2009年10月06日
藤田俊哉"38歳祝砲"で好調コンサを止める
VS 熊本(43節)0-0ドロー 暑い…。30度弱の気温。アウェー。 しかし、前節はよい勝ち方だったし、次節は桜戦…流れを切りたくないゲーム。 何より、1,2クールの"借り"を返さねばならない、意地でも勝ちたいゲーム。 だったのだが…。 この記事のタイトルのようになってもおかしくないゲームだった。 勝ち点1を拾えたのは、良い流れできていた今のコンサの"運"かもしれない。 以下覚書。 スタメン。CBに柴田。今期初。観たいと思っていた選手だったので注目。セットプレーで活かせるか…。 サブ。ダニの名が。芳賀との共存問題(?)の答えが早くも観られるか?と思いながら、"ダニの途中出場"がイメージできず…。回復したことを喜ぶ。 相手では…木島、市村はクサい。が、藤田俊哉にやはり注目。38歳の誕生日…何かを持っている選手だし、スカパー!の紹介では2トップの一角だった。要注意。 書きにくいので、今回は前後半で分けないことにする。 前半、コンサが狙ったのは、多分、"省エネサッカー"。 ブロック形成+前からのプレスは弱め。そして、前節の再現を基本的には狙っていたと思われる。 ただ、この試合で最も"狙いどおり"に進めたモノは、熊本の守備ではなかったか。 熊本の守備は、"コンサのMF4枚を自由にさせない"ことを大前提にしていたのではないかと観る。 キリノへのロングフィードについては、意識を切らないことで対応していたと思う(引いて"がっちり"というよりは、"ヨーイドン!"もありという心の構えで)。 コンサの攻撃は、前節同様に後方からキリノへ(スペースであったり、ポストであったり)+サイドへの展開。 これで、相手の布陣を間延びさせつつ、宮澤、上里を楔的に使っての攻撃を加え、支配することを狙ったように思う。 しかしながら、熊本は、コンサのMF4枚を自由にさせないように人数をかけてきたため、 SB→SHのところや、キリノのポスト、DFラインまたは芳賀→宮澤、上里のところが有効な攻撃につなげられなかった(と思う)。 "熊本の、コンサのMF4枚を自由にさせないように人数をかける"は、以下の2点について、特に有効だったと思う。 ひとつは、その意識を持つことで、コンサの狙いに反して、布陣が間延びしなかったこと。 ひとつは、"怖い攻撃"がキリノを狙ったスペースへのフィードのみになったこと。 コンサの"ゴールの匂い"がするプレーは、キリノがスペースに抜けたものしかなかったのではないだろうか。 しかし、キリノのスピードがいかに驚異とはいえ、意外性が無く、意識を切っていなければ、ある程度守られてしまう。 そして、攻撃を思うように組み立てられないコンサは、攻撃機会が少ないこともあり、また縦に急ぐ傾向を見せた。キリノあたりはDFラインにプレスをかけはじめる。 これによって、逆に間延び気味になったのはコンサだった。 芳賀がチェンジオブペースをはかっても、前にわたったボールの運びを急いでしまっては、元の子もない。 私が感じたのは、コンサの後ろ5枚と前5枚が分断してしまっているということ。 前節、コンサが湘南にやったことを、熊本にやられたと観てもよいかと思う。 コンサが、田原、サイド潰しをしたのと同様に、宮澤、上里、サイド潰しをやられた…。そして間延びさせられる。 芳賀がイエローをもらったことも、ゲームバランス的には影響があったと思う。 上里が後ろ向きで受けたボールを芳賀に落とす時にパスミス。 藤田にわたって、嫌なショートカウンターになりそうなところを芳賀はストップした。 芳賀のプレーは必要だったと思う。上里は自由なプレーはしにくい状況だったが、ここのミスは痛かった。 上里に入ったボール自体は、わりと丁寧なグラウンダーのボールだっただけになおさらそう感じた。 熊本の攻撃でいうと、藤田俊哉のプレー判断、ポジショニングは光っていたと思う。 ピークを過ぎているのはそのとおりと思うが、経験値と高い技術を発揮していたと思う。 両チームを通じて、最も"ゴールの匂い"がするプレーをしていたのは、藤田俊哉だったと感じている。 PKの場面もしかり。 映像確認すると、"うーん"と思ってしまう部分もあるが、あれがシミュレーションにならない(ファールに見えることは見えるけれど)のは、藤田俊哉というサッカー選手が長きにわたってフェアプレーに努めてきた賜物とも言えるので、素直に敬意を表したい。 もちろん判定には何の不満もない。 熊本のPKは木島。前節PKストップをしている高原のことを研究しなかったのか…はっきり言ってラッキーだが、高原はよく止めた。 ただ、藤田俊哉が蹴っていたら、あっさり入れられて、バースデーゴールと勝ち点3を献上したのでは…という気がしてやまない。 コンサのシュートは5本。チャンスを作れないゲームになった。 コンサのコーナーは4本だったか…。柴田がいたので期待はあったのだが、精度が高いとは言えず、柴田もノーチャンスだった。 暑い中での試合であり、セットプレーは大事にして欲しかったが、ルーズな感じになったのは(いろんな観方はあると思うが)否めないと思う。 中2日となるが、次節、どんなサッカーを観せてくれるか期待したい。 桜とは、システム上から考えても、わりと相性は悪くない(と思う)。 何より、"芳賀とダニの併用があるか"が注目点。 今節もPKを取られはしたが、失点は0。"芳賀アンカー"で守備は安定したと考えてよいだろう。 ダニをどう加えるかで、今までと違うサッカーが観られる可能性もある。 1クール同様の"快勝"を期待しながら観戦したく思う。 追伸 個人的には、ダニ、芳賀は併用してもらいたいと思っている。 アンカーに芳賀を置き、ダニはその前で、CBのカバーと自身のポジションを空けることを気にせずに、ボール奪取に特化できる"縦の関係"がベターではないだろうか。その場合、"CMFを誰にするのか"という別の興味も生まれる。
posted by はげお |00:11 | "観方"覚書 | コメント(0) | トラックバック(1)
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