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2007年09月23日

拍手はぬるいのか

「べき論」は、好きではありません。惨敗でもブーイングすべきではない、いやブーイングすべきだ、と「こうすべきだ」を他人に強要させる(または強要される)のは、気持ちが悪いです。

ただ、惨敗の直後に、スタンドから、罵声や怒声ではなく、拍手が多数出るようなチームは、強くなるのは難しいのではないか、とは思います。

拍手が選手を甘やかす、とか、ブーイングが選手を鍛える、とかといった意味ではありません。

きわめて非科学的な話になりますが、チームを強くするのは、チームを強くしたいというエネルギーの量、だと思うのです。前にもこんなことを書いたことがあるような気がするのですが、単純に、サポーターの人数ということではなく、サポーター一人一人の持つパワーの総和の大きさが、チームをより高いところへ導くのではないかと思うのです。

そのパワーが大きければ、裏切られたときには反動が大きくなる。お約束的なブーイングではなく、脱力、または怒り。ピッチ上からものすごい裏切りを浴びせられても、そうした反動が出ないということは、しょせん、その程度のパワーでしかないのではないか…うーん、うまく説明するのが難しいのですが…

ということで、昨日の試合(9/22第41節湘南ベルマーレ戦)です。

最後の最後まで、真剣に、「勝ってほしい、勝たせたい」と思って試合を見ていたならば、あんな試合を見せられた直後に拍手などできるはずがない、と思うのです。ピッチ上の選手と一緒に戦っているならば~かならずしも跳ねたり歌ったりできなくても、内なる闘志を抱いて本気で勝ちを願っているならば~、それに選手が応えられなかったときには、怒りが湧いてくるのが当然です。

いやそんなこといっても私はお金払って見てるんですよ、楽しませてもらえればいいんです、という方は、それでいいです。別に、全員に、怒るべきだ、と言うつもりはありません。

あるいは、負けたらなんでも怒ればいい、などと言うつもりもありません。やるだけやって負けたのであれば、それは選手を讃えてやるのがサポーターの務めでしょう。そういうときは(拍手するかどうかはスタイルの問題ですが)「次はがんばれよ」と言ってやればいい。

でも、今日は、とてもそんな試合ではなかった。相手のスパーリングに付き合っているかのような無気力試合に、少なくとも試合終了直後には、僕は、怒ってました。こんなもん見せるなよ、ふざけんなと。20年ぐらい前だったら、若気の至りで、物を投げたり乱入したりしたかもしれないぐらいに(<しませんけどね)。

それに対して、選手が神妙になる必要はないのです。選手が「言われてもしょうがない、だってそのぐらいのことしかしてないんだもん」なんて雰囲気になっちゃったら、もう、本当におしまいです。開き直られるのは困るけど、一度頭を下げて謝ってくれたら、その後は、次は見ててくれ、という姿勢を見せてほしい。そこで「何言ってんだバカヤロウこんな試合しやがって」と言われたら「うるせえ、次を見てろ、おまえらが何も言えなくなるような試合やってやるぜ」ぐらいのことを言い返してもいい。

だから、罵声を浴びせるサポーターに向かって、自分の胸を叩いてメッセージを送ってくれた曽田を、僕は、信じたい。試合終了直後は、そりゃ、熱くなってますから、怒っているけれど、少し落ち着けば、結局、僕らは、信じて応援するしかないのです。このままじゃこんなふうになっちゃうとか、そんな予想は、予想屋さんに任せておけばいい。サポーターがバカになれなければ、サポーター以外の地域の人々なんて巻き込めるはずがない。

今こそ、チームにパワーを。試合直後は本当に頭に来たけれど~試合終了から10時間経った今でも、まだ、気持ちの整理はついていないけれど~、僕らにできることは、信じて声援を送ることだけなのですから。

posted by issey11 |00:42 |