2009年09月28日
快勝?!辛勝?!
VS 湘南(42節)2-0快勝?!辛勝?! 気温、湿度とも良好。厚別にしては風も良好。"中3日(連戦)"を除けば、サッカーの最適環境。 今回は、率直な感想から記す。 スコア上はどう転がっても不思議じゃなかった試合だった。 3-0、4-0で勝っていてもおかしくはなく、逆に1-2で敗戦、ドローでもおかしくはなかったと思う。 "流れを掴んで、決めるべき時に決めること"が改めてサッカーでは重要だと実感させられた。 結果としての"3試合連続無失点"は評価したいところ。 高原とクロスバーのスーパーセーブはあったが。 スタメンとシステム 4-1-4-1。ダニ、趙は欠場。趙のところに吉弘。 注目していたCMF(4の中2つ)は宮澤と上里。ここがどう機能するか。 湘南はアジエルがやはり欠場。となると"嫌"なのは田原と寺川か…。 前半 序盤はペースの握りあい。 その中でよかったと感じたのは、ロングボールの使い方とDFラインへのプレスのかけかた。 前者は、なかなかうまくいかないここ数戦だったが、効果的だったと思う。 後者は、"かけすぎず、かけなすぎず"でバランスがよかった。 この2点によって、次第に形作られていったのが、"湘南の間延び"。 湘南のプレスが弱すぎだったとは思わないが、コンサはロングボール以外の攻撃も、ある程度できる形になった。 DFラインに強いプレスを受けなかった湘南は、長めのボールで田原を狙う、または、DFラインから繋ぎながらの押し上げをはかっていた(と思う)。 田原のところは、コンサもしっかりと抑えていたし、人数もかけていた。DFラインで繋ぎ押し上げるが、サイドに出たボールには、藤田、古田ともに積極的な守備を見せた。 そして、コンサからキリノや両サイドを狙うロングボールが入る。 キリノへのボールは、ポストプレーのためのもの、裏を狙うものがバランスよくあったと思う。 キリノはジャーンを相手にすることが多かったが、頑張ってポストプレーをしていた。裏に抜けることについては書くまでもないか。 それらの繰り返しのなかで、湘南のDFラインの高さがぼやけていったように感じた。 攻撃では押し上げる、だが、守備ではどうするのか…。ジャーンあたりはイラついていた様子も見られた。 "自分たちがやりたいサッカーの型"に"運ぶ"こと。ここに課題があると思ってここまで観てきたから、 今回観られたモノについては、ある程度、満足を得ることができた。 "流れ"を引き寄せたのは、キリノのゴール。そして、高原のPKストップ。 キリノのゴールは、ある程度、狙い通りの崩しができたゴールで、ファインゴールだったと思う。 右SBの西が後ろ向きの相手からボールを奪取し宮澤に繋ぐ。 宮澤はためつつも前に進み(この時コンササポの多くは、右の西に戻すと思ったに違いない)、予想通り、上がってきた右サイドの西へ。 西はダイレクトで低いクロスを入れ、ニアに古田が飛び込み、ファーでキリノが決めた。 よいゴールだった。 このゴールに上里がからんでいなかったので、この後、しばらく"上里探し"をしながら観戦。 そして、PKを取られたシーンへ。吉弘のプレーよりも、その前の中盤での運ばれ方が気になった。 "上里探し"をしながら観ていたので、上里の守備とポジショニングに目がいっていたが、守備は軽く、ポジションもイマイチで…。 寺川あたりには楽な仕事をさせないようにしなくては…。 阿部のPKを阻止。高原は素晴らしかった。が、阿部は"よかったのによくなかった"と言ったらよいか…。 最初の決定的なヘディングシュートを放ったのも阿部、後半バーのスーパーセーブを受けたのも阿部。 流れの中で、よいところにいるけれど、結果が…。阿部の"運の悪さ"に助けられたコンサではあった。 後半 開始後、予想どおり湘南は積極的に前に出てきた。昇格を具体的に争っているチームが、ビハインドで後半をスタートするのだから当然である。 そこをつくような形で、60分くらいまでに、よいロングカウンターを3回発動した。 ここが点にならなかったのが痛い…西嶋、キリノのいずれかがゴールになっていれば…(-_-;)。 70分過ぎくらいからは、わりとドキドキさせてくれる今シーズンのコンサだったが、今節はよかったと言えるのではないか。 DF陣はよく集中していたと思う。宮澤もよかった。交代の瞬間まで、攻撃に多く顔を出しながら、守備もよく頑張っていたと思う。 宮澤→中山、古田→砂川と交代。中山、砂川は出場時間は短くとも、やるべきことをしっかりやってくれたと思う。古田も終盤のボールキープは判断よく頑張っていた。 80分過ぎからは、セーフティーゾーンでのキープを頑張っていたコンサだった。明確でよかった。 ただ…シュートで完結できそうな場面は、そちらの方を選択するのも悪くはないかと思う。 追伸 こう書いてみると、"快勝"と言ってよいようにも思うのだが、"紙一重感"がどこかに残ったため、"快勝?!辛勝?!"というタイトルになった(苦笑) 後半開始後の早い時間帯にあった"カウンター"がゴールになっていれば、"快勝"と胸をはって書けたような気がしている。 ただ、湘南の"間延び"に、コンサがつきあわなかったことは大きいと思っている。 コンサもわりと"縦に急いで"サッカーをしてきたので、"両チーム間延び"になる可能性はあったと思っている。 コンサが間延びしなかった要因の一つに、"低い位置から縦に急がなかった"ということがあると思う。 この部分に、芳賀のプレーが大きく関係しているように思う。芳賀は、ダニのような展開力を持っていない分、堅実な繋ぎをする。見る人によっては、"芳賀!戻しすぎ!"と映るかもしれないが、この繋ぎによって、"縦に急ぐ"が緩和されていると考える。 ダニの欠場がどのくらいになるかわからないが、芳賀にはもう少し注目してみたい。 注目点だったCMF。宮澤の出来は及第点と思うが、上里はどうだったか。 表現の妥当性を欠くかもしれないが、これまで宮澤、西でCMFを努めていた時は、流れの中で、4-1-4-1、4-2-3-1、4-4-2、4-1-3-2…のように効果的な流動をしていることが感じられる場面があった。 今節を観ている分では、宮澤はともかく、上里は"トップ下"というイメージのプレーがほとんどだったように感じた。 アンカーの位置がダニではなく芳賀なので、それでもよいのかもしれないが、私が感じたことが妥当であるならば、上里はポジション争いの正念場を迎えていると言えそうである。 勝ちゲームしかも湘南相手になので、みなさんの記事を読むのが楽しみである。 では、情報収集へ出発!
posted by はげお |01:45 | "観方"覚書 | コメント(2) | トラックバック(0)
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Re:快勝?!辛勝?!
>"快勝"と言ってよいようにも思うのだが、"紙一重感"がどこかに残ったため、
"快勝?!辛勝?!"というタイトルになった(苦笑)
後半開始後の早い時間帯にあった"カウンター"がゴールになっていれば、
"快勝"と胸をはって書けたような気がしている。
僕もこう感じました。
ただ、チームとしての意図があった上での勝利なので前向きに捉えていいと思いますよ。
whiteowlさんも書いてましたが、芳賀が効いていました。
CBに戻すパスが多かったのは「さあ、これから攻撃だ!」とリズムを作り直す意図があったのではないかと。守備側も準備することができるんですが、それでもすぐに縦に出したのでは休む間がなく90分持たないのでチェンジオブペースの意味でもそうしたのでは。後半はリードしていたのであえて安全策でほとんどCBに戻していたように思います。
posted by フラッ太| 2009-09-29 01:23
Re:快勝?!辛勝?!(フラッ太さんへ)
>守備側も準備することができるんですが、それでもすぐに縦に出したのでは休む間がなく90分持たないのでチェンジオブペースの意味でもそうした
形が整わないまま縦に急いで、挙げ句にシュートまで行けなかったり、途中でひっかかって逆カウンターくらったり…もこれまであったと思うのです。
フラッ太さんの言われるように"チェンジオブペースの意味"を持つ、芳賀のプレーだったと思います。
縦に早い攻撃は、"シュート完結"ができる分には、多分、ゴールできる可能性は高い。ただ、"シュート完結"までいける可能性が高くない(苦)
縦に急いで、陣が崩れたまま、相手の攻撃を受けることが多くなると、守備が局地での個人勝負になったり、後手後手になったり…
なので、芳賀の位置でチェンジオブペースができることは、低い位置からのビルドアップに課題があったコンサにとっては、ひとつの光明だと思っています。
posted by はげお| 2009-09-29 23:29