コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2013年12月26日

コンサドーレ札幌って営業黒字になったことあるの?

「コンサ黒字見通し」道新Webより
メディアが発信するタイトルは、これで十分だろう。

■年度別、営業利益(損失)と経常利益(損失)
      営業利益 営業外収益 営業外費用 経常利益
H17(2005/J2) -136,506 205,717  11,804   57,406
H18(2006/J2) -350,679 210,404  13,779  -154,055
H19(2007/J2) -186,686 207,514  13,194    7,633
H20(2008/J1) -151,728 169,945  26,532   -8,314
H21(2009/J2) -135,446 120,981  11,127   -25,592
H22(2010/J2) -234,512 127,695  10,307  -117,124
H23(2011/J2)  -84,359 115,596   9,204   22,033
H24(2012/J1) -119,900 104,641  18,889   -34,148
H25(2013/J2)  -64,197  92,405  19,208    17,208(予算)
※北海道フットボールクラブ有価証券報告書より

分かっている範囲で、2005~2012年で営業黒字になったことは無い。
(過去にはありそうだが、資料は見当たらず)
強力な親会社のないクラブの宿命のようにも思えるが、
営業赤字で営業外収益が1億円を超えるJクラブは、新潟、札幌の2つだけ。
とはいえ、クラブの営業収益の3分の2が広告料収入で占める
千葉、京都、徳島、大宮のような親会社クラブと比較しても意味は無い。

2013年度は債務超過を2年かけて無くす予算を組んだが、
それが今期どこまで減らせたのか、
経常利益が予算に達したのかを基準に評価すべきであって、
経常赤字or黒字かを基準に評価するのは誤りと私は考えている。

つまり、経常黒字にするのは当たり前で、経常利益が予算未達であれば、
来期は今期以上にハードルが上がり、より一層厳しい経営が必要になる。
予算を達成できれば、少しは攻めに転じる余地がある。
そう捉えている。
それが分かるのはしばらく先だ。

国内の経済状況や少子高齢化など、厳しい条件が増しており、
クラブはよくやっている方だと思う。
でも「よくやっている」だけでは債務超過は解消できない。

そんなときパートナーにできることは?
やるべきことは明確だし、計画的、戦略的に行動するのみ。
考える段階は、すでに終わっているのだから。


余談。
今年2月のサポ集の議事録出てませんね。
あれは、世に出せないか。。。

posted by sca25 |02:33 | コンサドーレ経営状況2013 | コメント(2) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:コンサドーレ札幌って営業黒字になったことあるの?

以前に紹介した『コンサドーレ札幌10年史』のクラブ経営の項(P190)にHFCの1996年度~2005年度の経営推移が載っていますが、それによると営業黒字を2004年度のみでした。

・営業収入 ()内は2003年度
 入場料収入= 3億7800万(4億8100万)
 広告料収入= 4億2200万(4億1600万)
 販売収入 =  5700万(1億3300万)
 その他収入= 5億1700万(5億4200万)
 合   計=13億7500万(15億7200万)

・営業支出 ()内は2003年度
 チーム人件費 =3億1800万(7億4000万)
 ユース・普及費=1億6600万(1億4300万)
 その他チーム費=1億8400万(2億8200万)
 興行費    =3億6500万(4億9200万)
 一般管理費  =2億200万 (2億2400万)
 合   計  =12億3500万(18億8100万)

結局のところ営業収支は1億4000万の黒字でした。2003年度が3億900万の大赤字だった事を考えると劇的な収支改善ですが、それには幾つか大きな要因があります。

一つはチーム人件費の大幅な削減で半分以下で当然というか最終成績はJ2最下位でした。ただユース・普及費は微かですが増えていて育成に舵を切り、これが現在のユース出身者の増加に繋がっていると言えます。
支出では興行費も1億以上も減らしていますが、これは例えば札幌ドームのメインスタンド上部を閉鎖して警備員やバイトの人数を減らしたりといった細かな工夫ありました。私は丁度この年からCVS始めた(今年で10年目でした)ので前年度と大違いだったという話をCVSの先輩やHFCの担当者から聞いています。

また収入面では前年度に引き続き最も大きかったものは、その他収入でしたが5億1700万の内の約2億はFC東京から払われた今野泰幸の移籍金収入でした。実は2003年度も5億4200万の、その他収入の内の約2億は浦和から払われた山瀬功治の移籍金でした。2003年度はドブに捨てたような山瀬の移籍金でしたが2004年度は営業黒字として生かしたと言えますし、これが無ければ営業黒字にもなっていなかったとも言えます。

ちなみに最終的な経常収支は2004年度が3億5700万で現在に至るまでの最高額で2003年度の1億9400万の赤字とは大違いでした。

これを見ると成績が良ければ黒字経営になるという決まり文句が必ずしも事実とは言えないですが、ただサポーター心理では納得できないし難しいところです。

posted by EBT| 2013-12-27 18:41

Re:コンサドーレ札幌って営業黒字になったことあるの?

コメントありがとうございます。
営業黒字は1度しかないんですね。
それもJ1昇格年度やJ2で優勝した年ではなく、
大幅に人件費を下げた年というあたりが何とも皮肉です。
移籍金市場が冷え切っているいま、
そこに大きな期待を寄せることもできない。

じゃあどこに大きく期待するの?って話になると
私はアカデミー収入と東南アジア戦略と考えています。
先日の報道で「とにかくJ1に上がらないとクラブの経営が成り立たない」と社長が発言したそうですが
私からすると残念な一言と感じています。

>これを見ると成績が良ければ黒字経営になるという決まり文句が必ずしも事実とは言えないですが、ただサポーター心理では納得できないし難しいところです。
年間通じて入場料収入が増えるとしたら1位に居続けることだけでしょうね。
リーグ戦は、開幕戦+最終戦+その他で構成されていますから、
勝ち続けるとか、成績が良いという程度では、インパクトが弱くて
入場料収入増に寄与しないと捉えています。

posted by sca| 2013-12-29 16:53

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