2008年10月27日

何故それをするのか(川崎話)

「US、川崎戦応援拒否」


とだけ言うと、センセーショナルに過ぎる文言になる。これでもって判断する事は避けたいし、避けて欲しい。
何故避けたいか。この応援拒否という言葉の背景が全く説明されていないし、
これに追随するなら、応援した人を排撃するような内容だからだ。

川崎戦のゴール裏、「自分で『今の札幌』を考え、自分の心に問い質し、流されず行動した」だろうか。
自信を持って「俺は俺で考えてこう行動した」ならば、それでいい。なんの問題も無い。

で、USが応援拒否に至った経緯は根が浅いものではないだろう。そこを先ずは理解頂きたい。と思う。
応援拒否するような奴は。と思考停止する前に、今の札幌を冷静に見る必要はあると強烈に俺は思うのだ。

以下、俺の見た(ある程度状況を鑑みたつもりの)事実を並べる。
・今年札幌は全く戦力が整わない状況であった。
・結果として負けまくり、降格が間近に迫った。
・降格が決定するまでは、チームを貶めるような事はしたくなく、実際それはやらなかった。
・しかし、10月19日。降格した。
・社長、GMに、今後の「俺達が応援したい札幌は、どう歩むのか」という、ビジョンを聞いた。
・その時は、ビジョンに関する回答が出なかった。(えぇ!?)
・11月中旬までには発表する。と聞いた。
 (なんだ。この状況で「これからどうしてくか」ってのは無いのかよ。とは思った。)
・そして川崎戦。
・クラブのビジョンが提示されないのであれば、「USとしては」応援をしない。というポリシーが展開される。
・その展開に対して、色々と意見が交換される。もう色々。
・試合が始まり、応援が幾らかのリードを元に結構な規模で展開される。
・試合では、スタメンは何も変化が無く、戦術にも違いは見られず
 ただいつも通りのメンバーで試合をして、いつものように負けて来た。
・試合は終わり、選手がゴール裏に挨拶に来たが、柏戦同様に何もなく引き上げる。
・全部終わった。



今日自分の見たものをまとめる。
・札幌は川崎に負けた。
・クラブに対して「応援拒否」という手段を展開しようとしたが、それは正直成功しなかった。
・何故なら「応援拒否は強制するようなものではない」からで、応援する人が多数いたから。
 (その応援を咎めるような事は、一切していない)
・試合は、降格までの数試合と似たようなスタメンで、似たような戦術で、似たように負けた。
・試合後、選手がゴール裏に来て、拍手があり、然程歩みよりはせず、
 ただいつものように頭を下げて帰っていった。


何によって、誰に何が伝わったんだろう。
一部が応援を拒否したことで、誰に何が伝わっただろう。
応援をした事で、誰に何が伝わっただろう。
率直に言うと、今日は「サポーター以外にとっては無駄な一日だったな」と思う。
俺の感想は「ビジョンも何もなく、今まで通り試合して、負けて、1試合無駄にした」
というだけのものだなぁと、本気でそう思っている。
今日の試合で得たものなんか何も無い。
のんべんだらりと試合をして、それで負けて、選手が頭を下げて、それで終わった。

2-1に追い上げた時、中山がボール持ってセンターサークルに走っても、
当のダヴィとクライトンは、川崎の選手ですら既にポジションについてるのに
二人で喜んでいて試合が始まってない。っていう状況をどう見るんだろう。
ゲロ吐きそうな位嫌な光景だった。なんだそりゃと。
選手個人をどうこう言うつもりはないけどもさ。
そういえば柏戦の後に出た言葉で次のようなのがあった。
「残り五試合、絶対に無駄にはしたくない」
「札幌に気持ちの無い選手は見たくない」
起用や采配への口出しなので、三浦拒否に繋がるイメージだけども
俺は今日の試合を見る限り、こんな試合なら見たくない。と思った。
J1ってのは札幌にとっては貴重なステージで、出来る限り利用しなきゃいけない。
俺達は既に降格を決定していて、必然的に来期を見なきゃいけないのに
いつもと同じようにやって、同じように負けて、そのスタメン来年いるってのかも解らんのに、

それが「ビジョンのある」戦いなのか?


三浦監督は現有戦力で最も強いと思う奴をスタメンに使うと言っている。
それは立派で、一つのポリシーだ。
だけどクラブ側はどうなのよと。来年も三浦で行く。今年と同様の戦術でいく。
組織だった守備、その後に一刺しのカウンター。これでいく。札幌はこうだ。
というんであれば、この試合にも意味はあったろう。
ただ、後任監督を選びあぐねていて、報道に踊らされてもアレだけど、
今年で三浦にごめんなさいするのか、それとも来年も三浦とやっていくのか。
それすらハッキリ打ち出せないのが今のHFCな訳だ。
降格が半ば決まり始めてからもう半月が経っている。それでも何も無い。

今年の千葉がそうだったように、
一番先に死んだ奴は、一番先に生き返る事が出来る。
札幌は、今期J1で一番先に死んだ割りに、未だに何も方向性を打ち出さない。
腐ってやがる。(死ぬのが)早過ぎたんだ。まぁ口からレーザーも出ねぇけどよ。
ともかく、俺はここは抗議すべきところだと思う。
時間を無駄にするな。強くなる為にフロントも覚悟を決めろと。


その何も無さ、ビジョンの無さを指弾すべく行動しようとした。
その事に対して「応援拒否するならいらねぇよ」と言う前に、
「何ゆえ、何を問題として行動しようとしたか」
「それをずっとしないとどうなるのか」
を一人一人が考えて欲しい。
思考停止せず、俺はあの話を聞いたけど、こう思い、こう行動した。
という結果であって欲しい。と思っている。



自分で考えて、自分の意思で行動するなら
それが理想だなと、思います。
異論なりなんなり、言いたい事があれば
届く言葉で投げかけて頂ければ幸いです。

posted by アラブ |01:25 | コメント(4) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:何故それをするのか(川崎話)

くっだらない電話をしてすんませんでした。

うん、まあ、別に誰も間違ってないとは思うんで。
少なくとも、このような状況になった以上、別に選手を擁護したいわけでもないし、監督を擁護したいわけでもないけど、応援を拒否したいわけでもない、目の前でそれなりに頑張っているのであれば、それに対するエールは送りたい、

というのは「自分で考えて、自分の意思で行動する」には当てはまってると思うので、別に何を言われる筋合もないと思います。

正直言えば、別に俺にとっては、クラブの「ビジョン」だとかそういうものは関係ない、ただ、今日USの人が言っていたように、来季に向けて何もない、というのはクラブのあり方としてはどうかと思う、というのは非常によくわかるわけで、それが誰も間違っていないと思う、ということになるわけであります、

まあ、わかりにくいかもしれないですが。

posted by しゅん| 2008-10-27 03:37

Re:何故それをするのか(川崎話)

>しゅんくん
コメントサンクス。言わんとするところは伝わります。
終電降りた位でなんか電話がかかって来たなぁというのは覚えてるんだけども・・・
また今度話しましょう。(すまん・・・)

ネットを見てると
「何で」ビジョンを求めているのか。という根っ子の部分が伝わってないなというか、
「目の前の選手を応援する」という絶対正義から視線を外さず
その範囲外の事については「考えようとしない」人が多いなぁと思います。

誰も正しくないし、誰も間違ってない。と言うと思考停止にも繋がりますが、
俺は~をした。彼らは~をした。そこから何歩か踏み込んで、互いの意図を考えられたら。
と思います。

どっちも「駄目な事をした」し、どっちも「良い事をした」
あくまで見る角度、立つ場所です。
どちらかの立場から見えないものが、どちらかの立場からは良く見えます。
互いが綺麗に見えたり、汚く見えたりする。

本当に辛い試合でした。

posted by アラブ| 2008-10-27 20:31

Re:何故それをするのか(川崎話)

漫子漫子

posted by 夏川りみ| 2008-11-15 15:36

Re:何故それをするのか(川崎話)

漫子漫子漫子漫子漫子漫子漫子漫子漫子漫子漫子漫子漫子漫子漫子漫子漫子漫子投稿宜しく

posted by 松本つばさ | 2008-11-15 15:39

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