コンサドーレ札幌サポーターズブログ

スポンサーリンク

2009年08月11日

これをめざすのか!?↑↑↑

VS 東京ヴェルディ(33節) 2-1勝利

暑さの中での連勝。中3日での連勝。久しぶりの連勝。
価値ある試合だったと思う。

獅子奮迅的だったダニ。
どんどん面白くなる古田。
2得点のキリノ。
そこにどうしても目が行くが、違うところも考えてみたい。

なぜ彼らが活躍できたのか。
選手の配置とシステム、選手交代から考えてみる。

右に古田、左に藤田。
両者の利き足から考えると逆でもよさそう…。古田は中にも入っていくタイプなので、攻撃面で見ると右に配置した方が面白い。藤田は右でプレーするとクロスマシーンに特化する傾向が見られる。打破するきっかけとしては左での起用も面白い。
ただSBの守備力(左上里<右西嶋)との兼ね合いもありそう。現時点では、守備力では藤田に軍配でしょうか。西嶋が古田の守備負担を軽減し、それも古田が活躍した一因と言えそう。

システムについては、スカパーでの冒頭紹介では4-4-2。2トップがキリノと宮澤。ボランチにダニと西。試合後は4-1-4-1とされていた。
観戦中はどちらとも…という感じで観ていたが。
よかったと思うのは、西と宮澤がセンターに配置されていたこと。西も宮澤もサッカーがうまい選手。状況に合わせてポジショニングをしていたと思う。この苦戦をしいられた期間、宮澤がボランチ、西がCFWを経験したことが、非常に大きい。
こういう表現は妥当性を欠くかもしれないが、4-4-2、4-2-3-1、4-1-3-2、4-1-4-1を効果的に使い分けていた感じ。
これは、クライトンがいなくなったからこその形。クライトンがいたら、流れの中でどう動いていてもやはり4-2-3-1というイメージだったと。
宮澤と西の縦の(時には横の)関係、二人のセンスが今回の鍵だったと見る。

想像に過ぎないが、宮澤と西に要求されていたのは、センターの位置で状況に合わせてトップとボランチの両方をバランスよくこなせということではないかと。
これにより、クライトン在席時の4-2-3-1ではうまくいかなかった部分をクリアしようという狙いがあったと推察する。
4-2-3-1のデメリットというか上手くいかなかった点を、私は次のように見ている。

①キリノの1トップ
②ダブルボランチの適切な攻撃参加
③サイドハーフに求められる動き

①については、単純にキリノは2トップで生きる選手だと感じるので。西と2トップでやってから、力を取り戻しつつあると。
②については、クライトンがフリーマン気味に動いていたので、合わせた判断が難しかったということ。右サイドで渋滞することが多々あり、そんな時のポジショニングは難しかったはず。ダニがボール奪取能力を発揮しきれなかった一因とも思われる。
特筆するのは③について。サイドハーフの選手には、攻撃時に、流れの中でCFWのような動きが求められていたと思う。でないとサイド攻撃をした時に、中薄になるので。
藤田については、CFW的な役割はできていないと(というかそのタイプではないし、無理にそうしようとしたら長所が消えると思う)。岡本はゴールこそ奪っているけれど、私の中ではCFW的ではない。石井は本職FWなだけに開幕戦から期待の持てるプレーをしていたが、結果になっていない…。

そこで、宮澤と西。サイド攻撃時にはどちらかが必ず2トップになるようにポジショニングしていたのではないか。もう一人はセカンドボールを拾える位置にポジショニングか…。(映像分析はしていないが)
これにより、サイドハーフが極端にエリアに侵入しなくても形が作れ、かつクロスが流れた時の波状攻撃などにも対応しやすい。

こんな狙いを推察する。

2トップの形で、長所が発揮しやすくなる選手を特に上げるなら、キリノと藤田。
ダニがボール奪取に特化して長所を発揮するために必要だったのが、カバー90%強でプレーするWボランチの相方。
宮澤、西はこの二つの仕事をやっていたように思えてならない。

選手交代は、宮澤、西、キリノだった。
適切な交代だったと思う。
宮澤、西はその役割から、体も頭も消耗したはず(暑いし)。
まず、宮澤→砂川。藤田を右サイドに戻したいという意図もあったと思うが、西、古田のセンターで同じサッカーをやれるか試したかったこともあるかと。
次に、西→芳賀。この時点で、サッカーを切り替えたと思う。チームとしても消耗している時間なので、”はっきりする”ということは重要。リードしている状況だったし。ただ、芳賀のプレーを見る限りでは、ダニのボール奪取力を発揮しやすいよう、地味に努めていたと思う。ダニの長所を消すことなく、布陣をコンパクトにし、バイタルエリアの不安を軽減するような狙いがあったと思う。
キリノ→中山。これはFWの交代ではあるが、守備固めと逃げ切りというメッセージだろう。

この観方があっているのかどうかはわからない。
が、クライトンがいて、それを中心にチームとしてのサッカーを作ってきたコンサが、個々の長所を発揮しやすいようなサッカーに変えたのは間違いないと思う。”脱クライトン”が明確な形になった試合と思う。

次節はどんな試合を見せてくれるか。3連勝を期待したい。

追伸
失点1…大黒を封じたDF陣が悪いとは思えない。後ろから来る選手には、誰かがしっかりついて来なければ…。失点が0にならないことは、しばらく続きそうな課題。けれど、サッカーは”1点は取られても仕方がない”競技とも思う。であれば、やはり点を取る(2点以上)ことが重要か…。

posted by はげお |22:53 | "観方"覚書 | コメント(0) | トラックバック(2)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.consadole.net/hagetaka/tb_ping/1
この記事に対するトラックバック一覧
守備的遊撃手。 【フラッ太のユルネバ日記】

 緑戦でのダニルソンの動きをはげおさんは"ハーフリベロ"と表現していた。  ダニルソンのあの無双っぷりを端的に表現するのはなかなか難しいんだけど、  強いて言うなら「潰し屋」か「守備的遊撃手」かなあ。  潰し屋というとハードタックルで相手選手を止めるといった体格差にものを言わせてしまう感じだけど、それだけじゃなくて気がついたら間合いを詰められてボールをかっさらわれた・・・というような速さで奪うイメージも加えたい。なので、遊撃手という言葉を用いてみた。ダニルソンの場合はスピードがハンパじゃないので高機動型に

伏兵ダニルソン。【J2:第34節 vs 岐阜】 【whiteowl's Point of View】

第2クール〆の試合となる第34節の岐阜戦は、2-0で札幌の3連勝。 まず、3分に、ダニルソンが前線に駆け上がり古田のパスを受けてPAの右角から決めた。 今日の札幌は、前節ヴェルディ戦の4-1-4-1のダニルソンの1ボランチ(アンカー)から、 宮澤とのダブルボランチで臨んだ4-4-2へ。 この変更が、立ち上がりの岐阜の混乱と札幌の得点を生んだ。 【J2:第34節 岐阜 vs 札幌】石崎信弘監督(札幌)記者会見コメント(09.08.16) Q:今日は宮澤選手をボランチに置く【4-4-2】にしましたが、その意図

コメントする