2008年03月21日

あまりに寒くて試合の記憶がおぼろげ…かも?(2008-ナビスコ-#01 vs柏@柏の葉/現地観戦)

20080321-01.jpg
↑ゴール裏からピッチまでが遠すぎるけど、今日は屋根のおかげで助かったから許す(^^;)

厚別で試合だったら出かけるのをためらってしまうような雨と風、といっても、柏の葉のメインスタンドには大きな屋根があるので雨は気にしなくてもよいのだが、足元に置いた荷物が飛んでしまいそうになるほどの北風には参った。お彼岸の関東だからと、手袋を持っていかなかったことを後悔した。メモを取る手はかじかみ、13と書いているつもりなのに15にしか見えなくて書き直したり。

この悪天候がピッチ上に影響しないはずがなく、序盤はやたらとボールがタッチラインを割り、試合進行のリズムはまるでラグビーのようだった。その後も、両チームともボールがつながらず、どちらも攻撃はピッチの横幅をほとんど使わない、縦へのドリブルないしロングボールが中心となった。ショートパスをつなごうにも、ボールが走りすぎて出し手も受け手もうまくコントロールできない。柏は最終ラインの選手が次々に負傷していく。

そんな状況で、しかも先制されたにも関わらず1-1の引き分けで試合を終えられたことは、妥当な結果だろう。また、負傷者が出なかったことは、なによりの幸いであった。

あまりに寒くて、試合を見ている間は「まだ前半の30分だよー」「ロスタイムいらねーよ」「これ何の罰ゲームなのよ」などと悪態をついていたのだが(実際、1-1となってからのラスト20分は、試合全体がかなりダレた感じになっていたのだが)、試合記録を起こすべく、自分のメモを見直してみると、どうしてどうして、けっこうおもしろい試合だったような気がしてきた。

試合をおもしろくしたのは、クライトンだ。なるほど、やっぱり、この人は、中盤にいるべき選手だ。ゾーンの守備はまじめにやるし、それでいてチャンスとなると前線に近いところにいつの間にか登場している。ダヴィの突破という単発の攻撃だけではなく、両サイドの選手がオーバーラップしてゴールに近い位置で攻撃に参加できたのは、クライトンが中盤で落ち着きを作ったからだ。強くてうまいから相手にボールを奪われないうえ、アイデアも豊富だ。え、そこにそんなボール送るの?ってところへ、スピードや高さに変化をつけながら、パスを出してくる。自分で行けると思えば突破も図るし、シュートもねらう。

それなのに1点しか奪えなかったのは、両サイドの西と岡本に「消えていた」時間が多かったからだ。若さゆえといっていいのかどうか、彼らは、ボールを持っていないときには、まったくといっていいほど仕事ができない。岡本は必死にスライディングタックルを仕掛けて相手ボールを奪いに行っていたが、まったく効果がない。西は、相手に体をぶつけられると簡単にボールを失ってしまい、自分がボールを得てもほんの一瞬の迷いで次の選択肢を消してしまう(この辺の、考えることも含めたスピードへの戸惑いは、1998年にJ昇格したばかりの頃の吉原宏太を思い出す)。

砂川が、出てきた途端に見事なゴールを決めたのを見て「やっぱり役者が違うね~」と思ったぐらいに、西は、まだまだ感いっぱい、だった。

そんでテーマは変わって守備の話。

20080321-00.jpg

上の写真は前半15分過ぎ、柏がボールを保持しているときなのだが、この直前まで、コンサは、吉弘が大きく手を動かして、ラインを上げ続けていた。写真でわかるように、最終ラインの裏には広大なスペースがある(そしてそこを突かれたのが菅沼の先制点だったわけだが)。これほど高い最終ラインをさらに上げて相手ボールにプレッシャーをかけようとするのだから、このチームの戦術は、けっして守備的とはいえない。最前線にいたかと思えば最終ラインの中でハイボールをクリアしている中山あってこその戦術ではあるが(「中山何人いるんだよ?」と思った)、これを極めていったら、おもしろいチームになりそうな気がする。

ただ、問題は、これを90分続けられるかどうか?であって、今回も、同点に追いついた直後、柏が攻勢をかけてきたら、最終ラインがペナルティエリアの少し前あたりに張り付いてしまって、芳賀が前に出て来いと身振り手振りで指示を出しても、まるで地面に足を固定されてしまったかのごとく、動くことはなかった。スタンドから見ていても、ああ、怖くてラインを上げられないんだなとわかるぐらい。

とはいえ、これでもまだ曽田は出てないんだと思えば、かなり安心できるレベルにはなってきた(平岡のセンターはちょっと怖いんだけど)。曽田復帰後もあの高いラインを維持するのであれば、ゴールキーパーの守備範囲はかなり広くなる。だから、曽田の復帰は、高木と一緒のタイミングのほうがいいのかな。

でも、やっぱり、このチームの肝は、中山(の前からの守備)だなあ。ノナトが使える状態になったとしても、中山ははずせないんじゃなかろうか。

それにしても寒かった。深夜に札幌に帰ってきたが、これなら札幌のほうがまだマシってぐらいに、柏の葉は寒かった。。。


posted by issey11 |00:37 | 2008遠征 |

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あまりに寒くて試合の記憶がおぼろげ…かも?(2008-ナビスコ-#01 vs柏@柏の葉/現地観戦) 赤黒式。 【Reysoloid】

試合をおもしろくしたのは、クライトンだ。なるほど、やっぱり、この人は、中盤にいるべき選手だ。ゾーンの守備はまじめにやるし、それでいてチャンスとなると前線に近いところにいつの間にか登場している。

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Re:あまりに寒くて試合の記憶がおぼろげ…かも?(2008-ナビスコ-#01 vs柏@柏の葉/現地観戦)

昨日今季初めて、サテ練を見ましたが・・・
おっしゃる通り、スタメンは中山で、ノナトはスーパーサブ的起用がいいのかも?と思いました。
ノナトのシュートは、かなりの高確率で枠に行っていましたが、走りはのたのたのた~、としていたので。
あれでは相手にとってイヤなプレッシャーにはならないだろうな、と。
もっと体が絞れてきて走れるようになると、スタメンでもいいのかもしれませんが。

posted by 通りすがり| 2008-03-21 12:46

Re:あまりに寒くて試合の記憶がおぼろげ…かも?(2008-ナビスコ-#01 vs柏@柏の葉/現地観戦)

「守備的なチーム」でもあれ位はライン上げますよ。
あれより引いてたら「どん引き」でしょう、一時期の水戸じゃないんだから(w

posted by P| 2008-03-23 21:18