2006年12月05日

一つになる為の第一歩:J2第52節サガン鳥栖戦

試合に関していう事は無い。
一つになれるチーム(鳥栖)と、一つになれないチーム(札幌)
その違いが結果に出た。

同じピッチにある一つのボール。
それを相手ゴールにもって行く。且つ自分のゴールに入れさせない。
それがサッカーの試合における目標だと思う。

その目標に対しての意識が、チームで共有出来ているか。
それが試合におけるボールへの執着心、勝負への執着心になって表れたように見えた。
以上。試合については終わり。


試合後はサンクスウォークなどなどイベント。
柳下監督の言葉は、皮肉に聞こえない事も無い。
だが悪意を持って人を判断するのはよくないし、
そんな受け取り方はしたくない。
俺はこの監督、柳下正明に男を見たのでそんな風には見ない。

素直に「一つになれれば強くなれる。だが今は一つじゃない」
というお叱りであると。そう受け止め、自戒の意識を持ちたい。


幾らかの不満はこの後にある。
サンクスウォークでの個人コール。
個人コールはともかく、あの人選は何だろう。
札幌コールでいいんじゃないか?
余り文句を言うのはよくないが、あれは失敗だと思う。

社長の挨拶における罵声。仕方無いとは言え、やっぱりどうかと思う。
人格を疑う「死ね」同様のゲーフラを出した馬鹿も居た。
折角のセレモニー。バラバラですよバラバラ。
選手、監督、現場スタッフ、強化部、フロント、サポーター(恐らくその中も!)
全部きっとバラバラだ。


今年は勝ち点状況もアレだったから仕方無い部分もあるが、
どうにも「今こそ一つに。目の前の敵を倒し、上へ!」みたいな
熱い雰囲気が少なかった(薄かった)ように感じた。
凄く寂しい事だと思うので、来年、あと今年はそんな感覚を味わいたくはない。

そんな一連のグダグダな120分近くの後、行動は起こった。

詳細な点を言う立場ではないと思うので、
ボヤけた書き方をする事は理解されたい。


初めにフロント側から言われた事は、「やり方がアンフェアだ」と言う事。
しかし「何故そのアンフェアを犯してまで話し合いを要求したのか」
という事を伝えるのも目的だったので、ある程度はわかって貰えたと思う。

サッカー観(戦術、経営多方面に渡る)の摺り合わせや議論は本筋ではない。
今回の行動は
「チームが一つになる為に、互いにその意志を疎通し、ぶつけ合う事の必要性」
を解って貰う事もあったと理解している。

その点では、一歩間違えばただの吊るし上げになりかねなかったあの場も
「ああ、捉え方が違うんだ」
「こう考えてるのか」
「ここが不安だったのか」
「こんなに柳下監督以降のサッカースタイルを大事に考えてるのか」
と言うような事を「感じて」(「解って」貰えなくても、それはまだいい)
貰える場にはなったかなと、そう思っている。


色んな立場の人が居る。沢山の人が絡んでいる。
その人達の間では、話せる事と話せない事がある。
でも、進んで行く方向性は同じ方を向いていたい。
一つの方向に向かって、馴れ合いじゃなくスクラムを組めるなら
どんな辛い状況だって、何とか出来ると思っている。
その思いの欠片でも、あの時間で伝わってくれたなら。

札幌はもう10歳。
人間の子供なら善悪の区別ぐらいはついてなきゃいけない年頃だ。
サポーターが果たしてその「子」の更に「子」なのか、「親」なのか
或いは「友人」なのか「先生」なのか、「兄弟」なのか、
「近所のおっちゃん」なのか「近所のあんちゃん」なのか「近所の年下」なのか
「自分の部屋のベランダから見える隣暮らしの幼馴染の異性の友達(ややツン)」なのか、
そこはちょっと解らない。
だが、俺達は他人じゃない。

手を取り助け合う事もあれば、時に叱咤し反目する事もあるだろう。
でもそれは常に同じ方向に弛まず歩き続けるためのものだと、
そう思っている。

互いにとって厳しい言葉を言い合うことは、とても辛い。
でも言わなきゃいけない時が有り、それが、今回の場だった。

これを契機として、互いに腹を割って話したり、意識をぶつけあう事が
必要なんだよと思って貰えて、当たり前にやっていけるようになれれば
いつかみんなで大きく喜べる日が来るんじゃないかと思う。
(一つにならずに大きな目標を達成出来るほど、札幌は恵まれてはいない)

土曜日の雪に包まれたドームで経過した、熱く、重く、心がきしむよう時間。
あれが今後の札幌にとって大きな一歩(実際にはもっと少ないと思うが)なるならば
もう「一つになれば強い」とか、当たり前の事は言われないんじゃないかなと
そんな事を思った最終節でした。

さて、次は天皇杯。まだまだ終われない。終わらない。
自分達の目を覚まさせる為にも、フルバモスで頑張ろう!

posted by アラブ |00:11 | 観戦記 | コメント(0) | トラックバック(0)

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