コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2014年12月30日

ん?奈良さんが来季完全移籍しても0円移籍じゃないですよ?

奈良さんのメディア記事やブロガーさん記事を読んで誤解してる方がいるような気がしたので、念のため。
仮に奈良さんが来季契約満了後に完全移籍してもゼロ円移籍じゃないです。

正確に言うと、契約満了なので移籍補償金(いわゆる移籍金、違約金)は0円ですが、
トレーニング・コンペンセーション(略してTC)は、今年でも来季でも満額の4800万円です。
これは契約満了してても請求権のある期限内なら請求できます。

8.「トレーニングコンペンセーション」
8-1 適用
選手がプロ選手として所属したクラブにおいて施されたトレーニングに対して支払われるべき補償金(本規 則において「トレーニングコンペンセーション」という)は、以下の通りとする。

8-2トレーニング期間
下記に定める期間を以て「トレーニングコンペンセーション」が発生する期間(以下「トレーニング期間」 という)とする。 
・当該選手の初めてのプロ契約の有効期間開始日を含む年度の2月1日から当該選手の満21歳の1月31日ま での期間

8-3「トレーニングコンペンセーション」の請求権
下記に定める期日までに移籍が行われる場合に限り、移籍元クラブは、移籍先クラブに対し、「トレーニン グコンペンセーション」を請求することができる。 
・当該選手の満23歳の1月31日の直前の1月1日

http://www.j-league.or.jp/aboutj/player/training-costs.html

私の誤解があるようでしたら、規約の条文付きで突っ込みお願いします。


これをご存知の上で、今季完全移籍すれば4800万以外にも取れた移籍金があるのに取りっぱぐれてるだろ!
という方は、その認識で正しいので、ここから先は読まなくてよいです。


もし奈良さんの移籍が○○だったらコンサドーレの収入はどうなったか、という話をします。

・今季レンタル移籍+来季契約満了後に完全移籍の場合
 今季はレンタル料+来季はTCの4800万円
 (これに加え今季年俸はレンタル移籍先が支払うのでコンサ的には人件費が浮く)

・今季完全移籍の場合
 移籍補償金+TC4800万円

・来季完全移籍の場合:
 TC4800万円

というわけで、いずれのケースにおいても4800万円は回収できるし、
今季レンタルすれば、来季完全移籍だけされるよりはマシとご理解いただけるかと。

ちなみに一番最悪なのが、ユースから昇格して23歳すぎて契約満了されるケース。
移籍金どころかTCも取れません。
育成にかけた投資が回収できなかったことになります。
請求できる最終年度だと買う側は1年待ってTCを払わずに済むようにしますから、
ユースから育てた選手の売り時は22歳までなわけです。

ただし、ずーっとクラブに残って中心選手として活躍し続ける場合も、投資を回収できたといえるかもしれません。

この辺の話題は、↓を参照願います。
 トレーニング・コンペンセーション(育成費)早見表(Jリーグ編) 


ここからは妄想です。
今季完全移籍したとしても、億単位の移籍補償金はありえない。
奈良さんの年俸が5000万以上だったら分かりますが、今のコンサドーレの人件費からみれば、
よくて年俸1000万円、その契約解除の違約金なわけですから、高く設定されたとしても数千万円。
上昇志向の強い奈良さんですから、移籍しやすさと、クラブへの貢献のバランスを取った違約金設定をするでしょう。
今野や山瀬のときのような億単位の移籍金収入を想像された方がいるかもしれませんが、
あの頃とは移籍の制度も市場も、大きく変わっていて、もう参考にならないのです。

posted by sca25 |05:05 | | コメント(4) |

2014年12月28日

奈良竜樹(札幌)FC東京移籍が決定的(背景は五輪代表争い。市場価格4800万円

J2コンサドーレ札幌のCB奈良竜樹がFC東京への移籍が決定的との報道が。

東京、J2札幌奈良を獲得
http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20141228-1414588.html

【札幌】U21代表のDF奈良、F東京に期限付き移籍へ
http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20141227-OHT1T50215.html
J2コンサドーレ札幌DF奈良竜樹(21)が、J1のF東京へ期限付き移籍することが27日、分かった。
クラブ幹部が「移籍することになる」と同日、明かした。

背景にあるのは、五輪代表を争うライバル達が、
全員J1で結果を残し始めていること。

来年は遠藤航(湘南)がJ1復帰ということで、
五輪代表CB争いの最重要年度で1人遅れを取ることになる。

U19から三浦弦太(清水)も選出され、
高身長タイプのCBにもう1人加わった格好。

植田(鹿島)に至っては、2015年1月開催のアジア杯のA代表予備登録にまで
食い込んできた。
奈良さんだけ、J2で遅れを取るわけにいかない。

というわけで、奈良さんも含めた、CB争いのライバル達の
過去3年の成績を並べてみよう。

奈良竜樹(札幌) 180cm/70kg 1993年9月19日生 
 2014年(J2) 39試合 3,510分 0ゴール
 2013年(J2) 35試合 3,093分 1ゴール
 2012年(J1) 22試合 1,893分 1ゴール

遠藤 航(湘南) 178cm 75kg 1993年2月9日生
 2014年(J2) 38試合 3,364分 7ゴール
 2013年(J1) 17試合 1,530分 3ゴール
 2012年(J2) 32試合 2,694分 7ゴール

岩波拓也(神戸) 186cm 72kg 1994年6月18日生
 2014年(J1) 23試合 1,770分 1ゴール
 2013年(J2) 37試合 3,223分 2ゴール
 2012年(J1)  2試合  127分 0ゴール

植田直通(鹿島) 186cm 77kg 1994年10月24日生
 2014年(J1) 19試合 1,452分 0ゴール
 2013年(J1)  0試合   0分 0ゴール

西野貴治(G大阪) 187cm 73kg 1993年9月14日生
 2014年(J1) 12試合  991分 1ゴール 
 2013年(J2) 29試合 2,602分 3ゴール 
 2012年(J1)  0試合   0分 0ゴール

三浦弦太(清水) 182cm 77kg 1995年3月1日
 2014年(J1) 6試合  451分 0ゴール
 2013年(J1) 2試合  30分 0ゴール

岩波、植田、西野、デカイぜ。
この3人+遠藤航+三浦との争いは、ハイレベルですね。
協会(JFA)は岩波、植田を推してますし。

J1で結果を残し、J1のアタッカーを止める力があるか、試される。
成長の度合いを考えれば、J2にいるより、J1で戦うべきですね。
本当に残念なことではあるけれど、五輪代表になることを優先するならば、
いまのJ2札幌に引き止める手立てはない。
(移籍先のチームがイマイチの場合はともかく、FC東京ならCB吉本との2番手争いになる)

なお五輪代表の予定は以下の通り
▼U-22日本代表の2015年予定
[海外遠征](2.11-15、シンガポール)
[国際親善試合]3.11vsミャンマー(フクアリ)
[AFC U-23選手権予選(兼AFC U23選手権予選)](マレーシア)★重要★
 3.27vsマカオ
 3.29vsベトナム
 3.31vsマレーシア
[国際親善試合]7.1 vs未定(ユアスタ)

2月の海外遠征→3月のAFC U23予選兼五輪一次予選が本番ですね。
リオ五輪アジア予選(AFC U23本大会)は2016年初めに開催されます。
最終予選に選ばれるためにJ1を選んだともいえるでしょう。
そこに入っていなければ、本大会での選出は遠のきます。


奈良さんは、下部組織から直接昇格しているので、
トレーニングコンペンセーションは、
高1~3+トップ1~3年の計6年に、J1係数800万円を掛けた、
4800万円が、移籍金に問わず請求できる。
(一般的にいわゆる移籍金に含まれる)
※トレーニングコンペンセーションの早見表はこちら

おそらくFC東京はこれを嫌って、レンタルにしたのではないか。
それでもレンタルフィーは支払われるし(設定額は不明)、
金銭的に完全移籍でなくても幾分のプラスにはなる。

そして何より、期限付き移籍ということは2016年に札幌がJ1昇格していれば、
札幌へ奈良さんを呼び戻すという選択もアリだろう。
(本人がさらなる成長を遂げるために戻らないと言うかもしれないし)
(J2だとさすがに戻らないだろうなあ)

ただし、2015年いっぱいで契約が満了するとのことで、
移籍金を獲得するなら今年の方が高く売れるけれど、
トレーニングコンペンセーションから見ると、
今年移籍しようが、来年移籍しようが、4800万円であることには変わりない。

2015年の奈良の活躍次第で、
売れるか売れないか、札幌に戻るか戻らないかが決まるとみてよいだろう。

まあ、いずれにせよ、五輪代表という今の奈良さんの最大目標を
阻害してはならないなあ、と思う。
移籍したらしたで、温かく見守るだけです。

といった感じで自分は結構前から整理してました。

posted by sca25 |23:48 | | コメント(0) |

2014年12月27日

契約合意選手発表が年越ししたことあるの?(過去の履歴つき)

2006年末は、年明け1/4でした。
2008年末は、12/20と早かったものの少なくて、年明けに2回目がありました。
2013年末は、休業日より後の12/30に発表。

昨年の流れを汲むと、土日はさすがにないでしょうから、
12/29か30になりそうですね。


2014末:休業日12月27日(土) ⇒??契約合意選手発表

2013末:休業日12月28日(土) ⇒12/30契約合意選手発表
http://www.consadole-sapporo.jp/news/2013/12/015896.html

2012末:休業日12月29日(土) ⇒12/28契約合意選手発表
http://www.consadole-sapporo.jp/news/2012/12/013723.html

2011末:休業日12月29日(木) ⇒12/28契約合意選手発表
http://www.consadole-sapporo.jp/news/2011/12/011667.html

2010末:休業日12月30日(木) ⇒12/28契約合意選手発表
http://www.consadole-sapporo.jp/news/2010/12/009829.html

2009末:休業日12月30日(火) ⇒12/29契約合意選手発表
http://www.consadole-sapporo.jp/news/2009/12/009039.html

2008末:休業日12月30日(火) ⇒12/20契約合意選手発表なし
http://www.consadole-sapporo.jp/news/2009/01/008474.html
※1/17にも追加発表。1回目は少なかったので
http://www.consadole-sapporo.jp/news/2009/01/008474.html

2007末:休業日12月29日(土) ⇒12/25契約合意選手発表
http://www.consadole-sapporo.jp/news/2007/12/007872.html

2006末:休業日12月29日(金) ⇒1/4契約合意選手発表
http://www.consadole-sapporo.jp/news/2007/01/007438.html
※年末まで天皇杯関連の更新があったので、それどころではなかった模様
※始業日:1月3日(水)

2005末:休業日、契約合意選手発表ともになし
※12月の更新内容がほとんどないので不明

2004末:休業日、契約合意選手発表ともになし
※更新頻度自体が今より少ない。


余談。
2009年末に発表された
2010コンサドーレ札幌 契約合意選手について(12/29現在)
を見ると、今でも札幌に残っている選手は、以下の6人でした。
MF砂川、MF上里、MF古田
FW横野、FW上原、FW内村

当時は今よりもユース卒選手が少なかったとはいえ、
5年後も残っている選手って、どのくらいいるんでしょうね。

posted by sca25 |05:22 | | コメント(0) |

2014年12月22日

コンサドーレ札幌はなぜいま★イルファン(インドネシア代表)★獲得なのか?

J2札幌が甲府のインドネシア代表FWイルファン・バフディム(26)を獲得することが分かった。
http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20141222-1412058.html

今のところ、よく読まれるサッカー記事の1位のようです。
磐田の前田より上ってすげーな。
IM1


さて、今回なぜコンサドーレ札幌がイルファン獲得に動いたのか?
↓の画像を見ていただければ、ご理解いただけるかと思います。
IM2

WakuWakuJapanとは、スカパーが出資する、
東南アジアで日本のコンテンツを配信するテレビ局です。
今は、インドネシアとベトナムで放送中。

引用すると・・・
日本の番組が見られるエンターテイメントチャンネルです。
全ての番組が現地の言葉でご覧いただけます。
ドラマ、映画、音楽、アニメ/特撮、スポーツ、カルチャー、エンタメ、ドキュメンタリーなど
日本で人気のある選りすぐりの番組を24時間365日お届けします。
http://www.wakuwakujapan.tv/ja/about/

その大スポンサー様の事業パートナーとして、コンサドーレ札幌が動き、
試合に出られる東南アジア選手として白羽の矢が立ったのが
イルファンなわけです。

よく誤解があるのですが、J2札幌の試合映像がインドネシアで放映されたからといって、
札幌の収入がうなぎ上りにはなりません。
放映権料収入は、基本的には均等配分なので。
ただし、放映回数と東南
アジア戦略への貢献として、インセンティブはつきます。
つまり他のクラブよりは、少し多くもらえると。
その額は、あまり期待しなくてよいです。
むしろ、WakuWakuJapanがクラブパートナーとして入っていることに期待しましょう。


さて、イルファンですが、
一昨日まで行われていた東南アジア最大の国際大会
AFFスズキカップのインドネシア代表の直前合宿まで同行していましたが、
けがのため離脱して参加はかないませんでした。

甲府は所属先クラブ名としてAFFスズキカップの公式サイトに掲載されることを
期待していたと思いますが、残念ながらそれもかなわず。

本人にとっても、クラブにとっても残念なケガ離脱となりました。

インドネシアは、ベトナム、フィリピンに次ぐ予選グループ3位で、
上位4カ国で争われる決勝トーナメントに進めず。

でも、ステファノは代表歴1試合くらいだったのに対し、
イルファンは現役代表ってことで、
選手の評価はインドネシア国内ではステファノより上のようです。

J1クラブが東南アジア選手を獲得したって、試合に出れやしないので、
J2クラブへ移籍というのは、本人にとっても良い選択たと思います。
J2である優位性が出た獲得といえます。

日本に1年いた経験を活かして、バンバン試合に出てほしいですね。


posted by sca25 |12:19 | Jリーグ・東南アジア戦略 | コメント(0) |

2014年12月22日

【衝撃画像!】北海道FC三上GMがマレーシアにいた!(札幌がマレーシアと提携?

北海道FC(コンサドーレ札幌)の三上大勝GMがマレーシアのクラブと提携か!?

マレーシアはJリーグ提携国ではありません。
リーグ運営の問題などあって、提携したいが提携できない状況にあります。

しかし、このマレーシア、
12/20まで行われていた東南アジア最大の国際サッカー大会、
AFFスズキカップで準優勝と大健闘しました。
しかも、ホーム&アウェイで行われる決勝で、
第1戦はタイ代表に0-2で敗れたのに、ホームの後半途中まで3-0で逆転してて、
10万人のマレーシアサポーターが大騒ぎしてました。

準決勝もレコンビン(得点ランク2位)率いるベトナムに、アウェイで0-2で負けて、
ホームで4-2で勝って大逆転と、勢いがあったのでこのままいっちゃいそうでしたが
決勝は優勝候補筆頭のタイ代表に最後は再逆転されて負けちゃいました。

そんなマレーシアのサッカーメディアから情報を集めていたら、
HOKKAIDO FC の文字と、三上GMの名が。
Hokkaido FC’s General Manager, Mr. Hirokatsu Mikami

あと池端・・・CRM部部長?
Chief CRM Officer, Mr. Kazuki Ikehata,

写真載ってるじゃないですか。
GM3

アップ
GM4

記念に保存して、内容を読みたい方のためにリンク貼っておきますね。
短い英文なので、そんなに難しい内容じゃないです。

http://johorsoutherntigers.com.my/2014/12/20/jdt-partner-up-with-hokkaido-fc/
この記事が掲載されたのは、 2:00PM  20 DEC 2014です。


なぜこの記事にたどり着いたか補足をすると、
AFFスズキカップ得点王(6点)のマレーシア代表Safiq Rahimについて調べてた。
⇒検索してたら、JFAのサイトがヒットした。JFA?
⇒JFAとは「Johor Football Association」の略だった
⇒トップページをよく見ると、HOKKAIDO FC?
⇒三上GMじゃないですかっ!!
↓証拠画像
GM2

このHPのすごいところは、
所属してるわけでもないAFFスズキカップ得点王マレーシア代表選手をトップで扱い、
ドイツのボルシア・ドルトムントの話題をトップで扱い、
北海道FCの話題をトップで扱う
という、チャンポンっぷり。

札幌と●刊スポーツでは、イルファン祭のようですが、
私はいまマレーシア祭りですよ!


さらっと翻訳したので、置いておきます。
間違いあったら、突っ込んでください

↓ここから
北海道FCのゼネラルマネージャー三上大勝氏、CRM責任者池端一樹氏と、
ジョホール・フットボール協会代表で
Southern Tigers Sdn Bhd最高マーケティング責任者の
Mr. Ahmad Yani bin Ismailは、
日本で訓練するためにJDTの若者の選手を派遣することで合意した。

北海道FCはワールドカッププレイヤー小野伸二、ガンバ大阪のDF今野泰幸、
オリンピック日本代表選手奈良竜樹と荒野拓馬ら、
多くの才能ある選手を育成したことで、よく知られている。

北海道に根付くクラブのユニフォームを着て所属した選手で
もっとも有名な選手は18歳で所属したブラジル人ストライカー・フッキ(Hulk)だ。

この新しいパートナーシップの下では、地元の選手の標準と品質が改善し、
マレーシアのサッカーを違うレベルに高める助けとなることが期待される。

↑ここまで。

フッキがいたのは18歳じゃないような気がするとか、
Consadole Sapporoって使わないの?とか、気になることはありますが、
「Sapporo」よりも「Hokkaido」の方が知名度あるので、
プレス・リリースとしては、正解ですね。

JDTってなに?とかいろいろ調べますね。


posted by sca25 |11:25 | Jリーグ・東南アジア戦略 | コメント(4) |

2014年12月22日

札幌の提携先ドンタムロンアンが広島と練習試合してた

ドンタムロンアン(ベトナム)が、コンサドーレ札幌と対戦する前に、広島と試合しちゃったよ。
http://www.sanfrecce.co.jp/news/release/?n=7672
トレーニングマッチ(vs.Dongtam Long An FC)の試合結果について
開催日時2014年12月14日(日)
Dongtam Long An FC 1-1 サンフレッチェ広島

リーグ戦が終わった1週間後には、こういう活動をしているんですね。
主力は休ませているだろうけれど、試合出場数が少ない選手らにとっては、
シーズンオフでも実戦トレーニングの場があれば、
出稽古したほうがよさせそうですね。

いつかはコンサドーレ札幌もベトナム遠征してほしいな。
今年は韓国には行ったので、次は提携先クラブと。

posted by sca25 |11:24 | タイ・ベトナムパートナーシップ | コメント(0) |

2014年12月22日

札幌のアカデミーは赤字?(2013年J1/J2アカデミー収入ランキング)

Jリーグ経営情報開示資料2013年度版から、コンサドーレ札幌のアカデミー収入と現在地と目指すべき未来を探ります。
今回は、2013年J1/J2アカデミー収入に焦点を当てます。


もくじ
1★2013年J1/J2営業収益(売上)ランキング(百万円)こちら
2★2013年J1/J2広告料収入ランキング(百万円)こちら
3★2013年J1/J2営業収益に締める広告料収入の割合ランキング(百万円)こちら
4★2013年J1/J2入場料収入+アカデミー収入+その他収入の合計ランキング(百万円)こちら
5★2013年J1/J2入場料収入ランキング(百万円)こちらこちら
5-1★2013年J1/J2年度別入場料収入こちら
5-2★2013年J1/J2年度別スタジアム別入場者数こちら
5-3★年度別入場料収入と興行粗利こちら
6★2013客単価J1/J2 客単価(円) 興収(百万円)こちら
6-1★2013客単価+バクスタチケット価格J1/J2 客単価(円) 興収(百万円) バクスタチケ代(円)こちら
7★2013年J1/J2アカデミー関連収入順(百万円)こちら←今回★
8★2013年度J1/J2チーム人件費順(百万円)こちら
9-1★2013年度J1/J2チーム人件費/勝ち点比率(勝ち点獲得の効率の良さ)こちら
10★2013年J1定着,残留,昇格/J2PO進出基準こちら
11★コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか?

参考資料
2013年度Jクラブ経営情報開示
有価証券報告書平成25年12月期(PDF:6.24MB)
予算実績平成25年12月期(PDF:189KB)
経営状況で見るコンサの現在地(2011年度まとめ)
コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか?(2012年度まとめ)


★2013年J1アカデミー収入順(百万円)
親会社クラブ収入 経費 粗利 売上利益率
日産 横浜FM455 314 141 31%
東京ガF東京422 255 167 40%
鈴与 清水 319 197 122 38%
住友 鹿島 269 166 103 38%
トヨタ名古屋258 191  67 26%
ヤマハ磐田 249 182  67 27%
富士通川崎F164  75  89 54%
===J1平均158 113  45 28%==
-- 新潟 143 128  15 10%
Docomo大宮 142  68  74 52%
エディ広島  99 126 -27 -27%
-- 仙台  88  68  20 23%
-- 鳥栖  74  23  51 69%
日立 木白  71  40  31 44%
-- 大分  48  70 -22 -46%
-- 甲府  36  21  15 42%
三菱 浦和  15 102 -87 -580%
-- 湘南  0  0  0 0%
ヤンマC大阪 0  0  0 0%

※浦和、湘南、C大阪は別法人化されてるので別会計です。

歴史と伝統があり、大都市圏にある横浜FMとF東京が4億円超え。
ここの粗利だけで、1億円を超えている。
トップにアカデミー卒の選手が昇格→ブランド向上→スクールに入る子供が増える→収入増える
J1クラブのアカデミーは、そのブランド力の維持をしつつ、良い選手を集め、スクール生も集める。
こういうサイクルが生まれている証拠だ。
週1回のスクールで月謝1万とかどーなの?って思うけど。

札幌もアカデミー部門で1億円の粗利を生むようになってほしい。



★2013年J2アカデミー収入順(百万円)
親会社クラブ収入 経費 粗利 売上利益率
楽天 神戸 231 115 116 50%
-- 東京V174  91  83 48%
-- 福岡 171  58 113 66%
パナ G大阪138 114  24 17%
京セラ京都 134 145 -11 -8%
-- 岡山  75  18  57 76%
== J2平均 74  46  28 38%==
-- 愛媛  67  9  58 87%
-- 栃木  64  32  32 50%
-- 山形  61  64  -3 -5%
大塚 徳島  58  28  30 52%
JEF千葉  55  73 -18 -33%
-- 札幌  54  59  -5 -9%
-- 富山  52  22  30 58%
-- 北九州 50  26  24 48%
-- 横浜FC 46  38  8 17%
-- 岐阜  41  33  8 20%
-- 鳥取  40  27  13 33%
-- 水戸  38  10  28 74%
-- 長崎  36  26  10 28%
-- 熊本  23  17  6 26%
-- 松本  5  5  0  0%
-- 群馬  4  9  -5 -125%

意外なのは、G大阪の収入の低さ。
伝統もあるので、もっと稼いでいると思っていた。
東京Vはここが支えているといえる。
大健闘しているのは福岡。
人口の多さもあると思うが、強豪高校が多い九州で、これだけの収入と粗利を生むのは大変だろう。
しかし、昨年福岡U18がプリンス降格したのに対し、東福岡が高校総体で優勝するなど、
ユースに逆風が吹いているともいえる。
岡山、愛媛も健闘している。

こう考えると、札幌は少なすぎる。
収入も低いが、粗利も低すぎる。
人口は多いが、若年齢人口が少ないのと、
人を集めようにも人口密度が低いので活動範囲が広域なため人集めが苦しいだろうか。
少しずつ収入は増えている(41百万→44百万→54百万)ので
札幌U-18ブランドが向上した今のうちに、さらに事業拡張したいところだ。

・・・千葉も札幌に似てますね。

posted by sca25 |02:00 | 札幌&Jリーグ経営情報まとめ2014 | コメント(0) |

2014年12月21日

コンサドーレ札幌今年最も成長したユース選手はだれ?(MGP2014-2)

2013年と比べ2014年シーズンで出場試合数と時間を伸ばした選手から、
今季最も成長した選手を表彰します。

'その名も、MGP!
Most Grow-up Player(最優秀成長選手賞)!'

印象、若手、偏見とかなくすために、あくまで出場試合数と時間に絞っています。
全試合見たわけでもないですので、ここはデータ勝負ということで。

2014年のMGPはパウロンでした。詳細はこちら
番号選手名   試 時間 得  試 時間 得  試 時間 得
 3 パウロン   7  558 1  22 1,925 2  15 1367 1

ここからはその他の各賞を発表していきます。


★2014カムバック賞
李 昊乗
番号選手名   試 時間 得  試 時間 得  試 時間 得
16 李 昊乗   0   0 0  15 1,320 0  15 1320 0

アキレス腱断裂し時間がかかっただけでなく、登録を外れる悔しい1年を経て、
見事に復活を遂げた2014年でした。
金山とのレギュラー争いや、ケガがあって試合数こそ多くないものの、
昨年0試合だったことを考えると、見事な復活を遂げたといえそうです。


★2014ユース卒で最も成長したで賞
中原 彰吾
シーズン途中までは小山内がいい感じでしたが、シーズン終盤の怒涛の追い上げで、
試合数も時間も小山内を超えて、最も出場試合数/時間を伸ばしたユース卒選手となりました。
試合中消えている時間が多いものの、1試合に1度は、相手守備ラインをうまく抜けてGKと1対1や
それに近い決定機を演出するものの、得点には至らず。
1点くらい決めろー!と思った人も多いのではないでしょうか。

番号選手名   試 時間 得  試 時間 得  試 時間 得
32 中原 彰吾  3   38 0  16 1,029 0  13  991 0★
26 小山内貴哉  5  394 0  11  988 1   6  594 1
23 奈良 竜樹 35 3,093 0  39 3,510 0   4  417 0
34 工藤 光輝  5   99 0   7  168 0   2  69 0
 6 前 貴之   2   64 0   3  172 0   1  108 0


★2014J-U22で成長したで賞
内山 裕貴
今年から始まった、J1J2の各クラブから指名された選手を試合前日に集め、
J3の公式戦に出場するJリーグU22選抜。
内山はU-19日本代表選手の出場機会を増やす路線に乗っかったというのはありますが、
ユース卒1年目の選手にしては、公式戦に出た試合数、時間数ともに多かったですね。
意外性という意味では、中原がこれほど呼ばれるとは思っていませんでした。
シーズン後半のレギュラー定着ぶりは、J-U22の恩恵を受けたと言っても過言ではないでしょう。
U代表のレギュラークラスでさえ、自チームではSUB登録の記録すら残らなかったわけですが、
ユース卒1年目のJ1で試合に出まくった奈良さんが、いかにすごいかわかりますね。

選手名   試合 時間 得
内山 裕貴 11  743 0★
中原 彰吾  7  519 1
阿波加俊太  4  180 0
永坂 勇人  3  168 0
小山内貴哉  1   66 0

以下、参考までに、J-22の呼ばれた試合数top11も。
選手名(所属)   試合 時間 得
1柏瀬 暁(清水)  17  777 0
2平 秀斗(鳥栖)  14  730 2
3前田 凌佑(神戸) 13 1,027 2
4加賀美 翔(清水) 13  667 2
5和田 倫季(神戸) 12  717 0
6和田 達也(松本) 12  628 1
7高橋 祐治(京都) 11  990 1
8大山 啓輔(大宮) 11  917 0
9内山 裕貴(札幌) 11  743 0★
10高木和 徹(清水) 11  564 0
11平岡 翼 (F東) 11  270 3
トップの柏瀬選手は契約満了だそうです。


★2014レンタルで成長したで賞
横野 純貴
前兄弟のレンタル後、全戦フル出場ってのと迷ったんですが、
タイdiv.1(日本で言うJ2)とはいえ、キャリアハイのゴール数と、
リーグ日本人2位(全体で20番目)という得点ランキングで判断しました。
全員の試合をくまなく見てるわけではないので、ここはあくまで数字で判断。

            2013      2014    1年でこんなに成長したよ
番号選手名    試 時間 得  試 時間 得  試 時間 得
 9 横野純貴(タイ) 8  454 3  25 1,994 8  17 1540 5★
38 前 寛之(タイ) 0   0 0  16 1,440 1  16 1440 1
 6 前 貴之    2   64 0   3  172 0
39 前 貴之(富山)        14 1,260 3  15 1368 3(コンサ在籍分も加算して引いた参考記録)
31 堀米 悠斗   9  451 0  18 1,383 0   9  928 0
15 古田 寛幸   6  308 0   5  224 0
28 古田寛幸(讃岐)        14  917 2  13  833 2(コンサ在籍分も加算して引いた参考記録)
27 神田夢実(相模) 4  267 0  10  420 0   6  153 0
23 阿波加俊太(相模0   0 0   1   3 0   1   3 0

それにしても7人もレンタル貸出できるなんて、層が厚くなってきた証拠ですね。
借りるクラブから、貸すクラブへ。

というわけで、2014年MGPアウォードは以上です。
また来年お会いしましょう。
さよならー!

posted by sca25 |14:24 | MGP(最優秀成長選手) | コメント(0) |

2014年12月21日

コンサドーレ札幌今年最も成長した選手は・・・意外なあの人!(MGP2014)

2013年と比べ2014年シーズンで出場試合数と時間を伸ばした選手から、
今季最も成長した選手を表彰します。

'その名も、MGP!
Most Grow-up Player(最優秀成長選手賞)!'
印象、若手、偏見とかなくすために、あくまで出場試合数と時間に絞っています。
全試合見たわけでもないですので、ここはデータ勝負ということで。
レンタル移籍で途中抹消になった選手もいますので、それは別途まとめます。

コンサに所属して今季出場試合数と時間を伸ばしたノミネート選手は以下の通りです。
        2013    2014   1年でこんなに成長したよ
番号選手名   試 時間 得  試 時間 得  試 時間 得
 3 パウロン   7  558 1  22 1,925 2  15 1367 1
16 李 昊乗   0   0 0  15 1,320 0  15 1320 0
10 宮澤 裕樹 33 2,487 2  41 3,627 1   8 1140 -1
 4 河合 竜二 21 1,388 0  31 2,521 1  10 1133 1
32 中原 彰吾  3   38 0  16 1,029 0  13  991 0
25 櫛引 一紀 17 1,355 0  24 2,008 1   7  653 1
26 小山内貴哉  5  394 0  11  988 1   6  594 1
23 奈良 竜樹 35 3,093 0  39 3,510 0   4  417 0
 6 前 貴之   2   64 0   3  172 0   1  108 0
34 工藤 光輝  5   99 0   7  168 0   2  69 0


★2014MGP(Most Grow-up Player)
パウロン
番号選手名   試 時間 得  試 時間 得  試 時間 得
 3 パウロン   7  558 1  22 1,925 2  15 1367 1

試合数、出場時間ともにトップの伸びで、文句なく最も成長した選手といえます。
ケガが多かったのに、ケガが減った。
復帰までに時間がかかるケガが多かったのに、長期離脱は減った。
単純に試合で使える回数が増えた。(バルバリッチ監督がヤキ入れた?w)

これらが試合数が伸びた要因だと考えられますが、
ケガに強い身体にすることも選手の成長として欠かせませんから、
元々の身体能力をシーズン通して活かすフィジカルとメンタルを身に付けてきたといえます。

パウロンって、23歳、24歳で、この2シーズンを過ごしてきたんですね。
12月で25歳になり、さすがに若手とは言えない年齢に突入してきましたが、
宮澤(1989年6月28日(25歳))より若いwので、年内は若手扱いしておきます。

パウロン: 1989年12月4日 (25歳)
宮澤裕樹: 1989年6月28日 (25歳)

その他の各賞は別エントリにて!→こちら
★2014カムバック賞
★2014ユース卒で最も成長したで賞
★2014J-U22で成長したで賞
★2014レンタルで成長したで賞


日本全国、いや全世界23万人のコンササポの皆さんにも意見を聞いてみたいですね。
あなたが今季最も成長したと思う選手は誰ですか?
中原って答えが多そうだなあ。

posted by sca25 |14:14 | MGP(最優秀成長選手) | コメント(0) |

2014年12月21日

一緒にJ1昇格した鳥栖は2年で売り上げを10億円増やした。

2011年にJ2を2位でJ1昇格を果たしたサガン鳥栖。
3位で昇格した札幌は、翌年最下位に終わり、J2降格。
サガン鳥栖は、なんと5位で賞金3000万円獲得という驚異的な成績でJ1初年度を終えた。
翌年の2013年は12位に終わるも、
2014年は一時首位に立つなどリーグ終盤まで優勝の可能性を残し、
最終的に5位でゴールとなった(ACLに出なくてよかったね)。

さて、札幌と同じ年に昇格したのに、鳥栖が大躍進を遂げたのは、なぜなのか?
FW豊田を中心とした割り切った戦術とハードワークでリーグを席巻した?
MF金民友、GK林、SB安田といった能力の高い選手を獲得できた?
前監督が素晴らしいチームを作り上げた?
J1レベルのふくらはぎを持つとっとちゃんが加入したから?
この辺は私が語らずとも、多くの人がまとめているだろうから、これ以上は触れない。


私が注目したのは、鳥栖の経営状況。
J1昇格して1年で売上を2倍に、2年で2.5倍になっている。
入場料収入に至っては2年で3倍増だ。
他の費目も軒並み2倍以上の伸びを記録している。

★サガン鳥栖2011~2013の経営状況
金額は単位:百万円
   2011/J2→2012/J1→2013/J1
営業収益  689→1,454→1,704(1,015増 147%増)
広告料収入 253→ 493→ 632( 379増 150%増)
入場料収入 166→ 495→ 548( 382増 230%増)
配分金収入  99→ 202→ 234( 135増 136%増)
アカデミー  37→  45→  74(  37増 100%増)
その他収入 135→ 219→ 216(  81増  60%増)
客単価(円)1,130→2,246→2,510(1,380増 122%増)(客単価のみ単位:円)

営業費用  826→1,362→2,039(1,213増 147%増)
team人件費 353→ 610→1,012( 659増 187%増)
試合関連費  48→ 116→ 129(  81増 169%増)
販管費   304→ 541→ 602( 298増  98%増)

当期純利益▲357→  90→▲299

債務超過額▲298→  92→▲207

    2011/J2→2012/J1→2013/J1→2014/J1
入場者数146,893→220,383→218,326→254,623(J1はナビスコ含む)


J1昇格して好成績を上げたらこんなにも売り上げを伸ばすことができる?
入場者数は、2年で1.5倍になったが、2012年よりは減っているのに?

2013年のチーム人件費は4億円増の10億円って増やしすぎでは?
2013年は3億円の赤字で、2億円の債務超過になっているぞ?
第三者割当増資で債務超過解消を図る?(実際に増資した)

成績に隠れてしまいがちだが、かなり無理したギリギリの経営状況であることがわかる。
2014年は最終的に5位だったが、一時的に首位に立ち、優勝争いに絡み続けた効果が、
経営面でどのように貢献したかがわかるのは来年になってしまう。
債務超過は解消され、今年度は黒字で終えることができたのだろうか?
(現地報道を細かく拾うことにする)

1つ面白いのは、
2012年は6億円のチーム人件費で5位なのに、
2013年は10億円のチーム人件費で12位なこと。
4億円も増やしたが成績は落ちた。
2014年は成績を大きく上げたが、果たしてチーム人件費はいくらだったのだろう。
2014年の入場者数が3.6万人増えているとはいえ、それだけでは3億円の赤字を埋められない。
おそらく2013年と同程度のチーム人件費で、売上を3億伸ばすよう経営努力したのではないだろうか。

それから、2013年は入場者数が前年割れしている。
にも関わらず、入場料収入が約5千万円増えている。
これは、なぜか?調査の必要があるだろう。

入場料収入と客単価は、【初の】昇格、
J1効果(アウェイ客の大幅増、関心度向上、チケット単価上昇)と、
好成績の効果によるもので、ある程度説明がつく。

しかし、広告料収入増はJ1価格に設定したからといって、2.5倍になるとは思えない。
この辺について、今後の調査テーマとしていこう。

posted by sca25 |14:05 | | コメント(0) |