コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2009年02月22日

オーストラリア AUSTRALIA

13日、STVホール試写会に行ってきました。作品は、バズ・ラーマン監督の”オーストラリア”。主演はニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマンです。3人ともオーストラリア国籍(ニコールは米国との2重国籍)。そういう意味では、思い入れがあるのでしょうが、あれもこれも映画の要素を詰め込み過ぎです。枝は手入れされていますが、幹が貧弱なチョッと不恰好な木というか・・。2時間45分も長すぎます。

時代は第2次世界大戦前夜。英国貴族のサラ・アシュレイ(ニコール・キッドマン)は、オーストラリア北部ノーザンテリトリーに行ったきり帰ってこない夫のもとへ出かけます。どうやら、浮気をしていると思い込んだようで・・

夫に雇われたカウボーイのドローヴァー(ヒュー・ジャックマン)に案内され、ようやく到着した夫の領地で待ち受けていたのは、夫の死。サラは、夫の遺志を継ぐため1,500頭の肉牛を9,000km離れたダーウィンに向かう決意をします。サラはドローヴァーの手を借り、商売敵カーニーの妨害を撥ね退け・・あとは内緒にします。

カーニーの手下でサラの宿敵ニール・フレッチャー役にはデヴィッド・ウェンハム。ロード・オブ・ザ・リングのファラミアですね・・

アボリジニと白人のハーフの子ナラ役にはブランドン・ウォルターズ。とても重要な役です。12歳ながら存在感十分!ブランドンのナレーションから物語は始まりますが、ずっと彼の視点を貫いたほうが良い映画になったと思います。ちなみに、アボリジニと白人のハーフは”クリーム”と呼ばれていたようです・・。

そして、最も印象的なのが、ナラの祖父キング・ジョージ役のデヴィッド・ガルビリル。立っているだけで、スピリチュアルを感じさせるアボリジニの戦士です。


これまでのエピック大作とは一線を画す革命的で鮮やかな一大スペクタクルがついに幕を上げる!ってチョッと待ってよ・・


オーストラリアは、つい最近まで白豪主義を掲げ、人種差別を行っていた国であり、現在は「多文化主義」に移行していますが、依然として有色人種に対する偏見は根強いものがあるようです。

そして、1970年代まで、アポリジニの子を親から引き離し白人家庭や寄宿舎で養育するという政策も行われていました。アボリジニの子も白人の「進んだ文化」の元で育てられるべきという独善的な考え方に基づいたものですが、連れ去られた子ども達は、アボリジニとしてのアイデンティティを喪失してしまいました。彼らは「盗まれた世代」(Stolen Generation)と呼ばれています。

posted by kanchi |15:27 | 映画・TV | トラックバック(0)

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