スポンサーリンク

2006年08月26日

ひき潮:第34、36節 仙台、横浜FC戦

さらば夏よ  つらい恋よ  あなただけは 幸せに
 
 
 消えかけた炎は 厚別の夜に眩い煌きを残し
     たくさんの人に見守られ  そっと消えた。
 
    2006年8月26日、俺達の夏が、終わった。
 
 
 
試合に関しては仙台戦は今期最高に近いゲーム。
だけど横浜FC戦は「横浜の方が試合巧者でした」という事で、
怒っても仕方無い事だと思う。
加賀の見事なプレーで先制するも、トドメを刺せず
そうこうしてる内に「いつものように」一瞬の隙を突かれて追いつかれ、
「いつものように」ミスをして負けた。
負けたってのも、一瞬の隙が出来たりするのも問題だが、それ以上に
「追いつかれただけで自らの形を崩してしまい、まともな攻撃が出来なくなる」
って事が特に悪いと思う。
忘れてる向きもあると思うが、2004年から言ってた
「1失点はしょうがないから2-1で勝つサッカー」
が、3期目になっても未だに(精神的にも)出来てないのだ。

ただ何とかしようという気持ちだけは見えていた(空回りしてたが)し、
あの2004年に比べりゃどの試合もまともな試合になってる。今はそれで納得するしかない。
これだけお得感溢れる選手層でよくやってると思う。思え。思おう。
超絶ネガティヴな事を言えば、無いものを強請っても意味がないのだ。


ただ、敗戦一つで強化の流れは途絶えさせてはいけない。
(どんな流れだよと思わないでもないが)
しかしながら時間も金も人も有限だ。
これらの資源は有効に遣わないといけない。
そこはチームがキッチリ考えていかないといけない。
年が変わったら全員変わる訳じゃなく、
財務的にも人材的にも引き継ぐものは多いのだから。

無限にある、湧き出てくるのは「情熱」だけ。
サポーター(もちろん選手もだが)はそこを絶やしてはいけない。
全くサポートというものは砂漠に水をやるが如き果てしない作業だぜ。

posted by アラブ |21:17 | 観戦記 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年08月13日

四国巡礼地獄旅:第32、33節徳島愛媛戦

「四国で勝つかぁ」
シャツを脱ぎ捨てると、縦じわでよれよれの赤黒タスキを掴んだ。ゴール裏の席で立ち、喉を開く。
既に赤黒タスキを垂らし、皆の心は赤黒勇者の登場を待つ。
タスキを横に拡げて空にかざすと、メインスタンドを掻き分けて、赤黒の勇者がそこにあった。
「札幌、俺達の札幌。共に戦おう。勝利を掴もう。」声に出していう。
「男はやっぱ札幌」
やおら赤黒タスキの脇から、ズルムケ状態のタオルマフラーを取り出す、
手に玉汗をたっぷりかき、逆手でタスキをこね回す、
「(ドンッ ドンッ ドンッ ドンッ)オイッ(ドンッ ドンッ ドンッ)オイッ」
音が俺のサポーター中枢を更に刺激する。
「赤黒たまんねぇ」エンターティナーに合わせて、身体を上下させる。
「夏場の応援にゃあこれだよ」麦茶を吸い込む。
「札幌ッ、札幌ッ、札幌ッ、札幌ッ」右サイドから突破され、敵のポスト直撃に頭の中が真っ白になる。
「林、林」「赤黒の守護神」
頃合いをみてを林コールを叫びだす。俺は札幌のアウエーユニフォームが好きだ。
白い恋人の文字がはらに残り、赤黒の肩ラインをバックに、男女が背併せ、腰を下ろす。
DFは左手でユニフォーム引っ張り、右手でガツガツとFWを押さえる。
二年前最下位だったチームは、J2イチの記録童貞狩りチームになっていた。
「ちきしょう四国で勝ってやりテェよ」最高潮が近付くと、いつもそう思った。
ブラジルをもう一度効かせ、水分を追加すると、男へ向かってまっしぐらだ。
「J1になってやる」「赤黒縦縞ほんまもんの男」
「うりゃ、そりゃ」「カットォーッ、セカンドボールッ!」
汗しぶきを飛ばしながら、クライマックスをめざす。
「愛媛のプレス早ぇぇ!」「ボールが収まんねぇよ!」
前半43分、愛媛DFの奥から激しいうねりが起こった。やがて奔流となり、右サイドを悩ます。
-クロス切りてぇ--ドリブルに備えてぇ-相反する気持ちがせめぎあい、加賀は甘いエリアで留まる。
「きたっ」林は膝を直角に曲げ、それに備える。奔流は堰を切ろうとしていた。
「クロス一発!」「ぶちっ」
西嶋千葉を押し分けて、白い塊がネットに突き刺さる。
真っ白い時間が過ぎ、目の前がJ2中位の現実に戻る。


「後半は男になってやろうじゃねぇか」
後半の選手入場時に、
お前ら昇格する気あんのか?
弾幕を掲揚して選手を刺激する。
スプレーで書いた幕で、プライドの部分を擦った。
ボロボロになった芝生に、ピッチの中の赤黒野郎が顔を歪めた。
パスは、荒れ芝に突っ込み、トラップを阻んだ。そのまま腰を落としももを割る。
「赤黒の勇者最高だぜ」声に出す言葉で、自分を挑発する。
「俺達の誇り 赤黒の勇者 勝利を目指し さあ行こうぜ」「俺達と熱くなれ 赤と黒の縦縞の為に」
辛抱たまらなくなって、玉汗を拭き取る。右手に汗たっぷりで、左手にタスキを構える。
「ぃよーうっ」ピンチの連続に、口中の舌先へ、野々村節を扱き下ろす。
「オイッ、オイッ、オイッ、オイッ、オイッ」きつめにコール決めたら、暫く歓声が止まる。
テンションが下がり、脳の中を<ざんりゅう>だけが、支配する。
「クソッ、意地ッ、見せろッ」シュートが愛媛ゴールを脅かす度、愛媛DFが玉を弾いた。
先ほど来 揉み続けていたタスキを、ギュッと上方へ引っ張る。
声帯の限界が引き延ばされ、喉がガラガラに突っ張る。右手で周りを煽ると、グリグリと回転させる。
「負けに来たわけじゃねぇんだろう!?」
強い煽りに腰が砕けそうになる。頭を前後に振ると、一層盛り上がる。
バモスを追加し、改めて攻撃を呼び込む。
「オオオオ、オオオオ、オオオオーオーオーラーラッ」一旦止めて攻撃を待つ。
滴る程の玉汗と、二年前によくみた逆境で、いつの間にか藤田入りまくり状態だ。
「サッポロ、サッポロ、男は黙ってサッポロ」「赤黒一本男のサッポロ」
コールが興奮を呼び、刺激が男をくすぐる。
「ロスタイムッ」クロスが入る。相川のシュートはGKが弾く、
「ラストワンプレイッ」CKが弾かれ、どうしようもなくなってくる。
「試合終了ッ」反り返ったり項を垂れる赤黒を、渾身の力を込めて出迎える。 
「ふざけんじゃねぇ、こっちゃあボランティアで来てんじゃねぇんだよ!」
「ホントに昇格してぇのかよ!やる気が無いなら辞めろ!」
「いつまでそんな試合やってんだ!目ぇ覚ませっ」
<乱入し兼ねない勢い>の姿勢で、皆叫んだ。押し寄せる怒りは、もはや留まることを知らない。

「次に向けてトレーニングしていく」
いつもの決め言葉で、コメントが終わる。そのいつでも誰でも一緒なコメントに腹が立った。
やがて松山二番町に赴き、グビグビとヤケ酒を飲む。
こんな試合が続けば、次第に覚悟が整ってくる。


緊張を解いて湘南と徳島と愛媛の戦いを振り返る。
・・・来年もまた四国の世話になるだろうぜ。よろしくな。

<原典>ガチムチ六尺兄貴のガイドライン(18禁の為リンク無し) 
(追記に普通の感想)

続きを読む...

posted by アラブの旅人 |02:56 | 観戦記 | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年08月05日

三都物語2nd:29、30、31節草津東京湘南戦

諸君らの愛したみちのく食品は去った!何故だっ!?


大人の事情って大変だ。

草津:文字通り「勝ったな。風呂でも入るか・・・・ いいお湯だった。アレ?」
   っつー試合。上里は凄いね。元気も良くやった。
   草津の執念に完敗。つーか負けてんじゃねぇよ糞が。
東京:いや本当にタフな試合だった。緩いと言っちゃ失礼だが、
   東京もガチガチに前線プレスかけてくる所じゃないから助かった。
   相手が柏とかであの流れだとヤバかった。
   大塚と曽田が喧嘩したそうだが、現地に居ると何も解らなかった。
   もっともっとヤリ合えばいい。必死さが伝わってこないんだ。
湘南:お前ら髪剃れ。ざけんな。
   緩いプレスに走らない攻撃。
   2004年でもあんな酷い試合はそう無かった。
   強いとでも思ってんのか?攻撃はいいかも知れんが、DFの酷さはJ2中位以下だ。
   今の順位はハッキリ言って当然と思えるそんな試合。
   もういい加減クラブは選手を甘やかさないで欲しい。
   それはサポにもいえるが、そんな事言っても詮無い(自覚の問題なんで)ので
   ここでは特に言わない。フロントは仕事をしろ。


かなり厳しいのは解っている。
でも目の前に試合があり、数字上の可能性はまだまだある。
諦めてちゃいけない。そんなもん俺が猪木だったらビンタだ。
「出る前から負ける事考える馬鹿いるかよ!」(シャイッ!)
闘強導夢張り手だよ。徳島鳴門張り手、愛媛張り手だよ。
あと夜遊びするなら四国には気をつけろ。
なんつってもコンビニATMなんかねぇからなwwwww

しかめっ面してれば勝ちがよってくる訳じゃないけど、
確実に緩んでるチームを引き締める事は必要。
徳島では、過去数度の試合のような観光気分は許されない。
頑として勝ちだけを狙い、捻じ伏せる。ギリギリで拾ってもいい。
とにかく欲しいのは勝ち点3。それだけを念じて行きたい。
つかいい加減四国で勝たせて美味い酒を飲もう。


※告知
「ゴール裏総プレミアキャンペーンは、
 ゴール裏総野々村キャンペーンに変更になりました」

野次と溜息をゴール裏からなくすべく、色々悪戦苦闘してきましたが
もうみんな駄目なんだとわかった。高望みをし過ぎだと理解した。
かみ殺す事も出来なければ、外人っぽく振舞う事も出来ない。
なので、今後は「野々村」になる事で解決をしようと思う。

やり方は簡単。
なんか気になるというか、そういうプレーが出たら
「・・・ぃよーぅ」
これだけでいい。
騙されたと思って是非やって頂きたい。
ゴール裏で試合中に溜息ついたり野次ったり、いい加減やめよう。
みんなが野々村になれば、或いは選手も「うわ!ノノさんがたくさん見てるよ!」
と思って、90分走りきるかも知れない。是非試して頂きたい。

posted by アラブの旅人 |11:19 | 観戦記 | コメント(1) | トラックバック(0)