コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2013年12月14日

レコンビン(札幌)の完全移籍に三千五百万円は高い?

コンサドーレ札幌の収入がいくら増えるのか?
という小さい話ばかりしてると、
レコンビンを通じて発生しうる経済効果が全く見えなくなるので
いろいろ数字を並べておきます。

■ASEANへの日本からの投資額
2012年
中国:134億ドル,6.6%増
ASEAN:106億ドル,45.7%減
一見、中国>ASEANに見えるが、これはタイの洪水による減が大きいため。

     2010年 2011年 2012年 2013年(1-4月期) 
中国  7,252 12,649 13,479 3,152
ASEAN 8,930 19,645 10,675 5,917
(百万ドル)

2012年を除けば、対中国投資より、対ASEAN投資の方が上回っていることが分かる。
2013年の投資額は、2011年を上回るペースで推移している。

2012 年の国別投資
タイ(38億ドル、22.8%増)
インドネシア(38 億ドル,5.5%増)
ベトナム(26 億ドル,38.2%増)←★
マレーシア(13 億ドル,9.2%減)
http://www.jetro.go.jp/world/gtir/2013/pdf/2013-1_rev.pdf

■2012年にあった東南アジアの主要な大規模投資
図表Ⅰ- 52 日本の対外グリーンフィールド投資上位案件(2012年)
時期 投資企業     投資受入国   投資額      概要
10月 丸紅         インドネシア 8.5億ドル ジャワ島西部チレボン地区に660MWの石炭火力発電所を建設
7 月 スズキ       インド       7.1億ドル グジャラート州に年産25万台の四輪車新工場を建設
3 月 ブリヂストン タイ         6.1億ドル ラヨーン県に建設・鉱山車両用タイヤ工場を新設
8 月 DOWA HD      インドネシア 5.5億ドル 西ジャワ州カラワン県に熱処理加工工場を建設
3 月 住友電工     インドネシア 5.4億ドル 西ジャワ州に自動車用ワイヤーハーネスの新工場を建設
10月 トヨタ自動車 タイ         5.0億ドル チョンブリ県のディーゼルエンジン工場を増強


■2013年に日本へ来たベトナム人客数が過去最多
■訪日外客数の動向
http://www.jnto.go.jp/jpn/reference/tourism_data/visitor_trends/index.html

タイ、ベトナムともに、2013年度の訪日客数は大幅に伸びて、過去最高を記録中。
特に4月、10月が多いのが特徴で、ベトナムは今年初めて月間1万人を突破。

■ベトナム人観光客
年度:人数(前年比)
2009年:34,221(-1.6%)
2010年:41,862(22.3%)
2011年:41,048(-1.9%)
2012年:55,156(34.4%)
2013年:72,200(53.8%)(10月までですでに過去最高突破)

■タイ人観光客
年度:人数(前年比)
2009年:177,541( -7.5%)
2010年:214,881( 21.0%)
2011年:144,969(-32.5%)
2012年:260,640( 79.8%)
2013年:346,500( 64.4%)(10月までですでに過去最高突破)

このうち北海道にどれだけ流入するのか。
ちなみに道が億単位の予算組んでベトナムでキャンペーンするのと、
コンサドーレ札幌がレコンビン獲得するの、
どちらがタイ費用効果が高いでしょう?

これらの数字はレコンビン効果というより、日本ベトナム外交関係樹立40周年で
国を挙げての大キャンペーンを行った成果というのが正しいです。

そこに、Jリーグも乗っかり、川崎F(vsビンズオン)や、
鹿島(vsベトナムU-23)の親善試合事業(国の予算付き!)に加え、
札幌のレコンビン獲得も、少しは寄与していると言えそうです。

鹿島アントラーズ VS U-23ベトナム代表(日本ベトナム外交関係樹立40周年事業)
http://jvyear2013.jpf.org.vn/friendship_football_popup.html

<東急ビンズンガーデンシティカップ(川崎フロンターレ VS ビンズンFC)>
http://www.vjfriendship.com/


■国別スポーツ人気ランキング
タイ:サッカーが1位
ベトナム:サッカーが1位

東南アジア各国の一覧はまたいずれ。


他にもいろいろありますが、「北海道」経済という視点で考えれば、
元を取れるだけの市場の潜在能力はありそうですね。

それにしても、レコンビンのASEAN首脳会議の晩餐会参加はビビりました。

posted by sca25 |18:10 | タイ・ベトナムパートナーシップ | コメント(4) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:レコンビン(札幌)の完全移籍に三千五百万円は高い?

 札幌のレコンビン獲得の寄与度は私たちが想像している以上に大きいものがあるような気がします。
 今日の道新さん朝刊で北洋銀行様と道銀さんがベトナムの銀行と提携という記事が載っていました。これだけ見ても3500万円で得られる経済効果はお値段以上ですね。
 純粋に戦力としても来年は期待が大きく、また彼自身、札幌でのプレーを希望してくれているのが嬉しいですね。

posted by もえぱぱ| 2013-12-14 19:47

Re:レコンビン(札幌)の完全移籍に三千五百万円は高い?

コメントありがとうございます。
道内の金融機関が動いたのは知りませんでした。
道の、先にタイ推し、次ベトナムという動きに乗っかたのでしょうか。

こういう動きが表に出て来る段階になってきたんだなと実感します。
選手として、まだまだ注文をつけたいところはありますが、
「持ってる」のは既に証明されましたし
チームに与える影響って大きいと思います。

posted by sca| 2013-12-15 00:11

Re:レコンビン(札幌)の完全移籍に三千五百万円は高い?

 ビジネスチャンスを広げるとか将来性ではベトナムおよびレ・コン・ビン獲得に魅力があるのは間違いない。だけど貧乏所帯の哀しさで、コンサ独力では成しえないっていうもどかしさがありますよねぇ。獲得ありきになっちゃうのも問題ですが、いろんな意味で“突破口”になりそうなのにチャンスをむざむざ逃してほしくないなあとは思います。

posted by フラッ太| 2013-12-15 00:42

Re:レコンビン(札幌)の完全移籍に三千五百万円は高い?

コメントありがとうございます。
>だけど貧乏所帯の哀しさで、コンサ独力では成しえないっていうもどかしさがありますよねぇ。
レコンビンに纏わる全ての収入をコンサに向ける力も体制も人材も財力も不足してます。
(こんなとき、アメスポの権利ビジネスとそこに集まる人材の凄さに圧倒されます)
とはいえ、マーケティング権を2000万(?)で売却したことでも分かる通り、
手が届かないところは外注してうまくやってると思います。
報道にはあまり出て来ませんが、三上GMの存在は大きいですね。
漸減しつ続ける北海道経済に対し、コンサが市場拡大する最大のチャンスを絶対に逃せないと、理解していると思います。

posted by sca| 2013-12-15 07:54

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