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2008年01月28日
季節ネタをひとつ。 先日、オホーツク沿岸の網走に流氷が接岸したと報じられました。 流氷はアムール川から海に流れ込んだ水が凍り、それが南下してオホーツク沿岸に至り、勢いのあるときは知床岬を回り込んで、時には釧路にまで流れ着くことがあります。 その流氷が近年、地球温暖化の影響なのか、密度と勢いが弱くなってきています。かって、びっちり接岸した流氷の上を歩いて知床半島を一周した某大学探検部もあったというのに、今では氷がユルユルで、そんなことは無理です。 この流氷が網走沿岸に一度も接岸しなかった冬が一度だけありました。 確か昭和40年代後半から50年代前半の、ある年だったと記憶しています。オホーツク海は冬になると流氷に埋め尽くされ、白い雪原と化すのが通常の風景と思い込んでいたので、冬に青黒い水面を見せている海を奇異に感じたものでした。 そこで、おじさん(当時は、おじさんではなかった)達が何を考えたかというと、これは、魚たちが、どうしているのか確認できる絶好のチャンスではないか、ということです。通常の冬の場合、オホーツク海は流氷で被われるので、その下に生息している魚たちが、どのようにしているのか有史以来だれも確かめた人がいなかったのですから。 おじさん(しつこいですが、当時は、おじさんではなかった)達は、釣竿を肩に担いで、沖に向かって突き出している防波堤をワッセワッセと歩いて行きました。 ここいらへんで、いいんでないかい? カレイのポイントです。おじさん達は、投げ釣りセットを準備し、エサ(イカだったような気がする)を付けて、流氷のない海に投入しました。 待つこと2時間。 竿先はピクリともしません。流氷がないといっても厳寒のオホーツク海です。体が寒さで硬直してきました。 魚、どうなってんねん? 食い付かへんな、いないんとちゃうか? ほな、魚、どこ行ったん? 知りまへんがな 2時間後、肩を落として防波堤をトボトボ戻ってくるとき、一陣の寒風が背中を押しました。遠くからSLの走行音が聞こえてきます。いつの間にか陽が傾いていました。 おじさん達の結論は、冬のオホーツク海の魚はエサに食い付かない、ということでした。 ね? バカでしょ? と、おじさんは、思うわけです。
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