除雪車が管轄外の前方から来ました。担当区間という管轄を無視した災害並の対応で、除雪車と人力で雪に埋まった車を一台ずつ掘り出して除雪された道路に車を誘導し、同じようにして次の車を救出するという作業を延々と続けてきたようです。順番がきて救出された私たちは、数百メートル先にある公民館を収容施設として確保しているので、そこに行くよう指示されました。 公民館に着いてみると、大広間のような部屋に3・40人の人がたむろしています。皆、着の身着のままという状態です。それでも皆、雪に埋まった不安の極限状態から救出されて、ホッとした表情をしていました。 実は前夜、あるスキー場で冬山訓練をやっていて、その夜は、スキー場の近くにある廃小屋の中でテントを張って一夜を過ごしていたのです。そのため、車のトランクには、冬山装備一式が積まれていました。 公民館に収容された私たちは、その装備を室内に運び込んで、そんな装備の一つであるラジオから流れてくる歌謡曲に耳を傾けながら、ウイスキーをちびちびやり、ラジュース(灯油燃焼式小型コンロ)にコッフェルを乗せてインスタントラーメンを作って食べました。食後にはインスタントですけどコーヒーまで楽しみました。 周囲の避難者は一様に好奇と羨望の目で、こちらを見ていましたが、全員に振る舞うだけの食料がないので、このような状況における最も無難な対応をしました。そうです、一切無視です。寝るときも他の人たちは毛布一枚で丸まっていますが、私たちだけは、エアーマットに冬山用シュラフでゆっくりです。 翌日になっても吹雪が続いて、交通止め状態は続いていました。 朝食は、お握りの炊き出しがありましたが、私たちだけは自炊でみそ汁を作って、日本人の作法に則った朝食を摂りました。 突然の強制収容で困ったのは、タバコが切れかかっていることと極端に暇なことです。タバコの件について回りの人たちに聞いてみると、同じように困っている人が多くいます。そこで皆から、ハイライト2箱、ショートホープ4箱、などという注文を取り、冬山完全装備の衣類で身を固め、シール付きの山スキーで吹き溜まりをラッセルし、近くの店までタバコの買い出しに出掛けました。商店のシャッターをドンドン叩いて、何事かという顔で出てきたお婆ちゃんの驚いた顔を今でも覚えています。もちろん、買い出しから戻ってきた私たちは、皆から拍手で迎えられました。 結局この公民館に二晩泊まることになりましたが、巡回に来た警察官に「ここまで準備のいい人は初めて見た」と、誉められたというより、呆れ口調で言われたのを覚えています。 車の後部座席にシュラフを積んでおくようになったのは、この出来事が切っ掛けです。 吹雪で埋もれた場合、食料の有無は、さほど重要ではありません。人間、2・3日食べなくても死にませんが、着の身着のままの状態で酷寒にさらされたら一晩で死にます。 北海道に住む皆さんは、ホームセンターで売っている安物のシュラフでも良いですから、後部座席かトランクに積んでおくことをお奨めします。 コンサドーレがJ1で優勝する瞬間を見ないで凍死するなんて嫌でしょ? え? それって、いつのこと? 次の次のオリンピックが開催される年ですよ。 と、おじさんは、思うわけです。
昔のお姉さん
Re:吹雪で立ち往生の想い出
2008/03/10 21:03
いつも興味深く、楽しく拝読させて頂いております。 今日は特に面白かったです! 私も、コンサドーレが優勝するまで元気でいようと 思います。 よれよれになりそうになったら、おじさんに元気を おすそ分けしていただきます。 頑張りましょう^^
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