2010年04月25日
"敗戦=終戦"に近いかな?とは思うのだけれど…気持ちはなぜか沈まない(長っ!)
VS 水戸(第8節)1-2 うーん…な負け。 最近恒例の…手短に(苦苦) 試合自体は観ていて"つまらない"ということもなく。 昨季の水戸戦は、つぶし合いの末、互いがやりたいサッカーの形にならず、観ていて微妙なゲームが多かったように感じている。 今節は、互いのやりたいことが、ある程度できたゲームではないかと。 そして、その"やりたいこと"が"かぶらなかった"ので、同システム同士でありながら"共食い"的なゲームにはならなかった(と思う)。 ただ…その結果として…負け(-_-;) うーん。 以下、覚書。 システムと配置。 近藤 岡本 宮澤 藤田 上里 芳賀 岩沼 石川 藤山 堀田 高原 注目は、岡本と堀田に違いなく。 久々の岡本は楽しみ。Jデビューの堀田はどこまでやれるか…これまた楽しみ。 内村はベンチ外…腰痛とのことで心配。 ここ数節、調子がイマイチだった西嶋、キリノはベンチ。 前節と同様の4-2-3-1。 このシステムでは、1トップへの負担は懸念材料になる。 が、トップ下のプレイヤーの機能の仕方によっては、面白くなる。 トップ下に選手がいることで、相手のWボランチは自分の持ち場を容易に離れることが、心理的にはしにくくなる。 4-4-2同士だと、中盤でのつぶし合いに終始してしまう傾向(J2では特に)がある。 コンサの4-4-2が機能しきれなかった理由も、この辺りにあると思っている。 また、コンサの所有するピース(選手)の特性や、"やりたいサッカー"の内容を考えると、中盤を4人で、高いレベルで機能させるのはキビシイ(かな)。 というより、中盤の中央に、宮澤、上里、芳賀の3名が配置されることが、コンサの"ピースの活かし方"として、最良であるように思える。 宮澤に何ができるか。そして、水戸も同型システムだったので、大橋選手に何をされるか。 注目点はそこになった。 現代サッカーで、"トップ下"に注目してゲームを観ることになるとは…(自分でも以外だったが、どこか嬉しくもあった) そこだけを観ると、 宮澤の方が大橋選手を上回っていたように、贔屓目なしに思う。 大橋選手が一昔前の"トップ下"のような性質が強いのに対し、宮澤の方が引き出しが多かった(と思う)。 ボランチに配置されて、上がった経験値が生き始めていると言って良いのではないだろうか。 宮澤があの位置に置かれて、 ①時にFWとして、1トップのフォローをする(近藤とともにボールの納めどころになる)。 ②ボランチの時と同様、サイドへの守備に顔を出す。 ③従来型のトップ下同様、パス出しをする、または、シュートを打つ。 のようなことを(これ以外にもあるが)効果的にしていければ、コンサのサッカーは成熟に向かうのではないだろうか。 ①、③は攻撃に関すること。 4-4-2のボランチの位置からでは難しかったが、4-2-3-1のトップ下からならば、宮澤にはできる(と期待する)。 宮澤の"動き"で、攻撃には"変化"をつけられる。この"変化"こそが、攻撃の武器になっていく。そう期待している。 実際、宮澤が動き、スペースが変化することで、藤田や岡本が、中へ外へ縦へと動けていた(と思う)。上里、芳賀もしかり。 まだ、時間を要するとはもちろん思うが、ここの"変化"の成熟が、J1への鍵になりそうな気がしている。 ②は、"高い位置からの守備"の要素として有効と思う。 ボランチの位置からサイドへでは、位置がどうしても低くなる。が、トップ下からだと、高い位置でいける。 相手ボランチに対する守備ということで考えても、有効と思う。 "高い位置からの守備"がうまくいっていたとは言い難い今季のコンサ。 宮澤の伸びによって、ここも改善される可能性には期待できる。 宮澤というピースを活かす方法として、システムを4-2-3-1にすることは、"最適"と言ってもよいだろうか。 "クライトンの4-2-3-1"と比べても、サッカーとしてのバランスはよいように感じている。 ただ、結果は敗戦だった。 勝敗を決めたのは、"得点の仕方"の"煮詰め方の差"にすぎないと、個人的には思う。 水戸が得点の仕方として、"セットプレイ"を煮詰めていたのに対し、コンサのそこは煮詰まっていなかっただけのことだと。 しかしながら、"昇格争い"という視点で見ると、痛すぎる敗戦。 ここを"我慢のポイント"として、4-2-3-1を、"宮澤"を煮詰めるか、4-4-2に戻すか。 どう舵取りをしていくのか。注目していきたい。 ここからは連戦モード。試合間隔が短い中で、何をしていけるのか。本当に楽しみである。 追伸 上里の2試合連続スーパーゴールに脱帽。 上里というピースの活かし方も、是非煮詰めていってほしいと願う。
posted by はげお |17:20 | "観方"覚書 | コメント(4) | トラックバック(1)
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"敗戦=終戦"に近いかな?とは思うのだけれど…気持ちはなぜか沈まない(長っ!) - 観戦力向上覚書 | コンサドーレ札幌オフィシャルブログ
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Re:"敗戦=終戦"に近いかな?とは思うのだけれど…気持ちはなぜか沈まない(長っ!)
宮澤はもっと自分がと言う我を全身からオーラとして出して欲しいですね。彼は他の選手を使うプレーがうまいのですが、近藤のような我の強さに乏しい。前半宮澤のうまいプレーで岡本が生きてチャンスを作っていましたが、まだまだ、自分でもっていける時に自分がやるんだという気迫がプレーに感じられない。プレースタイルから損をしている面もあるんですが、その辺がもう少しなんとかなれば殻を破れるんではないかと思います。
今の水戸から2点目をとれないということは厳しいですね。せっかくあれだけ攻め込みながら上里のスーパーゴールのみということも残念でした。
もっと攻めに工夫をという感じはしましたが、正直、今の状態ではあれで限界かなと言う気もして寂しい感じもしています。
posted by 孔明| 2010-04-25 18:06
Re:"敗戦=終戦"に近いかな?とは思うのだけれど…気持ちはなぜか沈まない(長っ!)(孔明さんへ)
コメントありがとうございます!
>プレースタイルから損をしている面もあるんですが、その辺がもう少しなんとかなれば殻を破れるんではないかと思います。
"メリハリ"が必要なんだと感じますね。
宮澤は、私の中では"クールにプレー"を続ける選手に見えるのですが、そこが"消極的"に映ってしまうこともある。
周りを使うのは、宮澤の長所。ただ、現状では、"周りを使ってシュートを打たせる">"周りを使って自分が打つ"になっています(それでもシュートを打つように、ここ数試合で少しずつ変わっているようには思います)。あとは、"ここは自分でだろっ!"と観ている側が思うタイミングで、行けるか。メリハリをつける"判断"の部分でしょうか。
>もっと攻めに工夫をという感じはしましたが、正直、今の状態ではあれで限界かなと言う気もして寂しい感じもしています。
"今の状態であれば"ということでは、"限界"に近い攻撃を見せていたと思います。実際は、ポゼッション状態からは、あまりよい攻撃までもっていけませんでした。上里のゴールも、カウンターからのものでしたね。
ただ、わずかながら今までなかなか観られなかったモノも観ることができました。岡本のプレー(ドリブルでのエリア侵入→フィニッシュ)、芳賀もミドルを打ちました。
水戸と違って、あくまで"流れ"の中での得点を、コンサは煮詰めたいのでしょうから、簡単ではないですね。あきらめずに追究してもらいたいと願っています。
個人的には、ここから"よい方"へ向かっていけるような気もしています(ただし、4-2-3-1を継続したらという前提ですが)。
posted by はげお| 2010-04-25 18:49
Re:"敗戦=終戦"に近いかな?とは思うのだけれど…気持ちはなぜか沈まない(長っ!)
今年のコンサは宮澤次第と思っているので、
宮澤がもっとゴール前に顔を出して欲しいというのはあります。
敗戦はショックですけど“背骨”が見えた試合でもありました。
ボランチがまだ不安定ですが、近藤-宮澤-CH(ボランチ)-石川の背骨を軸にして
サイドからどうやって崩していくかという意図をハッキリ感じた試合。
ただ、サイドからというのが強すぎて攻め方が単調でバカ正直なために「中をガッチリ固めときゃ大ケガはしない」ということになって、さながら三浦コンサのようなやられ方になってしまった。
とはいえ、崩す攻めができないとJ1では通用しないのは三浦コンサでイヤと言うほど見せつけられた。流れに乗った攻めはある程度見えたので我慢のしどころとは思うんですが、いかんせん時間がないのがつらいですね・・・。
posted by フラッ太| 2010-04-26 10:18
Re:"敗戦=終戦"に近いかな?とは思うのだけれど…気持ちはなぜか沈まない(長っ!)(フラッ太さんへ)
大変、大変、大変遅くなり…すみません(>_しているようにも感じて…
とりあえず時間の無い中で次節を迎えるので、
それを観てみるしかないですね。
posted by はげお| 2010-05-02 21:31